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85・いまだにエロ本を忘れられず過去に生きる男3
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85・いまだにエロ本を忘れられず過去に生きる男3
「クソ、いつからこんな世の中になったんや……なんでエロ本をゲットするのにこんな苦労せなあかんのかな」
ショットガンを持ってイライラする序兄だが、そんな男に彩乃は言う、エロ本はもう終わったのですよと。だがその事実を受け入れようとしない男、ウソを吐くなと激怒しかける。
「いや、その人の言う通り、エロ本なんてもう終わってる」
ここで伊吹が2人に姿を見せる。
「な、なんや、おまえどこから入ってきたんや、トイレにでも隠れてたんか?」
序兄がショットガンの口を向けると、伊吹は素直に開いた両手をあげる。しかしエロ本がすでに死んだ媒体である事はくり返し伝える。
「おまえ、見た感じ20代の前半くらいやろう? おまえの世代はエロ本やのうてAVとかやな? ビデオでシコった世代やろ!」
序兄が伊吹を見て腹立たしそうに叫ぶ。
「いや……おれはその……エロ本どころかAVもあんまり見なかった」
「はぁ? ウソ抜かせ、シコらんで生きられる男がいるわけないやろう」
「いや、おれって女にモテまくりな人生だったから、えっと……小3だったかな、そこで初体験やって後はひたすらひたすら女を食いまくって500人くらいとセックスしたから、AVでシコる必要はなかった」
伊吹のこの告白に序兄は面食らった。女好きは数いれど、なんとすさまじい人生だと思わずにいられない。
「なんや、おまえ……究極の勝ち組か。そうか……でもな、ええこと教えたる! この世の中はなぁ、おまえみたいな勝ち組だけで成り立っとるんやないで、むしろ逆や、そのほとんどはおれらみたいな負け組や。同じ男でもおまえらみたいな勝ち組はわからんやろうな、おれらがどれだけ情熱的に生きてきたかなんてな」
序兄は言い終えると腹いせに近くにあった棚に手を伸ばし、つかんだスナックの袋を床にたたきつける。
「エロ本の事はわからないが……情熱というのは理解できる。だからだ、気の毒だなと思うんだよ」
「何が気の毒言うんや、同じ男のくせにおれをバカにするんか!」
「ちがうよ、そうじゃない。エロ本はもう終わっているんだ、それは事実なんだ。だってエロ本を作っている連中が、こんなのたのしいですか? と思っているんだぞ、だったらその情熱は報われないってことだ。エロ本を作っている連中自体がもう終わっているんだからな」
伊吹の言葉に序兄はショックを隠せなかった。それは大切なモノをけなされた小学生みたいな怒りに発展しかける。
「ったく、いったい普段何を見てどういう生活をしているんだよ」
伊吹はここでスマホを取り出す。そして何やら検索してから序兄に渡した。それはエロ本づくりに携わりながら、エロ本ほどバカらしいモノはないとぼやく人間が過去に書いたブログ。
「な、書いてあるだろう? エロ本づくりに携わっておきながら、こんなの見てたのしいですか? ビデオの方がよくないですか? とか書いてる。あげく、今どきは昔ながらのエロ本を作れるような人はいない、もうビデオから抜き取ってクサいセリフを挿入するしかやる事がないって綴られているだろう? そしてその記事は2008年に書かれたものだぞ?」
伊吹があきれたような声で言うと、序兄の目からボロボロっと涙がこぼれおちる。
「ウソや、こんなんでたらめや! エロ本を貶めるためのフェイク記事や、おれはなぁ、おれはなぁ、絶対にエロ本がまぶしかった世界をあきらめたりせえへんからな!」
序兄が泣きながら情熱家として叫ぶ。しかしこのとき、思いもしない事が発生した。
「いい加減にしなさい!」
なんと突然に彩乃が序兄にビンタをかましたのだ。それには伊吹もおどろき目を丸くするが、綾野は床に倒れ頬を抑えている序兄を見ながら、その両目にジワっと涙を浮かべながら力強く言い放つ。
「エロ本は終わったの、終わったのよ! だったらあなたも前を向いて生きるしかないでしょう、それが……人間の生きる道でしょう! タイムマシーンなんてない、あるのはただ前進するだけの宇宙。そう、みんなステキな過去に戻りたいと思いながら、でも苦しい今現在を必死に生きている。みんなそうやって逃げずに戦っているの。でもあなたはどう? 過去のたのしさを忘れられない子どもみたい。つまりあなたは逃げているのよ、つらい現実から目を背けているだけ。あなたなんて……あなたなんてただの弱虫ジョニーよ!」
彩乃の声が切なく店内に響いたら、とてつもなく物悲しい雰囲気が広がった。昼間の明るさが逆に大変効果的という感じであり、ビンタされた序兄はたまらず床に座ったまま天井を見上げて号泣。
そしてしばらくして泣き止んだ序兄が立ち上がる。どうやらキモチがすっきりしたらしく、エロ本が存在しない世の中という現実を受け入れようって表情になっている。
