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イラつくポニー・詩貴がかまってくれない、詩貴とセックスしたい!
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26・イラつくポニー・詩貴がかまってくれない、詩貴とセックスしたい!
(く……イラつく……イラつく……イラつく!!)
ただいま午前10時、ポニーが専用トレーニーングルームという、どこの異空間? ってくらい広い場所で汗を流していた。素振り用のクソ重たい剣をブンブン振り回し、汗をドロドロ流し、酸欠になりそうな数分間に身を投じる。
「あぁもう、イラつく!」
とっても大きな声が出たと同時に動きが止まり、大量の汗が宙を舞う。上に着ている白い無地のTシャツは水をかぶったかの如くびしょ濡れだ。
「ダメだわ……今日はまったく集中できない」
白いタオルで顔面をグッと拭うと、ペットボトルに入っている高級スペシャルドリンクをグイっと飲む。それから不愉快うざいとばかりTシャツを脱ぐ。そうして上半身を白いスポーツブラにしたら、やだやだと言いながら下のトレパンを脱ぐ。
「あぁもう」
とにかくいらつくポニーは全裸になると、デカ過ぎるってくらい広いシャワー室で汗を流すのだった。いったい何にこれだけイラついているのかと言えば、詩貴に相手してもらえないフラストレーションに他ならない。ここのところまったく詩貴に相手されないと気づいたのでキモチがモワーっと粘ついていた。
異世界から呼んだ詩貴を城に閉じ込めている時点でポニーの勝ちである。だから詩貴の心身をムリヤリ束縛するような事は避けようとしていた。でもあまりに相手してもらえないと思い知らせてやりたいなんて考えが浮かぶ。
「こうなったらムリヤリセックスとか……しようかな」
温かい湯で体をきれいにしながらドス黒い想像をしたりする。寂しさと同時に疼きもあってセックス願望はけっこう本気だったりする。
しかし詩貴はかんたんになびかないタイプであって、そういうのが好きだからあっさりセックスしたらつまらないって気もするポニーだった。
「まったく、なんで女王にしてつよい剣士たるわたしが悩まなければいけないのよ。詩貴、あれ絶対モテないはず。今日はちょっと物言いしないと気が済まない」
新しいブラに上品な服装ってモノに切り替えたポニー、一向に収まらないイライラを胸に詩貴がいるトレーニングルームに向かった。なぜいっしょに汗を流さなかったのかと言えば、詩貴がちょっと一人になりたいとか言ったからだ。
「詩貴」
トレーニングルームのドアを開け、一人汗を流す詩貴に目をやる。
「ポニー、どうしたの? 機嫌悪そうだね」
詩貴は淡々とした口調を放つ。やる事がないに加え、自分もつよくなりたいとか思ってトレーニング三昧やっていたせいで、ストイックな感じがオーラになっている。まだまだ全然ダメ! というレベルなのに、剣を持って構える姿がサマになっていたりする。
「詩貴、ちょっといい?」
ポニーが言うと詩貴は剣を持って構えたまま、何かな? 感情が薄い人間みたいな感じで返答する。
「詩貴、今夜わたしとセックスしよう」
ポニーはいきなりド直球をかました。その目には相手の反応を見てみたいって意識が見て取れる。
「セックス? なんで?」
「なんでってわたしがしたいから」
「わたしはセックスなんて考えてないよ?」
「詩貴さぁ、あんたわかってる? 城に閉じ込められているんだよ? 主導権はこっちにあるわけで、あんたは束縛されている者なんだよ? それなのにその淡々と食えないような感じを放ったりして」
「そんなこと言っても、これがわたしなんだから仕方ないわ」
「で、セックスは? 応じる?」
「ポニーがどうしてもって言うなら逆らえないって事でいい。でも、そういうカタチでセックスしても心は結ばれないよ? やるだけ寂しいと思うけど」
言った詩貴がポニーに向けた目は、ポニーの胸をドキッとさせるようにかっこうよかった。真っ当な感情につよい意思を交え、相手の澱んだ心を受け付けないと靜かにガッチリ伝えて止まない。
「ぅ……」
そんな顔を見せられたらますますホレちゃう! とポニーの胸がズキッと痛む。だから今度は詩貴のプライドを突こうと言ってみる。
「詩貴、あんたストイックに黙々とトレーニングしてるけど、いくら体を鍛えても剣の振り方を覚えようと、わたしに勝てるわけないんだよ? だったらやるだけムダだと思わない? ムダな努力をしているって気づかない?」
これならどうだ? とポニーは思いながら相手の返しを待つ。するとどうだろう、詩貴はかっこうよい表情そのままに冷静な口調で言うのだった。
「ちょっとやったくらいでポニーに勝てるとか思ってないよ。でも何もしないでお兄ちゃんが来るのを待つのは、それは情けないと思うからわたしもトレーニングする。お兄ちゃんがわたしを助けてくれるとき、ただの情けない妹ではいたくない」
「ぅ……く……」
ポニーは一瞬詩貴をけなそうとしかけた。ブラコン! とか罵ってやろうと思った。でもそんな事をしても自分が惨めになるだけと感じたので止めておく。そこで最後の手段として正直に心をぶちまけるという、ちょっと格好悪い……と思っている事をやってみせるのだった。
「詩貴が悪いんだよ」
「どうして?」
「全然かまってくれない……相手してくれない、だからわたしが欲求不満になるわけじゃん。わたしのワガママとかわかっていても言わずにいられないわけよ」
ポニーは言い終えると軽く身構える。なんかきつい事を言われたら、どう言い返そうかと急いで考えようとする。
「そうね……それはあるかもしれないね」
詩貴が剣を下ろしてポニーを見る。
「え?」
理解示すみたいな事を言われポニーが戸惑ってしまう。
「ポニーは異世界のわたしを勝手に呼び込んだあげく城に閉じ込め、しかもお兄ちゃんを追い出した。まぁひどい奴って話なんだけど……でも、わたしにひどい事をするわけではない。そこを公平に考えてみると、わたしもちょっとポニーとの時間を持たなきゃいけないのかなぁ……なんて、おかしい気もするけど思うことはできる」
詩貴がポニーに歩み寄った。これはチャンス! って気がしたので、ポニーはすかさず言った。
「じゃぁ詩貴……今夜わたしと高級料理を食べに行こう」
「外に出してくれるの?」
「わたしとデートするって事だよ? 兄に合わせるとかそんな事は考えていないからね、わかってる?」
「わかった、了解したよ」
「ほんとうに? もう取り消しとかできないからね?」
「わたしは言ったら約束は守る」
「よし、じゃぁ話がまとまったら後で報告する」
ポニーはとりあえず納得したって顔を見せ、一人トレーニングがんばってと言い残し部屋から出る。そしてバタンとドアを閉め豪華な廊下に出るとパーッと明るい顔になった。色白な両手をグッと握り、小さな声で喜びの絶叫をやってから、ニヤニヤとうれしそうな顔で歩き出す。
「エリー、ちょっと」
ぐいっと大会議室のドアを開ければ、そこではただいま政治に関する話し合いがなされていた。エリーはポニーの幼馴染みで良き理解者なので、エリーの声はポニーの声と同じようなモノだった。
「ポニー、どうしたんですか?」
大会議室の外に出たエリーは、いつも以上に幼くかわいく見えるポニーの顔を見てキョトンとする。
「この会議が終わったら、超々高級料理店に予約の電話して、当然貸し切り、他の客がいるっていうなら全員追い出し、その分の損失はこっちが払うって事にして」
「外食?」
「そ、わたしと詩貴の2人で」
「え、詩貴を連れ出すと?」
「そう、そして食事している間、店の外は親衛隊にガードしてもらう。そしてもうひとつ重要なことを言うよ。世の中っていうのはどこで何が起こるかわからない。もし外にいるとき多貴の面々と合ったらキブンが壊れる。だからホリーに言っておきなさい、わたしたちが食事する店の近くには来るなってね」
「わかりました」
「よろしくね。ほんとうはわたしも会議に参加しなきゃいけないんだけど、今日の夜に着ていく服を選んでからにする」
「はいはい、どうぞどうぞ」
「あ、なにその言い方」
「あ、いや……ごきげんなポニーはかわいいなと思って」
「もう、エリーってばお茶目なんだから」
ランランとうれしそうな顔をするポニーは、自分の右人差し指を唇に当てると、その指をエリーの唇に当てたりする。
「ぽ、ポニー」
「じゃぁね」
生まれたての太陽みたいな笑顔のポニーが去っていく。相変わらずポニーはかわいいなぁとつぶやいたエリー、昼の12時までは仕事に集中しようと大会議室の中に戻って行った。
(く……イラつく……イラつく……イラつく!!)
ただいま午前10時、ポニーが専用トレーニーングルームという、どこの異空間? ってくらい広い場所で汗を流していた。素振り用のクソ重たい剣をブンブン振り回し、汗をドロドロ流し、酸欠になりそうな数分間に身を投じる。
「あぁもう、イラつく!」
とっても大きな声が出たと同時に動きが止まり、大量の汗が宙を舞う。上に着ている白い無地のTシャツは水をかぶったかの如くびしょ濡れだ。
「ダメだわ……今日はまったく集中できない」
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「あぁもう」
とにかくいらつくポニーは全裸になると、デカ過ぎるってくらい広いシャワー室で汗を流すのだった。いったい何にこれだけイラついているのかと言えば、詩貴に相手してもらえないフラストレーションに他ならない。ここのところまったく詩貴に相手されないと気づいたのでキモチがモワーっと粘ついていた。
異世界から呼んだ詩貴を城に閉じ込めている時点でポニーの勝ちである。だから詩貴の心身をムリヤリ束縛するような事は避けようとしていた。でもあまりに相手してもらえないと思い知らせてやりたいなんて考えが浮かぶ。
「こうなったらムリヤリセックスとか……しようかな」
温かい湯で体をきれいにしながらドス黒い想像をしたりする。寂しさと同時に疼きもあってセックス願望はけっこう本気だったりする。
しかし詩貴はかんたんになびかないタイプであって、そういうのが好きだからあっさりセックスしたらつまらないって気もするポニーだった。
「まったく、なんで女王にしてつよい剣士たるわたしが悩まなければいけないのよ。詩貴、あれ絶対モテないはず。今日はちょっと物言いしないと気が済まない」
新しいブラに上品な服装ってモノに切り替えたポニー、一向に収まらないイライラを胸に詩貴がいるトレーニングルームに向かった。なぜいっしょに汗を流さなかったのかと言えば、詩貴がちょっと一人になりたいとか言ったからだ。
「詩貴」
トレーニングルームのドアを開け、一人汗を流す詩貴に目をやる。
「ポニー、どうしたの? 機嫌悪そうだね」
詩貴は淡々とした口調を放つ。やる事がないに加え、自分もつよくなりたいとか思ってトレーニング三昧やっていたせいで、ストイックな感じがオーラになっている。まだまだ全然ダメ! というレベルなのに、剣を持って構える姿がサマになっていたりする。
「詩貴、ちょっといい?」
ポニーが言うと詩貴は剣を持って構えたまま、何かな? 感情が薄い人間みたいな感じで返答する。
「詩貴、今夜わたしとセックスしよう」
ポニーはいきなりド直球をかました。その目には相手の反応を見てみたいって意識が見て取れる。
「セックス? なんで?」
「なんでってわたしがしたいから」
「わたしはセックスなんて考えてないよ?」
「詩貴さぁ、あんたわかってる? 城に閉じ込められているんだよ? 主導権はこっちにあるわけで、あんたは束縛されている者なんだよ? それなのにその淡々と食えないような感じを放ったりして」
「そんなこと言っても、これがわたしなんだから仕方ないわ」
「で、セックスは? 応じる?」
「ポニーがどうしてもって言うなら逆らえないって事でいい。でも、そういうカタチでセックスしても心は結ばれないよ? やるだけ寂しいと思うけど」
言った詩貴がポニーに向けた目は、ポニーの胸をドキッとさせるようにかっこうよかった。真っ当な感情につよい意思を交え、相手の澱んだ心を受け付けないと靜かにガッチリ伝えて止まない。
「ぅ……」
そんな顔を見せられたらますますホレちゃう! とポニーの胸がズキッと痛む。だから今度は詩貴のプライドを突こうと言ってみる。
「詩貴、あんたストイックに黙々とトレーニングしてるけど、いくら体を鍛えても剣の振り方を覚えようと、わたしに勝てるわけないんだよ? だったらやるだけムダだと思わない? ムダな努力をしているって気づかない?」
