21 / 127
21・黒井先輩とW巨乳なビキニをやることに2
しおりを挟む
21・黒井先輩とW巨乳なビキニをやることに2
「お母さん、ちょっとお願いがあるんだ」
わたしは本日の午後、居間の巨大スクリーンでユーチューブを見ているお母さんに訴えた。
「ビキニって水着を買いたいからお金ください!」
「ビキニ?」
「いいでしょう、もう中1だし……」
「それはなに、巨乳女子だからキモチを解放したいってこと? それともまさか、彼氏ができたからビキニで豊かなおっぱいを見せたいってこと? どっち?」
お母さんが真正面からズイっと迫ってきた。思い切って彼氏がいるって言おうかなと思ったけれど、今はビキニって物語に専念したいから、後でいいやって思うことにする。
「巨乳女子としてキモチを解放したいだけだよ」
「まぁ、中1でEカップってマリーなら避けて通れない展開か」
我が家の財務大臣であるお母さんはサイフを取り出すと、夏も近い事だしねと言ってお金を渡してくれた。
「でもマリー」
「なに?」
「変なビキニとか買わないように、後でチェックするから」
「えぇ、チェックなんかするの?」
「マイクロビキニとかダメだからね?」
「そんなの興味ないよ……」
「あと、一見ふつうっぽいけれど乳見せというあざとい要素を持っているようなビキニもダメだからね」
「買わないってば」
こんなやり取りをしてやっとお金をもらうことができた。わたしはふつうの三角ビキニをやりたいだけなんだ。黒井先輩もいろいろアドバイスした後で、マリーは三角ビキニで健全なオーラで巨乳を解放した方が似合うと言ってくれたし。
さてと……問題はどうやって買うかだけれど、ネットで買うっていうよりは実物を見てあれこれ想いに浸りながら買う方がいい。だけど一人で行くのはさみしいし、かといってお母さんやお祖母ちゃんと行くのはちょっと色っぽいたのしみが薄れるという気が。
「光を誘ったら……というのは、さすがに中1でそれは過激な物語になっちゃうか」
誘えるなら誘いたいと思った。隣に光がいて、どれがわたしに似合うと思う? と質問してみたり、ああいうビキニを着たマリーを見てみたいと言われてみたりとか、そういう絵を想像するのだけれど、まだちょっと無理かな、光には刺激がつよすぎて良くないって話かな。
わたしは一瞬いい子になってひとりで買いに行くか……と思った。黒井先輩と買いに行ったら当日にビキニ姿を見せ合うというたのしみが消えてしまうからね。
「あん?」
ここで急にわたしの脳がピーンとはじかれた。今さっき、光るを誘うのはダメかと思ったばかりなのに、途中くらいまで誘うのはいいんじゃないの? という意識がつよいモノになったから。
「そうだよ、刺激が強いとかなんとか言って、光はもうエロ小説を書いている。将来は一般もエロも極めし作家になると断言している。だったら途中くらいまでなら誘っても罪にはならないはず。そうだよ、わたしたち恋人なんだから、なんで遠慮しなきゃいけないのって話だ」
「光、ちょっといい?」
わたしはさっそく光に無料電話をかました。
「なに?」
光は勉強の後に小説を書いて疲れたらしく、活力のまったくない存在って声を出している。
「明日、午後空けておいて」
「ウォーキングデート?」
「ちがう、わたしの買い物に付き合って欲しいんだ」
「買い物?」
「ビキニって水着を買いに行く」
「ブッ!」
突然、光に動揺という名の活力がみなぎった。わたしには電話の向こうでドキドキしている光の顔や姿が見える。
「先輩といっしょに泳ぎに行くの、そこでビキニを初挑戦ってやるんだよ。だから付き合って」
「え、お、男のおれが行ってもいいモノなの?」
「彼女のキモチに寄り添う彼氏が隣にいるのって自然な事じゃんか」
わたしはここでハッキリしっかり言ってやった。ほんとうならすぐさまプールデートしてビキニ姿を光に見せたいと思っている。でもこの間の会話で、今年の夏は光にビキニ姿を見せられないのかなぁって気にさせられた。でもそれでもビキニを買うって光に伝えているのは、わたしって巨乳女子のキモチを感じ取って欲しいから。
「2つ買うつもりなんだ。ひとつは自分好みのを選ぶけれど、やっぱりもう1つはさ、光がわたしに着て欲しいなぁって思うビキニを選びたいんだよ。それってダメなこと? 彼女がそう思うことって彼氏にとっては迷惑なこと?」
「そ、そんな迷惑ってわけない……」
「前にも言ったけれど、わたしは光の崇高な意識を尊重するしジャマもしない。でもわたしにだって甘い青春をしたいってキモチがあるわけで、それをわかって欲しいってキモチが熱くなっても仕方ないでしょう」
こうしてわたしは明日の約束を取り付けた。ネットで見ると親と買いに行くのが一番無難って声があったけれど、わたしは彼氏と行きたい。それこそ青春の一ページになるってものだと信じる。