「お姉ちゃん、あんた名前……なんて言うんやった?」
「わたしは母院彩乃……です」
「母院彩乃……ええ名前やな、ほんであんたに会えてよかったと思うわ。あんたにビンタされて目ぇ覚めた。おれは情熱家として生きているつもりやったけど、過去しか見てなかったんやな。でもおれ、やり直してみるわ。うまいこと出来るかどうかわからへんけど、正直あんまり自信とかないけど……まぁ、がんばってみるわ」
序兄がおだやかな顔でそう言ったら、伊吹がこれと交換しろといいおもちゃのショットガンを渡す。
「いくらぶっ放していなかったとしても、ショットガンを持っていたら分が悪い。だからオモチャにしておけばいい。本物はおれが処分しておいてやるから」
そこで序兄はショットガンをオモチャのモノと交換したが、その際伊吹に対して謝った。
「兄ちゃんが誰かは知らんけど感謝するわ。ほんで謝っとく、なんやこいつ……とか思った事を詫びるわ。だってそうや、兄ちゃんは500人やったっけ? そういう数の女とやりまくったんやろう? それも情熱や、情熱がないとそんな事できるわけない。そしておれは思うで、情熱家に悪い奴はおらんてな」
序兄はそう言うと最後に彩乃の方を向き、おれが入り口前に立ったら自動扉の電源を入れてくれと伝える。
「ほな!」
序兄が入り口に向かって歩き出す。
「待って竹下さん……」
彩乃は豊かな胸の前で色白な手を合わせ、ちょっと顔を赤らめてから伝えるのだった。
「わたし……待ってますから、わたし竹下さんみたいな情熱家が好きです。だからわたし……竹下序兄の帰りを待っています」
そう言われた序兄は驚きを持って振り返る。
「そういう冗談やめてや……期待してしまうやんか」
序兄のその顔には純粋に生きてきた男だけが習得できる、実年齢に似合わない少年みたいな感じが浮かぶ。
「竹下さんはわたしを魅力的な女だと言ってくれました。わたし、それがすごくうれしかったんです。だからわたし情熱家の人と恋愛したい、そう思ったんです。ダメですか? いけませんか?」
彩乃がさらに深く顔を赤らめながらつぶやくと、序兄はとてもうれしそうにテレ笑いし、頭をポリポリかいてつぶやき返す。
「よし決めた! まずは警察に行って反省してくるわ。そしておれ、過去に生きる男をやめる! 母院彩乃ってステキな女性のキモチにこたえられるよう、いまを生きる情熱家ジョニーになったる!」
こうして男は女と誰かわからない若い男に謝罪を述べてから、今度は確実にドアを前に立った。それがウィーンと開けば言うまでもなく警察に銃を捨てろと命令されるので、言わるままオモチャを捨て両手をあげるのだった。
「ま、これも情熱のもたらしたハッピーエンド……って事なのかな」
伊吹は大勢の人間が大注目することによってガラガラのコンビニ裏から通りに出てどこへともなく歩き出すのだった。
「クソ、いつからこんな世の中になったんや……なんでエロ本をゲットするのにこんな苦労せなあかんのかな」
ショットガンを持ってイライラする序兄だが、そんな男に彩乃は言う、エロ本はもう終わったのですよと。だがその事実を受け入れようとしない男、ウソを吐くなと激怒しかける。
「いや、その人の言う通り、エロ本なんてもう終わってる」
ここで伊吹が2人に姿を見せる。
「な、なんや、おまえどこから入ってきたんや、トイレにでも隠れてたんか?」
序兄がショットガンの口を向けると、伊吹は素直に開いた両手をあげる。しかしエロ本がすでに死んだ媒体である事はくり返し伝える。
「おまえ、見た感じ20代の前半くらいやろう? おまえの世代はエロ本やのうてAVとかやな? ビデオでシコった世代やろ!」
序兄が伊吹を見て腹立たしそうに叫ぶ。
「いや……おれはその……エロ本どころかAVもあんまり見なかった」
「はぁ? ウソ抜かせ、シコらんで生きられる男がいるわけないやろう」
「いや、おれって女にモテまくりな人生だったから、えっと……小3だったかな、そこで初体験やって後はひたすらひたすら女を食いまくって500人くらいとセックスしたから、AVでシコる必要はなかった」
伊吹のこの告白に序兄は面食らった。女好きは数いれど、なんとすさまじい人生だと思わずにいられない。
「なんや、おまえ……究極の勝ち組か。そうか……でもな、ええこと教えたる! この世の中はなぁ、おまえみたいな勝ち組だけで成り立っとるんやないで、むしろ逆や、そのほとんどはおれらみたいな負け組や。同じ男でもおまえらみたいな勝ち組はわからんやろうな、おれらがどれだけ情熱的に生きてきたかなんてな」
序兄は言い終えると腹いせに近くにあった棚に手を伸ばし、つかんだスナックの袋を床にたたきつける。
「エロ本の事はわからないが……情熱というのは理解できる。だからだ、気の毒だなと思うんだよ」
「何が気の毒言うんや、同じ男のくせにおれをバカにするんか!」
「ちがうよ、そうじゃない。エロ本はもう終わっているんだ、それは事実なんだ。だってエロ本を作っている連中が、こんなのたのしいですか? と思っているんだぞ、だったらその情熱は報われないってことだ。エロ本を作っている連中自体がもう終わっているんだからな」
