166 / 223
166・キャラクターの反乱バトル10
しおりを挟む
166・キャラクターの反乱バトル10
「さてと……これでいいのかな……」
午後9時、修正した原稿をネットにアップしようとする書矢がいた。その修正というのは、他でもない主人公であるカルロスの要請による。
「また批判の嵐になるんだろうな……また大量のブックマークや読者数が消滅してしまうんだろうな」
そのつぶやきは半壊した街を見るような物悲しさにあふれていた。なんせ一時は夢みたいな上昇気流を経験し、書籍化は目前だ! という興奮も味わった。それからすれば現在の小説は終わりの始まりみたいに感じる。
「いや、今から手直しとかムリ。そんな体力はもうない。このままアップしてやる、もうなるようになれ!」
やけくそ気味にポチ! っとマウスをクリック。これで原稿はネットにアップされてしまった。
「知るか、読者の反応なんか知るか……もう書籍化だってムリっぽいんだ、今さら読者にすがったところで何になる」
書矢、そうつぶやきベッドにゴロン。明日の昼くらいまでは読者の反応なんか見ないと心に誓う。ところが……心に誓ってから4時間後、気になってたまらない無名作家はガマンができず読者の反応を見るに至る。
「あ、読者数にブックマークが……増えている」
ごっそり減るだろうと思ったら逆で、意外と伸びているから驚いた。こうなるとさっきまで沈みがちだった心は一気に恥知らずなほどウキウキモードとなり、ワクワクしながらレビューを開く。そうして書かれているモノと向き合う。
―カルロスがトチ狂ってアデリーヌを押し倒すとか予想していなかったー
―カルロス、グッジョブ!-
―やっと主人公の復活。これくらいの展開は許せるー
―アデリーヌってけっこう巨乳だから、もうちょい乳を揺さぶるべし」
―アデリーヌと一発やって夫婦になる展開をキボンー
「こ、これは……なんという高評価の嵐」
書矢、久しぶりに興奮。下から上にゾワっと感が吹く。今回アップした小説というのは、カルロスの要請に従った。意識不明から目覚めたカルロスが暴走し、止めようとしたアデリーヌの乳を揉み押し倒し服をビリビリに破き全裸にしてしまうという超展開を書いた。そして読者の気を引くため、全裸にされたアデリーヌが哀願する目で、やめて……という所で終わりにした。
「もしかしてこれ……ゲスな展開にすると一気に人気が回復するんじゃ……」
書矢に生じる邪悪な心。ほんとうならアデリーヌの哀願する目を見てカルロスは我に返るという展開にするつもりでいる。だがここで沸いたよからぬ考えというのは、カルロスがアデリーヌを食ってしまうという展開。
「どうする……やるか、やってしまうか……」
これは禁断の実を食うか否かの決断である。もしアデリーヌがカルロスに食われたら、この作品は悪の烙印押される。しかしその代わり、よくやった! というマニアックな支持を得られる可能性がなくもあらず。
「ハァハァ……どうする、どうする、どうする!」
そればかり考えてまったく寝付けなかった。だから一睡もできず朝を迎えてしまったが、そこではこういう結論に達する。
アップするかどうかは別として、とりあえずは書く! 書けば一応気が済むわけで、やっぱりダメだ! という理性が勝ったとしても後悔の念は薄らぐと思われる。
「よし、書いちゃる。アップするかどうかは別として、アデリーヌをカルロスに捧げてやる」
本日午前9時より、書矢はひどい内容を書いた。胸は痛む、ごめんよアデリーヌ! というキモチは抑えられない。が、アップするかどうかは別というこれで心は少し楽になる。
「とりあえず書くだけだ、アップしなきゃこの展開は正史に組み込まれないからな」
そういうわけで書いた。自分でもおどろくほど勢いよく、自分でも困ってしまうくらい何回も書きながら勃起をくり返しながら、実に熱い外道臭に満ちた内容を完成させる。
「ふぅ……」
書き終えた疲労感と達成感、そして落ち着くとやってくる賢者の意識。やっぱりこれはアップできないよなと自分に言い聞かせる。
「まぁ、いいや……書いただけでもいい。これは正史に組み込まない。だから正視に組み込む展開を休憩してから書くか」
午後1時に一階へ下りたら、昼飯ということでお湯を注いでカップラーメンを作る。小説で金を稼いで結婚とかできたらいいんだけどなぁ……なんて願望をつぶやきながらズルズル啜って食す。
こうして腹を満たしキブンもおだやかって書矢、正史の続きを書こうかと部屋のドアを開けた時だった。
―ブン!-
突然にぶっ太い音と風圧が発生。それは何か? と理解するより先に、もうちょっとで首がぶった斬られるところだったと怯える。
「ち、外れた」
室内にはアデリーヌがいて、仕留めそこなったとぼやく。そして下から斜め上に振り上げた剣を下ろす。
「仕留めそこなったじゃねぇよ! おまえ、いまのマジで首が飛ぶかと思ったぞ!」
ハァハァやりながら激怒する書矢。しかしアデリーヌはそれ以上にムッとした顔を見せつけ、もう一度剣を振ろうかって身構え吠える。
「書矢!」
「な、なんだよ」
「なんだじゃない! よ、よくも……よくも乙女にはずかしい思いをさせたな」
「ぷっ! 乙女って……」
「殺す、絶対に殺す」
「あ、待て待て、話を聞かせてくれ」
「話ぃ? ふざけないで。意識不明のカルロスが突然に目覚めたと思ったら暴走。それを止めようとしたら……わたしはカルロスに散々おっぱいを揉まれたりして、あげく服をビリビリに破かれ全裸にされて……」
「まぁな……」
「まぁなじゃない! わたしがどれだけ傷ついたと思っているの? 想いを寄せているカルロスにあんな事をされたわたしのキモチはどうなるの?」
「仕方なかったんだよ。カルロスがそういう風にしてくれっておれを脅してきたんだから」
「はぁ? なに言ってるの? カルロスがそんな外道なわけがない。だってカルロスはすごくいい男で、性欲とか全然持ち合わせていない聖人君子なんだからね」
「あぁ……そう思うんだ?」
「作者だからってウソを吐いていいわけじゃないんだぞ書矢!」
なんというけなげ……と思ったら、しかも自分の作ったキャラクターとかなれば奇妙なキブンに落とされてしまう。
「で、後半はどうなるの?」
もちろんカルロスと結ばれるぜ! と言いかけたが、相手が剣を持って構えている以上、うかつな事は口に出来ない。
「アデリーヌピンチ! ってところで、カルロスが我を取り戻す。だからそんな、良い子が胸を痛めるような展開はない」
「ほんとう? 信じてもいい?」
「おれは神だぞ、神を信じろ」
「よかった……ホッとしたよぉ」
えへっと顔を赤くして喜ぶアデリーヌの顔を見た時、不覚にもかわいいと思う書矢がいた。だから相手が剣を鞘に戻すと、すぐさま近づいて両手首をつかみ近い距離から見つめる。
「な、な、なに……」
「アデリーヌ、おまえってけっこうかわいいよな。しかもEカップだから一応は巨乳」
「一応とか言うな……」
「ど、どうよ、こ、このおれと……セックスとかしない?」
書矢がドキドキしながら言うと、その両手グワっと払いのけるアデリーヌだった。そして両腕を組み軽蔑した口調で言ってやる。
「やるわけない。書矢みたいな童貞なんか嫌いだし」
「な、なんだと」
「声が震えてるもん。それめちゃくちゃダサいって話だもん。年齢イコール非モテって負け犬臭が漂ってるし」
「く……神に向かって侮辱の言を吐くとかとか……」
「言っとくけど、もしわたしとかカルロスにひどい目に遭わせたりしたら、予告なしに剣を振るから、その首を斬り落とすから」
「アデリーヌ……」
「じゃぁ!」
サバサバっとしたアデリーヌが姿を消したら、まるで見捨てられた愚者みたいな情けないキモチに落とされる。だから書矢は両手を握り、床を見つめながらぼやく。
「ちくしょう!なんで作者のおれがキャラに愚弄されなければいけないんだ。アデリーヌめ、アデリーヌめ!」
「さてと……これでいいのかな……」
午後9時、修正した原稿をネットにアップしようとする書矢がいた。その修正というのは、他でもない主人公であるカルロスの要請による。
「また批判の嵐になるんだろうな……また大量のブックマークや読者数が消滅してしまうんだろうな」
そのつぶやきは半壊した街を見るような物悲しさにあふれていた。なんせ一時は夢みたいな上昇気流を経験し、書籍化は目前だ! という興奮も味わった。それからすれば現在の小説は終わりの始まりみたいに感じる。
「いや、今から手直しとかムリ。そんな体力はもうない。このままアップしてやる、もうなるようになれ!」
やけくそ気味にポチ! っとマウスをクリック。これで原稿はネットにアップされてしまった。
「知るか、読者の反応なんか知るか……もう書籍化だってムリっぽいんだ、今さら読者にすがったところで何になる」
書矢、そうつぶやきベッドにゴロン。明日の昼くらいまでは読者の反応なんか見ないと心に誓う。ところが……心に誓ってから4時間後、気になってたまらない無名作家はガマンができず読者の反応を見るに至る。
