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第六章 帰って早々、呆気なくフィリス聖王国調査を始めました。
第七十四幕 即席チームとドット
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ドットと和也の戦いは勇者との戦いの時より激しいものだった。
一瞬の隙が死につながる。そんな戦いだ。
観戦している帝国軍が居るならば思うだろう。勇者たちの戦いが遅く、鈍間な戦いに見えたと。それほどまでに二人の戦いは苛烈なものだった。
両手のブラッティネイルとブラッティアルマを屈指して戦うドット。攻撃スキル、防御スキル、カウンタースキルを屈指して戦う和也。
サハフの時に比べれば使うスキルの数は少ないがそれでも激戦を繰り広げていた。
そんな二人の戦いを見つめる勇者面々。
「凄い……」
「ああ、確かに凄げぇ」
接近戦を得意とする奏と正利の口から感嘆の声が漏れる。
「私でも分かるわ」
「はい。あれほどの力私にも分かります。凄いですね」
真由美と紅葉もまた同じような感想を口にする。しかし、
「どうして戦えるんだ。相手は女性なんだよ!」
へたり込んでいる傷心状態の勇治の近くの地面には汚物の水溜りが出来ていた。どうやら先ほどの嘔吐は勇治だったようだ。
「勇治………」
彼女としてこの世界に一緒に召喚されてから何度も助けてきた。その度に何度も約束もしたし、誓い合ってきた。なのに勇治はそれが出来なかった。彼女としてこういう時どんな言葉を掛けてあげれば良いのか分からない。
彼女として心を痛めた彼氏を助けられない悲しさと、一人の戦士もしくは兵士として弱音を吐く勇治に憤りが渦巻き心が乱れる。
「真由美」
「何紅葉?」
突然声を掛けられてドキッとする真由美だが平然と問い返す。
「流石に一人戦うのは分が悪いみたいです。私達5人でも大変だったんですから。ましてやカズサさんは既に戦闘を繰り広げた身。そんな状態のカズサだけを戦わせるのはどうかと思うのですが」
「そうだよな」
「そうね」
「でも……」
正利と奏は賛成するが、真由美はへたり込む勇治を見下ろす。
「今の勇治さんには無理です。帝国軍の皆様に預けて私達だけでもカズサさんと戦うんです」
「真由美、紅葉の言う通りだ! 俺達は勇者なんだからよ!」
「まゆちゃん、私も紅葉姉に賛成。ゆうくんは帝国軍の人たちに任せて戦うべきだよ」
「真由美……」
真由美を見上げる勇治。その目には悲しみしか映っていない。
「少しの間だけ待ってて!」
「どうして皆は戦えるんだよ! 相手は人間と変わりないんだよ! どうして!」
「私はお兄ちゃんの仇を執る為」
「私は少しでもこの国の人たちを守りたいからです」
「私は二度と仲間を死なせたくないから」
「俺は使命感もあるけどやっぱり和也との約束だからかな」
「っ!」
各々自分の考えを口にすると和也の許へ向かう。そんな彼らの後ろ姿を眺める勇治は帝国兵に立たされ後方へと連れて行かれる。
**************************************
苛烈な戦いを続ける和也は少し焦りを感じ始めていた。
(さすがに連続で戦うのはきついな。こいつらあの時戦った魔人よりも強いな)
ステータスでは圧倒していても疲労で身体が思うように動かない和也は少しずつ押され始めていた時だった。
「ファイヤアロー!」
10を越える数のファイヤアローがドットを襲う。が、すぐさま後方に跳び回避する。
「カズサさん助太刀します!」
「必要な………分かった。そのかわり俺の指示通りに動いて貰うぞ」
「はあ、何で私達がそん――」
「構いません!」
「紅葉姉……」
反論しようとした奏の言葉を遮り紅葉が了承してしまう。こうなってしまった紅葉を止める事の出来る人間は誰も居ない。それは彼氏である正利でも無理なのだ。
「まずは名乗って貰えると助かる」
「人の名前ぐらい覚えておきなさいよ」
「霧咲紅葉です」
「武田正利だ」
「朝倉真由美」
「……朝霧奏よ」
「そうか。なら、まず俺と正利は接近して攻撃。真由美と紅葉は俺達のサポートしつつ、相手の周りにアークウォールで行動範囲を狭めろ。奏は死角から接近攻撃。真由美と紅葉は攻撃よりも相手の行動範囲を狭める事を優先してくれ。その分支援の数が減るだろうが構わない。その間は俺達3人で持たせる」
「狭め終わったらどうすれば良いの」
「終わったらサポートに集中。その代わり紅葉はあまり魔力を使わない事、お前は俺達の命綱でもあるからな」
「分かりました」
(どうして私が回復担当だと分かったのでしょうか?)
和也と出会って間もない紅葉は和也に戦闘を見せた覚えはない。今回が始めてだ。服装とかで分かったのかもしれないと思ったがそれだけでは不確定要素多すぎると判断した紅葉。しかし今は戦闘に集中すべきだと考え頭を切り替える。
「始めるぞ!」
「「「「おう!」分かってるわよ!」はい!」たわ!」
久々に幼馴染と共に戦う事になった和也。しかし何も感じない。嬉しさも、懐かしさも、怒りも、悲しみも。ただ勝つために戦う一時的なパーティー。目的が同じだけの存在。それだけだった。
真由美たちはどこか懐かしく感じる口調と後姿に心がざわつく。しかし今は戦闘中と頭を切り替えた。
「まったくせっかく楽しく二人だけで踊っていたのにとんだ邪魔が入ったわね。でもどうせ殺す事には変わりないし構わないけど」
ブラッティネイルの先端を軽く舐めながら和也と真由美たちを見据える。
「さあ、楽しみましょう!」
こうして戦いは開始された。
まず、攻撃を仕掛けたのは和也たち。しかし勇治たちとは違い同時攻撃ではなく時間差攻撃を仕掛ける。
一撃目は正利、その次に和也、すぐさま奏と。次から次へと攻撃してくる和也たちに苛立ちを覚える。先ほどまでは同時攻撃、正面と両サイドだった。その時は攻撃される寸前で後方跳んで躱すだけだったが、今回はそうはいかない。一人の攻撃を躱したかと思えばすぐさま次の奴が出てくる。それの繰り返し。攻撃してくる奴もそうでない奴にも意識を集中しなくてはならない。ましてや頭上からは魔法で攻撃され反撃する事すら出来ない。
(前衛の三人が鬱陶しいわね。これじゃブラッティアルマを操作する事が出来ないじゃない!)
前衛の三人に気を取られ魔法攻撃も出来ない。
その事は敵だけでなく見方にも伝わっていた。
(なんなのよこの人は。初めて私達と連携してる筈なのにどうしてここまで戦えるのよ!)
(凄げぇ……最初の時よりも遥かに戦いやすい。攻撃して失敗すればすぐさま次の攻撃が躱すか判断しないといけなかったが、直ぐ後ろに仲間が控えているだけでこんなに違うのかよ)
(魔法が発動しやすい。いつもなら前衛に気を取られて他の事が出来難かったけど、これなら出来る)
(殆どサポートする必要がありませんね。そのお陰で与えられた役目を直ぐに果たせそうです)
和也の作戦が真由美たちの力をいつも以上に引き出していた。だが、それは作戦だけではない。奏や正利が動きやすいように敵を誘導しフォローしているからだ。奏はその事に薄っすらと気付いていた。
(このままだと不味いわね。一旦距離をとって体勢立て直さないと)
正利の一撃を躱したドットは後方に跳んだ。が、
「しまった!」
後ろには真由美と紅葉が和也の指示で出現させたアースウォールがドットの作戦の前に立塞がった。それは目の前の敵に気を取られすぎていたドットが後ろの壁に気づかなかったのだ。気が付いた時、焦りと驚きが生んだ僅かな隙を和也は見逃さなかった。
「弧円斬り!」
「死ねえええぇぇ!!」
和也は最後の最後で攻撃の選択を間違えた。蒼槍でありながら何故か突くのではなく斬ったのだ。どうしてそうしたのか本人にも分からない。ただ間違えたと後悔した。
和也とドットの一撃が交差する。
ドットの攻撃の方が僅かに速かった。しかし和也を傷つける事はなかった。和也が攻撃の選択をミスしたおかげで相手に接近するのが極僅かだが遅れたのだ。
結局和也の攻撃のみが通りドットはこの世を去った。
「ようやく終わったな」
なんとかなったと一息吐く和也だが、周りから勝鬨の喜びの雄叫びが聞こえない事に違和感を覚える。
だが、それは奏の一言で払拭される。
「お兄ちゃん……なの……」
一瞬の隙が死につながる。そんな戦いだ。
観戦している帝国軍が居るならば思うだろう。勇者たちの戦いが遅く、鈍間な戦いに見えたと。それほどまでに二人の戦いは苛烈なものだった。
両手のブラッティネイルとブラッティアルマを屈指して戦うドット。攻撃スキル、防御スキル、カウンタースキルを屈指して戦う和也。
