魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~

月見酒

文字の大きさ
147 / 274
第二章 魔力無し転生者は仲間を探す

第六十五話 Bランク昇級試験 上

しおりを挟む
 テレビに映ったのは先日学園で起きた暴動事件のニュースの事だった。
 だがそこでは俺たちフリーダムが活躍したとは報じられておらず、軍と一部の冒険者によって無事に鎮圧された。と報じられていた。きっとこれはボルキュス陛下の気遣いなのだろう。シャルロットが誘拐された事もニュースには出ていないからな。
 ダラダラとテレビを見ているとあっと言う間に時間は過ぎて俺たちフリーダムだけの宴会が始まった。と言うよりも毎回と思える飲み会が始まったのだった。ま、酒の肴はコンビニで買った物だけど。やっぱり料理が出来る人材が欲しいぜ。


 10月21日日曜日。
 俺たちは昇級試験を受けるべく冒険者組合へとやってきた。
 どうやら俺たちが試験を受けると言う情報をどこかから掴んだのかいつも以上に冒険者たちが集まっていたため冒険者組合内はいつも以上に賑わっていた。と言うよりも騒がしい。
 で、予想通りと言うか当然と言うべきに俺たちの姿を見つけた冒険者たちが噂をし始める。何を噂しているのかは知らないけどただの野次馬ならさっさと依頼を受けてここから出て行けよ。冒険者組合にとっても迷惑だろうに。
 そう思いながら俺たちは受付で仕事をこなすミキの許へと近づく。

「ジン君おはよう」
「おはようミキ」
「凄い人気だね」
「やめてくれ。ただ俺たちの実力が知りたいだけだろ」
「それだけジン君たちが注目されてるってことだよ」
 どうやら騒がしくなった時に俺たちが来たことに気づいていたらしく平然としている。
 どちらかと言えば周囲の冒険者の方が落ち着きが無い。お前らそれでも命を掛けて戦う冒険者か?

「それじゃ、早速昇級試験を行うから裏手にある訓練所に向かって頂戴。そこにジン君たちの対戦相手と試験官がいるはずだから」
「分かった」
 俺たちはさっそく試験を受けるため教えて貰った訓練所に向かう。
 予想はしていたけどやっぱりついて来るんだなお前ら。
 俺は後ろをゾロゾロとついてくる冒険者たちに一瞬視線を向けて嘆息するのだった。
 訓練所へと遣って来るなり冒険者たちは観客席に座り俺たちの試験を観察するようだ。
 で、俺たちはそのまま真っ直ぐ歩いて訓練所中央近くて立っている冒険者と思しき人物たちと組合の人間に近づく。
 すると向こうさんたちも気づいたのか、そのうちの1人が話しかけてくる。

「君たちが今回昇級試験を受けるオニガワラ・ジン君とアインさんだね。僕はウィネット。冒険者組合に勤めている職員さ。よろしくね」
 赤いショートヘアの女性は口調も相まってか美男子にしか見えない。しかし胸を見ると確かに膨らみがあるので女性だと分かる。

「で、こっちの2人が今回君たち2人の対戦相手の――」
「Aランク冒険者のレガッツだ。よろしく」
「同じくAランク冒険者のフローネよ。よろしくね」
 筋骨隆々の男と引き締まった体の女性が挨拶してくる。確かにロットやルーチェに比べれば断然強いのが分かるが、影光や先日戦ったストーカー野郎に比べれば全然だ。それにこいつら2人を同時に相手するより俺の横に立つアインの方がよっぽど強いし怖い。

「それじゃオニガワラ・ジン君とアインさんのBランク昇級試験を始めたいと思うよ」
 ん?Bランク昇級試験?

「なあ、話してるとこ悪いが、Aランクの昇級試験じゃないのか?」
「いや、Bランクの昇級試験だよ。どれだけ強くても功績をあげようとも規則は守って貰うからね」
「つまりは飛び級は無いって事か?」
「別に前例が無いわけじゃないよ。ただ君たち2人が飛び級させるのに相応しいだけの実力を持っているかどうか僕は知らない。だからこの2人と戦って判断させて貰うだけだから」
 とウィネットが俺の質問に説明口調で答える。
 なるほど。どれだけ功績を挙げようが自分たちの目で確かめるってわけだな。ま、噂に尾鰭が付くのは刺身に醤油を付けて食べるぐらい当たり前の事だからな。