「あ、読者数にブックマークが……増えている」
ごっそり減るだろうと思ったら逆で、意外と伸びているから驚いた。こうなるとさっきまで沈みがちだった心は一気に恥知らずなほどウキウキモードとなり、ワクワクしながらレビューを開く。そうして書かれているモノと向き合う。
―カルロスがトチ狂ってアデリーヌを押し倒すとか予想していなかったー
―カルロス、グッジョブ!-
―やっと主人公の復活。これくらいの展開は許せるー
―アデリーヌってけっこう巨乳だから、もうちょい乳を揺さぶるべし」
―アデリーヌと一発やって夫婦になる展開をキボンー
「こ、これは……なんという高評価の嵐」
書矢、久しぶりに興奮。下から上にゾワっと感が吹く。今回アップした小説というのは、カルロスの要請に従った。意識不明から目覚めたカルロスが暴走し、止めようとしたアデリーヌの乳を揉み押し倒し服をビリビリに破き全裸にしてしまうという超展開を書いた。そして読者の気を引くため、全裸にされたアデリーヌが哀願する目で、やめて……という所で終わりにした。
「もしかしてこれ……ゲスな展開にすると一気に人気が回復するんじゃ……」
書矢に生じる邪悪な心。ほんとうならアデリーヌの哀願する目を見てカルロスは我に返るという展開にするつもりでいる。だがここで沸いたよからぬ考えというのは、カルロスがアデリーヌを食ってしまうという展開。
「どうする……やるか、やってしまうか……」
これは禁断の実を食うか否かの決断である。もしアデリーヌがカルロスに食われたら、この作品は悪の烙印押される。しかしその代わり、よくやった! というマニアックな支持を得られる可能性がなくもあらず。
「ハァハァ……どうする、どうする、どうする!」
そればかり考えてまったく寝付けなかった。だから一睡もできず朝を迎えてしまったが、そこではこういう結論に達する。
アップするかどうかは別として、とりあえずは書く! 書けば一応気が済むわけで、やっぱりダメだ! という理性が勝ったとしても後悔の念は薄らぐと思われる。
「よし、書いちゃる。アップするかどうかは別として、アデリーヌをカルロスに捧げてやる」
本日午前9時より、書矢はひどい内容を書いた。胸は痛む、ごめんよアデリーヌ! というキモチは抑えられない。が、アップするかどうかは別というこれで心は少し楽になる。
「とりあえず書くだけだ、アップしなきゃこの展開は正史に組み込まれないからな」
そういうわけで書いた。自分でもおどろくほど勢いよく、自分でも困ってしまうくらい何回も書きながら勃起をくり返しながら、実に熱い外道臭に満ちた内容を完成させる。
「ふぅ……」
書き終えた疲労感と達成感、そして落ち着くとやってくる賢者の意識。やっぱりこれはアップできないよなと自分に言い聞かせる。
「まぁ、いいや……書いただけでもいい。これは正史に組み込まない。だから正視に組み込む展開を休憩してから書くか」
午後1時に一階へ下りたら、昼飯ということでお湯を注いでカップラーメンを作る。小説で金を稼いで結婚とかできたらいいんだけどなぁ……なんて願望をつぶやきながらズルズル啜って食す。
こうして腹を満たしキブンもおだやかって書矢、正史の続きを書こうかと部屋のドアを開けた時だった。
―ブン!-
突然にぶっ太い音と風圧が発生。それは何か? と理解するより先に、もうちょっとで首がぶった斬られるところだったと怯える。
「ち、外れた」
室内にはアデリーヌがいて、仕留めそこなったとぼやく。そして下から斜め上に振り上げた剣を下ろす。
「仕留めそこなったじゃねぇよ! おまえ、いまのマジで首が飛ぶかと思ったぞ!」
ハァハァやりながら激怒する書矢。しかしアデリーヌはそれ以上にムッとした顔を見せつけ、もう一度剣を振ろうかって身構え吠える。
「書矢!」
「な、なんだよ」
「なんだじゃない! よ、よくも……よくも乙女にはずかしい思いをさせたな」
「ぷっ! 乙女って……」
「殺す、絶対に殺す」
「あ、待て待て、話を聞かせてくれ」
「話ぃ? ふざけないで。意識不明のカルロスが突然に目覚めたと思ったら暴走。それを止めようとしたら……わたしはカルロスに散々おっぱいを揉まれたりして、あげく服をビリビリに破かれ全裸にされて……」
「まぁな……」
「まぁなじゃない! わたしがどれだけ傷ついたと思っているの? 想いを寄せているカルロスにあんな事をされたわたしのキモチはどうなるの?」
「仕方なかったんだよ。カルロスがそういう風にしてくれっておれを脅してきたんだから」
