192 / 351
第六章 帰って早々、呆気なくフィリス聖王国調査を始めました。
第七十八幕 帰還と適当
都市ロアントを出発して十日目。
途中で都市ロアントに向かう兵団と会い軽く情報交換して予定より遅れたがそれは極僅か許容範囲内だ。
で、日がもうすぐで天辺へと到達すること和也たちは帝都ニューザが視認出来る距離まで来ていた。
(ようやくか)
馬に揺られながら新婚旅行以来の長旅に和也は内心嘆息する。
夜営の時には月夜の酒鬼の武勇伝を肴に盛り上がり気分転換にはなったが、それでも疲労が堪らないわけではない。それがようやく解消されると心を弾ませた。
十数分馬に揺られながら和也たちは帝都城門を潜った。
そこに待ち受けていたのは派手で賑やかな凱旋パレードだった。和也にとって凱旋パレードは二回目だが人に注目を浴びるのはどうも慣れなかった。
(早くベッドで寝たい)
手を振る事無く内心そんな事を考えていた和也は馬に乗り換えたエリーゼたちの後姿を眺める。
笑顔を浮かべ手を振るエリーゼ、ミレーネ、クロエ、拳を高々と挙げるタイガー、何もしないエルザとスケアクロウ、そして微笑を浮かべて軽く手を振る千夜姿のラッヘン。そんな彼らが一挙手一投足動かすたびに帝都市民から歓声が沸き起こる。
(俺っていつもそんな感じなのか?)
ラッヘンの姿に愚問を浮かべる。
肩越しに視線を勇者たちに向けるとこちらも笑顔で手を振っていた。初めてで緊張しているのかどこかぎこちなさを感じる。勇治も笑顔を浮かべて手を振っているが、どこか無理やり遣っているようなそんな感じだ。きっと真由美たちに言われて仕方なく遣っているのだと和也は推測し視線を前に戻す。
結局その後王宮に入れたのは凱旋パレードが始まってから一時間が経過した頃だった。
(疲れた)
内心項垂れる和也。
(念のためにマップと危機察知で調べたが敵意を向けてくる者は居たが殺意を向けてくる者は居なかったな)
色々と考えすぎなのかもなと思いながら和也は頭を切り替え、謁見の間にて跪く。
現在謁見の間には帝国貴族と魔族対策会議で入国していた各国の重鎮達が勢揃いしていた。その中心で跪く月夜の酒鬼、和也、勇者たち。
「表を上げよ」
玉座に座るベルグからの一言で和也たちは俯いていた顔を上げる。
(危ない寝るところだった)
なんど経験してもこの堅苦しい作法に慣れない和也はコンマ数秒遅れて頭を上げた。もちろんその程度で気づく者は誰も居ない。
「此度はよくぞ都市ロアントを護ってくれた礼を言うぞ」
前口上とも呼べる台詞だがベルグの声が弾んでいた事はこの場に居る誰もが感じた事だ。
「さて、そちたちには何か褒美を与えなければな。何か欲しい物でもあるのなら申してみよ」
ベルグにそう言われるが誰も言葉を発しようとしない。
それはその筈で、まず和也は他国の人間である。ある程度の要望なら通るかもしれないが出すぎた事を言えば国際問題の切っ掛けになる恐れがあるからだ。ましてや元々仲の悪い両国。敵視している者からしてみれば絶好のチャンスである。
勇者たちの面々は功労者の一人として考えられているが、自分達は他の者たちと比べて何もしていない。そのため要望出来る立場ではないと思っているのだ。
月夜の酒鬼のリーダーは千夜である。しかしそのリーダーは別の人物であるため何を言えば良いのか分からないのだ。
『創造主様』
『なんだ?』
「なんて答えれば宜しいでしょうか?』
ラッヘンが念話を通じて問いかけて来る。
しかし和也は言葉に詰まる。今のところ欲しいものが無いからだ。お金は十分にあるし、地位や権力にも興味はない。それ以外に欲しい物があるかと言われても困るのだ。
(あ、そうだ)
ふと、思いついた事をラッヘンに伝える。本当は自分で言おうかと思ったが千夜の方が都合が良いと思ったからだ。それが千夜の株を上げる事など一切考えていなかった。その結果後日千夜の新たな噂が広がる切っ掛けになるのだが。
「なら、俺から良いか」
「構わぬ」
ラッヘンは千夜になりきりいつも通りの態度で言葉を発する。その姿に環とナヤタを除いた重鎮達は驚きのあまり目を見開いていた。
「正直欲しいものは無いが、お金で換算するならどれぐらいだ」
こういう事はハッキリさせたい和也である。
「そうだな………月夜の酒鬼の活躍から考えて金貨250枚と言ったところか」
「そうか。なら、その金で都市ロアントに住む者たちに食料を送ってもらいたい。出来れば上質の良い物をな。それであまったら都市ロアントの復興予算にでも足しておいてくれ」
「本当に良いのか?」
「ああ。地位や権力には元々興味がないし、正直金にも困っていない。それなら必要としている者たち与えるた方が有効活用にもなるってものだ。ま、お金を渡さないのは今お金を渡されても住民達を困るだろうし。それなら食料の方が喜ばれるだろうからな」
