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父との性談義(エロビデオやオナニーの心)

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 父との性談義(エロビデオやオナニーの心)

「えっと……今日はお父さん仕事休みな日だから家にいるかな。だったら、かったるいから悠人を誘ってブックオフにでも行こうかな」

 そんな、父が聞いたら泣くかもしれないってことをつぶやく由良が帰宅した。

「あれ?」

 ドアノブをつかんで開けようとしたらカギがかかっている。予想に反して父は出かけているのかな? と思いながら、カギを開けて中に入った。

 そしてただいまと言いかけたとき、由良の両耳は聞き取ったのである。昼間の家中からは基本として聞こえるべきではないという声が。

「あぁんん!!」

 それは女喘ぎ声だった。ギョッとした由良のFカップって豊かなふくらみに暗雲が立ち込める。

(う、浮気?)

 靴を脱ぎながら由良は心配になった。なぜなら母は本日の予定を娘に伝えていて、家族の服を買いに行くと言っていたからだ。ゆえに巨乳女子は思った。父が家に女を連れ込んでセックスしているのか? などと。

「浮気は許さない、家族裁判にかける!」

 カバンを廊下に置いた由良、怒りたっぷりな足取りで進んでから居間につながる扉を開けた。

「お父さん!」

 勢いよく開いて声を出したとき、衝撃とか悲劇なんて表現の混ざり合った事象が発生。

「ゆ、由良……」

 驚いた父、それは居間のテレビを見ながら寝転がっている姿。そしてズボンとパンツを脱いでいた下半身には、勃起してデカくなった垂直ジャンボソーセージというのがあって、達したという事実にストップをかけられなかった。

「あぁんんぅ!!!」

 父はおどろきで固まっている娘の見ている前で射精してしまった。するとどうだ、デカ物の先がググっとふくらんだと思ったら、こらえていた白い思いというのが大量の液体となって勢いよく撃ち出され……由良に向かって飛んでいく。

(……)

 由良は見た、白い液体の固まりが……一見すればミニスライムみたいなモノが飛んでくると。ベチャ! っと由良の顔面にかかったモノ、それは父の体内で生成され、父の性欲エネルギーによって押し出された精子をたっぷり含んだ精液。由良が色白むっちり手を頬に当てればヌルっとしたすべりが指先につく。そして手のひらを見てみれば、出来たてホヤホヤのホワイトソースが絡んでいる。

「ち、ちがうんだ、こ、これはその……なんていうか、運動していたんだ」

 父はウソも言い訳もドヘタクソだった。射精につながる運動とはおナニーしかないわけであるが、慌てながらパンツやらズボンを引き上げる彼は、健全なストレッチをやっていたのだよ! と言うつもりらしい。

「ったくもう……」

 くぅ! っと顔をしかめる由良、美肌の顔面にたっぷりかけられてしまった精液をティッシュでぬぐい取る。それからテレビのリモコンをつかんで巨大スクリーンに目をやる。

「ハァハァ……あぁん……」

 いま、テレビではものすごい豊満な乳房の持ち主が騎上位でユッサユッサ揺れている最中。

「お父さん、そこに座って」

 左手のリモコンをテーブル上に置き、空いている右手を居間の隣にある畳部屋に向ける。

「ゆ、由良、これは……」

「いいから早く座って」

 娘に言われた父、シュンとなって畳の上に正座した。その向かいに小型の母親みたいな由良が同じく正座。

「お父さん」

「は、はい……」

「なんでオナニーなんかするの?」

 言った娘はDVDのパッケージを両者の間に置く。ものすごい豊満なふくらみを持った女が映っていて、タイトルとして「Hカップ秘書の胸に甘える時間」とデカい文字で書かれている。

「な、なんでって言われても……」

 父は少し怯えた。向かいに座る妻の若い頃にクリソツな娘を見ながら、劣等生みたいにドキドキする。真昼間からオナニーして恥ずかしくないの? って突っ込まれるのだろう予想にドギマギする。

「由良、おまえ……」

「なに?」

「い、いや、お母さんの娘だけあって……やっぱりボインだなぁと思ってさ」

 由良のブレザーに浮かぶ豊かでやわらかそうってボリュームに目を向ける父の表情はデレついている。

「おほん!」

 顔を赤くして咳払いした娘、恥ずかしさのあまり声のボリュームを下げてつぶやく。

「ボインとか恥ずかしい言い方するな……」

 それから気を取り直した由良、自分の胸をチラチラ見る父に言ってやる。

「独身の男性じゃないんだからさぁ、お母さんって最愛の人がいるんだからさ、しかも……うちのお母さんってすごい巨乳っておっぱいを持っているじゃん。だったらなんでお母さんと愛し合わないわけ? こんなビデオに出てくる女にデレデレするのではなく、お母さんに思いをぶつけたらいいじゃん、そうするべきじゃん、ちがう?」

