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70・さすがの機転
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70・さすがの機転
「ちょっと早かったか」
いま、光とウォーキングデートをするためわたしは〇〇駅前に立つ。ここから〇〇駅をゆっくり歩きながら、2人あれこれ話をするのがデートでかなり多いパターンだけれど、それでも十分たのしいし愛しい。
(今日はどんな話をしようか)
なんて甘い意識で考えていたらふっと見知らぬ年上男子、きっと高校生くらいというのが2人寄って来た。まさかわたしに来る? とか思ったらその通りになった。
「おぉ、きみめっちゃかわいいじゃん」
「しかもおっぱいが大きい巨乳な女の子、まさに地上に降りた女神」
要するにナンパされるのかぁって話なのだけれど、こんなのにナンパされてわたしが喜ぶわけがない。なんていうか……言い寄ってくる時の感じも、わたしを見る時の目線もべったーとゴキブリホイホイの粘着みたいでゾッとする。で、こういうやつらにおっぱいが大きいとか言われると死ぬほど萎える。だから天空の太陽にお願いしたくなる、この2人を焼き殺してくださいとか。
「きみ、小6だろう?」
こう言われても無視するか、その通りですけど? と適当に言うとか、そうすればいいものをなぜかムキみたいになって反論してしまう自分がいる。
「ちがいます、中1です」
「おぉ、中1かぁ、通りでかわいいと思った」
「でさぁ、きみ中1でもかなりおっぱい大きい方だよね? それって何カップ? 教えてパイ・マイ・ミー!」
うわぁ、イヤだ……こんなにナンパされるなんて悲劇以外の何でもないよ。と、そのとき、まったく予想していなかった事が起こったんだ。
「お姉ちゃん!」
突然に声が聞こえたから、エロバカな2人が振り向く。わたしは2人にある隙間から何事かと思って無効を見る。
「み、光?」
そうなのだった、そこには左手に持つスマホを耳に当てながら、右手で手を振って笑顔の光がいる。
「お姉ちゃん、待った?」
光はそう言った後、すぐさまスマホに向かってちょっと待ってとか小声でつぶやいた後、続けてわたしに向かって大きな声で行ったんだ。
「用事があるから早く帰って来いってお母さんが言ってるよ?」
そうするとエロバカな2人は顔を見合わせ、仕方ないって感じになってあきらめた。
「光」
なんという救世主と思ったら、突然に手を取られた。いつも光ならわたしの手を積極的に取ったりしないから驚いた。
「ちょ、光?」
「いいから来いよ、どこで見られるとか聞かれるとかわからないから、とりあえず安全なところまでは姉弟ってことで……」
こうしてわたしたちはコンビニとエロバカな2人からずいぶん離れた所で足を止めた。
「光ってわたしの弟だったのか……」
立ち止まったところで言ったら、光は顔を真っ赤にして、ああいうカタチしか思い使ったとか、弟の方がいいだろうってとっさに思ったのだとか言った。
「だ、だって、彼氏とかだったら絡まられ続けると思ったし、兄も一緒かなって。だから弟になって家族と電話しているフリを持ち込んだら、あの場はしのげるんじゃないかと思ったんだよ」
「さすが小説家志望の男子、とっさにナイスなことを思いつく。でも、たすかったよ、ありがとう」
「い、いやぁ、そんな」
テレ笑いする光を見ていたら、わたしは急におかしくなってしまった。だから思わず両手を顔に当て止められない笑いに身を落とす。
「え、なんだよ急に」
「ごめん、だって……かわいい弟だなぁと思って」
「う、うるさいな、かわいいとか言うな」
「じゃぁ、おっぱい星人な弟」
「うるさいな!」
「あ、ごめん、怒らないで。で、お願い!」
「お願い?」
「もう一回お姉ちゃん! って言ってみて」
「誰が言うか、もう絶対に言わないからな」
「いいじゃん、言ってよぉ」
「あぁ、うるさい、うるさい」
わたしはこのちょっとしたミニイベントみたいな出来事を、始まりは最低だと思ったけれど最後は最高だなと思わずにいられない。冗談抜きでほんとうに光がかわいい弟みたいに見えてしまっていた。