サハフの時に比べれば使うスキルの数は少ないがそれでも激戦を繰り広げていた。
そんな二人の戦いを見つめる勇者面々。
「凄い……」
「ああ、確かに凄げぇ」
接近戦を得意とする奏と正利の口から感嘆の声が漏れる。
「私でも分かるわ」
「はい。あれほどの力私にも分かります。凄いですね」
真由美と紅葉もまた同じような感想を口にする。しかし、
「どうして戦えるんだ。相手は女性なんだよ!」
へたり込んでいる傷心状態の勇治の近くの地面には汚物の水溜りが出来ていた。どうやら先ほどの嘔吐は勇治だったようだ。
「勇治………」
彼女としてこの世界に一緒に召喚されてから何度も助けてきた。その度に何度も約束もしたし、誓い合ってきた。なのに勇治はそれが出来なかった。彼女としてこういう時どんな言葉を掛けてあげれば良いのか分からない。
彼女として心を痛めた彼氏を助けられない悲しさと、一人の戦士もしくは兵士として弱音を吐く勇治に憤りが渦巻き心が乱れる。
「真由美」
「何紅葉?」
突然声を掛けられてドキッとする真由美だが平然と問い返す。
「流石に一人戦うのは分が悪いみたいです。私達5人でも大変だったんですから。ましてやカズサさんは既に戦闘を繰り広げた身。そんな状態のカズサだけを戦わせるのはどうかと思うのですが」
「そうだよな」
「そうね」
「でも……」
正利と奏は賛成するが、真由美はへたり込む勇治を見下ろす。
「今の勇治さんには無理です。帝国軍の皆様に預けて私達だけでもカズサさんと戦うんです」
「真由美、紅葉の言う通りだ! 俺達は勇者なんだからよ!」
「まゆちゃん、私も紅葉姉に賛成。ゆうくんは帝国軍の人たちに任せて戦うべきだよ」
「真由美……」
真由美を見上げる勇治。その目には悲しみしか映っていない。
「少しの間だけ待ってて!」
「どうして皆は戦えるんだよ! 相手は人間と変わりないんだよ! どうして!」
「私はお兄ちゃんの仇を執る為」
「私は少しでもこの国の人たちを守りたいからです」
「私は二度と仲間を死なせたくないから」
「俺は使命感もあるけどやっぱり和也との約束だからかな」
「っ!」
各々自分の考えを口にすると和也の許へ向かう。そんな彼らの後ろ姿を眺める勇治は帝国兵に立たされ後方へと連れて行かれる。
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苛烈な戦いを続ける和也は少し焦りを感じ始めていた。
(さすがに連続で戦うのはきついな。こいつらあの時戦った魔人よりも強いな)
ステータスでは圧倒していても疲労で身体が思うように動かない和也は少しずつ押され始めていた時だった。
「ファイヤアロー!」
10を越える数のファイヤアローがドットを襲う。が、すぐさま後方に跳び回避する。
「カズサさん助太刀します!」
「必要な………分かった。そのかわり俺の指示通りに動いて貰うぞ」
「はあ、何で私達がそん――」
「構いません!」
「紅葉姉……」
反論しようとした奏の言葉を遮り紅葉が了承してしまう。こうなってしまった紅葉を止める事の出来る人間は誰も居ない。それは彼氏である正利でも無理なのだ。
「まずは名乗って貰えると助かる」
「人の名前ぐらい覚えておきなさいよ」
「霧咲紅葉です」
「武田正利だ」
「朝倉真由美」
「……朝霧奏よ」
「そうか。なら、まず俺と正利は接近して攻撃。真由美と紅葉は俺達のサポートしつつ、相手の周りにアークウォールで行動範囲を狭めろ。奏は死角から接近攻撃。真由美と紅葉は攻撃よりも相手の行動範囲を狭める事を優先してくれ。その分支援の数が減るだろうが構わない。その間は俺達3人で持たせる」
「狭め終わったらどうすれば良いの」
「終わったらサポートに集中。その代わり紅葉はあまり魔力を使わない事、お前は俺達の命綱でもあるからな」
「分かりました」
(どうして私が回復担当だと分かったのでしょうか?)