「そうか。それならありがたくそうさせて貰おう」
普通なら皇帝の威厳を保つために断っても良い所だが千夜とベルグの仲は誰もが知っている事のため文句など無く、それどころか帝国貴族達は笑みを浮かべていた。各国の重鎮達は驚いていたぐらいだ。
『相変わらずね』
突如懐かしくも感じる女性の声が脳内に響き渡る。その事に思わず驚くが平然と声の持ち主に視線を向ける。
『そんなに可笑しいのか?』
「いえ、貴方らしいと思っただけよ』
『そうか。それよりもよく千夜偽者で本物が俺だと気づいたな』
『あら、どれだけ私が貴方を愛しているのか分からないの? 姿形が同じでも少し仕草が違うだけで私には分かるわよ。で、超解析スキルを使って確かめたったわけ』
『流石は環。『煉獄の鬼姫』『玉藻前』と呼ばれただけはあるな』
『煉獄の鬼姫は好きだけど、玉藻前は好きじゃないのよね。だってあれ日本三大悪妖怪の一角じゃない。まるで私が平然と人を殺す悪女みたいじゃない』
『よく言うな。見た目なんて悪女その者だし、ゲーム時代の時なんてギルド連合を焼け野原にしたのは何処のどいつだ』
『それを言われると返す言葉も無いわ。でも見た目が悪女って酷くないかしら』
『事実だからな。でも俺は好きだぞ、その見た目』
『あら、そうなの………』
『ああ。年上で高飛車の女を惚れ落とした時なんて最高じゃないか』
『貴方って昔から鬼畜って言うか、ドSよね』
『そうか?』
謁見が行われている最中二人の鬼は楽しそうに念話で話ていた。
結局その後、勇治たちも千夜同様ベルグに同じ事を頼み。和也は思い付かなかったので適当に訓練所の使用許可を頼み謁見は終了した。和也が頼んだときライラが頭を抱えたそうにしていた事は言うまでも無い。
途中で都市ロアントに向かう兵団と会い軽く情報交換して予定より遅れたがそれは極僅か許容範囲内だ。
で、日がもうすぐで天辺へと到達すること和也たちは帝都ニューザが視認出来る距離まで来ていた。
(ようやくか)
馬に揺られながら新婚旅行以来の長旅に和也は内心嘆息する。
夜営の時には月夜の酒鬼の武勇伝を肴に盛り上がり気分転換にはなったが、それでも疲労が堪らないわけではない。それがようやく解消されると心を弾ませた。
十数分馬に揺られながら和也たちは帝都城門を潜った。
そこに待ち受けていたのは派手で賑やかな凱旋パレードだった。和也にとって凱旋パレードは二回目だが人に注目を浴びるのはどうも慣れなかった。
(早くベッドで寝たい)
手を振る事無く内心そんな事を考えていた和也は馬に乗り換えたエリーゼたちの後姿を眺める。
笑顔を浮かべ手を振るエリーゼ、ミレーネ、クロエ、拳を高々と挙げるタイガー、何もしないエルザとスケアクロウ、そして微笑を浮かべて軽く手を振る千夜姿のラッヘン。そんな彼らが一挙手一投足動かすたびに帝都市民から歓声が沸き起こる。
(俺っていつもそんな感じなのか?)
ラッヘンの姿に愚問を浮かべる。
肩越しに視線を勇者たちに向けるとこちらも笑顔で手を振っていた。初めてで緊張しているのかどこかぎこちなさを感じる。勇治も笑顔を浮かべて手を振っているが、どこか無理やり遣っているようなそんな感じだ。きっと真由美たちに言われて仕方なく遣っているのだと和也は推測し視線を前に戻す。
結局その後王宮に入れたのは凱旋パレードが始まってから一時間が経過した頃だった。
(疲れた)
内心項垂れる和也。
(念のためにマップと危機察知で調べたが敵意を向けてくる者は居たが殺意を向けてくる者は居なかったな)
色々と考えすぎなのかもなと思いながら和也は頭を切り替え、謁見の間にて跪く。
現在謁見の間には帝国貴族と魔族対策会議で入国していた各国の重鎮達が勢揃いしていた。その中心で跪く月夜の酒鬼、和也、勇者たち。
「表を上げよ」
玉座に座るベルグからの一言で和也たちは俯いていた顔を上げる。
(危ない寝るところだった)
なんど経験してもこの堅苦しい作法に慣れない和也はコンマ数秒遅れて頭を上げた。もちろんその程度で気づく者は誰も居ない。
「此度はよくぞ都市ロアントを護ってくれた礼を言うぞ」
前口上とも呼べる台詞だがベルグの声が弾んでいた事はこの場に居る誰もが感じた事だ。
「さて、そちたちには何か褒美を与えなければな。何か欲しい物でもあるのなら申してみよ」
ベルグにそう言われるが誰も言葉を発しようとしない。
それはその筈で、まず和也は他国の人間である。ある程度の要望なら通るかもしれないが出すぎた事を言えば国際問題の切っ掛けになる恐れがあるからだ。ましてや元々仲の悪い両国。敵視している者からしてみれば絶好のチャンスである。
勇者たちの面々は功労者の一人として考えられているが、自分達は他の者たちと比べて何もしていない。そのため要望出来る立場ではないと思っているのだ。