「お母さん、ちょっとお願いがあるんだ」
わたしは本日の午後、居間の巨大スクリーンでユーチューブを見ているお母さんに訴えた。
「ビキニって水着を買いたいからお金ください!」
「ビキニ?」
「いいでしょう、もう中1だし……」
「それはなに、巨乳女子だからキモチを解放したいってこと? それともまさか、彼氏ができたからビキニで豊かなおっぱいを見せたいってこと? どっち?」
お母さんが真正面からズイっと迫ってきた。思い切って彼氏がいるって言おうかなと思ったけれど、今はビキニって物語に専念したいから、後でいいやって思うことにする。
「巨乳女子としてキモチを解放したいだけだよ」
「まぁ、中1でEカップってマリーなら避けて通れない展開か」
我が家の財務大臣であるお母さんはサイフを取り出すと、夏も近い事だしねと言ってお金を渡してくれた。
「でもマリー」
「なに?」
「変なビキニとか買わないように、後でチェックするから」
「えぇ、チェックなんかするの?」
「マイクロビキニとかダメだからね?」
「そんなの興味ないよ……」
「あと、一見ふつうっぽいけれど乳見せというあざとい要素を持っているようなビキニもダメだからね」
「買わないってば」
こんなやり取りをしてやっとお金をもらうことができた。わたしはふつうの三角ビキニをやりたいだけなんだ。黒井先輩もいろいろアドバイスした後で、マリーは三角ビキニで健全なオーラで巨乳を解放した方が似合うと言ってくれたし。
さてと……問題はどうやって買うかだけれど、ネットで買うっていうよりは実物を見てあれこれ想いに浸りながら買う方がいい。だけど一人で行くのはさみしいし、かといってお母さんやお祖母ちゃんと行くのはちょっと色っぽいたのしみが薄れるという気が。
「光を誘ったら……というのは、さすがに中1でそれは過激な物語になっちゃうか」
誘えるなら誘いたいと思った。隣に光がいて、どれがわたしに似合うと思う? と質問してみたり、ああいうビキニを着たマリーを見てみたいと言われてみたりとか、そういう絵を想像するのだけれど、まだちょっと無理かな、光には刺激がつよすぎて良くないって話かな。
わたしは一瞬いい子になってひとりで買いに行くか……と思った。黒井先輩と買いに行ったら当日にビキニ姿を見せ合うというたのしみが消えてしまうからね。
「あん?」
ここで急にわたしの脳がピーンとはじかれた。今さっき、光るを誘うのはダメかと思ったばかりなのに、途中くらいまで誘うのはいいんじゃないの? という意識がつよいモノになったから。
「そうだよ、刺激が強いとかなんとか言って、光はもうエロ小説を書いている。将来は一般もエロも極めし作家になると断言している。だったら途中くらいまでなら誘っても罪にはならないはず。そうだよ、わたしたち恋人なんだから、なんで遠慮しなきゃいけないのって話だ」
「光、ちょっといい?」
わたしはさっそく光に無料電話をかました。
「なに?」
光は勉強の後に小説を書いて疲れたらしく、活力のまったくない存在って声を出している。
「明日、午後空けておいて」
「ウォーキングデート?」
「ちがう、わたしの買い物に付き合って欲しいんだ」
「買い物?」
「ビキニって水着を買いに行く」
「ブッ!」
突然、光に動揺という名の活力がみなぎった。わたしには電話の向こうでドキドキしている光の顔や姿が見える。
「先輩といっしょに泳ぎに行くの、そこでビキニを初挑戦ってやるんだよ。だから付き合って」
「え、お、男のおれが行ってもいいモノなの?」
「彼女のキモチに寄り添う彼氏が隣にいるのって自然な事じゃんか」
わたしはここでハッキリしっかり言ってやった。ほんとうならすぐさまプールデートしてビキニ姿を光に見せたいと思っている。でもこの間の会話で、今年の夏は光にビキニ姿を見せられないのかなぁって気にさせられた。でもそれでもビキニを買うって光に伝えているのは、わたしって巨乳女子のキモチを感じ取って欲しいから。
「2つ買うつもりなんだ。ひとつは自分好みのを選ぶけれど、やっぱりもう1つはさ、光がわたしに着て欲しいなぁって思うビキニを選びたいんだよ。それってダメなこと? 彼女がそう思うことって彼氏にとっては迷惑なこと?」
「そ、そんな迷惑ってわけない……」
「前にも言ったけれど、わたしは光の崇高な意識を尊重するしジャマもしない。でもわたしにだって甘い青春をしたいってキモチがあるわけで、それをわかって欲しいってキモチが熱くなっても仕方ないでしょう」
こうしてわたしは明日の約束を取り付けた。ネットで見ると親と買いに行くのが一番無難って声があったけれど、わたしは彼氏と行きたい。それこそ青春の一ページになるってものだと信じる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる