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32・暑い、堕落モードしたい
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32・暑い、堕落モードしたい
夏休み中。そんなのあったり前じゃーん! という感じで、ギューン! っとバカみたいにクソ暑い。もうね、午前9時から冷房なしで笑顔を作るのは絶対ムリという状態。
「あぁ……」
朝っぱらから冷房入れるとお金がかかっちゃうし、それは家計に対して申し訳ないという気になる。だけど、部屋の中にちょっと小回りするだけでドワーっと汗が出るのは耐えられるレベルじゃないと思うんだ。
「キュー! 冷房とドライとどっちがお金かかるのですか? なんとなくドライの方が安上がりって気がするのはまちがいですか? アンサー、よくわからないから気がするって表現に従うが吉、よってわたしはドライのボタンを押します!」
ひとりしかいない部屋の中で言い訳する辺り、わたしって実にいい子だなぁって自画自賛。
「まぁ、部屋の中だし……外に出るわけじゃないし……」
わたしは着ている服を全部脱いで、ブラとパンツだけってサービス乙女な姿になった。いっそブラも外そうかなんていうのはダメ、この美巨乳のカタチを崩すわけにはいかない、そこはさすが乙女! って話。
「あっつ……」
ブラパン姿でベッドに寝転がる。男子だったら上半身裸でもさほど問題はないのだろうなぁとか考えていたら、自然に後頭部へと両手がいき片足をクッと足を組んだりする。きっとこれはおっさんみたいな絵面なのだろうけど、自分の部屋でやるだけだから無罪と主張する。
「あぁ、なんか朝から眠くなってきた……」
ブラパン姿でおっさんみたいな寝姿になって眠いとか言いだすのは、これこそ夏休みのらしさだね。と、そのとき、突然にドアがノックされた。そしてすぐさまお母さんが、洗濯物持って来たよとか言う。
「あんぅ……」
ブラパン姿、しかも眠気に脳がギュウっとされている状態、ダメ、これもうあきらめるしかない。
「マリー、いるんでしょう?」
「い、いるよ、部屋の前に置いて」
ふつうはさぁ、じゃぁ前に置いておくよと言って立ち去るのがマナーだと思うんだ。でもお母さんは攻めの姿勢に出るからほんとうに困るって話になる。
「いったい何してんの?」
言ってすぐドアを開けるなんてお年頃な娘に対する軽い暴力みたいなものだ! とわたしは言いたいけれど、ドアを開けられたらもうブラパンで脱力モードって姿をモロに見られるしかない。
「座って」
わたしは服を着なおしたら、お母さんに言われた通り座布団の上に正座させられる。
「なに、女の子がブラパン姿でおっさんみたいに寝転がるってどういうこと?」
「あっとほら、着替えようと思っていたんだよ。そしたらお母さんが急にドアを開けるから」
「朝から? シャワーしたわけでもないのに? しかもブラパン姿でおっさんみたいに寝転がったあげく、ベッドの下にTシャツだのスカートをだらしなく脱ぎ散らかして?」
「ぅ……」
「女の子のくせに、しかもお母さんとかお祖母ちゃん譲りの巨乳女子のくせに、そういうみっともないことはしないで」
「きょ、巨乳は関係ないじゃんか」
「大ありなんだよマリー」
お母さんはわたしをギッとにらんでから、女は常にエレガントであるべくという意識を持ちなさいと怒る。
「女は気を緩めてダラっとしただけでみっともない見た目になるんだよ。しかも中1でEカップって巨乳だからおっぱいが目立つって、そんな女子が堕落したらみっともなさが格上げされちゃうんだよ。いい? 女は男とちがってひたすら気を引き締めて生きなければいけないの。女が気を緩めてもいいのは死んでからだよ」
「えぇ……それって厳しすぎない」
「せっかくかわいくて早くからおっぱいが大きい巨乳女子、そんな風に生んであげたんだから女って言葉に泥を塗るな」
「自分の部屋でやるだけだからいいじゃん」
「え、なに口答えするの?」
「あぅ……で、でも、自分の部屋って中だけだから……」
「それがダメなんだよマリー」
お母さん曰く、人、特に女の堕落開始は万引きとよく似ているとのこと。最初は100円くらいなら……で始まり、気がついたら500円玉になり、そして1000円札を平然と抜き取るようになるのと同じだとか。
「万引きをたとえに出すのはちがうような気が……」
「とにかく! 女子が堕落するのは許さないからね。これからは抜き打ちで見張るようにする」
「え、抜き打ちってなに?」
「一応一回だけはノックするけど、開けるよ? って言いながらすぐドアを開けるようにする」