これならどうだ? とポニーは思いながら相手の返しを待つ。するとどうだろう、詩貴はかっこうよい表情そのままに冷静な口調で言うのだった。
「ちょっとやったくらいでポニーに勝てるとか思ってないよ。でも何もしないでお兄ちゃんが来るのを待つのは、それは情けないと思うからわたしもトレーニングする。お兄ちゃんがわたしを助けてくれるとき、ただの情けない妹ではいたくない」
「ぅ……く……」
ポニーは一瞬詩貴をけなそうとしかけた。ブラコン! とか罵ってやろうと思った。でもそんな事をしても自分が惨めになるだけと感じたので止めておく。そこで最後の手段として正直に心をぶちまけるという、ちょっと格好悪い……と思っている事をやってみせるのだった。
「詩貴が悪いんだよ」
「どうして?」
「全然かまってくれない……相手してくれない、だからわたしが欲求不満になるわけじゃん。わたしのワガママとかわかっていても言わずにいられないわけよ」
ポニーは言い終えると軽く身構える。なんかきつい事を言われたら、どう言い返そうかと急いで考えようとする。
「そうね……それはあるかもしれないね」
詩貴が剣を下ろしてポニーを見る。
「え?」
理解示すみたいな事を言われポニーが戸惑ってしまう。
「ポニーは異世界のわたしを勝手に呼び込んだあげく城に閉じ込め、しかもお兄ちゃんを追い出した。まぁひどい奴って話なんだけど……でも、わたしにひどい事をするわけではない。そこを公平に考えてみると、わたしもちょっとポニーとの時間を持たなきゃいけないのかなぁ……なんて、おかしい気もするけど思うことはできる」
詩貴がポニーに歩み寄った。これはチャンス! って気がしたので、ポニーはすかさず言った。
「じゃぁ詩貴……今夜わたしと高級料理を食べに行こう」
「外に出してくれるの?」
「わたしとデートするって事だよ? 兄に合わせるとかそんな事は考えていないからね、わかってる?」
「わかった、了解したよ」
「ほんとうに? もう取り消しとかできないからね?」
「わたしは言ったら約束は守る」
「よし、じゃぁ話がまとまったら後で報告する」
ポニーはとりあえず納得したって顔を見せ、一人トレーニングがんばってと言い残し部屋から出る。そしてバタンとドアを閉め豪華な廊下に出るとパーッと明るい顔になった。色白な両手をグッと握り、小さな声で喜びの絶叫をやってから、ニヤニヤとうれしそうな顔で歩き出す。
「エリー、ちょっと」
ぐいっと大会議室のドアを開ければ、そこではただいま政治に関する話し合いがなされていた。エリーはポニーの幼馴染みで良き理解者なので、エリーの声はポニーの声と同じようなモノだった。
「ポニー、どうしたんですか?」
大会議室の外に出たエリーは、いつも以上に幼くかわいく見えるポニーの顔を見てキョトンとする。
「この会議が終わったら、超々高級料理店に予約の電話して、当然貸し切り、他の客がいるっていうなら全員追い出し、その分の損失はこっちが払うって事にして」
「外食?」
「そ、わたしと詩貴の2人で」
「え、詩貴を連れ出すと?」
「そう、そして食事している間、店の外は親衛隊にガードしてもらう。そしてもうひとつ重要なことを言うよ。世の中っていうのはどこで何が起こるかわからない。もし外にいるとき多貴の面々と合ったらキブンが壊れる。だからホリーに言っておきなさい、わたしたちが食事する店の近くには来るなってね」
「わかりました」
「よろしくね。ほんとうはわたしも会議に参加しなきゃいけないんだけど、今日の夜に着ていく服を選んでからにする」
「はいはい、どうぞどうぞ」
「あ、なにその言い方」
「あ、いや……ごきげんなポニーはかわいいなと思って」
「もう、エリーってばお茶目なんだから」
ランランとうれしそうな顔をするポニーは、自分の右人差し指を唇に当てると、その指をエリーの唇に当てたりする。
「ぽ、ポニー」
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