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月を爆破せよ(月下人撃滅計画)8
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(ん!?)
いま、夜の町を軽快に破壊している住人がビビっと感じた。このいとしい感じ、それについて考えられることはただひとつ。
(優子が近くに来ている)
そう理解した住人、突然に両腕をクロスさせ「チュワ!」と叫ぶ。すると巨体がフッと消えて人間サイズ、小6の少年サイズに戻ったりする。
「おまえが破壊者の汚名をかぶりやがれ」
巨大化したままのカエルーノ(人間体)を見上げ笑いながら、優子を感じるという方へ走り出す。ちなみにもう出血してどうのって見た目は消されている。
「優子」
思った通り、走っていたら優子と再会。
「住人!」
愛のモードに入っている、いや正確には片方をムリヤリ愛のモードに染めた上で成り立つ2人が向き合う。
「優子、来てくれたんだね。こんなぼくのために……優子はやってきてくれたんだね」
「わたし……行くから、月に行くから」
「優子……」
まるで全米が泣いた! とかいうような感動シーンみたいになって、2人は抱き合う。
(うほ! やわらかくてキモチいい、しかもめっちゃいいニオイ)
優子を抱きしめホクホクする住人、明日から舞晩がんばるぞ! とか思ったりもしながら、公園に行こうと行って歩き出す。公園の人目に付かないところに円盤を隠しているのだという。
「待て!」
ラブラブモードに入っている2人の目の前に、ひとりのイケメンが立ちはだかる。それは言うまでもなくカエルーノだ。
「あ、カエルーノ、おまえ」
「優子さんが近くにいると察知したのはおまえだけではない。なぜかわかるか? それは我が正義の味方として優子さんを思うがゆえ」
「なにが正義だ」
住人はそう言って顔をふと横に向けた。すると優子が少しだけ顔を赤くしている。どうやら正義の味方って響きにドキドキしているっぽい。
「ちくしょう、こうなったら!」
住人、これまで優子の前ではやさしくキザな言い回しが多い男子を演じてきた。でもいま、優子が正義の味方って表現にポッとなったのを見て激アツなヤキモチ状態に陥ってしまう。
「おれは絶対に優子を連れていく!」
突然に優子の後ろに回り込み、クロロホルムをしみ込ませたハンカチをムリヤリかがせて気絶させた。それから小6の少年サイズではやりにくいからってことで、190cmのイケメンになって優子をかつぐ。もしここに誰もいなかったら優子の乳を揉みまくりたいとか思ってしまうことにブレーキをかけながら。
「ハハハハ、優子はもらっていくぞ、カエルーノ」
「おのれ外道!」
「おっと動くなよ、ちょっとでもおれを攻撃しようとしてみろ、そうしたら優子を傷つけてやる。いいのかなぁ、それでも」
「く……」
カエルーノは手を出せないと歯ぎしり。それを見た住人、勝った! と心底喜び大きな声で笑う。そしてすぐ近くにある公園に向かって歩き出そうとする。
しかし! ここでカエルーノがおどろくべき事を背後から言ったのである。
「これは最後の命令だ。いまここで優子さんを離したら最終手段を使わないでいてやる。どうする?」
「最終手段だぁ?」
「いまから10数えるまえでに優子さんを離さなかったら、おまえの母星である月を破壊する」
「はぁ? 月を破壊する? なんだそれ、やれるモノならやってみろよ」
そんな大それた事ができるわけねーだろバーカ! と大声で笑う住人を見て、カエルーノは決心した。
「そうか、ではせめて祈れ。これより月の破壊を決行する」
カエルーノはスマホを取り出すと、住人に聞こえるようなデカい声で命令するのだった。
「いまから10秒後にシュペールビームを発射せよ。もちろんターゲットは月だ。事前に伝えているから大丈夫だとは思うが、破壊と再生モードで発射するように」
カエルーノ、そう言い終えるとスマホを耳から離し、これでおまえの故郷も終わりだと哀し気な目を相手に向ける。
「ケッ、なーにがシュペールビームだ、なにが破壊と再生モードで発射だ。そんなはったりには……」
