魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~

月見酒

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第三章 魔力無し転生者はランクを上げていく

第八十八話 夜逃げから始まるダンジョン攻略! ⑲

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 そんな俺の考えを見抜いた綾香ちゃんは背後から一本の短刀を抜いて見せる。
 その姿は魔法拳銃よりも遥かに熟練された動きをしていた。

「勿論余の武器は魔法拳銃だけではない」
 とどこか自身気に言ってくる。
 本来ならこの自信が油断に繋がるのだが、冒険者の俺が言ったところで言い争いの元になるだけだろうから何も言わない。どうせ班行動は別なんだし構わないだろう。
 ヤバくなったら緊急通信で連絡してくるだろうし。

「そうか、なら大丈夫だな」
 そんな俺たちの会話が一旦終わりが見えたところで、他の連中の確認も終わったようだ。
 丁度良いので話を打ち切り俺はフリーダムメンバーの許へ移動して口を開く。

「それじゃ、昨夜決めたチームでそれぞれの方角で探索開始だ。何かあれば直ぐに緊急通信で連絡してくれ。それとさっきグリードから弁当を受け取ったから分かると思うがお昼にここに戻って来ることはない。ここに戻って来るのは夕方だ。それじゃ探索開始だ」
 そんな俺の合図と同時にそれぞれのチームで東西南北の方角に向かって探索が始まった。
 俺とアリサは先日と同様に北方面を担当する事になった。
 理由としてはある程度出現する魔物の種類を把握しているため、前回との違いに気づきやすいだろうと言う判断からだ。
 そのため他のメンバーたちも似たような理由で依然と同じ方角に向かっている。
 分かりやすく説明するならこんな感じだろう。
 Aチーム――北方面
 Bチーム――西方面
 Cチーム――南方面
 Dチーム――東方面
 一般的な考えで言えば時計回りで場所決めしていくものだが、綾香ちゃんが居るDチームには出来るだけ安全を確保して貰うため、前回蝶麗あげはさんが探索した東方面を担当してもらう事にしたからだ。
 勿論理由はそれだけでなく、アクシデントが起きた場合に備えて俺やアインが即座に駆けつけられるようにするためでもある。
 この事を言えば大抵自分がお荷物だと思って不機嫌になる可能性があるからけして本人には言わない。ま、綾香ちゃんの頭なら察しているだろうが、本人が何も言わないし、さほど機嫌が悪いようには見えなかった事を踏まえてある程度分をわきまえているのだろう。
 無駄にプライドが高い野郎だと絶対に周囲に迷惑を掛けるから、そういう意味では綾香ちゃんはほんと賢い人間だと思う。
 ま、もしも少し不機嫌になったとしても蝶麗さんが居るから大丈夫だろう。
 他人任せにした俺はヘレンと並走しながら前回最後に戦った場所までやって来た。
 走りづらいがそれも慣れてきた俺たちからしてみれば大したタイムロスではない。
 それよりも思うのは先日戦った場所にも拘わらず戦闘の痕が一切残っていないのはやはりすでに砂の下に埋まってしまったんだろうか、完全に自然の一体と化していて違和感がまったくない。

「ジンの大旦那、これからどうする?」
 と俺の横で呑気に煙草を吸うアリサが訪ねて来る。
 どうするって言われてもやる事は決まっているからな。

「ここからは歩いて魔物を探す。目的の魔物かどうかは見て判断するしかないが、遠目から確認できない場合は普段通りに討伐する」
「了解」
 俺の指示にアリサは意見や文句を口にする事無く、了承すると吸い込んだ煙を微風に乗せるように吐く。
 アリサがフリーダムの入社してからまだ3ヶ月強の年月しか経過していないが、ある程度アリサの性格は把握しているつもりだ。
 アリサは誰に対しても気さくに接するが、言いたい事はハッキリ言うタイプだ。それでフリー時代に揉めた事があるらしいが、フリーダムに入ってからはそんな事はない。
 ま、俺も含めて言われても気にしないタイプだったのが幸いしたんだろうが。
 そのためアリサはあまり感情を隠そうとはしない。直ぐに表情に出るタイプだ。
 嫌な事は嫌だ。と表情と声にして言うし、不満があれば自分の意見を乗せて言ってくるから、ギルマスとしてはギルドメンバーの心情を代表して言ってくれていると思っているのでありがたい。
 だから今の会話も直ぐに了承したアリサはまったく不満が無いと分かる。
 それに加えてアインの野郎は罵詈雑言を平然と俺に飛ばすからな。アレを聞くたびに本当にサイボーグなのかと疑いたくもなる。