 娘の正論に父は怯みかける。だから拗ねた男子みたいな口調で、最近のお母さんがあまり相手してくれないから悪いんだと小声でぼやく。

(子どもかよ……)

 大の男がみっともない……と娘が思ったとき、そのキモチが表情に浮かぶ。それを見た父、これはいけない、これでは父親の威厳が保たれないとし、それならば! と哲学攻勢に打って出た。

「由良」

「なに?」

「いくら早くからおっぱいが大きい巨乳女子でも、やっぱり中身は子どもだ。だから人生の真実が何もわかっていないな、ムリもないけれど」

「む、むぅ……」

 ここで急に流れが変わった。子どもとか何もわかっていないと言われた事で由良のプライドが刺激されたのだ。

「わたしが何をわかっていないっていうの?」

「いいよ、子どもにはむずかしい話だ」

 父はそう言って立ち上がろうとした。するとそれより先にスクっと立ち上がった由良、ブレザーのふくらみが揺れ動くとかいうのを気にせず動いて、畳部屋と居間の境目に立って両腕を広げる。

「言わないとここを通さない」

 つよい心をグッと噛みしめ表情に示す由良。それを見た父は再び座布団に座り、向かいに座るよう娘を促す。本来なら被告のはずである父が、いまや偉大な裁判官みたいになっている。

「由良、人間だったら性欲がある。それはまぁ、中1にもなればわかるだろう?」

「もちろんだよ、そんなの当たり前じゃん」

「そしてもうひとつ、セックスとオナニーはちがうんだ」

「どう違うっていうの?」

「俗にいう別思考だな」

「べ、思考?」

「セックスは仕事として高みを目指す! オナニーはおのれの翼で自由という大空を飛行する」

「えぇ……何そのたとえ……なんかおかしくない? なんかまちがっていない?」

「いやいや、これはほんとうの事なんだよ」

 父は豊かな胸にチラチラ目線を送って娘を少しイラつかせながら人生の真実というモノを語りだす。

「由良、人はキモチよくなりたいって願望を抱く生き物だ。それはわかるだろう?」

「もちろん!」

「だからセックスしたい……という意識は? それは理解できるか?」

「当たり前、そんなのがわからないような子どもじゃないから、っていうかイチイチ子ども扱いしないで」

「セックスは気持ちいい。そして愛する人に触れ合う喜びもある。でもそれがゆえ、しんどいのも事実なんだ」

「しんどい? なんで?」

「自分さえ気持ちよければいいわけじゃないからさ。愛しい相手を思い、自分の好きなようにできない。だから当然、セックスしたいと片方が思っても、もう片方が気乗りしないってズレも生じる」

「ま、まぁ……そうだよね」

 セックスした事はないが、物事はちゃんと知っている! といい格好したいって思いが由良の顔に透けて見える。

「でもな、性欲は止められない。特に男は溜まるんだ。そして溜まったモノを吐き出したい、とってもピュアに作られているんだ、男っていうのは」

「ん……」

「だからだ、愛する人とのセックスとはちがうけれど、愛する人への思いはそのままに、それとは別のオナニーをする」

 父はだんだん勢いを弱めていく娘を、正確にはそれが持つ豊かな胸を見ながら畳みかけるように言う。

「お母さんを愛している。でもセックスができない。だからオナニーをした。別の女性とセックスしたわけじゃない、そしてお母さんへの愛は不変。だったらこれはすばらしい事じゃないか。子どもには難しいかもしれないが、称賛されてもおかしくない善行だと……おれは思う」

 由良、なんか話がおかしい気がすると思いつつ、父の正論とか男らしさに気圧されていた。それに気を欲した父は目に涙が浮かびそうって顔を娘に見せつけて言い放った。

「これは愛なんだよ……由良」

「あ、愛?」

「好きだから……愛しているから、だから女性無理強いしたくないと思うから妥協するんだ。愛があるから妥協できる、すべての男は女性への愛を貫くために妥協して生きているんだ。男の純情は女性への妥協によって成り立っているんだ」

