魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~

月見酒

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第二章 魔力無し転生者は仲間を探す

第六十四話 指名依頼達成報酬

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 10月20日土曜日。
 後夜祭が終わった次の日、俺はそのまま皇宮に泊まったわけだが、やはり日に日に皇妃様たちの手料理のレベルが上がっている気がする。
 そんな事はどうでもよく、食事を終えた俺はスーツではなくいつもの冒険者活動を行うときの服に着替えてボルキュス陛下と対面していた。
 勿論この場にはアインと影光も居る。どうやら昨日のうちにイオが連絡しておいたらしい。相変わらず油断も隙も無い一族だ。
 と言うこともあってか俺たちが今居るのはいつもの応接室なわけだが、

「で、俺たちを集めた理由はなんだ?」
「それは勿論。依頼達成の報酬を支払うためだ」
「今回の依頼は冒険者組合を通して行っているんだから別に話す必要は無いと思うんだが?」
「そんな冷たいことを言わないで貰いたい」
 ま、別に良いけど。
 現在応接室には俺、ボルキュス陛下、アイン、影光、銀だけでなくシャルロットとレティシアさんも居る。あとイオも居る。
 だがこれで500万RKものお金が手に入るんだ。
 このお金でビルの内装を弄るぞ!

「で、これが依頼達成をしたという書類だ。一応組合の方に連絡はしておいたがそれを持っていけば報酬が振り込まれる筈だ」
「分かった」
「なに、改めて御礼を言わせて欲しい。本当にシャルロットを守ってくれてありがとう。君には感謝してもしきれない」
 そう言うとボルキュス陛下だけでなくシャルロットやレティシアさん、イオまでもが頭を下げる。
 大陸なかでも上位に位置する武力を持った帝国の長とその家族が俺たちに頭を下げるなんて、そんな事して良いのか?
 だが、お礼を言われることは悪い気はしないので素直に受け取っておくことにした。
 その後は軽く雑談して俺たちフリーダムは拠点に戻るため皇宮を後にした。
 と、その前に冒険者組合に依頼達成の報告をするべく俺たちは向かった。
 年中無休24時間体制の冒険者組合だから朝の9時前であろうと開いている。
 その理由としては緊急時に組合が開いていなければ冒険者に知らせることが出来ないためと言うのが一番の理由だ。
 ま、そのため俺たちは気兼ねなく朝から組合に向かうわけだけど。
 冒険者組合に入るとすでに複数のギルドの冒険者が来ていた。
 スマホで依頼は選べるんだから来る必要はないだろうに。と思うが俺たち同様に依頼達成の報告にきたのかもしれない。
 で、向こうさんたちも俺たちの事に気がついたらしく噂話をし始める。
 普通の人間より耳は良い方の俺だが流石に聞き取ることは出来ない。

「どうやら噂しているのは先日学園で起きた事件の事を話しているみたいですね」
 そんな俺の考えを読み取ったのかアインがそう言ってくる。お前のスペックの方が俺的には一番謎で怖いんだが。

「ほう、拙者たちの噂だと。してどんな噂を話しているんだ?」
 どうやら影光も気になったらしくアインに聞く。ナイスだ影光。俺が質問してもまともに答えが返ってくるとは思えないからな。
 影光の質問にアインは答えようとするが、それよりも先に答える人物がいた。

「昇級の話だよ」
 そんな声の主に視線を向けるとそこにはミキが立っていた。

「久しぶりねジン君」
「久しぶり、ミキ。それで昇級の話ってどういう事だ?」
 軽く挨拶を交わした俺はさっそく質問してみた。
 昇級って言われても俺はまだ昇級には300ポイント以上もポイントを稼がないといけないと思っていたんだが。

「今回起きたレイノーツ暴動事件で一番活躍したのはジン君たちだからよ。アインちゃんとカゲミツさんは暴れまわった暴徒の大半を倒し、ジン君に至っては誘拐されたシャルロットの皇女を助けたんだから」
「確かにそうだが……」
「本当なら国から褒章されてもおかしくはないんだけど、ジン君たちはあんまりそう言うの好きじゃないでしょ」
「まあな。報道されている前で皇帝陛下から褒賞されるなんてごめんだ」
 別に褒賞されるのが嫌なわけじゃない。ただ目立つのが嫌なのだ。絶対に面倒なことにしかならないからな。

