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第六章 帰って早々、呆気なくフィリス聖王国調査を始めました。
第八十三幕 報告終了と八聖天
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「見事、魔族軍を撃退した事で、ベイベルグ皇帝は大いに機嫌を良くされ、『月夜の酒鬼』、カズヤ、勇者様方に褒美を取らせる事にしました」
「功労者に褒美を与えるのは分るが、勇者にもか? お主達話を聞く限り必要ないと思うが」
「間接的ではありますが十二神将の補佐官を倒しているのと民達への不安を取り除くためだと思われます」
「後者であろうな」
ヴァイスは顎を撫でながら納得する。勇者たちは政治的利用されたという事だ。今回の襲撃は全世界に知れ渡った。それは国が情報統制出来ない程に。ならば人間至上主義の国にとって撃退した人物は月夜の酒鬼よりも勇者の方が民達の安心度も高いのだ。
(ベルグの野朗に変な借り作ってしまったな)
ヴァイスはそんな事を考えてしまう。
「それでなのですが………」
ライラは和也が犯した失態について思わず言いよどむ。
「どうしたはっきり申せ」
「はっ、実は褒美に関してなのですが、そのカズヤが頼んだ物が問題なのです」
「いったい何を頼んだのだ。まさか多額のお金を頼んだわけではあるまいな」
「いえ、そのような我が国が威厳を貶めるような事ではありません。ただ……」
「はっきり申せ」
「では覚悟を決めて言わせて頂きます。カズヤが頼んだのは……訓練所の使用許可を頼んだのです」
「「「「は?」」」」
ヴァイスを含め何人もの重鎮達が呆けた声で問い返してしまう。推測していたどんな答えよりも遥か右斜め上を行く答えに呆けずには要られなかったのだ。
「こ、この愚か者が! 我が国の威厳と発言力を確固たるものにする好機を見す見す逃したと言うのか!」
怒りを露にしたのはヴァイスより数段低い場所に控える枢機卿だった。
和也が推測した言葉を同じように吐いた事にライラは驚きのあまり目を見開けていた。だが、直ぐに我に帰る。
「も、申し訳ありません!」
「謝って済む話では――」
「フーリッシュ枢機卿、ワシは発言を許した覚えは無いが?」
「も、申し訳ありません! しかし、せっかくの好機を逃したとなると……」
「確かにそれは問題だ。だがそれはワシが咎める事でありお主がする事ではない」
「申し訳ありませんでした」
謝罪はしているがその表情には悔しさが隠しきれていなかった。
(あいつだな)
和也は犯人を見つけた。確証があるわけではないが最有力候補である事は間違いなかった。
「カズヤよ、フーリッシュ枢機卿が言ったとおり好機を見過ごした事には違いない」
「申し訳ありませんでした」
「本当なら厳罰を与える所だが、魔族撃退で我が国の力の一端を見せ付けることが出来たのも事実である。よってそれらの功績をもって不問とする」
「寛大な心遣いに感謝致します」
深々とお辞儀をする和也。正直謹慎処分となって今後行動に差し支えるため本当に有難いと思っていた。
「では、これにて報告を――」
「教皇様、一つよろしいでしょうか?」
「貴様、教皇様の言葉を遮るとは何事か!」
「よい。それでレイよ。なんだ?」
「はっ、実は疑問に感じていた事があります」
「何だ。申してみよ」
「それでは言わせて頂きます。カズヤ・アサギリが十二神将とその補佐官を複数討伐した聞きました。それは真かライラ殿」
「真だ。まさかカズヤの力を疑っているのでは無いだろうな」
「そうではない。先の貴族吸血鬼の時にカズヤの実力は知っているつもりだ」
「では」
「十二神将の力は我々七聖剣に匹敵する力を持っていると言われている。そんな者たちを一人でそれも複数討伐したとなると………」
「「「「「「「「っ!」」」」」」」」
レイが言いたい事に気づいたのか誰もが和也に視線を向ける。
「カズヤ、存在進化に至ったな」
「はい」