 なんか話がおかしくなっていない? と言いたい気もする由良だったが、父の見せる男らしさに妙な納得を抱かされる。それを見透かしているかのように、立ち上がった父は人生を辛さを飲み込まんとする顔で言う。

「いいよ、おれが真昼間からオナニーしたのは事実だ。娘にそれを見られたのはおれの落ち度だ。だからお母さんに告げ口したいならすればいい。それで八つ裂きにされるような展開になってもかまわない。だがこれだけはわかってくれ、おれは母さんは言うに及ばず、娘のおまえも深くつよく愛しているんだ」

 ここでキラン! っと父の目に涙が光る。それを見た娘はいたたまれない思いになってしまい、小さな声で返すしかできなかった。

「い、言わないよ……わたしだって……物事の真理がちゃんとわかる年齢なんだから」

「由良……」

 いま、父と娘の間に理解と思いやりの交流がなされていた。由良は顔を赤らめながら立ち上がると、誰も言わないからと父を安心させてから居間を出る。そしてゆっくり階段を上がっていった。

「あっぶねぇ……軽蔑されたらどうしようかと思った。しかしまぁ、由良もあいつに似てボイン丸だしな女子だ。由良と向き合っていると若いころの自分に戻って愛し合いたいとか思ったりしてしまうなぁ」

 父、ちょっとばかりホクホク顔でエロDVDを片付けた。由良はボインになった、ボインボインとか数回ほど熱い声でくり返しながら、今宵は仕事をがんばるか! と、男の役割をこなそうと決意もする。

 一方の由良、私服に着替えたら家の外に出た。隣家の男子を誘ってブックオフに行こうと考えながら門の外に出る。すると後ろから、「あ、」っと少し焦った声がして、振り返るとドギマギ表情の悠人が立っていた。学校からの帰りらしいが、手に何かを持っていて、それをさっと後ろに隠すなんてアクションを取った。

「あ、悠人! って、まだ帰っていなかったの?」

「う、うん、ちょっと考え事しながら歩いていたから」

「で、なに持ってるの? なんで後ろに隠すの?」

「え、いや、なんでもないよ」

「なんでもないなら教えて、何を持っているの? ねぇ?」

 由良という巨乳女子、気になったらそう簡単には引き下がらないタイプ。

「ほ、本だよ」

「本? さっき一瞬見えたとき、袋の形状からしてDVDのケースみたいな感じだと思ったけれど」

「うん、そういう形状の本」

 悠人の焦りが色濃くなる。しかしそこはさすが男子、追い詰められながらも見るべき所はしっかり見続ける。

「悠人」

 ズイっと相手に接近する由良、その立ち振る舞いはできの悪い弟に迫る姉のよう。

「じ、実はアニメなんだよ、アニメのDVDを中古で買ったんだよ」

「なんのアニメ」

「えっと……なんだっけ……」

 アハアハっと困り笑いをする悠人、はっきり言うまでもなくウソが下手だった。ピュアでしか生きられない男という生物の宿命を体現するような哀しさにあふれている。

「あ、あっちにすごい爆乳の人!」

「え?」

「うら!」

 由良は一瞬のスキを付いて袋を奪い取った。友人は慌てて奪い返そうと動きかけるものの、眼前に由良がいるとラッキースケベが起こりそうな気がして逆に動けなくなる。

「あ!」

 由良がDVDを取り出したとき、その目が見たのは激烈なパッケージだった。ものすごい豊満な乳房を持った女が、後ろに立つ男に乳揉みをされてうっとりしている姿がある。そしてデカい文字でこう書かれている。

―バスト110cmの女、きみはこのふくらみに甘えながら男として死ぬ事ができるかー

「あ、せ、先生……」

 友人がオドオドした声で言うから、由良は焦る。トールケースをさっと袋に入れ慌て振り返る。

「スキあり!」

 悠人は由良から袋を奪い返す。だがそういうときでも、フルっと揺れ動いた由良のふくらみという所は見落とさないのであった。

「悠人、こら!」

 由良の色白ムッチリ手が伸びる。だが悠人の制服をつかんで引き寄せるって事はできなかった。

「ったく……運動神経イマイチなくせして逃げ足だけは速いんだから」

 すっかり気分を害してしまった由良、出かけるのを止めようとマイホームに向きを変える。そしえ歩き出す前、自分の左手平をプクッとやわらかい谷間に当て、腹立たしそうに小声でつぶやくのだった。

「わたしがいるのに……あんなDVDを見るなんて」
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