「で、そこでその代わりにと昇級させる事になったのよ」
 別に俺たちは緊急依頼を受けて学園で戦ったわけじゃないんだが。でもそれで昇級出来るって言うんならありがたく受け取っておくとしよう。
 だけど一つ疑問が残る。

「どうして俺たちが昇級するんだ?冒険者組合は中立的組織のはずだ。なら皇族を助けたからってそう簡単に昇級さえるとは思えないんだが」
「そんな事は無いわよ。冒険者って言うのは一般人からみたら憧れの職業の一つでもあるのね。だけど死ぬ危険性のある職業でもある。そして年々少しずつだけど冒険者になろうとする人たちが減ってきてるわ。その反面魔物の数は増えてきている。そこで――」
「学園で起きた事件で活躍した俺たちを昇級させて宣伝代わりにすると言う事だな」
「気に食わないかもしれないけど、そう言うことね」
 申し訳なそうに肯定するミキ。まったく皇族だけでなく冒険者組合のお偉いさんまでもが腹黒い奴ららしい。
 それでも無駄なポイント稼ぎか無くなったのでありがたく受け取っておくとしよう。

「それでも昇級試験は受けて貰わないといけないわ」
「お偉いさん方は念のために実力を把握しておきたいんだろ?」
「理解が早くて助かるわ」
 どうせ昇級試験の事は広告や宣伝では使わないだろう。ただ学園での事件を見事に解決した新たなギルド。そして期待のルーキーとして使うつもりだろう。
 まったくそれじゃ冒険者組合にとって都合の良いピエロじゃねぇか。
 そう思うと良い気はしないが、それでもメリットはあるので従うしかないだろうな。それに国から褒賞されるよりかはまだ目立たないだろうし。

「分かった。それで昇級試験はいつ受ければ良い?」
「今回の昇級試験は明日。そして今回の昇級試験を受けるのはジン君とアインちゃんだけです。カゲミツさんにはもうしわけありませんけど。今回の事件内容では昇級させるわけには行かないと言うのが上層部の考えでして……」
「別に構わぬよ。そこまでランクにこだわりがあるわけじゃないからな」
「それは良かったです」
 そんな影光の言葉に安堵するミキは口を開いて喋りだす。

「それでは明日の午前10時にここ冒険者組合レイノーツ支部に来てください」
「分かった。それとこれ。今回の依頼達成報告書」
「………はい、確かに確認しました。それでは報酬の一割を――」
「待ってくれ。ギルドの口座には2割振り込んでおいてくれ。うちは指名依頼は2割ってことにしてるからな」
「分かりました。それでは報酬の2割をギルドに振込み残りの報酬を3人で分ければ良いんですね」
「そうだ」
 肯定するとさっそくミキは報酬を口座に振り込む手続きをしてくれる。
 十数分してミキの手が止まる。

「報酬の振込みが終わりましたが、確認なさいますか?」
「念のために俺は頼む」
「私もお願いします」
「拙者も頼む」
 全員がそう答えると明細書が渡される。
 そこにはギルド口座に120万RKが振り込まれ。俺たちには160万RKずつ振り込まれていた。あれ?おかしいな。
 ボルキュス陛下に教えて貰った金額とあわない。
 たしか金額は500万RKだったはず。となるとギルド口座に入るのは100万RK。だがギルド口座には120万RKも入っている。
 一瞬ミキの計算間違いかと思ったが、俺たち個人の口座に振り込まれた160万RKという金額はどうやら同じらしく。自分の脳内で計算してみると報酬の金額が500万RKじゃなく100万RK多い600万RKであることが分かった。
 これはどういう事だ?ミキの振込み間違いと言うことでもなさそうだし、まさかボルキュス陛下が間違えた?それこそありえないだろ。国のトップが報酬金額を間違える事なんてありえない。もしも本当に間違えたのならこの国は危機的状況に陥っている事になる。

「なあミキ」
「なに?」
「本当に報酬は600万RKなのか?」
「ええ、陛下からはその金額が組合に支払われていたわよ」
 まさか本当に間違えたんじゃ……。

「あ、それと皇帝陛下から伝言。お礼のために少し色を受けておいたぞ。だそうよ」
「なるほどな」
 色を付けておいたで100万RKも上乗せしてくれるなんて流石は帝国のトップ。とてつもなくありがたい事だ。
 どうやらミキの計算間違いでもボルキュス陛下のミスでも無いことに安堵しながら増えた報酬に心を躍らせるのだった。