住人があざわらおうとしたとき、突如としてすさまじい地響きが起こった。そう、それは……具体的な場所は戦力上明かす事はできないが、どこかから月に向かってシュペールビームを放つという砲台が顔を地中から顔を出したということ。
―ドーン!-
全人類がひっくり返るようなすさまじい音が一つした。すると次の瞬間、おそろしくぶっ太い光が地上から宇宙へ向かっていく。
「は?」
それは……まさに一瞬の出来事だった。地球から月までは光であれば約1.3秒。つまり住人が光を見てなんだそれ? と思ったら、もう光線は月を破壊していたのである。
ほんの一瞬、パッと何かが明るくなった。でもすぐ暗くなって、そこには何事もないように月がある。
「おいおいカエルーノよ、月がちゃんとあるじゃねぇか。まったく壮大なはったりをかましやがって」
「はったりだと思うなら故郷に連絡してみたらどうだ? それですべてがわかる」
「ったくばからしい」
そんなわけないだろうとか言いながら、スマホを取り出して連絡しようとする住人だった。しかしもう二度と誰も出てくることはなかったのである。
「な、なにぃ……」
「おまえの故郷である月は消滅したのだ。だから月の都も存在しない。あそこにあるのは破壊したと同時に作り直した平和な月。おまえの故郷ではないが地球人にとっては永遠のパートナーたる月だ」
「お、おのれ……なんてことを」
「おまえにはもう帰る場所がないのだ。だから優子さんを離して、地球人と一からやり直すのだ」
「バカ野郎、そんな事ができるか、そんな事が……」
故郷を破壊された住人の目から涙が出る。それを見てカエルーノは続けた。やり直せばいい、この地球で生きていけばいいと。
「くそ、こうなったら……」
突然に怒り狂った住人が優子をかついだまま走り出す。そして夜中の公園にたどりつくと、隠していた円盤を呼び出し、そこに優子を押し込み自分は操縦席に座る。
「こうなったら優子と2人で住める星を探して宇宙をさまよってやる。そうだ、エウロパかタイタンのどちらかなら……住めるかもしれない」
うぃーんと動き出し空に舞い上がる。宇宙船、それを見たカエルーノはつぶやいた。
「哀れな……」
それからカエルーノは本部にこんな命令をした。いますぐスーパークラウンをカエルーノに向かって発射せよ! と。すると二本足のカエルという姿に戻ったカエルーノに王冠が乗っかる。それは左右の目の間にちょこんと乗っかるモノ。
「シュペールビームで撃墜してもいいのだが、あまりに哀れゆえカエルーノが葬ろう。そして優子さんはちゃんと返してもらう」
言ったカエルーノ、グッと左右の腕を広げると顔を夜空に向けた。すると王冠の中央に埋め込んである赤いダイヤモンドから、光線が放たれた。
「落ちろ、哀れなる者よ」
いった次の瞬間、赤色のビームは住人が宇宙船に直撃。そして爆発するまでのわずかな間、住人は目に涙を浮かべて叫んだ。
「ち、ちくしょー!!!!」
パッと一瞬光った。そしてまた空は真っ暗になったが、うすく美しい白い輝きがゆっくり舞い降りてくる。それは気を失っている優子をやさしくも完ぺきに包み込む保護膜。
「よいしょっと」
カエルーノは優子をしっかりキャチするとベンチに寝かせてやる。そしてちょうどこの場にやってきた真治に言う。
「真治くん、あと2、3分したら優子さんは目を覚ます。そしたら何事もなかったって感じでいっしょに家に連れて帰ってあげて欲しい。今回の件に関する優子さんの記憶は消してある。いや、優子さん以外の、たとえば優子さんのクラスメートとかそういう人たちも同じで今回の事はもう明日になればきれいに忘れる。だからだいじょうぶだ」
「あ、ありがとう」
真治は礼を言ってベンチに座ったが、立ち去ろうとするカエルーノに問うた。
「何も言わないで行くの? だって今回はカエルーノに助けてもらったって話なのに」
するとカエルーノはニコっと笑ってこう返す。
「真治くん、女の子につらい思いをさせちゃダメだ。女の子に気苦しいって記憶を長々と持たせてはダメだ。男は女性のために戦い、そして女性が事なきを得ると分かればだまって責務を完了する。それでいいのさ、それで世の中はうまくいくのさ。じゃぁ」
カエルーノがそう言ってクルっと回って歩き出すと、なんてかっこういいのだろうと久々に感動する真治だった。だから思わずベンチから立ち上がり、もう一度深々とありがとうと頭を下げるのだった。