和也と出会って間もない紅葉は和也に戦闘を見せた覚えはない。今回が始めてだ。服装とかで分かったのかもしれないと思ったがそれだけでは不確定要素多すぎると判断した紅葉。しかし今は戦闘に集中すべきだと考え頭を切り替える。
「始めるぞ!」
「「「「おう!」分かってるわよ!」はい!」たわ!」
久々に幼馴染と共に戦う事になった和也。しかし何も感じない。嬉しさも、懐かしさも、怒りも、悲しみも。ただ勝つために戦う一時的なパーティー。目的が同じだけの存在。それだけだった。
真由美たちはどこか懐かしく感じる口調と後姿に心がざわつく。しかし今は戦闘中と頭を切り替えた。
「まったくせっかく楽しく二人だけで踊っていたのにとんだ邪魔が入ったわね。でもどうせ殺す事には変わりないし構わないけど」
ブラッティネイルの先端を軽く舐めながら和也と真由美たちを見据える。
「さあ、楽しみましょう!」
こうして戦いは開始された。
まず、攻撃を仕掛けたのは和也たち。しかし勇治たちとは違い同時攻撃ではなく時間差攻撃を仕掛ける。
一撃目は正利、その次に和也、すぐさま奏と。次から次へと攻撃してくる和也たちに苛立ちを覚える。先ほどまでは同時攻撃、正面と両サイドだった。その時は攻撃される寸前で後方跳んで躱すだけだったが、今回はそうはいかない。一人の攻撃を躱したかと思えばすぐさま次の奴が出てくる。それの繰り返し。攻撃してくる奴もそうでない奴にも意識を集中しなくてはならない。ましてや頭上からは魔法で攻撃され反撃する事すら出来ない。
(前衛の三人が鬱陶しいわね。これじゃブラッティアルマを操作する事が出来ないじゃない!)
前衛の三人に気を取られ魔法攻撃も出来ない。
その事は敵だけでなく見方にも伝わっていた。
(なんなのよこの人は。初めて私達と連携してる筈なのにどうしてここまで戦えるのよ!)
(凄げぇ……最初の時よりも遥かに戦いやすい。攻撃して失敗すればすぐさま次の攻撃が躱すか判断しないといけなかったが、直ぐ後ろに仲間が控えているだけでこんなに違うのかよ)
(魔法が発動しやすい。いつもなら前衛に気を取られて他の事が出来難かったけど、これなら出来る)
(殆どサポートする必要がありませんね。そのお陰で与えられた役目を直ぐに果たせそうです)
和也の作戦が真由美たちの力をいつも以上に引き出していた。だが、それは作戦だけではない。奏や正利が動きやすいように敵を誘導しフォローしているからだ。奏はその事に薄っすらと気付いていた。
(このままだと不味いわね。一旦距離をとって体勢立て直さないと)
正利の一撃を躱したドットは後方に跳んだ。が、
「しまった!」
後ろには真由美と紅葉が和也の指示で出現させたアースウォールがドットの作戦の前に立塞がった。それは目の前の敵に気を取られすぎていたドットが後ろの壁に気づかなかったのだ。気が付いた時、焦りと驚きが生んだ僅かな隙を和也は見逃さなかった。
「弧円斬り!」
「死ねえええぇぇ!!」
和也は最後の最後で攻撃の選択を間違えた。蒼槍でありながら何故か突くのではなく斬ったのだ。どうしてそうしたのか本人にも分からない。ただ間違えたと後悔した。
和也とドットの一撃が交差する。
ドットの攻撃の方が僅かに速かった。しかし和也を傷つける事はなかった。和也が攻撃の選択をミスしたおかげで相手に接近するのが極僅かだが遅れたのだ。
結局和也の攻撃のみが通りドットはこの世を去った。
「ようやく終わったな」
なんとかなったと一息吐く和也だが、周りから勝鬨の喜びの雄叫びが聞こえない事に違和感を覚える。
だが、それは奏の一言で払拭される。
「お兄ちゃん……なの……」
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※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
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