魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~

月見酒

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第二章 魔力無し転生者は仲間を探す

第九一話 フリーダム入社試験終了。そして……

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 面接が始まって1時間30分。
 一人当たりの平均面接時間は5分~10分。ようやくこれで20人が終了した所だ。

「疲れた。あと何人だ?」
「あと9人ですね」
「まだそんなに居るのか」
 約30人の受験者が居るとは思っていたが、29人もいるとは思わなかった。もっと少なくても良かったのに。
 いや、それは受験者に失礼か。だけど疲れた。
 少し休憩して1時間掛けて残り9人の面接を終えた。きっと冒険者になって初めて頑張ったって実感したかもしれない。
 電話でグリードとヘレンを呼び戻して俺たちは話し合う。受験者を待たせるわけにはいかないので、さっさと話し合うとしよう。

「で、実技試験、面接をしてみて合格するに値する奴は居たか?」
「私はあの男が良いと思うのだ!」
「ああ、あの男か。確かに実力はあの中では飛びぬけていたな。影光に手傷を負わせる程だったしな」
「拙者も異論はない。あの男もまた拙者と同じで強い信念を持っている」
 ふむ、どうやら1人は決まったらしい。何より俺もあの男は欲しいと思っていたところだ。

「私としてはあの女が良いと思いますよ。態度や口は悪いですが治癒魔法が使えますし」
『え?』
 アインの口から出た言葉に俺たちは驚きを隠せなかった。だってそうだろ。あの女だぞ。確かに実力に申し分は無い。アインと戦ってタイムオーバーになるまで決着が付かないほどだからな。それに治癒魔法が使えるだけでなく浄化魔法まで使える上級医療魔法師の資格も持っている。ただ本当に態度が悪い。今回の受験者の中で一番悪いと言っても過言ではない。
 だから俺も悩むほどの相手だ。
 そんな奴をまさか一番選びそうに無いアインが選んだ事に俺たちは驚きを隠せなかった。

「アイン、何故彼女なのだ?」
 ヘレン、ナイス質問だ!

「そんなの決まっています。マスターの実力に気づき、素晴らしい存在だと褒めたのですよ。実力的にも問題ない彼女を不合格にする理由はありません」
 なるほどそう言うことか。
 アインにとっての合格基準は実力と銀に対する態度だ。それが全てなんだ。だから実力を兼ね備えていたとしても銀を馬鹿にすれば直ぐにアインが物理的に不合格にしていただろう。ま、今回はそんな奴はいなかったけど。

「それで、どうなんですか?」
「拙者は反対する理由はないぞ。口と態度は悪いが他人に対する気遣いを持っている女だ」
 なんでそんな事が影光に分かる。って言いたいところだが、この2人がOKなら大丈夫か。あ、でも念のためにヘレンたちにも聞いてみるか。

「それでヘレンとグリードはどうだ?」
「私も問題ないのだ」
「ぼ、僕は少し苦手ですけど。強くなるための訓練だと思って頑張ります!」
「そ、そうか。頑張れよ」
 グリードがうつ病にならない事だけ祈っておこう。

「それじゃ合格者はこの2人で決定とする」
 こうして俺たちは合格者を決めて訓練所へと向かった。
 エレベーターを降りると待ちくたびれた冒険者たちが急いで立ち上がる。今、聖人君子を装ったところで意味ないけどな。
 そう思いながら俺たちは受験者の前まで移動する。

「それじゃ合格者を発表する。が、その前に言っておく。合格不合格は俺たち全員で話し合って決めた事だ。だから不満があったとしても文句は一切受け付けない。それだけは覚えておいて欲しい」
 俺の言葉に受験者全員が視線で分かったと言って来た。
 で、俺は合格者の履歴書に目を落として1人目の名前を叫ぶ。

「Sランク冒険者、クレイヴ・セルゲイ」
 その言葉に全員が納得したような表情でクレイヴに視線を向けた。
 身長170前後に引き締まった体。インクブルーの髪に2本剃り込みが入った頭に髪と同じ色の縦長の瞳。そして長い耳。種族がなんなのか見当が付かないが、彼の実力が本物なのは確かだ。
 クレイヴはそんな周囲の視線など気にする事無く静かに俺たちの前までやってきた。

「おめでとう、今日からお前はフリーダムのメンバーだ」
「ありがとう……眠い」
 どうやらメンタル面にも問題はなさそうだ。合格したと言うのに眠たそうな顔をしているからな。
 クレイヴがグリードの横に移動した事を確認した俺はさっそく2人目を発表する事にした。

「そして最後の1人だが、実力的にも問題は無かったが、なにより仲間の1人が強く希望した」
 そんな俺の台詞に誰もがざわめき出す。
 当然だ。フリーダムのメンバーが強く希望すると言う事はそれだけ実力を認められたと言う事なのだから。
 正直、この後の展開は想像する必要がないくらい分かる。だから正直呼びたくないが仕方が無い。なんせ彼女以上に合格ラインに達した者がいないんだからな。

「それじゃ最後に1人を発表する。Aランク冒険者、アリサ・ベルゼーレ」
 その瞬間、受験者たちから今まで以上のざわめきが起きた。
 ま、当然だろうな。
 身長160後半。クレイヴよりも少し低いぐらいの身長。
 体型は服装のせいで正確には分からないが、アリサの性格同様に自己主張の激しい胸。
 金髪碧眼だが瞳だけは縦長だ。
 そして不敵な笑みを浮かべる口には火が点った煙草が咥えられ、右肩には担ぐようにしてRPKに似た魔導軽機関銃ライトマシンガンがあった。
 その顔つきや歩き方はまるで二足歩行する獰猛な獣のようだ。
 しかしそれとは対比的に彼女が着る服は神を崇める聖職者の者だった。
 彼女には異名がある。
 ――破壊する修道女デストロイ・シスター
 履歴書に書かれていたのを見て俺は最初なんて理解できなかった。
 だってそうだろ。破壊と修道女ってどうみても正反対じゃんか!
 ま、そんな彼女が6人目のフリーダムメンバーだ。
 今気づいたがフリーダムは異種族の割合が多いな。影光も和装だが人間じゃないし。
 そんな事はどうでも良いか。

「おめでとう。今日からお前もフリーダムメンバーだ」
「ありがとうよ。私の事はアリサって呼んでくれ。これからよろしくな、ジンの大旦那」
「だ、大旦那って俺、まだ19歳なんだが」
 前世をあわせたら丁度良い感じなのかもしれないけど。それはちょっとやめて欲しい。

「なら、なんて呼べば良いんだ?」
「普通に仁で構わない」
「それじゃ、私が困るんだよ」
 何故困る!?
 困る理由なんか無いだろうに。
 だけどこのままじゃ、アリサが納得しないだろうしな。

「なら、ギルマスとか適当に呼んでくれ」
「分かったぜ、ジンの大旦那」
「最初から直すつもり無かっただろ」
「カハハハハッ!その通りだぜ!」
 まったく、アインとは別の意味で気苦労が絶えなさそうだな。
 そう思うと憂鬱になってくるが、ま、戦力が確保出来たわけだし、良しとするか。

「これでフリーダムの入社試験を終わる。解散」
 そう言って俺たちはエレベーターに向かった。
 新しい仲間になったクレイヴとアリサも一緒だ。
 さ、色々と話す事があるな。

「ちょっと待ってくれ」
「ん?」
 そう思っていると1人の男、グローサが話しかけてきた。またこの男か。

「なんだ?もう試験は終わったんだ。帰ってくれるとありがたいんだが」
「こんなの納得できるわけがないだろ」
「納得?何がだ。まさか自分がフリーダムのメンバーに相応しいとか言うんじゃないだろうな」
「その通りだ」
 うわ、本当にそうだったよ。え?まさかあの面接で自分が受かるとでも思っていたのか。いや、無いだろ。
 この世界でも地球でも絶対に受かる事はない。それだけは確信して言える。

「言っておくがお前は俺、アイン、影光の3人が話し合いをする必要が無いほど不合格と決まっていた」
「そんなわけないだろ。俺ほど優秀な冒険者が落ちるわけがないだろうが」
「なら、他のギルドの試験でも受けるんだな。ただお前はフリーダムには必要ないと判断した。それだけだ」
「ならその理由を説明しろよ!」
 説明……説明ね。
 まさか説明しないと分からないとはアホ極まれりだな。
 正直疲れてさっさと風呂に入って寝たいんだ。こんなアホを相手している余裕はない。だけど放置したら後々面倒ごとになりそうだな。

「なら教えてやるよ。お前に質問したよな?お前にとって仲間とはなんだ?ってな。で、お前はなんて答えた?」
「そんなの必要ないって答えたんだよ。だってそうだろ。俺は優秀なんだ。1人でやって行ける。それなのに仲間ごっこなんてする必要がないだろ?」
「なら、1人で冒険者してろよ」
「は?」
「は?じゃねぇよ。お前は優秀なんだろ?だったら今まで通り1人で冒険者してろって言ってるんだ。俺が求めているのは実力は勿論大切だが、仲間の事も考えれる奴だ。だがお前は仲間を必要としていない。つまり仲間の事なんて考えないって事だ。だから俺たちはお前を不合格にした。話は終わりだ。さ、帰れ」
「ふざけるなよ……ふざけた事言ってんじゃねぇよ!」
 グローサはそう叫んだ瞬間、愛用の魔導小銃アサルトライフルを俺に向けてきた。馬鹿だろ。
 しかし奴が銃を完全に向ける前に影光の刀の切先が喉に当てられ、アインは拳銃を向け、ヘレンは魔眼を剥き出しにし、グリードはウォーハンマーを構えて俺を守るように立ち、クレイヴは魔導狙撃銃スナイパーライフルを構え、アリサは魔導軽機関銃ライトマシンガンがいつでも撃てるようにトリガーに指をかけていた。

「これが仲間って奴だ。もしもお前が引き金を引こうとすれば、俺の仲間が瞬きをするよりも速くお前を殺す」
「ク、クソッ!」
 そう悪態を吐いたグローサは銃を下ろすとそのままエレベーターに乗って出て行った。変な事してこないと良いけどな。
 俺は他の受験者たちに視線を向ける。

「それでお前たちはどうするんだ?」
 そう問いかけると何も言う事無く受験者たちはエレベーターに乗って出て行った。
 ふぅ。やっぱりこう言う時は平和的解決がベストだよな。

「それじゃ、俺たちも移動するとするか」
 エレベーターに乗って俺たちは3階のリビングへと移動した。
 コの形をしたソファーに新しい仲間のクレイヴとアリサと対面するようにして俺は座った。

「それじゃ改めて。ようこそフリーダムへ」
 俺がそう言うとアリサは笑みを浮かべ、クレイヴは何も変わらない。と言うよりも寝てないだろうな?

「さてこの後の事だが冒険者組合に行って正式にギルド登録を行う。その後は自由行動だ。ホテルにチェックインしたままならチェックアウトしてくると良い。住み込みじゃなく自分の家があるって言うのなら別だがどうする?」
「俺は住まわせて貰うつもりだったからホテルはチェックアウト済み」
「私もだぜ」
「なら、2人は俺と一緒に冒険者組合で登録したあとは一緒にここに戻ってくるって事で構わないか?」
「うん」
「それで良いぜ」
 ふうこれでどうにかなりそうだな。
 因みに家具類は昨日のうちに買って部屋に設置済みだ。
 と言っても置いたのはベッドとテーブルだけだ。他に必要な物があるなら自分で用意してもらう事になる。

「それじゃその前に一応部屋を見せておこう。どっちの部屋を使うかはお前たちが決めてくれ」
 現在フリーダムの拠点に空いている部屋は全部で4部屋。
 5階に1部屋、4階に3部屋である。
 正直こんな事で揉めて欲しくはないが、どうなるか。
 部屋を見た二人が出した答えは、

「俺は4階の部屋が良い」
「私は5階の部屋が気に入った」
 おっ、運良く揉める事無く決まったようだな。
 こうしてそれぞれの部屋が決まった事だし俺はアリサとクレイヴを連れて冒険者組合へと向かった。
 その道中俺は気になる事がありアリサに質問してみた。

「なぁアリサ」
「なんだ?」
「どうして俺の事を大旦那って呼ぶんだ?」
「だってジンの大旦那は私なんかより圧倒的に強いだろ」
 どうしてそう思ったのか。一瞬考えそうになったがきっと俺の力量を見極めたのかもしれない。だが、普段は0.1%未満の力でいるから一般人と力の差は変わらないはずなんだが。

「それに最初の2人を一瞬で気絶させたのを見れば誰だって分かるさ」
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