「ジンの大旦那、険しい顔になってるがどうしたんだ?」
 そんなアインへの不満が若干表情に出ていたらしくアリサは怪訝に思って質問を俺に投げかけつつ周囲を警戒するように背負っていた魔導軽機関銃ライトマシンガンをガンスリングを回すようにして手に持つ。どうやら面倒な敵が現れたと勘違いしたらしい。

「悪い。別に魔物が居るわけじゃない。ただアインのあの罵詈雑言がどうにかならないかと思ってな」
 そんな俺の言葉に安心したのか、それとも呆れたのか、はたまたその両方かは分からないが、少し強めの息を吐くとそのまま喋り出した。

「なんだアタイはてっきり魔物が近づいているのかと思ったぜ」
「悪いな」
「構わないさ。それよりアインの姉御の罵詈雑言はもうBGMみたいなもんだから諦めた方が早いと思うぜ」
「BGMってお前なぁ、言われる身にもなってくれよ」
 そんな呆れた俺の声音にアリサはただ可笑し気に笑うだけだった。
 ほんとマイペースな奴だ。
 そんなどうでも良い話をしながらも俺たちは魔物を探索しながら歩き続けている。
 俺の気配感知とアリサの魔力感知を使いそれらしい魔物が居ないか探しているが、どういう訳か感知に引っかからない。
 いや、居る事には居るんだがそのサイズがあまりにも小さいハッキリ言って地球に居た蠍サイズの蜥蜴型の魔物だけだ。
 もしかしたらそいつが支配者の可能性だってあるが、あらゆる魔物を支配する事が出来る存在が足で踏みつぶせるような雑魚魔物を支配するとは到底思えない。
 念の為に1体……この場合1匹と言うべきかを手に取って魔物の目を覗き込んでみるがやはり黒く染まっては居なかった。
 勿論俺が捕まえた魔物が違っただけで他の奴の可能性だってあるが、一々全部を調べるなんてそれこそ無理だ。
 人手や時間、全てが足りない。
 なら少しで可能性の低い魔物は無視した方が効率的と言える。もしもそれが外れていた時は俺たちフリーダムも綾香ちゃんたちもこの階層の攻略に失敗した時だ。
 それにしてもほんと魔物が居ないな。
 昨日俺とアリサでここら辺の魔物を目についた魔物は倒したからもういないのか。それとも危機を察知して魔物が生息域を変えたのかは分からないがここまで感知に引っかからないのはどうも怪しい。
 もしかしてダンジョンの主が俺たちの様子を見て何らかの対策をしたのか?
 そんな事をすれば一生攻略なんか出来ない気がするんだが。
 もしもそんな野郎が居るなら今すぐこの階層自体に穴を開けて殴り飛ばしてやりたいぜ。そうすれば攻略する必要もないし楽だし、俺の気も晴れる。まさに一石三鳥のお買い得セールだぜ。
 いや、別にダンジョンの主の喧嘩を買うつもりはないけどね。それに喧嘩すら売られたわけでもないので売る買う以前の問題だ。
 いや、勝手にダンジョンに入ってる色々と漁りまわってるわけでだから、俺らの方が喧嘩売ってるのか?
 ま、どっちでもいいや。ガチでダンジョンの主が怒ったらその時考えれば良いだけだしな。
 今は如何にこの階層を攻略するかだ。
 と言ってもその攻略するために魔物を見つけないといけないのにまったく見当たらない現状について、どうしたら良いか誰か教えてくれませんかね。
 え?地道に探すしかないって。
 アハハ、お前は馬鹿か?そんな事分かってんだよ!嫌って程にな!だから今ド正論言われたって苛立ちしかないんだよ!俺が聞きたいのはそれ以外の方法でどうしたら良いかって聞いてんだよ!
 え?無いって。だったら何も言うんじゃねぇ!
 はぁ……何故か分からないけど無駄に疲れた。地道に探すか。
 項垂れそうになるのを我慢して俺は魔物探索の為に歩き続ける。そんな横でアリサは汗を流しながらも煙草を吹かしていた。お前、この暑さの中煙草が吸えるな。絶対喉渇くだろ。