伊吹の言葉に序兄はショックを隠せなかった。それは大切なモノをけなされた小学生みたいな怒りに発展しかける。
「ったく、いったい普段何を見てどういう生活をしているんだよ」
伊吹はここでスマホを取り出す。そして何やら検索してから序兄に渡した。それはエロ本づくりに携わりながら、エロ本ほどバカらしいモノはないとぼやく人間が過去に書いたブログ。
「な、書いてあるだろう? エロ本づくりに携わっておきながら、こんなの見てたのしいですか? ビデオの方がよくないですか? とか書いてる。あげく、今どきは昔ながらのエロ本を作れるような人はいない、もうビデオから抜き取ってクサいセリフを挿入するしかやる事がないって綴られているだろう? そしてその記事は2008年に書かれたものだぞ?」
伊吹があきれたような声で言うと、序兄の目からボロボロっと涙がこぼれおちる。
「ウソや、こんなんでたらめや! エロ本を貶めるためのフェイク記事や、おれはなぁ、おれはなぁ、絶対にエロ本がまぶしかった世界をあきらめたりせえへんからな!」
序兄が泣きながら情熱家として叫ぶ。しかしこのとき、思いもしない事が発生した。
「いい加減にしなさい!」
なんと突然に彩乃が序兄にビンタをかましたのだ。それには伊吹もおどろき目を丸くするが、綾野は床に倒れ頬を抑えている序兄を見ながら、その両目にジワっと涙を浮かべながら力強く言い放つ。
「エロ本は終わったの、終わったのよ! だったらあなたも前を向いて生きるしかないでしょう、それが……人間の生きる道でしょう! タイムマシーンなんてない、あるのはただ前進するだけの宇宙。そう、みんなステキな過去に戻りたいと思いながら、でも苦しい今現在を必死に生きている。みんなそうやって逃げずに戦っているの。でもあなたはどう? 過去のたのしさを忘れられない子どもみたい。つまりあなたは逃げているのよ、つらい現実から目を背けているだけ。あなたなんて……あなたなんてただの弱虫ジョニーよ!」
彩乃の声が切なく店内に響いたら、とてつもなく物悲しい雰囲気が広がった。昼間の明るさが逆に大変効果的という感じであり、ビンタされた序兄はたまらず床に座ったまま天井を見上げて号泣。
そしてしばらくして泣き止んだ序兄が立ち上がる。どうやらキモチがすっきりしたらしく、エロ本が存在しない世の中という現実を受け入れようって表情になっている。
「お姉ちゃん、あんた名前……なんて言うんやった?」
「わたしは母院彩乃……です」
「母院彩乃……ええ名前やな、ほんであんたに会えてよかったと思うわ。あんたにビンタされて目ぇ覚めた。おれは情熱家として生きているつもりやったけど、過去しか見てなかったんやな。でもおれ、やり直してみるわ。うまいこと出来るかどうかわからへんけど、正直あんまり自信とかないけど……まぁ、がんばってみるわ」
序兄がおだやかな顔でそう言ったら、伊吹がこれと交換しろといいおもちゃのショットガンを渡す。
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そこで序兄はショットガンをオモチャのモノと交換したが、その際伊吹に対して謝った。
「兄ちゃんが誰かは知らんけど感謝するわ。ほんで謝っとく、なんやこいつ……とか思った事を詫びるわ。だってそうや、兄ちゃんは500人やったっけ? そういう数の女とやりまくったんやろう? それも情熱や、情熱がないとそんな事できるわけない。そしておれは思うで、情熱家に悪い奴はおらんてな」
序兄はそう言うと最後に彩乃の方を向き、おれが入り口前に立ったら自動扉の電源を入れてくれと伝える。
「ほな!」
序兄が入り口に向かって歩き出す。
「待って竹下さん……」
彩乃は豊かな胸の前で色白な手を合わせ、ちょっと顔を赤らめてから伝えるのだった。
「わたし……待ってますから、わたし竹下さんみたいな情熱家が好きです。だからわたし……竹下序兄の帰りを待っています」
そう言われた序兄は驚きを持って振り返る。
「そういう冗談やめてや……期待してしまうやんか」
序兄のその顔には純粋に生きてきた男だけが習得できる、実年齢に似合わない少年みたいな感じが浮かぶ。
「竹下さんはわたしを魅力的な女だと言ってくれました。わたし、それがすごくうれしかったんです。だからわたし情熱家の人と恋愛したい、そう思ったんです。ダメですか? いけませんか?」
彩乃がさらに深く顔を赤らめながらつぶやくと、序兄はとてもうれしそうにテレ笑いし、頭をポリポリかいてつぶやき返す。
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こうして男は女と誰かわからない若い男に謝罪を述べてから、今度は確実にドアを前に立った。それがウィーンと開けば言うまでもなく警察に銃を捨てろと命令されるので、言わるままオモチャを捨て両手をあげるのだった。
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