「ちょっとやめてよ、そんなの乙女プライバシーへの侵害だよ」
「乙女とかいうならみっともない格好とか振る舞いをしない。いい? 堕落した巨乳女子なんて橘家から出てはいけないんだからね?」
夏休み中。そんなのあったり前じゃーん! という感じで、ギューン! っとバカみたいにクソ暑い。もうね、午前9時から冷房なしで笑顔を作るのは絶対ムリという状態。
「あぁ……」
朝っぱらから冷房入れるとお金がかかっちゃうし、それは家計に対して申し訳ないという気になる。だけど、部屋の中にちょっと小回りするだけでドワーっと汗が出るのは耐えられるレベルじゃないと思うんだ。
「キュー! 冷房とドライとどっちがお金かかるのですか? なんとなくドライの方が安上がりって気がするのはまちがいですか? アンサー、よくわからないから気がするって表現に従うが吉、よってわたしはドライのボタンを押します!」
ひとりしかいない部屋の中で言い訳する辺り、わたしって実にいい子だなぁって自画自賛。
「まぁ、部屋の中だし……外に出るわけじゃないし……」
わたしは着ている服を全部脱いで、ブラとパンツだけってサービス乙女な姿になった。いっそブラも外そうかなんていうのはダメ、この美巨乳のカタチを崩すわけにはいかない、そこはさすが乙女! って話。
「あっつ……」
ブラパン姿でベッドに寝転がる。男子だったら上半身裸でもさほど問題はないのだろうなぁとか考えていたら、自然に後頭部へと両手がいき片足をクッと足を組んだりする。きっとこれはおっさんみたいな絵面なのだろうけど、自分の部屋でやるだけだから無罪と主張する。
「あぁ、なんか朝から眠くなってきた……」
ブラパン姿でおっさんみたいな寝姿になって眠いとか言いだすのは、これこそ夏休みのらしさだね。と、そのとき、突然にドアがノックされた。そしてすぐさまお母さんが、洗濯物持って来たよとか言う。
「あんぅ……」
ブラパン姿、しかも眠気に脳がギュウっとされている状態、ダメ、これもうあきらめるしかない。
「マリー、いるんでしょう?」
「い、いるよ、部屋の前に置いて」
ふつうはさぁ、じゃぁ前に置いておくよと言って立ち去るのがマナーだと思うんだ。でもお母さんは攻めの姿勢に出るからほんとうに困るって話になる。
「いったい何してんの?」
言ってすぐドアを開けるなんてお年頃な娘に対する軽い暴力みたいなものだ! とわたしは言いたいけれど、ドアを開けられたらもうブラパンで脱力モードって姿をモロに見られるしかない。
「座って」
わたしは服を着なおしたら、お母さんに言われた通り座布団の上に正座させられる。
「なに、女の子がブラパン姿でおっさんみたいに寝転がるってどういうこと?」
「あっとほら、着替えようと思っていたんだよ。そしたらお母さんが急にドアを開けるから」
「朝から? シャワーしたわけでもないのに? しかもブラパン姿でおっさんみたいに寝転がったあげく、ベッドの下にTシャツだのスカートをだらしなく脱ぎ散らかして?」
「ぅ……」
「女の子のくせに、しかもお母さんとかお祖母ちゃん譲りの巨乳女子のくせに、そういうみっともないことはしないで」
「きょ、巨乳は関係ないじゃんか」
「大ありなんだよマリー」
お母さんはわたしをギッとにらんでから、女は常にエレガントであるべくという意識を持ちなさいと怒る。
「女は気を緩めてダラっとしただけでみっともない見た目になるんだよ。しかも中1でEカップって巨乳だからおっぱいが目立つって、そんな女子が堕落したらみっともなさが格上げされちゃうんだよ。いい? 女は男とちがってひたすら気を引き締めて生きなければいけないの。女が気を緩めてもいいのは死んでからだよ」
「えぇ……それって厳しすぎない」
「せっかくかわいくて早くからおっぱいが大きい巨乳女子、そんな風に生んであげたんだから女って言葉に泥を塗るな」
「自分の部屋でやるだけだからいいじゃん」
「え、なに口答えするの?」
「あぅ……で、でも、自分の部屋って中だけだから……」
「それがダメなんだよマリー」
お母さん曰く、人、特に女の堕落開始は万引きとよく似ているとのこと。最初は100円くらいなら……で始まり、気がついたら500円玉になり、そして1000円札を平然と抜き取るようになるのと同じだとか。
「万引きをたとえに出すのはちがうような気が……」
「とにかく! 女子が堕落するのは許さないからね。これからは抜き打ちで見張るようにする」
「え、抜き打ちってなに?」
「一応一回だけはノックするけど、開けるよ? って言いながらすぐドアを開けるようにする」
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