「仕方がない。暇だし他の連中の状況でも確認してみるか」
 そう呟いた俺はまずBチームの奴らに連絡を取った。

           ************************

 ほんの僅か時間を遡ったBチーム。
 ああ、暑い、暑い、熱い!
 炎天下の下で俺は現在幾度も無く引き金を引いていた。
 先頭で戦うグリードとカゲミツさんの戦闘を観察しながらその隙間を縫うように魔物に魔導弾を撃ち込む。
 今、俺が使っている魔導弾は何種類も売られている魔導弾の中で一番購入されている魔導弾だ。
 別に人気が高いと言う訳じゃない。
 弾丸に施されている術式は硬化魔法と威力上昇の2つのみ。一言で言って一番ポピュラーな弾丸だ。
 なんせ施されている術式が安定したものだからな。ま、分かりやすいし扱いやすいし、値段も一番安ければ誰だって買うだろ。
 いや、今はそんな事はどうでも良い。
 戦闘が始まって既に10分が経過している。
 まだ10分て思うかもしれないが、ここら辺に出没する魔物のランクはB-~A+までの間ぐらいだ。それの程度ならカゲミツさんだけでも5分も掛からないうちに余裕で倒せるレベルだ。
 なのに全員で戦って未だに終わりが見えない。それほどまでに強い魔物と言う訳でもない。
 ただその数が異常なほど多い。
 すでに先頭で戦っている2人の周囲には倒された魔物の死体が地獄絵図と言わんばかりに転がっている。
 それでも終わりが見えない程に魔物の数が異常なほど多い。まるで何かから逃げて来たかのようなほどだ。
 そんな事を思っていると左耳に装着しているイヤホン型のトランシーバーに連絡が入る。

『そっちの状況はどうだ?』
 ジンさんからそんな一言が聞こえて来る。
 なんとも余裕のある声音に俺は苛立ちを覚える。
 しかしこの場でのリーダーはカゲミツさんなので何を喋らないし、面倒なので喋るつもりもない。が、そんなカゲミツさんの視線が俺に一瞬だけ向けられ目が合う。
 うわ~面倒だ。
 俺はそれだけで理解してしまった。理解したくなかったけど理解してしまった。いや、敢えて分からないフリをすれば気に抜けれるんじゃ……そんな事をすれば後面倒だよな。
 俺は魔物目掛けてトリガーを引いたのち軽く嘆息してからジンさんに状況を報告する事にした。

「現在こっちは戦闘の真っ最中なんで、出来るだけ手短にお願いします」
 俺は出来るだけ平然を装って答えた。

『お前らが手こずるほどの相手なのか?』
 声音に若干焦りでも混じっていたのか余裕が無いと判断されてしまった。別に余裕が無いわけじゃない。ただ面倒で暑いだけ。

「いえ、ただ魔物が異常に多いだけです」
 そんな俺の言葉にジンさんの返事がない。どうしたんだ?もしかして向こうも戦闘に入ったのか?
 そんな俺の心配は杞憂に終わるようにジンさんの返事が来た。怒りを与える知らせが。

『あ~……悪い。たぶんそれ、俺たちのせいだ。昨日討伐しまくったせいなのか俺たちの方に魔物の気配が一切無くてな。多分昨日探索しなかったお前らの方に移動したんだと思う』
「絶対そうでしょ!なにしてくれてるんですか!」
 俺は思わず声を荒立てていた。
 俺は面倒な事が嫌いだ。しないといけない事は効率的にしなくて良い事はしないが俺のモットーであり、座右の目でもある。
 それなのにジンさんのせいで余計な面倒を押し付けられるなんて溜まったもんじゃない!
 本来なら声を荒立てるなんて体力の消耗になるような事したくはないが、この暑さのなかで長時間の戦闘が仲間のせいだと分かれば消耗する事なんてどうでもよくなる。

『いや~まさかこんな事になるなんてな。アハハ……ま、そんなわけで頑張ってくれ』
 きっとこれ以上の追及を受けたくが無いために、誤魔化すように言ってジンさんは通信を切った。
 ふざけんな!
 まったくあの人は!
 俺は働きたくないのに無理やり働かせるし、昨日の夜何て殆ど1人で見張りさせられたし、え?その前の夜してないだろって?良いんだよそんな事は!
 こんなのパワハラだ!絶対ダンジョンから出たら冒険者組合に報告してやる!
 俺は楽して稼ぎたいから俺より強いカゲミツさんが居るこのギルドに入ったのにどうしてこうも働かないといけないんだ!
 ジンさんはジンさんで寝てる俺を起こすのに殺気を飛ばして来るし、最悪のギルマスだ。
 まぁ、ギルマスの方針で週2で依頼を熟せば他は好きに過ごして良いって言うのはとても素晴らしい提案だとは思うけどね。
 それでもやっぱりあのギルマスは鬼だ。
 絶対ここを出たら抗議してやる!

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