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月を爆破せよ(月下人撃滅計画)7

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「この住人、必ず優子を月に連れて帰る。そして毎晩のベッドタイムをたのしんでみせる!」

 男気をセリフにした住人、剣を左手に持ったまま両腕を真上に広げ月を見る。それからおもむろに叫んだ。

「ルナ・ティアーズ!」

 すると急に夜空が明るくなった。

「む!」

 カエルーノが顔を上げると、光の矢が地上へ向かってくるのが見える。

「串刺しになってカエル料理にされやがれ!」

 早くも勝った! という確信ボイスな住人。これは避けられない、ガード出来ないと相手が死ぬ瞬間を大いに期待する。

「月の者、地球にこんな格言があると知っているか?」

「格言だと?」

「回ればなんとかなる!」

 カエルーノ、左手に剣を持ったまま両腕を水平に広げた。すると次の瞬間、その体がドリルのようにすごい速さで回り出した。

「カエルーノスピン!」

 それは、1分におよそ1000万回転のすさまじさであり、それがゆえ空気中にバリアを発生させる。

「なにぃ!」

  天から大量の光の矢が降り注ぐが、一本足りとも回転しているカエルーノには当たらない。というよりバリアを突き破ることすらできない。だから役に立たなかった光が地面に転がっては消えたりする。

「ふぅ……」

 回転を終えたカエルーノ、さすがにいまのはきつかった! という風に、一瞬クラッとなってぐらつきかける。だがすぐに男らしく構え言い放つ。

「今度はこのカエルーノの番だ、受けて立つか?」

「おぉ、受け立ってみせよう」

 ここでカエルーノの体がすごい電気を帯びてバリバリっと物騒な音を立て始める。

(なんだ……何をする気だ)

 何が起こるのか読めないとする住人が見ている中、電気で光かがやくスパタを両手で持ったカエルーノ、大きな声で叫びながら剣を地面に突き刺す。

「エレトリック・マンソンジュ!」

 すると……空が少し明るくなった。住人がクッと顔を上げてみると、電気を帯びた矢が大量に地上めがけて落ちてくる。

「なんだ、どんな技かと思ったらそんな程度か、見損なったぞカエルーノ!」

 言い放った住人、ウォォォォ! っと気合を入れると、両手でスパタをもってからだより湯気を立てる。そして叫んだ。

「ルナ・シュネル!」

 住人のスパタが大量に降注いでくる矢をすまさじい速さで打ち落とす。それはおのれのエネルギーのほぼすべてを素早い行動に注ぎ込んでなせる技。

「ハァハァ……さすがにいまのはきつかった……だが一本もおれには当たらなかったぜ」

 2分間の激烈な動きに少し息を切らす住人がカエルーノを見る。その目は勝ち誇りと同時に相手を見下してもいる。だがそんな住人にカエルーノが言った。

「エレトリック・マンソンジュのマンソンジュとはどういう意味か知っているか?」

「はぁ?」

「ウソだ」

「ウソ?」

 カエルーノがそう言って左手の平をクイっと上に向け動かすと、その瞬間に地中から大量の矢が放たれる。

「な……」

 おどろいた住人の体あっちこっちに、地中より飛び出す矢が刺さる、刺さる、ブッ刺さる! 

「ぐあぁぁぁぁ!!!」

 ブワーっと全身より大量の血を吹き出す住人、たまらず血だらけの体で地面に転がり回る。

「か、カエルーノ、てめぇ……だましやがったな。上からの攻撃はカモフラージュで油断させて下から方面攻撃とか……くっそ……詐欺しかよおまえは……」

「詐欺師とは人聞きの悪い。これずばり正義の知略!」

「く、くっそぉ、まだ終わらんぞ、まだ終わらんぞ!」

「よせ、せっかく致命傷にならないよう配慮してやったのだ。おまえは負けを認めてひとりで月に帰ればいいのだ」

「優子を……あの巨乳女子をあきらめられるもんかよ!」

 血だらけで立ち上がった住人、怒りにふるえながら両手をにぎり天に向かって吠えた。

(またさっきの技か?)

 カエルーノはそう思い前方と上方の中間くらいに目をやっておく。ところが相手の放つ技は先ほどとは全然ちがった。

「こうなったら悪役になってやる。優子を連れて帰るだけでは気が済まない。適度に破壊してやるぞ」

 言いながら住人の体が巨大化していく。ぎょっとして見上げるカエルーノの目がとらえるのは、およそ40mほどの巨人。

「踏みつぶしてやる」

 グワーっと巨人の足が上がる。もちろんカエルーノはさっと避けた。だがあれだけデカいとまともには戦えない。と、ここで住人が突然に向きを変えた。

「おい、どこに行く気だ」

「うっせーよ、正義の味方だっていうならおれを止めてみやがれ」

 住人、公園の近くにあるマンションを破壊し始めた。ドッシャーン! とかグッシャ! とか音が鳴り、巨大な破片石が地上に落ちてすごい音を立てたりする。

「暴れまくってやる」

 自販機を両手で担ぎ上げた住人、近くにあるローカル線の線路内に放り投げてやる。

「やりたい放題やってやる」

 今度はアーケード通りの天井をぶち壊し、穴にめがけて熱い放尿を開始。

「キブン最高。困りやがれ地球人のくそったれめ」

 おのれ下品なやつめ! と怒りに震えるカエルーノ、こうなったら自分も巨大化するしかないとし、にぎった右手を天に突き上げ叫んだ。
「リーズィヒ!」
 
 するとカエルーノも正義の名のもとに巨大化。やめるんだ! と
暴走する月の者を説得する。

 一方そのころ……こちらは公園に向かう優子と、それをやめさせようと回りつく真治。

「だからぁ、ついてくるな」

 優子がイラつく。

「なんで付いていったらダメなのさ」

 真治は粘る。そろそろカエルーノが悪い奴を撃退してくれるかな? などと期待しながら。

 ところがここで2人はすごいモノ音と振動によって立ち止まる。地震? と一瞬はそう思った。しかしふと顔を真正面よりも上に向けると、公園の近くで暴れている巨人がいるではないか。そしてそれを止めようとしている巨人もいる。

「えぇ……」

 さすがに優子も驚いた。

「お姉ちゃん、引き返そう」

 真治は姉の手をつかんで逆行しようと促す。というか、これなら姉も同意すると疑わなかった。でも……この期に及んで優子はまだおかしかった。

「真治だけ帰ればいいじゃん」

 そっけなく言ってパッと手を離す。

「お姉ちゃん?」

 おどろいた真治、いったいどこへ行くというのさ! と声を荒げて問う。

「わ、わたしは……わたしは……愛を貫かなきゃいけないんだ」

 そう言った優子、ほんの一瞬ばかりさみし気な顔を弟に見せた。だがそのままクッと体の向きを変えると、危険極まりない方向へと走っていくのだった。
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