月夜の酒鬼のリーダーは千夜である。しかしそのリーダーは別の人物であるため何を言えば良いのか分からないのだ。
『創造主様』
『なんだ?』
「なんて答えれば宜しいでしょうか?』
ラッヘンが念話を通じて問いかけて来る。
しかし和也は言葉に詰まる。今のところ欲しいものが無いからだ。お金は十分にあるし、地位や権力にも興味はない。それ以外に欲しい物があるかと言われても困るのだ。
(あ、そうだ)
ふと、思いついた事をラッヘンに伝える。本当は自分で言おうかと思ったが千夜の方が都合が良いと思ったからだ。それが千夜の株を上げる事など一切考えていなかった。その結果後日千夜の新たな噂が広がる切っ掛けになるのだが。
「なら、俺から良いか」
「構わぬ」
ラッヘンは千夜になりきりいつも通りの態度で言葉を発する。その姿に環とナヤタを除いた重鎮達は驚きのあまり目を見開いていた。
「正直欲しいものは無いが、お金で換算するならどれぐらいだ」
こういう事はハッキリさせたい和也である。
「そうだな………月夜の酒鬼の活躍から考えて金貨250枚と言ったところか」
「そうか。なら、その金で都市ロアントに住む者たちに食料を送ってもらいたい。出来れば上質の良い物をな。それであまったら都市ロアントの復興予算にでも足しておいてくれ」
「本当に良いのか?」
「ああ。地位や権力には元々興味がないし、正直金にも困っていない。それなら必要としている者たち与えるた方が有効活用にもなるってものだ。ま、お金を渡さないのは今お金を渡されても住民達を困るだろうし。それなら食料の方が喜ばれるだろうからな」
「そうか。それならありがたくそうさせて貰おう」
普通なら皇帝の威厳を保つために断っても良い所だが千夜とベルグの仲は誰もが知っている事のため文句など無く、それどころか帝国貴族達は笑みを浮かべていた。各国の重鎮達は驚いていたぐらいだ。
『相変わらずね』
突如懐かしくも感じる女性の声が脳内に響き渡る。その事に思わず驚くが平然と声の持ち主に視線を向ける。
『そんなに可笑しいのか?』
「いえ、貴方らしいと思っただけよ』
『そうか。それよりもよく千夜偽者で本物が俺だと気づいたな』
『あら、どれだけ私が貴方を愛しているのか分からないの? 姿形が同じでも少し仕草が違うだけで私には分かるわよ。で、超解析スキルを使って確かめたったわけ』
『流石は環。『煉獄の鬼姫』『玉藻前』と呼ばれただけはあるな』
『煉獄の鬼姫は好きだけど、玉藻前は好きじゃないのよね。だってあれ日本三大悪妖怪の一角じゃない。まるで私が平然と人を殺す悪女みたいじゃない』
『よく言うな。見た目なんて悪女その者だし、ゲーム時代の時なんてギルド連合を焼け野原にしたのは何処のどいつだ』
『それを言われると返す言葉も無いわ。でも見た目が悪女って酷くないかしら』
『事実だからな。でも俺は好きだぞ、その見た目』
『あら、そうなの………』
『ああ。年上で高飛車の女を惚れ落とした時なんて最高じゃないか』
『貴方って昔から鬼畜って言うか、ドSよね』
『そうか?』
謁見が行われている最中二人の鬼は楽しそうに念話で話ていた。
結局その後、勇治たちも千夜同様ベルグに同じ事を頼み。和也は思い付かなかったので適当に訓練所の使用許可を頼み謁見は終了した。和也が頼んだときライラが頭を抱えたそうにしていた事は言うまでも無い。
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
うちの幼馴染がデレすぎてて俺の理性はもう限界。でも毎日が最高に甘いからもうどうでもいいや
静内燕
恋愛
相沢悠太の日常は、規格外の美少女である幼馴染、白石葵によって完全に支配されている。
朝のモーニングコール(ベッドへのダイブ付き)から始まり、登校中の腕組み、そして「あーん」が義務付けられた手作り弁当。誰もが羨むラブラブっぷりだが、悠太はこれを「家族愛」だと頑なに誤解(無視)している。
「ゆーたは私の運命の相手なんだもん!」と、葵のデレデレは今日も過剰の一途。周囲の冷やかしや、葵を狙う男子生徒のプレッシャーが高まる中、悠太の**「幼馴染フィルター」**はついに限界を迎える。
この溺愛っぷり、いつまで「家族」で通せるのか?
甘すぎる日常が、悠太の鈍感な理性を溶かし尽くす――最初からクライマックスの、超高濃度イチャイチャ・ラブコメ、開幕!
【コミカライズ】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
2026年4月24日より、ピッコマ、コミックポルカにて漫画が連載中!
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。