「はぁ? なに言ってるの? カルロスがそんな外道なわけがない。だってカルロスはすごくいい男で、性欲とか全然持ち合わせていない聖人君子なんだからね」
「あぁ……そう思うんだ?」
「作者だからってウソを吐いていいわけじゃないんだぞ書矢!」
なんというけなげ……と思ったら、しかも自分の作ったキャラクターとかなれば奇妙なキブンに落とされてしまう。
「で、後半はどうなるの?」
もちろんカルロスと結ばれるぜ! と言いかけたが、相手が剣を持って構えている以上、うかつな事は口に出来ない。
「アデリーヌピンチ! ってところで、カルロスが我を取り戻す。だからそんな、良い子が胸を痛めるような展開はない」
「ほんとう? 信じてもいい?」
「おれは神だぞ、神を信じろ」
「よかった……ホッとしたよぉ」
えへっと顔を赤くして喜ぶアデリーヌの顔を見た時、不覚にもかわいいと思う書矢がいた。だから相手が剣を鞘に戻すと、すぐさま近づいて両手首をつかみ近い距離から見つめる。
「な、な、なに……」
「アデリーヌ、おまえってけっこうかわいいよな。しかもEカップだから一応は巨乳」
「一応とか言うな……」
「ど、どうよ、こ、このおれと……セックスとかしない?」
書矢がドキドキしながら言うと、その両手グワっと払いのけるアデリーヌだった。そして両腕を組み軽蔑した口調で言ってやる。
「やるわけない。書矢みたいな童貞なんか嫌いだし」
「な、なんだと」
「声が震えてるもん。それめちゃくちゃダサいって話だもん。年齢イコール非モテって負け犬臭が漂ってるし」
「く……神に向かって侮辱の言を吐くとかとか……」
「言っとくけど、もしわたしとかカルロスにひどい目に遭わせたりしたら、予告なしに剣を振るから、その首を斬り落とすから」
「アデリーヌ……」
「じゃぁ!」
サバサバっとしたアデリーヌが姿を消したら、まるで見捨てられた愚者みたいな情けないキモチに落とされる。だから書矢は両手を握り、床を見つめながらぼやく。
「ちくしょう!なんで作者のおれがキャラに愚弄されなければいけないんだ。アデリーヌめ、アデリーヌめ!」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
訳あり冷徹社長はただの優男でした
あさの紅茶
恋愛
独身喪女の私に、突然お姉ちゃんが子供(2歳)を押し付けてきた
いや、待て
育児放棄にも程があるでしょう
音信不通の姉
泣き出す子供
父親は誰だよ
怒り心頭の中、なしくずし的に子育てをすることになった私、橋本美咲(23歳)
これはもう、人生詰んだと思った
**********
この作品は他のサイトにも掲載しています
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
10秒で読めるちょっと怖い話。
絢郷水沙
ホラー
ほんのりと不条理な『ギャグ』が香るホラーテイスト・ショートショートです。意味怖的要素も含んでおりますので、意味怖好きならぜひ読んでみてください。(毎日昼頃1話更新中!)
遠回りな恋〜私の恋心を弄ぶ悪い男〜
小田恒子
恋愛
瀬川真冬は、高校時代の同級生である一ノ瀬玲央が好きだった。
でも玲央の彼女となる女の子は、いつだって真冬の友人で、真冬は選ばれない。
就活で内定を決めた本命の会社を蹴って、最終的には玲央の父が経営する会社へ就職をする。
そこには玲央がいる。
それなのに、私は玲央に選ばれない……
そんなある日、玲央の出張に付き合うことになり、二人の恋が動き出す。
瀬川真冬 25歳
一ノ瀬玲央 25歳
ベリーズカフェからの作品転載分を若干修正しております。
表紙は簡単表紙メーカーにて作成。
アルファポリス公開日 2024/10/21
作品の無断転載はご遠慮ください。
前の野原でつぐみが鳴いた
小海音かなた
恋愛
鶫野鹿乃江は都内のアミューズメント施設で働く四十代の事務職女性。ある日職場の近くを歩いていたら、曲がり角から突然現れた男性とぶつかりそうになる。
その夜、突然鳴った着信音をたどったらバッグの中に自分のものではないスマートフォン入っていて――?!
『ほんの些細な偶然から始まるラブストーリー』。そんなありきたりなシチュエーションにもかかわらず、まったく異なる二人の立場のせいで波乱含みな恋愛模様をもたらしていく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる