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爆乳女子がリアル爆乳おっぱいに負けてフラれたので、それがどんなモノか確認してみたら見事にハマってしまいました(美和の一人称)1
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1・別れたい? 正気?
「別れたい」
それは彼氏がわたしに言った言葉であり、2日前に発生した激震の切り口。
「はぁ? 何言ってんの? 笑えない冗談はやめて」
わたしは最初、相手の言う事を本気だなんてまったく思わなかった。わたしに、もう! なんてかわいい反応をさせるための誘いだと。
実際のところ、19歳のわたしは同じ年齢たる彼氏の理想像だった。ふっくら体型、むっちり、でもって胸のふくらみ事やわらかい弾力に満ちたおっぱいは105cmでブラはIカップ。彼氏がわたしの豊かな胸にどれほど甘えたがるか、それを考えたらわたしって爆乳女子を彼氏が捨てるなんて思いつかない。わたしのこのおっぱいから彼氏が離れるなんて、ありえるか? と胸の内で数回くり返す。
「本気だよ、ほんとうに別れたいんだ」
喫茶店の白いテーブルをはさんで向き合う彼氏は、わたしをワガママだからイヤだと言った。
人の爆乳っておっぱいに幼子みたいに甘えたがるくせに! と言いたかったけれど、わがままとか言われたショックが勝ったので言いそびれてしまう。
だけどこれ思いっきり悔しいじゃん。理想像なのに、あれだけ甘えん坊な彼氏を胸にやさしく抱いてやったのに、こんな結末はありですか? と、すぐに飲み込む事はできない。だから言ってやった。
「あんたさぁ、わたしみたいな女が一杯いるとかカン違いしてない? わたしみたいな美爆乳を持った女、そうかんたんには見つからないよ? ましてあんた女にモテるってタイプでもないんだからさ、考え直した方がよくない? わたしを捨てたら、大きくてやわらかいおっぱいに甘えられないよ?」
どうだ、なんか言ってみ! とわたしは自信を持っていた。今までの甘えん坊を思い返すと、このグラマーボディーから離れられるわけがないと確信するのがふつう。
「そ、そりゃぁ、おまえみたいな女は……探してもめったに見つからないだろうなと思うよ」
来た、情けない声の彼氏が出て来た。ひとりに戻るさみしさに甘えん坊が耐えられるわけないんだ。
ところが! ここで向き合う男がとんでもない事を言ったんだ。わたしにはまったくの予想外、というか……そんなことを言われると考えつく女がいるわけない。
「でも……」
「でも、なに?」
「おまえと別れて、おまえみたいな新しい彼女ができなくてもだいじょうぶ」
「なんでよ、子どもみたいな甘えん坊なくせに」
「あたらしい爆乳の彼女が出来るまで、さみしさを紛らわすアイテムを見つけたから」
「アイテム?」
人ではなくアイテムと彼氏は言った。それは物という事だから、いきなりなに? と、わたしの頭の中が散らかった部屋みたいになる。
聞く所によるとアダルトグッズにて、リアル爆乳おっぱいというのを買ったらしい。あんまりにも唐突な話でだまって聞き入るしかできないわたしがいた。
彼氏によると、それはすさまじくリアルで、豊満なふくらみはどの距離や角度から見ても本物にしか見えないらしく、初見の衝撃は隕石衝突に匹敵だったらしい。
「はぁ? バカじゃないの? 一歩譲って見た目が本当にすごいとしても、女の体温やニオイ、そして本物のふくらみにある触り心地が再現されるわけないでしょう」
ところが、向かい合う男は顔を赤くすると、それがそうではないんだぁと誇らしげに返す。
「コンセントにつなぐと人肌の温かさが出てきて、女の良いニオイも出てくる。おまえの体温とか良いニオイとまったく同じ。もちろんすごくデカい乳もおまえの乳と見分けがつかないレベル、そして揉んだ時のキモチ良さも。だからおまえがいなくても、おれ……それでやっていける」
「あたま大丈夫?」
わたしは耐え難い屈辱にイラついていた。だから少しばかり着ているシャツのボタンを外し谷間を見せてがっちり問うた。そのリアル爆乳の谷間と、この谷間が同じだって言うのかよ! と。
「うん、信じられない話だけれどな」
「それを触ったり揉んだりしたときに得られる快感が、わたしの爆乳に接した時と同じだと言うわけ?」
「うん、おれも正直びっくり。まるでやさしい魔法使いからのプレゼントって代物なんだ」
「く……」
わたしはまず、眼前の男は頭に破損が生じたのだと思った。ついに本格的なバカになったかと呆れもした。そして、それは逃げるための言い訳だろう! と、喫茶店の中で人目もはばからず激怒したくなった。
(だ、だけど……)
ここでわたしはシャツのボタンを閉じながら思い出す。これまで何度も愛し合ったし、この爆乳っておっぱいに彼氏が甘える時間をたっぷり与えた。だから思う、あれだけ夢中になってキモチいいと、うれし涙を流したことすらあるやつが言うのだから、ウソではないのかもしれないと。
「ほんとうに……それで満足できるの? わたしのおっぱいに甘えるのと同じレベルでキモチいいが味わえるの?」
「うん……だから別れたい」
これはとんでもない物語だとわたしは思った。でもやっぱり、他人の怪奇体験談は信用できない! と言いたくもなり、別れたくないという風にも。
「じゃぁ、これで」
彼氏がわたしから離れていく。イスから立ち上がった。あんなに大好きとしていたわたしのおっぱいに目線を向けず立ち去ろうとする。
「待って」
「な、なに?」
「そのリアル爆乳おっぱいとかいう商品の名前を教えて。それがどの程度のモノか確認しないと納得ができない」
「いいよ」
「あ、名前を教えてくれるだけでいいから、スマホで画像を見せようとしなくていいから」
「リアル爆乳おっぱい・Iカップ乙女っていうんだ。値段は10万円のやつ」
「じゅ、10万円……」
「じゃぁ、今までたのしかったよ、バイバイ」
商品名をメモ書きするわたしを残して、彼氏は去っていった。これが2日前の出来事。わたしはひとまず家に帰り、こんな物語は望んでいないんだよ! と、神さまに見立てた枕をグーで殴って怒り狂ったのだった。
「別れたい」
それは彼氏がわたしに言った言葉であり、2日前に発生した激震の切り口。
「はぁ? 何言ってんの? 笑えない冗談はやめて」
わたしは最初、相手の言う事を本気だなんてまったく思わなかった。わたしに、もう! なんてかわいい反応をさせるための誘いだと。
実際のところ、19歳のわたしは同じ年齢たる彼氏の理想像だった。ふっくら体型、むっちり、でもって胸のふくらみ事やわらかい弾力に満ちたおっぱいは105cmでブラはIカップ。彼氏がわたしの豊かな胸にどれほど甘えたがるか、それを考えたらわたしって爆乳女子を彼氏が捨てるなんて思いつかない。わたしのこのおっぱいから彼氏が離れるなんて、ありえるか? と胸の内で数回くり返す。
「本気だよ、ほんとうに別れたいんだ」
喫茶店の白いテーブルをはさんで向き合う彼氏は、わたしをワガママだからイヤだと言った。
人の爆乳っておっぱいに幼子みたいに甘えたがるくせに! と言いたかったけれど、わがままとか言われたショックが勝ったので言いそびれてしまう。
だけどこれ思いっきり悔しいじゃん。理想像なのに、あれだけ甘えん坊な彼氏を胸にやさしく抱いてやったのに、こんな結末はありですか? と、すぐに飲み込む事はできない。だから言ってやった。
「あんたさぁ、わたしみたいな女が一杯いるとかカン違いしてない? わたしみたいな美爆乳を持った女、そうかんたんには見つからないよ? ましてあんた女にモテるってタイプでもないんだからさ、考え直した方がよくない? わたしを捨てたら、大きくてやわらかいおっぱいに甘えられないよ?」
どうだ、なんか言ってみ! とわたしは自信を持っていた。今までの甘えん坊を思い返すと、このグラマーボディーから離れられるわけがないと確信するのがふつう。
「そ、そりゃぁ、おまえみたいな女は……探してもめったに見つからないだろうなと思うよ」
来た、情けない声の彼氏が出て来た。ひとりに戻るさみしさに甘えん坊が耐えられるわけないんだ。
ところが! ここで向き合う男がとんでもない事を言ったんだ。わたしにはまったくの予想外、というか……そんなことを言われると考えつく女がいるわけない。
「でも……」
「でも、なに?」
「おまえと別れて、おまえみたいな新しい彼女ができなくてもだいじょうぶ」
「なんでよ、子どもみたいな甘えん坊なくせに」
「あたらしい爆乳の彼女が出来るまで、さみしさを紛らわすアイテムを見つけたから」
「アイテム?」
人ではなくアイテムと彼氏は言った。それは物という事だから、いきなりなに? と、わたしの頭の中が散らかった部屋みたいになる。
聞く所によるとアダルトグッズにて、リアル爆乳おっぱいというのを買ったらしい。あんまりにも唐突な話でだまって聞き入るしかできないわたしがいた。
彼氏によると、それはすさまじくリアルで、豊満なふくらみはどの距離や角度から見ても本物にしか見えないらしく、初見の衝撃は隕石衝突に匹敵だったらしい。
「はぁ? バカじゃないの? 一歩譲って見た目が本当にすごいとしても、女の体温やニオイ、そして本物のふくらみにある触り心地が再現されるわけないでしょう」
ところが、向かい合う男は顔を赤くすると、それがそうではないんだぁと誇らしげに返す。
「コンセントにつなぐと人肌の温かさが出てきて、女の良いニオイも出てくる。おまえの体温とか良いニオイとまったく同じ。もちろんすごくデカい乳もおまえの乳と見分けがつかないレベル、そして揉んだ時のキモチ良さも。だからおまえがいなくても、おれ……それでやっていける」
「あたま大丈夫?」
わたしは耐え難い屈辱にイラついていた。だから少しばかり着ているシャツのボタンを外し谷間を見せてがっちり問うた。そのリアル爆乳の谷間と、この谷間が同じだって言うのかよ! と。
「うん、信じられない話だけれどな」
「それを触ったり揉んだりしたときに得られる快感が、わたしの爆乳に接した時と同じだと言うわけ?」
「うん、おれも正直びっくり。まるでやさしい魔法使いからのプレゼントって代物なんだ」
「く……」
わたしはまず、眼前の男は頭に破損が生じたのだと思った。ついに本格的なバカになったかと呆れもした。そして、それは逃げるための言い訳だろう! と、喫茶店の中で人目もはばからず激怒したくなった。
(だ、だけど……)
ここでわたしはシャツのボタンを閉じながら思い出す。これまで何度も愛し合ったし、この爆乳っておっぱいに彼氏が甘える時間をたっぷり与えた。だから思う、あれだけ夢中になってキモチいいと、うれし涙を流したことすらあるやつが言うのだから、ウソではないのかもしれないと。
「ほんとうに……それで満足できるの? わたしのおっぱいに甘えるのと同じレベルでキモチいいが味わえるの?」
「うん……だから別れたい」
これはとんでもない物語だとわたしは思った。でもやっぱり、他人の怪奇体験談は信用できない! と言いたくもなり、別れたくないという風にも。
「じゃぁ、これで」
彼氏がわたしから離れていく。イスから立ち上がった。あんなに大好きとしていたわたしのおっぱいに目線を向けず立ち去ろうとする。
「待って」
「な、なに?」
「そのリアル爆乳おっぱいとかいう商品の名前を教えて。それがどの程度のモノか確認しないと納得ができない」
「いいよ」
「あ、名前を教えてくれるだけでいいから、スマホで画像を見せようとしなくていいから」
「リアル爆乳おっぱい・Iカップ乙女っていうんだ。値段は10万円のやつ」
「じゅ、10万円……」
「じゃぁ、今までたのしかったよ、バイバイ」
商品名をメモ書きするわたしを残して、彼氏は去っていった。これが2日前の出来事。わたしはひとまず家に帰り、こんな物語は望んでいないんだよ! と、神さまに見立てた枕をグーで殴って怒り狂ったのだった。
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