「それじゃ、また明日来ることにする」
「はい、お待ちしております」
 最後は社交辞令を口にしたミキに見送られながら俺たちは拠点へと戻る事にした。
 そんな帰宅途中で食べ物と飲み物。主に酒類を買って拠点に戻る。

「まさか色をつけてくれるなんてな」
「これでマスターに良い肉を買ってあげられます」
「この国のトップは太っ腹だな」
「そうだな。これで風呂も新しく出来るしな」
「おや、新しい風呂にするのですか?」
 そんな俺の言葉にアインが食いついてくる。珍しいこともあるもんだな。
 少し驚きを感じた俺はアインに視線を向けると興味の視線を向けていた。

「ああ、今の風呂は古いし狭いだろ。だから新しいのにしようと思ってるんだ。今後新しい冒険者が入社する事も考えるなら小さい風呂だと誰が先に入るかで揉めるだろうしな。なら大きな風呂にすれば一緒に入ることも出来る。勿論男女は別だから安心しろ」
「貴方が私の予想を超える愚者でなく安心しました」
 ほんとお前は俺の事をなんだと思ってるんだ。

「ですが、愚者(仮)にしては良い考えです。今すぐ内装工事をしてくれる会社の許へ向かいましょう」
 すでに頭の中で内装工事をしてくれる業者は調べ済みなのだろう。
 そのためアインは俺たちを案内するように前を歩く。
 だけどなんだ愚者(仮)って。毎回喋るたびに俺を馬鹿にしないと気がすまないのだろうか。
 ま、そんな疑問を本人にぶつけたところで素直な返事が返ってくるだけだと分かっているので反発するのはやめておく。
 で、お風呂の内装工事をしてくれる業者に依頼した俺たちは拠点へと到着した。思いのほか時間が掛かってしまったな。
 今後お風呂は大人が6人は余裕で入れる浴槽へと変貌する。勿論男女別でだ。それにあたって4階の部屋の幾つかは取り潰す事になるが、別に構わない。そこまでの冒険者を雇うつもりも今のところないしな。と言うよりも学園で活躍したからとは言っても弱小ギルドに入ってくれるような冒険者が居るとは思えない。
 もし来るとしたらそれは利益を考えていない憧れだけで来た奴だけだ。
 指名依頼を終えた俺たちはそれぞれ自由に時間を過ごす。
 宴会は夜からするつもりなのでまだ時間的にも余裕がある。
 基本フリーダムでは各々が自由に依頼を受けて貰うようにしている。そうすれば俺の負担も減るしな。
 勿論指名依頼や依頼のランク度合いによっては一緒に受けることもあるだろうが、それは先の事だろう。
 ただ月に自分と同ランク以上の依頼を必ず3回は受けるようにと指示をだしている。でないとただの穀潰しだからな。
 ただしそれはAランクまでの話でSランク以上の冒険者。つまり影光はAランクの依頼でも構わないと許可を出している。流石に自分と同ランクの依頼となると時間も掛かるだろうからな。
 で、今日は皆自由に過ごしている。俺は昨日まで指名依頼で働きづめだったからな。と言うかこの一週間は依頼を受けたくない。部屋で寝ていたい。だけど明日昇級試験があるからな。寝るなら明日からにしよう。
 他のメンバーはと言うと、アインは拠点の掃除をしている。一度俺と影光が手伝おうかと言ったら、「余計に汚れるので止めてください」と言われてしまった。そこまで言わなくても良いと思うぞ。
 影光は部屋に戻って何かしている。と言うよりも部屋の模様替えをしていた。殺風景だった室内に色々と購入した物を置いているみたいだ。
 つまりリビングで寛いでいるのは俺と銀だけど言うことだ。
 ま、たまにはこう言うのも悪くない。
 そう思った俺はテレビを見るためにリモコンのボタンを押した。

─────────────────────
公式指名依頼報酬 +160万RK
宴会費 -2万4900RK
残高 541万3840RK
5階建てビル

Bランク昇格まで残り0ポイント

スマホ弁償代&情報料 -30万RK
公式指名依頼報酬 +120万RK
ギルド口座残高 290万RK
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