「それじゃジン君の相手はレガッツさん。アインさんの相手はフローネさんにお願いしてるからどっちから先に始める?」
 ウィネットが俺たち交互に視線を向けながら問うて来た。

「では、私からお願いします」
 と、一言呟きながらアインが一歩前に出ながら答えた。

「分かったよ。では2人は10メートル離れて立ってください」
 ウィネットの指示で2人は10メートル離れて対峙する。
 それに合わせて俺たちも少し離れた場所から観戦することにした。
 それにしてもフローネの武器はグロック17に似た二丁拳銃か。それもマガジンは拡張マガジンに変更されてるから弾切れを狙うのは難しいな。アインには関係ないだろうけど。
 それに対してアインが構えた武器はスパス12に似たショットガンだ。最後の買った銃か。あのショットガンを使う姿は初めて見るがセーラー服と機関銃ならぬ、メイドとショットガンか。
 どっちもおっかないけど。いや、性格から考えて遥かにこっちの方がおっかないな。対戦相手に同情したくなるレベルで可哀そうに思えて来る。

「アソコで突っ立っているゴミを実験台にするつもりでしたが、仕方ありません。この場を利用して使えるかどうか試させて貰いましょう」
 おい、いったいアイツは誰を実験台にするって言った。どうせ俺の事なんだろうが。視線を俺に向けてたし。
 だけどある意味ラッキーかもしれない。俺が実験台にならなくて済むんだから。
 でも、アインよ。もう少し言葉を選ぼうぜ。お前さんの相手どう見ても不機嫌になってますよ。

「ふ~ん。この私を実験台にするね。随分と舐めた態度ね」
「この私が貴方程度に負ける筈がありませんから」
「へぇ~」
 アインさん、アインさん。もう少し言葉を選べよ!
 フローネさんから漂う気が物凄くヤバい事になってるんですけど!
 確かにアインならフローネさんに負ける事はないだろうよ。油断するような奴じゃないしな。だけどもう少し言葉は選ぼうぜ。

「それではBランク昇級試験……開始!」
 ウィネットの合図と共に2人は時計回りに走り出した。
 この場に居る冒険者の中で高速で移動する2人を捕らえられる者は一気に減っただろう。それほどまでにこの2人の戦闘能力はずば抜けているのだ。と言うよりもアインのスピードに付いていけてるフローネの戦闘能力に俺は少し驚いているんだが、いやAランクなら当然か。肉体強化魔法も使っているに違いない。
 グルグルと同じところ回る二人。よく目が回らないな。
 そして先に仕掛けたのはフローネだった。
 右手に持つ拳銃から発射された弾丸がアインへと向かうが、全て外れる。
 それにしてもあの拳銃、連射機能があるのか。やはり見た目が似ていると機能も似てるんだな。
 実力的に言えばアインの方が圧倒的に上だ。未だに本気も出していないようだし。だが傍から見れば有利なのはどう見てもフローネさんだ。
 攻撃範囲と威力で言えばアインの武器の方が上だが、飛距離と連射速度は圧倒的にフローネさんの武器の方が上。
 距離がある状態でだとどう見てもアインの方が不利だからな。
 それに一度撃てばコッキングしなければならないアインのショットガンは同じ距離を保ちながらグルグルと走っていたとしても外せばそれだけで相手にチャンスを与える事になる。そうなれば今の均衡も崩れる事になる。
 そう考えればアインが選んだ武器はどう考えても選択ミス。
 きっと誰もがそう思うだろうな。
 だけどそれは違う。
 アインが未だに本気を出していないのとショットガンを選んだ理由。それはさっき本人が言っていた。
 そうアイツは購入してから1度も使っていないであろうスパス12似のあのショットガンの性能を確かめたいだけ。だから未だに防戦に回っているのだ。
 そうでなければあのアインがこんな面倒事に長時間も時間を費やすとは思えない。きっと「これで終わりですね。貴方もさっさと終わらせてください。マスターを待たせたくないので」とか言うんだろうな。
 だからこそ未だにアイツはその時を待っているんだろう。

            ************************

 あらかた相手のデータは手に入りました。
 あの拡張マガジン装弾数は33発。二丁合わせて66発。
 この状況なら私に近い右手の銃から撃ち、無くなれば左手に持つ拳銃で牽制。その間にリロードを行い、終われば左から右の拳銃で再び攻撃。それを繰り返す。
 そして左手に持つ拳銃の弾が無くなればリロードした右手の拳銃で牽制し、リロードが終われば攻撃再開。
 それの繰り返しですね。
 そしてリロードに掛かる時間は凡そ1.26秒。それは右手、左手ともにほぼ同じ。
 動いてなければあと0.5秒は速いリロードが可能と言ったところでしょうか。
 露出性癖を持った女にしては中々の熟練度と言ったところですね。