いま、夜の町を軽快に破壊している住人がビビっと感じた。このいとしい感じ、それについて考えられることはただひとつ。
(優子が近くに来ている)
そう理解した住人、突然に両腕をクロスさせ「チュワ!」と叫ぶ。すると巨体がフッと消えて人間サイズ、小6の少年サイズに戻ったりする。
「おまえが破壊者の汚名をかぶりやがれ」
巨大化したままのカエルーノ(人間体)を見上げ笑いながら、優子を感じるという方へ走り出す。ちなみにもう出血してどうのって見た目は消されている。
「優子」
思った通り、走っていたら優子と再会。
「住人!」
愛のモードに入っている、いや正確には片方をムリヤリ愛のモードに染めた上で成り立つ2人が向き合う。
「優子、来てくれたんだね。こんなぼくのために……優子はやってきてくれたんだね」
「わたし……行くから、月に行くから」
「優子……」
まるで全米が泣いた! とかいうような感動シーンみたいになって、2人は抱き合う。
(うほ! やわらかくてキモチいい、しかもめっちゃいいニオイ)
優子を抱きしめホクホクする住人、明日から舞晩がんばるぞ! とか思ったりもしながら、公園に行こうと行って歩き出す。公園の人目に付かないところに円盤を隠しているのだという。
「待て!」
ラブラブモードに入っている2人の目の前に、ひとりのイケメンが立ちはだかる。それは言うまでもなくカエルーノだ。
「あ、カエルーノ、おまえ」
「優子さんが近くにいると察知したのはおまえだけではない。なぜかわかるか? それは我が正義の味方として優子さんを思うがゆえ」
「なにが正義だ」
住人はそう言って顔をふと横に向けた。すると優子が少しだけ顔を赤くしている。どうやら正義の味方って響きにドキドキしているっぽい。
「ちくしょう、こうなったら!」
住人、これまで優子の前ではやさしくキザな言い回しが多い男子を演じてきた。でもいま、優子が正義の味方って表現にポッとなったのを見て激アツなヤキモチ状態に陥ってしまう。
「おれは絶対に優子を連れていく!」
突然に優子の後ろに回り込み、クロロホルムをしみ込ませたハンカチをムリヤリかがせて気絶させた。それから小6の少年サイズではやりにくいからってことで、190cmのイケメンになって優子をかつぐ。もしここに誰もいなかったら優子の乳を揉みまくりたいとか思ってしまうことにブレーキをかけながら。
「ハハハハ、優子はもらっていくぞ、カエルーノ」
「おのれ外道!」
「おっと動くなよ、ちょっとでもおれを攻撃しようとしてみろ、そうしたら優子を傷つけてやる。いいのかなぁ、それでも」
「く……」
カエルーノは手を出せないと歯ぎしり。それを見た住人、勝った! と心底喜び大きな声で笑う。そしてすぐ近くにある公園に向かって歩き出そうとする。
しかし! ここでカエルーノがおどろくべき事を背後から言ったのである。
「これは最後の命令だ。いまここで優子さんを離したら最終手段を使わないでいてやる。どうする?」
「最終手段だぁ?」
「いまから10数えるまえでに優子さんを離さなかったら、おまえの母星である月を破壊する」
「はぁ? 月を破壊する? なんだそれ、やれるモノならやってみろよ」
そんな大それた事ができるわけねーだろバーカ! と大声で笑う住人を見て、カエルーノは決心した。
「そうか、ではせめて祈れ。これより月の破壊を決行する」
カエルーノはスマホを取り出すと、住人に聞こえるようなデカい声で命令するのだった。
「いまから10秒後にシュペールビームを発射せよ。もちろんターゲットは月だ。事前に伝えているから大丈夫だとは思うが、破壊と再生モードで発射するように」
カエルーノ、そう言い終えるとスマホを耳から離し、これでおまえの故郷も終わりだと哀し気な目を相手に向ける。
「ケッ、なーにがシュペールビームだ、なにが破壊と再生モードで発射だ。そんなはったりには……」
住人があざわらおうとしたとき、突如としてすさまじい地響きが起こった。そう、それは……具体的な場所は戦力上明かす事はできないが、どこかから月に向かってシュペールビームを放つという砲台が顔を地中から顔を出したということ。
―ドーン!-
全人類がひっくり返るようなすさまじい音が一つした。すると次の瞬間、おそろしくぶっ太い光が地上から宇宙へ向かっていく。
「は?」
それは……まさに一瞬の出来事だった。地球から月までは光であれば約1.3秒。つまり住人が光を見てなんだそれ? と思ったら、もう光線は月を破壊していたのである。
ほんの一瞬、パッと何かが明るくなった。でもすぐ暗くなって、そこには何事もないように月がある。
「おいおいカエルーノよ、月がちゃんとあるじゃねぇか。まったく壮大なはったりをかましやがって」
「はったりだと思うなら故郷に連絡してみたらどうだ? それですべてがわかる」
「ったくばからしい」
そんなわけないだろうとか言いながら、スマホを取り出して連絡しようとする住人だった。しかしもう二度と誰も出てくることはなかったのである。
「な、なにぃ……」
「おまえの故郷である月は消滅したのだ。だから月の都も存在しない。あそこにあるのは破壊したと同時に作り直した平和な月。おまえの故郷ではないが地球人にとっては永遠のパートナーたる月だ」
「お、おのれ……なんてことを」
「おまえにはもう帰る場所がないのだ。だから優子さんを離して、地球人と一からやり直すのだ」
「バカ野郎、そんな事ができるか、そんな事が……」
故郷を破壊された住人の目から涙が出る。それを見てカエルーノは続けた。やり直せばいい、この地球で生きていけばいいと。
「くそ、こうなったら……」
突然に怒り狂った住人が優子をかついだまま走り出す。そして夜中の公園にたどりつくと、隠していた円盤を呼び出し、そこに優子を押し込み自分は操縦席に座る。
「こうなったら優子と2人で住める星を探して宇宙をさまよってやる。そうだ、エウロパかタイタンのどちらかなら……住めるかもしれない」
うぃーんと動き出し空に舞い上がる。宇宙船、それを見たカエルーノはつぶやいた。
「哀れな……」
それからカエルーノは本部にこんな命令をした。いますぐスーパークラウンをカエルーノに向かって発射せよ! と。すると二本足のカエルという姿に戻ったカエルーノに王冠が乗っかる。それは左右の目の間にちょこんと乗っかるモノ。
「シュペールビームで撃墜してもいいのだが、あまりに哀れゆえカエルーノが葬ろう。そして優子さんはちゃんと返してもらう」
言ったカエルーノ、グッと左右の腕を広げると顔を夜空に向けた。すると王冠の中央に埋め込んである赤いダイヤモンドから、光線が放たれた。
「落ちろ、哀れなる者よ」
いった次の瞬間、赤色のビームは住人が宇宙船に直撃。そして爆発するまでのわずかな間、住人は目に涙を浮かべて叫んだ。
「ち、ちくしょー!!!!」
パッと一瞬光った。そしてまた空は真っ暗になったが、うすく美しい白い輝きがゆっくり舞い降りてくる。それは気を失っている優子をやさしくも完ぺきに包み込む保護膜。
「よいしょっと」
カエルーノは優子をしっかりキャチするとベンチに寝かせてやる。そしてちょうどこの場にやってきた真治に言う。
「真治くん、あと2、3分したら優子さんは目を覚ます。そしたら何事もなかったって感じでいっしょに家に連れて帰ってあげて欲しい。今回の件に関する優子さんの記憶は消してある。いや、優子さん以外の、たとえば優子さんのクラスメートとかそういう人たちも同じで今回の事はもう明日になればきれいに忘れる。だからだいじょうぶだ」
「あ、ありがとう」
真治は礼を言ってベンチに座ったが、立ち去ろうとするカエルーノに問うた。
「何も言わないで行くの? だって今回はカエルーノに助けてもらったって話なのに」
するとカエルーノはニコっと笑ってこう返す。
「真治くん、女の子につらい思いをさせちゃダメだ。女の子に気苦しいって記憶を長々と持たせてはダメだ。男は女性のために戦い、そして女性が事なきを得ると分かればだまって責務を完了する。それでいいのさ、それで世の中はうまくいくのさ。じゃぁ」
カエルーノがそう言ってクルっと回って歩き出すと、なんてかっこういいのだろうと久々に感動する真治だった。だから思わずベンチから立ち上がり、もう一度深々とありがとうと頭を下げるのだった。
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