ガールズHマインド(女の子だってスケベ心いっぱい)

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由良VSニセ由良4

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由良VSニセ由良4

 夜、悠人が待ち望んでいた午後8時付近という時間帯がやってきた。悠人宅ではだいたい午後7時くらいには晩ごはんを食べ終える事が多い。そして午後8時とかいうのは、家族が自由に自分の時間を使い、他者への関心や拘束を弱める頃合い。

「まずはカーテンをしっかり閉めておかないと」

 悠人はせっせとセッティングに励む。夕飯終わったし歯磨きも終了した。だから後は部屋のドアとカーテンを閉め、心の安全を確保した上でカプセルからニセ由良を呼び出すばかり。

「由良、出てこい!」

 とっても控え目な声量でそう言って、カプセルを部屋の床に軽く放り投げた。

―ボワンー

 魔法のランプをイメージするみたいな煙が発生。そして由良としか思えないニセ由良が登場。

「ふぅ、やっと出れた」

 くわぁ……っと背伸びする由良、悠人と目が合えば顔を赤くし小声でつぶやく。

「もしかして……今から愛し合うの?」

「ち、ちがうし、そんな大それた事をするほど心臓は強くないし」

「なんだ……ちがうのか」

 残念そうな顔をしたニセ由良がベッドにドサっと安産型の尻を落として座る。するとその振動で白いセーターの豊かなふくらみが揺れ動く。

「悠人、あのさぁ……」

「な、なに?」

「この格好って少し暑いんだけれど……」

「あ、あぁ……そういえば」

 いま、ニセ由良がやっている格好というのは、本家の由良が冬にやっていた格好だ。ふっくら巨乳ってやわらかいボリュームがたまらない魅惑だが、さすがに旬な時期ではないのも事実。

「あ、あのさぁ、由良……」

「なに?」

「えっとその、ぼくのTシャツとかいうのは結構あるけどさ……」

「じゃぁ、それを貸して」

 悠人は自分のTシャツを由良に貸したとかいう経験がない。だからどうしたって考える、どのTシャツにしようかと考えながらタンスを見るとき、由良が着たらどんな風に変貌するのだろうかと。
 一方その頃、悠人宅のお隣に住む巨乳女子、すなわち本家由良が勉強に身が入らないと軽い苦悩状態にあった。

「あぁ、やだぁ、やる気があるはずなのに、全然やる気が起こらない。なんていうか生温かく殺されるみたいな感じ」

 クワっとイスから立ち上がった由良、悠人は何しているかなぁ? と思いながら、小さい方の窓にかかっているカーテンを上げて外を見る。

「悠人、ちゃんと勉強とかしていますか?」

 保護者みたいなフィーリングでつぶやく由良だったが、ふと気になるモノを目にした。

「ん?」

 悠人の部屋にカーテンがかかっている。だが部屋の明かりはついていて、動く人影というシルエットも見える。しかし問題は……もうひとりいるって事だった。しかもそのシルエット、男子ではなく女子としか思えないから大変だ。