「アインちゃん、さっきから全然攻撃してこないとどうしたの?まさか怖くなっちゃった?」
「何故私が貴方程度の冒険者に恐怖を抱かなければならないのですか?」
「へぇ~そんな事言っちゃうんだ」
 そう、本当の恐怖とはあの時感じた……ってこの私があのゴミに恐怖するわけがありません。きっとあれは何かの間違いです。
 それよりも今は目の前の露出性癖女の対処ですね。

「では、準備も出来ましたのでここから反撃させて頂きます」
「出来るもならやって見せてよ!」
 そのつもりです!
 私は相手の走る先に銃口を向けてすぐさまトリガーを引いた。
 それと同時発射された散弾が露出性癖女へと向かっていく。よし、これで。
 と思いましたがどうやら肉体強化魔法の効果を上げたのか先ほどよりも速い速度で移動したため躱されてしまいました。
 なるほど露出性癖女だからと少し甘く見ていました。伊達にAランクでは無いようですね。
 相手の新たなデータを加え行動パーターンを推測しながら薬室内に新たなシェルを送り込む。

「ったくなんて威力なのよ!」
 おや?これは予想外の反応です。平然と躱していたのでてっきり予測していたものだと思っていましたが違ったのでしょうか。

魔導散弾銃ショットガンは連射に不向きですから魔力で威力を高めるのは当然ではありませんか?」
 あの蛆虫に買って貰った魔導散弾銃ショットガンに刻まれた術式は威力向上と強度強化の術式。これによって発射時銃本体が破壊されること無く高い威力の銃弾を広範囲に発射する事が可能にしている。
 と言うよりも1500年前から銃に術式を組み込み強化することは当たり前のはず。そしてそれはこの時代も同じ。ならそれぐらい予想できて当然の筈ですかやはり所詮は露出性癖を持つだけの女と言うわけですね。

「だとしても強化しすぎよ」
 これぐらいの威力レグウェス帝国時代では当たり前でしたが。やはりこの世界の実力はあの時代に比べて劣っている。いえ衰退したと言うべきでしょうね。
 そう結論付けるならやはりあの蛆虫以下の男の戦闘能力は理解不能です。
 やはりあの男は早く殺しておくべきですね。この私に理解不能と言う結論を出させ、屈辱を味合わせたあの男は。
 そうとなればこの試験もさっさと終わらせるべきでしょうね。
 結論を出した私は走り続けながら徐々に露出性癖女との距離を詰めて行く。
 同じ場所を走り続け6週が過ぎた時、10メートル離れていた距離は半分の5メートルにまで縮まっていた。よし、これで届く。
 この銃の有効射程距離50メートル以下。普通ならこれほど近づく必要はありませんが、確実を狙うならやはりこれぐらいは近づかなければ。それに相手がまだ何か隠している恐れもありますからね。

「そんなに近づくなんて死にたいの!」
「いえ、確実に倒すためです」
 そう言って私は片手で銃を構えた。これで1メートルは距離を縮められる。
 そして私は再びトリガーを引いた。
 しかし露出性癖女は更にスピードアップして躱す。

「ほぉ、更に肉体強化魔法に強めましたか。ですがそんなに魔力を使って後々平気とは思えませんが」
「馬鹿げた威力で撃って来るアンタには言われたくないわね」
 そう言って露出性癖女は右手に持っていた銃で攻撃してくる。
 しかしこの私が躱せないわけがありません。
 同じく貫通力と速度を向上させようとこの程度なら楽勝です。
 体を反らせたり、ジャンプして弾丸を躱した私は走るのを止める。
 それに合わせて相手も走るのを止め対峙しあう。
 しかし最初とは違い互いの距離は半分の5メートル。いえ、それよりも少し短い距離。

「いえ、褒めてはいません。新たなデータが増えただけです」
「この状況で平然としているなんて精神面だけはAランクの私以上ね」
「当然です」
 レグウェス帝国の最高技術者によって創り出された存在なのです。
 当たり前なことを言われても逆に私が困ります。
しおりを挟む
感想 255

あなたにおすすめの小説

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

処理中です...