「ちょっと早かったか」
いま、光とウォーキングデートをするためわたしは〇〇駅前に立つ。ここから〇〇駅をゆっくり歩きながら、2人あれこれ話をするのがデートでかなり多いパターンだけれど、それでも十分たのしいし愛しい。
(今日はどんな話をしようか)
なんて甘い意識で考えていたらふっと見知らぬ年上男子、きっと高校生くらいというのが2人寄って来た。まさかわたしに来る? とか思ったらその通りになった。
「おぉ、きみめっちゃかわいいじゃん」
「しかもおっぱいが大きい巨乳な女の子、まさに地上に降りた女神」
要するにナンパされるのかぁって話なのだけれど、こんなのにナンパされてわたしが喜ぶわけがない。なんていうか……言い寄ってくる時の感じも、わたしを見る時の目線もべったーとゴキブリホイホイの粘着みたいでゾッとする。で、こういうやつらにおっぱいが大きいとか言われると死ぬほど萎える。だから天空の太陽にお願いしたくなる、この2人を焼き殺してくださいとか。
「きみ、小6だろう?」
こう言われても無視するか、その通りですけど? と適当に言うとか、そうすればいいものをなぜかムキみたいになって反論してしまう自分がいる。
「ちがいます、中1です」
「おぉ、中1かぁ、通りでかわいいと思った」
「でさぁ、きみ中1でもかなりおっぱい大きい方だよね? それって何カップ? 教えてパイ・マイ・ミー!」
うわぁ、イヤだ……こんなにナンパされるなんて悲劇以外の何でもないよ。と、そのとき、まったく予想していなかった事が起こったんだ。
「お姉ちゃん!」
突然に声が聞こえたから、エロバカな2人が振り向く。わたしは2人にある隙間から何事かと思って無効を見る。
「み、光?」
そうなのだった、そこには左手に持つスマホを耳に当てながら、右手で手を振って笑顔の光がいる。
「お姉ちゃん、待った?」
光はそう言った後、すぐさまスマホに向かってちょっと待ってとか小声でつぶやいた後、続けてわたしに向かって大きな声で行ったんだ。
「用事があるから早く帰って来いってお母さんが言ってるよ?」
そうするとエロバカな2人は顔を見合わせ、仕方ないって感じになってあきらめた。
「光」
なんという救世主と思ったら、突然に手を取られた。いつも光ならわたしの手を積極的に取ったりしないから驚いた。
「ちょ、光?」
「いいから来いよ、どこで見られるとか聞かれるとかわからないから、とりあえず安全なところまでは姉弟ってことで……」
こうしてわたしたちはコンビニとエロバカな2人からずいぶん離れた所で足を止めた。
「光ってわたしの弟だったのか……」
立ち止まったところで言ったら、光は顔を真っ赤にして、ああいうカタチしか思い使ったとか、弟の方がいいだろうってとっさに思ったのだとか言った。
「だ、だって、彼氏とかだったら絡まられ続けると思ったし、兄も一緒かなって。だから弟になって家族と電話しているフリを持ち込んだら、あの場はしのげるんじゃないかと思ったんだよ」
「さすが小説家志望の男子、とっさにナイスなことを思いつく。でも、たすかったよ、ありがとう」
「い、いやぁ、そんな」
テレ笑いする光を見ていたら、わたしは急におかしくなってしまった。だから思わず両手を顔に当て止められない笑いに身を落とす。
「え、なんだよ急に」
「ごめん、だって……かわいい弟だなぁと思って」
「う、うるさいな、かわいいとか言うな」
「じゃぁ、おっぱい星人な弟」
「うるさいな!」
「あ、ごめん、怒らないで。で、お願い!」
「お願い?」
「もう一回お姉ちゃん! って言ってみて」
「誰が言うか、もう絶対に言わないからな」
「いいじゃん、言ってよぉ」
「あぁ、うるさい、うるさい」
わたしはこのちょっとしたミニイベントみたいな出来事を、始まりは最低だと思ったけれど最後は最高だなと思わずにいられない。冗談抜きでほんとうに光がかわいい弟みたいに見えてしまっていた。
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