「それは本当か和也!」
「本当です」
「なら、ステータスを見せて貰えるか?」
「はい」
了承した和也はステータスを開いた。
───────────────────────
朝霧和也
ハイヒューマン
LV45
HP 1097600
MP 1008600
STR 91600
VIT 83200
DEX 72400
AGI 92700
INT 76700
LUC 100
スキル
言葉理解
言語理解
超解析
剣術LV99
槍術LV99
武術LV99
調理LV68
鑑定LV62
(超隠蔽LV99)
(変化LV99)
魔力操作LV99
状態異常耐性LV90
HP自動回復LV79
MP自動回復LV78
火属性耐性LV99
水属性耐性LV87
土属性耐性LV89
風属性耐性LV85
光属性耐性LV76
闇属性耐性LV99
レベルアップ時ステータス倍Ⅱ
限界突破Ⅲ
アイテムボックス
属性
火 水 土 風 光
称号
龍殺し
扉を開けし者
※ 扉を開けし者の効果は存在進化を果たす時、必ずLUC以外のステータスが5倍以上になる。
───────────────────────
和也が見せたステータスは七聖剣の中でも上位に入る程のステータスだった。
「これはなんと」
「そのレベルで私と同等のステータスだと」
ライラは驚きを隠せずにいた。
「教皇様、七聖剣を代表して言わせて頂きます。カズヤ・アサギリを七聖剣の八人目に推薦致します」
レイの口から吐かれた言葉に誰もが驚きを隠せずにいた。ライラは嬉しそうに笑みを零していたが。
「だがレイよ、そうなれ誰か一人称号を剥奪する事になるのではないか?」
「その心配には及びません。七聖剣の名を改めて『八聖天』にすれば良いかと」
「なるほどのう………良かろう! ヴァイス・ハイル・オラーケル教皇の名に置いて命ずる。七聖剣をこの日を持って解隊し、改めて『八聖天』とする! 席はそのままとし、カズヤ・アサギリを第八席とする!」
「「「「おおおっ!」」」」
ヴァイスの宣言によりこの日、七聖剣は解隊され、改めて八聖天となった。
(信頼を与え過ぎるのも後々面倒なんだがな)
そんな事を内心考える和也であった。
「功労者に褒美を与えるのは分るが、勇者にもか? お主達話を聞く限り必要ないと思うが」
「間接的ではありますが十二神将の補佐官を倒しているのと民達への不安を取り除くためだと思われます」
「後者であろうな」
ヴァイスは顎を撫でながら納得する。勇者たちは政治的利用されたという事だ。今回の襲撃は全世界に知れ渡った。それは国が情報統制出来ない程に。ならば人間至上主義の国にとって撃退した人物は月夜の酒鬼よりも勇者の方が民達の安心度も高いのだ。
(ベルグの野朗に変な借り作ってしまったな)
ヴァイスはそんな事を考えてしまう。
「それでなのですが………」
ライラは和也が犯した失態について思わず言いよどむ。
「どうしたはっきり申せ」
「はっ、実は褒美に関してなのですが、そのカズヤが頼んだ物が問題なのです」
「いったい何を頼んだのだ。まさか多額のお金を頼んだわけではあるまいな」
「いえ、そのような我が国が威厳を貶めるような事ではありません。ただ……」
「はっきり申せ」
「では覚悟を決めて言わせて頂きます。カズヤが頼んだのは……訓練所の使用許可を頼んだのです」
「「「「は?」」」」
ヴァイスを含め何人もの重鎮達が呆けた声で問い返してしまう。推測していたどんな答えよりも遥か右斜め上を行く答えに呆けずには要られなかったのだ。
「こ、この愚か者が! 我が国の威厳と発言力を確固たるものにする好機を見す見す逃したと言うのか!」
怒りを露にしたのはヴァイスより数段低い場所に控える枢機卿だった。
和也が推測した言葉を同じように吐いた事にライラは驚きのあまり目を見開けていた。だが、直ぐに我に帰る。
「も、申し訳ありません!」
「謝って済む話では――」
「フーリッシュ枢機卿、ワシは発言を許した覚えは無いが?」
「も、申し訳ありません! しかし、せっかくの好機を逃したとなると……」
「確かにそれは問題だ。だがそれはワシが咎める事でありお主がする事ではない」
「申し訳ありませんでした」
謝罪はしているがその表情には悔しさが隠しきれていなかった。
(あいつだな)
和也は犯人を見つけた。確証があるわけではないが最有力候補である事は間違いなかった。
「カズヤよ、フーリッシュ枢機卿が言ったとおり好機を見過ごした事には違いない」
「申し訳ありませんでした」
「本当なら厳罰を与える所だが、魔族撃退で我が国の力の一端を見せ付けることが出来たのも事実である。よってそれらの功績をもって不問とする」
「寛大な心遣いに感謝致します」
深々とお辞儀をする和也。正直謹慎処分となって今後行動に差し支えるため本当に有難いと思っていた。
「では、これにて報告を――」
「教皇様、一つよろしいでしょうか?」
「貴様、教皇様の言葉を遮るとは何事か!」
「よい。それでレイよ。なんだ?」
「はっ、実は疑問に感じていた事があります」
「何だ。申してみよ」
「それでは言わせて頂きます。カズヤ・アサギリが十二神将とその補佐官を複数討伐した聞きました。それは真かライラ殿」
「真だ。まさかカズヤの力を疑っているのでは無いだろうな」
「そうではない。先の貴族吸血鬼の時にカズヤの実力は知っているつもりだ」
「では」
「十二神将の力は我々七聖剣に匹敵する力を持っていると言われている。そんな者たちを一人でそれも複数討伐したとなると………」
「「「「「「「「っ!」」」」」」」」
レイが言いたい事に気づいたのか誰もが和也に視線を向ける。
「カズヤ、存在進化に至ったな」
「はい」
「それは本当か和也!」
「本当です」
「なら、ステータスを見せて貰えるか?」
「はい」
了承した和也はステータスを開いた。
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朝霧和也
ハイヒューマン
LV45
HP 1097600
MP 1008600
STR 91600
VIT 83200
DEX 72400
AGI 92700
INT 76700
LUC 100
スキル
言葉理解
言語理解
超解析
剣術LV99
槍術LV99
武術LV99
調理LV68
鑑定LV62
(超隠蔽LV99)
(変化LV99)
魔力操作LV99
状態異常耐性LV90
HP自動回復LV79
MP自動回復LV78
火属性耐性LV99
水属性耐性LV87
土属性耐性LV89
風属性耐性LV85
光属性耐性LV76
闇属性耐性LV99
レベルアップ時ステータス倍Ⅱ
限界突破Ⅲ
アイテムボックス
属性
火 水 土 風 光
称号
龍殺し
扉を開けし者
※ 扉を開けし者の効果は存在進化を果たす時、必ずLUC以外のステータスが5倍以上になる。
───────────────────────
和也が見せたステータスは七聖剣の中でも上位に入る程のステータスだった。
「これはなんと」
「そのレベルで私と同等のステータスだと」
ライラは驚きを隠せずにいた。
「教皇様、七聖剣を代表して言わせて頂きます。カズヤ・アサギリを七聖剣の八人目に推薦致します」
レイの口から吐かれた言葉に誰もが驚きを隠せずにいた。ライラは嬉しそうに笑みを零していたが。
「だがレイよ、そうなれ誰か一人称号を剥奪する事になるのではないか?」
「その心配には及びません。七聖剣の名を改めて『八聖天』にすれば良いかと」
「なるほどのう………良かろう! ヴァイス・ハイル・オラーケル教皇の名に置いて命ずる。七聖剣をこの日を持って解隊し、改めて『八聖天』とする! 席はそのままとし、カズヤ・アサギリを第八席とする!」
「「「「おおおっ!」」」」
ヴァイスの宣言によりこの日、七聖剣は解隊され、改めて八聖天となった。
(信頼を与え過ぎるのも後々面倒なんだがな)
そんな事を内心考える和也であった。
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