94 / 127
94・巨乳アイドルをやっているような一人時間
しおりを挟む
94・巨乳アイドルをやっているような一人時間
「いやぁ、どういう事かよくわからないんですけどね」
わたしはいま部屋の中で独り言をやっている。もしこの声だけを親が聞いたら、いったい誰と電話しているわけ? と不思議に思うはず。
で……イスに座っているわたしが上はプールで使ったことのない、光に見せたいと思いながらまだ着用したことのないビキニって水着姿というのを見たら、いったい何しているわけ? と怪訝な顔をされるだけでは済まなくなると思う。
「ん……でも……わたしだったらそう言っちゃうかも的な?」
ひとり部屋の中で、しかも上はビキニ姿で下はロングスカートって思いっきり狂っているって格好をしているのは、ごくたまにやりたくなる病気が発症したから。
わたしはいま、自分は巨乳アイドルになって撮影中みたいなイメージに浸っている。巨乳アイドルになりたいと思っているわけじゃないけれど、真似事をしてみたくなる。大勢の人間とかカメラにビキニ姿やおっぱいを注目されながら仕事をこなす女を演じてみたくなる。
「えぇ、何カップって、それはヒ・ミ・ツ!」
そんな事を言ってあざとく左手で頭をかきながらアハアハっと笑って見せる。そのときほんのちょっとだけおっぱいを突き出すようにしてアピールしたりする。
「ん……」
ビキニの谷間に片手を当て、エアカメラに向かって何か言いたい気みたいな顔を作ったりする。
わたしはなぜ自分がこんなことをするのかちゃーんとわかっているんだ。普段の自分はこういう計算高くかわい子ぶるとかやりたくないと思っているけれど、ゆえにひとりの時間でやれば女心の栄養摂取ができる。そうだよ、人間いい格好だけでは生きていけない。見えないところでの遊びがあってこそ人の心は豊かとか楽になれるんだ。
「ん……」
四つん這いになって部屋の中を這いずる。わたしの顔と谷間を映しているカメラがあって、それをゆっくり追いかけて……視聴者をドキドキさせているってイメージに浸り込む。
「マリー」
ここで突然にお母さんの声とドアをノックする音。
「ひんぅ!」
四つん這いでエアカメラにキスをしていたわたしは、いきなりの事には対応できない。
「洗濯物持ってきたよ?」
お母さんはハッキリいって思いやりが無さ過ぎ。こんなにも早くドアを開けるとか年頃の娘に対する配慮が欠けすぎ。
「ぁ……」
わたしは上半身ビキニ姿で四つん這いになって、なんでこうなる……と思いながら固まって動けない。
「いったい何をやっているの?」
「そ、その……」
「マリー、着替えたら下の応接間に来なさいね」
これ、悪いのは絶対にお母さんだと思うけれど、わたしは応接間に正座させられ数十分あれこれ説教されることになってしまう。
「いやぁ、どういう事かよくわからないんですけどね」
わたしはいま部屋の中で独り言をやっている。もしこの声だけを親が聞いたら、いったい誰と電話しているわけ? と不思議に思うはず。
で……イスに座っているわたしが上はプールで使ったことのない、光に見せたいと思いながらまだ着用したことのないビキニって水着姿というのを見たら、いったい何しているわけ? と怪訝な顔をされるだけでは済まなくなると思う。
「ん……でも……わたしだったらそう言っちゃうかも的な?」
ひとり部屋の中で、しかも上はビキニ姿で下はロングスカートって思いっきり狂っているって格好をしているのは、ごくたまにやりたくなる病気が発症したから。
わたしはいま、自分は巨乳アイドルになって撮影中みたいなイメージに浸っている。巨乳アイドルになりたいと思っているわけじゃないけれど、真似事をしてみたくなる。大勢の人間とかカメラにビキニ姿やおっぱいを注目されながら仕事をこなす女を演じてみたくなる。
「えぇ、何カップって、それはヒ・ミ・ツ!」
そんな事を言ってあざとく左手で頭をかきながらアハアハっと笑って見せる。そのときほんのちょっとだけおっぱいを突き出すようにしてアピールしたりする。
「ん……」
ビキニの谷間に片手を当て、エアカメラに向かって何か言いたい気みたいな顔を作ったりする。
わたしはなぜ自分がこんなことをするのかちゃーんとわかっているんだ。普段の自分はこういう計算高くかわい子ぶるとかやりたくないと思っているけれど、ゆえにひとりの時間でやれば女心の栄養摂取ができる。そうだよ、人間いい格好だけでは生きていけない。見えないところでの遊びがあってこそ人の心は豊かとか楽になれるんだ。
「ん……」
四つん這いになって部屋の中を這いずる。わたしの顔と谷間を映しているカメラがあって、それをゆっくり追いかけて……視聴者をドキドキさせているってイメージに浸り込む。
「マリー」
ここで突然にお母さんの声とドアをノックする音。
「ひんぅ!」
四つん這いでエアカメラにキスをしていたわたしは、いきなりの事には対応できない。
「洗濯物持ってきたよ?」
お母さんはハッキリいって思いやりが無さ過ぎ。こんなにも早くドアを開けるとか年頃の娘に対する配慮が欠けすぎ。
「ぁ……」
わたしは上半身ビキニ姿で四つん這いになって、なんでこうなる……と思いながら固まって動けない。
「いったい何をやっているの?」
「そ、その……」
「マリー、着替えたら下の応接間に来なさいね」
これ、悪いのは絶対にお母さんだと思うけれど、わたしは応接間に正座させられ数十分あれこれ説教されることになってしまう。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる