魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~

月見酒

文字の大きさ
206 / 274
第三章 魔力無し転生者はランクを上げていく

第二十六話 漆黒のサンタクロース ⑧

しおりを挟む
 12月27日木曜日。
 この日も俺はマネージャ業に勤しむ。昨日の今日でどうにかなるほど俺は天才じゃない。そのため四苦八苦しながら、リサたちの嫌味を耳にしながら俺は依頼をこなす。気のせいか分からないが、リサが俺に対する悪態が昨日よりも強くなっているような気がする。俺、何か気に障るような事でもしたか?
 そんな事を思いながらも俺はマネージャー業をこなすがローブ男の気配は感じられない。奴とは一度戦って気配は覚えた。だから近くまで来れば気づく。なのに奴の気配が感じられないと言う事は近くには来ていないって事だろう。気配操作が出来るようには思えなかったしな。
 なら何故、襲ってこない。
 もしかして俺の一撃が思いのほか効いていた?
 確かにその可能性は無いとは言い切れない。最後に顔面に一発入ったからな。だがそれでも奴が倒れることは無かった。となると、そう遠くないうちに襲ってくるはずだ。
 そう推測した俺は警戒心を強めてマネージャー業を続けるのだった。

            ************************

 あの記事を読んでから私はどうして良いのか分からなくなっていた。
 父さんと母さんを殺した奴と同じ冒険者であるアイツを恨みたいのに全然恨むことが出来ない。その苛立ちをアイツにぶつけているだけになっている。
 いったい何なのだ。この気持ちは!
 色んな感情や想いがゴチャゴチャに混ざり合って訳が分からなくなったようなこの気持ちは何なんだ!?

「リサ、大丈夫?」
 隣のベッドで寝ていたはずのセリシャは上体を起こして心配そうな表情で私の顔を覗き込んでくる。

「私はいつも通り――」
「いったい何年貴女の幼馴染をしてると思ってるのよ。リサが苛立っている事ぐらい一目見れば直ぐに分かったわ。それに旭やアンジェリカ、ノーラも気づいてるわ。いつもより歌うテンポが速かったもの」
 セリシャの言葉に私は反論する事が出来なかった。
 幼馴染のセリシャとは親友と言うよりも姉妹と言っても良いほどお互いの事を分かっている。また旭やアンジェリカ、ノーラとも一緒にバンドを組む前からの友人だ。
 私の態度や声音を聴いて気づかないわけがないよな……。
 そう思うと嘆息してしまう。
 その嘆息は諦めて気持ちの入れ替えをするためだ。
 そして私はセリシャに視線を向けて話した。
 私が知ったジンの情報。そして頭の中で何度も何度も繰り返し聞こえてくるジンの言葉。そしてそれが原因で訳が分からなくなっている今の気持ち。
 それに対してセリシャは悲しげな表情を浮かべたかと思うとどこか嬉しそうに笑みを零すと真剣な面持ちで私を見詰めてくる。
 一瞬の間にコロコロと表情が変わったのかが私には分からない。これまでセリシャがこれほど表情を変えることがなかったからだ。いったい何を考えてるんだ?
 そう思った時、セリシャが口を開いた。

「ねぇ、リサ。もう冒険者を憎むのは止めない?」
 真剣で突き刺さるような真っ直ぐな声音で吐かれた言葉に私は一瞬目を見開けたが、直ぐにセリシャを睨みつける。
 またその話か。
 セリシャも知っている筈だ。私の両親がどうなったかを。
 なのにどうしてそんな事が言えるんだよ!
 私は心の底から沸き上がる憤りに拳を握り締め振るわせた。
 しかしベッドサイドランプだけの光では私の表情が読み取れないのか分からないが、セリシャはまたしても口を開いた。
 何を言いたいのか言葉にする前から分かった。
 だから言葉を遮ろうとした。しかし、またしてもこんな時にもあの言葉が聞こえてきた。
 ――ただ俺は仲間を裏切るような奴はクズ以下の存在だと思っている。

「リサだって分かってるはずよ、ジンを恨むのは筋違いだって事を」
「っ!」
 その言葉を聞いた瞬間、私の中でギリギリ支えていた何かが完全に崩壊した。
 轟音とともに崩れ落ちる。
 それが怖くて私は気がついた時には寝室を飛び出していた。

「リサ――!」

            ************************

 マネージャー業を終えて疲れた体を廊下で休ませていると、リサとセリシャの寝室から会話をする声が聞こえてくるが、内容までは分からなかった。今日も忙しかったのにまだ起きてるのかアイツ等は。
 そう思っているといきなりドアがバンッ!と強く開かれ、リサが逃げるように飛び出してきた。
 いったい何事だ!?と困惑するが、外に出ようと玄関に向かうリサを見て俺は慌ててリサを止めるために立ち上がった。。
 身体能力が違うしそこまで距離があるわけじゃないため、外に出る前にリサに追いついた俺は腕を掴む。

「こんな夜に一人でどこに行くつもりだ!」
 突然のことに少し混乱している俺の声は荒立てたものになってしまった。
 だが仕方が無いだろう。現在の時刻は午後11時30分過ぎ。あと30分もしない内に日付が変わる。
 12月の真冬の深夜に薄着で外に出ようとするリサ。命が狙われていようがいまいが止めないわけにはいかない。
 しかしリサは俺と気づくなり暴れだす。

「離せ!離せ!私の父さんと母さんを殺した冒険者が私に触るな!」
 まるで子供が駄々を捏ねるようにも見えるが、リサの目尻には涙が溜まっているのが見えた。いったい何があったんだ?
 リサの荒立てる声で目が覚めたのか旭たちもドアから顔だけをだしてこちらの様子を心配そうに窺っていた。
 セリシャに至っては悪いことをしたという罪悪感に苛まれたのような表情をしていた。どうやら原因はセリシャにあるようだな。
 話を聞きたいところだが、この暴れる歌姫をどうにかしないかぎりそれは無理だろう。
 未だに喚き散らすリサに視線を落とした俺はどうやって落ち着かせるか思考する。
 気絶させる事は簡単だ。だがそれをすればあとあと何を言われるか分かったもんじゃない。ならまずはセリシャに話を聞くよりもリサの本音を聞く必要がある。
 そう判断した俺はリサを抱きしめる。

「な、何をしやがる!離せ!私も母さんのように犯すつもりなのか!」
 殺される前に陵辱されたのか?いや、今はそんな事を考える時じゃない。
 俺は抱きしめる腕の力をほんの僅かだけ強め、リサの耳元で強くハッキリと囁く

「落ち着け。俺は何もしない。お前が落ち着くまでなにもしない。だから全て吐き出せ。怒り、恨み、憎しみ、悲しみ、全てだ。俺にそれをぶつけろ」
 そう言うと俺は腕の力を緩める。
 リサは感覚的に抱きしめられる力が弱くなったことを感じ取るとこれまで抱え込んでいた全てをぶつける様に罵詈雑言を絶叫し、俺の胸を何度も殴る。
 冒険者でもないただの女性だ。なんど殴られたところで痛くも無い。あ、でも男の急所だけは蹴らないで貰えると助かる。さすがの俺でもどうなるか分からないからな。
 そのあといったいどれだけの時間が過ぎたのか分からない。ただリサは全てを出しつくしたのか泣き崩れるようにして俺の腕の中で眠っていた。どうにか収まったか。
 内心安堵しながら俺はリサを抱きかかえ、寝室へと運ぶ。
 寝室の入り口の前で申し訳なさそうにしているセリシャは寝ているリサの顔を見て安堵するように笑みを零すが、直ぐに元に戻ると、小さく謝罪してくる。

「ごめんなさい、迷惑掛けたわ」
「リサにもあとで謝っておけよ」
「ええ、分かってるわ」
 寝室に入ってリサをベッドで寝かせた俺は廊下に出ると嬉しそうな表情を寝ているリサに向けている旭たちと視線が合う。

「何をしてるんだ?明日も仕事があるんだぞ」
 そんな俺の言葉に旭たちは体をビクッと震わせるとバンッ!とドアを閉めてベッドに入り込む音がドアの向こうから聞こえてくるのだった。なんで怯えたんだ?笑みを浮かべて忠告しただけだぞ。
 内心疑問に思ったが、明日も早いことを思い出した俺は毛布を被って寝る事にした。


 12月28日金曜日。
 レイノーツドームでの大晦日ライブを3日後に控えた夜。
 俺はシャワーを借りて体を洗い終え、私服を来た俺は廊下で寝ようとしたが、毛布が無く困っていた。まさかこんな陰湿なイジメを受ける羽目になるとは。

「何してるだ、こっちのソファーで寝れば良いだろ」
 リビングの入り口の壁に凭れるリサが視線だけを俺に向けて言ってくる。どうやらイジメではなさそうだな。と内心安堵した俺は質問する。

「リビングで寝て良いのか?」
「ずっと廊下で寝られるのも邪魔だし、許してやるよ」
 どういう風の吹き回しなのか分からないが、リビングのソファーで寝る事を許される程度には信頼されたと思っても良いのだろう。
 俺は「助かる」と一言だけ、呟くとソファーに座る。
 今日一日も大忙しだったからな廊下に比べて遥かに柔らかいソファーで寝られるのはありがたい。それに廊下は冷たくて尻が冷えるからな。
 ソファーの有難味を感じているとテーブルにブラックコーヒーが入ったコップが置かれる。

「喫茶店のとは違ってインスタントで悪いが、飲んでくれ」
「なら遠慮なく」
 飲んだ瞬間に口一杯に苦味が広がる。やはり喫茶店のコーヒーに比べれば味は落ちる。だけど俺は美食家じゃないので美味しければなんでも良い。
 だがこんな時間にコーヒーなんて飲んで寝られるのか心配だ。
 そんな不安に駆られていると対面のソファーからアコギギターの音色が聞こえてくる。
 聴いた事の無いその曲はHERETICヘレティックのテンポの良いロックミュージックとは対極的のバラード。
 だが聴いているとどこか懐かしく心が落ち着く。
 俺は音楽に関しては素人だ。だから良いか悪いかなんてのは分からない。だが俺はこの曲が好きだ。
 電光掲示板で流れていた歌も良かったが、どちらが好きかと言われればこっちの方は断然好きだ。
 きっとそれは曲や歌詞だけでなくリサの口から紡がれる声音も関係しているからなのだろう。
 コーヒーを飲みながら音楽を聴く。
 ただそれだけの時間が音楽が終わるその時まで続いた。

「どうだった?」
 感想が知りたいのだろう。リサはどこか不安げな表情を俺に向けて訊ねて来る。

「良かったぜ。俺はこの歌が好きだ」
「そ、そうか……」
 嬉しかったのか、リサの目は下を向いて泳いでいた。
 俺はその時ある事に気が付き、質問する。

「この曲、ライブでは歌わないのか?セットリストの中には無かったが」
 そう3日後に控えている大晦日ライブで歌う曲は電光掲示板で流れた新曲も含めて20曲ある。だがその中にこの曲は入っていなかった。

「残念ながら歌わないよ。プロデューサーに言われたんだ。バラードはお前たちHERETICヘレティックに合っていないってな」
 チューニングをしながら呟くリサ。

「そうか、残念だ。俺も舞台袖から聴いてみたかったんだがな」
「ここで聴けたんだから別に良いだろ。それに聴きたいときは言ってくれれば特別にまた弾いてやるよ」
 上から目線で言ってくるリサ。だが腹が立つどころか、その姿に俺は格好良いとまで思ってしまった。ったく女の癖に。

「だけど気にすることなのか?」
「なに?」
 そんな俺の言葉にリサは僅かだが怒気を含んだ声で聞き返してくる。

HERETICヘレティックはお前たちのバンドだろ。ならお前たちが好きなようにやれば良いだろうに」
「ここまで有名になるとそうも言えないのさ。ま、冒険者であるアンタには分からないだろうがな」
 皮肉交じりの呟きが返ってくるが俺は気にしない。
 コーヒーを一口飲んだ俺は言葉をぶつけた。

「確かに俺には分からない。だが周囲の考えや行動とは違うことをするって事が異端者じゃないのか?」
「っ!」
 HERETICヘレティック……異端者。
 その意味は、正統から外れたこと。
 正統とはすなわち大勢多数が常識だと思っている事とは違う行動や考えを持っている事。
 俺はそう思っている。
 だがそれは言い換えれば大勢多数のファンやプロデューサーを驚かせるチャンスでもあると俺は思う。
 だから俺は不敵な笑みを浮かべてリサに言ってやった。

「お前たちはバンドはHERETICヘレティックなんだろ。だったら好きにやって見ろ。それがマネージャーとして言える事だ」
 どう考えてもマネージャーが言うような事ではないのかもしれない。だが俺は臨時のマネージャーだ。だから大丈夫だろう。
 それに好きな事をやっている時のコイツラの表情は最高に良い。
 惚れそうになるほどまでに格好良くその中に隠れる魅惑的な魅力に俺は気づかないうちにファンになっていた。
だから俺はそんな姿をライブでも披露して欲しいと思っている。
 リサはそんな俺の言葉に目を見開けたかと思えば、不敵な笑みを浮かべ返して一言呟いた。

「やってやろうじゃない」
しおりを挟む
感想 255

あなたにおすすめの小説

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

処理中です...