「え、ちょっと待って、誰? あの感じは絶対に悠人のお母さんとはちがう」

 悠人には姉とか妹がいない、だったら……親戚の誰か? と安全策みたいな事を考える。だがそれもぶち破られるみたいな展開が生じた。

「ちょ、ちょっと!?」

 由良が慌てたのは当然だ。女子であろうシルエットが、両腕をクロスさせ上を女子脱ぎしたからだ。女子シルエットが動いた、そのときガッチリとある事実が浮かんだ。

「巨乳!」

 そうなのだ、由良はあのシルエットの女子が豊満なバストの持ち主だって事を見取った。

「ちょ、まだ脱ぐわけ?」

 由良が顔を赤面して衝撃。なんとシルエットが上半身をブラジャー姿にしたから。

「ちょ、何してるの!」

 由良はベランダに出て大声で叫びたい衝動にかられる。それこそ巨大な拡声器をフルな音量で叫びたいとさえ思う。

「悠人、わたしという巨乳女子がいるのに、わたしって女が幼なじみにいるというのに!」

 由良はもういても経ってもいられない。このとき、悠人から借りていたコミックがベッド上にあると目にする。

「悠人、浮気は許さないからね!」

 コミックを手にした由良、湧き上がる感情を抑えながら階段を下りる。そして、ちょっとだけ散歩に行ってくると両親に行って、家を出たらすぐ隣家のインターホンを鳴らす。

「あら、由良ちゃん」

 悠人の母が出てきた。

「悠人はいますか?」

 由良は手に持つコミックを返しに来たと言う。なんせ生まれた時からのお隣同士だから、もはや家族の一員みたいなモノ。だから悠人の母は由良が上がる事をすんなり許可する。

「悠人、由良ちゃんよ」

 母が下から言った。このとき由良は母に質問したくてたまらなかったのである。誰か来ているんですか? みたいな事を。

(悠人、浮気していたら修羅場だからね)

 ゆっくり階段を上がっていくとき、悠人部屋から他の誰かって声や気配は感じられないと思った。

「悠人、入るよ?」

 入るよ? とか言いながら同時にドアを開けるのは、女が男を疑っている時によく使われる手法の一つである。

「由良、どうしたのさ?」

「ん……」

 由良はそれとなく悠人ルームを見渡してみた。そこにはいつものモノがいつも通りにあるだけ。男子の部屋らしく機能的に整理されており、何かがいやらしく乱れているみたいな事はない。

「これ、返そうと思って」

 由良がコミックを悠人に差し出す」

「あ、わざわざどうも」

 悠人がコミックを受け取ろうとする。すると由良はグッと力を入れ、疑り丸だしな目で問う。

「悠人」

「え、なに?」

「誰かいなかった?」

「え? なに急に?」

 悠人は内心大いにドギマギした。だがニセ由良はカプセルに戻しているので、ハッキリ言うまでもなくバレるわけがない。

「まさか、誰かを隠しているんじゃ……」

「はぁ? 誰かを隠すってなに? この部屋のどこに他の誰がいるっていうんだよ」

「ん……」

 言われてみれば確かにそうではある! と思いつつ、由良はどうしても納得できないので、それとなくベッドの下を見てみたり、クローゼットを開けてもいい? と言ったりする。

「誰か潜んでいるってオチはないよね?」

「ないよそんなの……」

「む!」

 由良はグッと勢いよくクローゼットを開いた。もしかしたら誰かが出てくるんじゃないか? って、ホラーともギャグとも取れる想像をしながら。

 しかし……開けてみると中に人間などはいなかった。あるのは服がハンガーにかかっているとか、コミックやら小物がオシャレ演出で置かれているなどに過ぎなかった。

「悠人……」

「なに?」

「誰か来たりしていないの?」

「来てないよ、ぼくと両親の3人だけだよ。なんならお母さんに聞いてみたら?」

「変な動画を映写したりしていなかった?」

「変な動画?」

「たとえば……巨乳動画とか」

「してない!」

 こうなると由良は騙されたような感覚を素直に受け入れるしかなくなる。実はいま、由良がひとつだけ気づけないモノがあった。それはニセ由良という女子のニオイである。それは由良のニオイと同じだからわからなかった。

「ご、ごめん……わたし帰る」

「う、うん」

 こうして由良は自分の家に戻った。悠人は事なきを得てホッとする。

「あぶなかった……」

 悠人、もしニセ由良って存在がバレていたらいったいどうなったのだろうと、考えるだけで顔面が真っ青になってしまう。

「由良……」

 ニセ由良のカプセルを再び床に投げようかとした。ニセ由良とエロい事をするのは良心が傷んで不可能であるが、かわいい範囲のイチャラブはしたいと心が欲する。

 が、しかし……本家由良をだました……愛しの由良をだましている……という、そういうキモチが罪悪感として心臓にまとわりつく。今日はもうやめておこう……と、ニセ由良とのコミュニケーションをやらない悠人がいた。
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