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これは夢?
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【その時】はいきなり、嵐のように突然訪れた。
「え?……」
僕は先程まで宇佐田のライブを見ていた画面から目を離し、唖然と呟いた。
「啓?」
すぐ傍から聞き覚えのある声がした。が、僕はその声に反応する間もなく、そのまま携帯を持ちながらテーブルの上に身を委ね、気を失ったのだった。
✰✰✰
パチリと目を覚ました。
「…………」
キョロキョロと、ぎこちなく周囲を見渡してみると、以前、一人旅で行ったパリその時見たベルサイユ宮殿並に豪華な室内が目に飛び込んできた。しかもいつの間に僕はフカフカのベッドに横になっているみたいだ。
…………?なんで僕、こんな場所にいるんだ?
……わかった。これは夢なんだ。
そう思った僕は現実に戻るため、気合いを入れて自分の顔を両手で抓った。
えい。
「痛っ!」
恐る恐る自分の手を見てみる。
少し小さな、柔らかい手。自分の少し日焼けしているごつごつとしている手とは明らかに違う手。
その手で再度、今度は叩いてみることにした。
ペチペチと頬を叩いてみると、やはり柔らかいぷにぷにとした肌触りの良い頬の感触が伝わってくる。
「……夢の……中に……」
宇佐田の前でパニクっているのに、自分の頬の感触が気持ちよくて思わず手でぷにぷにし続ける。そ、そうだ。もう一度頬っぺたを叩いてみよう。…………痛ッ⁉️流石に痛すぎた……てかさ、これだけ痛いなら僕、さっさと目を覚まそうぜ!
「啓?さっきから何1人でやってるんだよ。」
僕は僕の頬で遊んでるかのように見られていて、誰かが声をかけてきてくれた。
…………なんだよこの格好。まるで執事だぜ。
声のした方向へと顔を上げると、宇佐田ともう1人こちらを心配そうに見つめている男性と目が合った。
うぉっ!宇佐田もイケメンだけどこちらの男性もイケメン‼️しかも僕と同じく執事服!忙しい日々の中、ずっと夢見ていた宇佐田の執事。それが今日ようやく叶うという嬉しいはずなのに、他にも居たなんて……
「啓?顔色悪いけど……大丈夫か?」
嗚呼今はやめろー。何見てるの!そりゃーパニクっているのに興奮もするでしょ。なのに余計見られると恥ずかしいんだけど…… もう最高すぎる夢じゃねぇか。
やっぱ目覚めるのは後にして今を楽しもう。……って待て待て待て!ここの部屋何!宇佐田と共有?こういうのは執事だとしても別部屋じゃない?通常凡人に産まれてきたら有り得ない、こんなにもイケメン揃いにパニックになりながら、僕がいちいち初体験で心の中で絶叫していると、なんだかものすごい数の足音がしてきた。
「おかえりなさいませ!啓様、宇佐田様。」
「啓様。宇佐田様良くご無事で。長旅はおつかれでしょ?」
宇佐田にこの人立場と問いかけると親切にメイドだと教えてくれた。
「えーと……」
嗚呼なんて美人さん。しかもそんなにご丁寧に。嗚呼幸せ。ってそうじゃない。そうじゃない。この人達は一体?
美人達に見惚れてしまいながら、設定を上手く整理をしようと眉間にしわを寄せながらその場に座ると彼女たちは青ざめて行った。
「啓様。長旅できっと疲れているんですね。私たちはここのメイドをやっております。」
「メイド…………?」
嗚呼そうなんだやはり。彼女たちはメイドの設定なんだ。
僕以外にも執事が出てきて次は美人のメイドまで出てきたぞ。近年稀に見る良夢じゃねぇか。こんな夢が見られるんだなんて僕そんな善行どこで何を積んだ?
よし。決めた!今日から覚めるまで話を合わせる。
「ねぇ。宇佐田様にお風呂沸かしてきて頂戴」
僕の言葉を読み取ったメイドが1名風呂を沸かしに行った。こっちまでホッとする。
「啓様のお部屋をご用意しましたので見に来てくたさい!お気に召していただければ大変光栄です」
僕ってそんなに難しい顔してるかなー。夢の世界を読み解けないだけなんだよ。
まぁいいや辻褄合わせるのは得意だしやってみよう!
「うわぁぁぁこちらこそ大変うれしく存じます」
「それは大変うれしく存じます。どうぞゆっくりお休みください」
そうして身支度をしてみるとまたメイドが1名来て、宇佐田様に湧いたのこと伝えるようとの事であった。
「……う、宇佐田様失礼します。お風呂が沸きましたのですがどうなさいますか?」
緊張した僕のことを気遣ってくれて宇佐田は「ありがとう」と笑顔でいっぱいになった。
「……宇佐田様」
訳もわからず泣いてしまった僕に宇佐田は疲れているのに気をまた使わせてしまった。
「あ。」
「あ?」
「嗚呼お礼ならいいよ。いつもそばにいてくれてありがとう」
宇佐田の感謝の言葉に勇気を貰ったのだった。
「え?……」
僕は先程まで宇佐田のライブを見ていた画面から目を離し、唖然と呟いた。
「啓?」
すぐ傍から聞き覚えのある声がした。が、僕はその声に反応する間もなく、そのまま携帯を持ちながらテーブルの上に身を委ね、気を失ったのだった。
✰✰✰
パチリと目を覚ました。
「…………」
キョロキョロと、ぎこちなく周囲を見渡してみると、以前、一人旅で行ったパリその時見たベルサイユ宮殿並に豪華な室内が目に飛び込んできた。しかもいつの間に僕はフカフカのベッドに横になっているみたいだ。
…………?なんで僕、こんな場所にいるんだ?
……わかった。これは夢なんだ。
そう思った僕は現実に戻るため、気合いを入れて自分の顔を両手で抓った。
えい。
「痛っ!」
恐る恐る自分の手を見てみる。
少し小さな、柔らかい手。自分の少し日焼けしているごつごつとしている手とは明らかに違う手。
その手で再度、今度は叩いてみることにした。
ペチペチと頬を叩いてみると、やはり柔らかいぷにぷにとした肌触りの良い頬の感触が伝わってくる。
「……夢の……中に……」
宇佐田の前でパニクっているのに、自分の頬の感触が気持ちよくて思わず手でぷにぷにし続ける。そ、そうだ。もう一度頬っぺたを叩いてみよう。…………痛ッ⁉️流石に痛すぎた……てかさ、これだけ痛いなら僕、さっさと目を覚まそうぜ!
「啓?さっきから何1人でやってるんだよ。」
僕は僕の頬で遊んでるかのように見られていて、誰かが声をかけてきてくれた。
…………なんだよこの格好。まるで執事だぜ。
声のした方向へと顔を上げると、宇佐田ともう1人こちらを心配そうに見つめている男性と目が合った。
うぉっ!宇佐田もイケメンだけどこちらの男性もイケメン‼️しかも僕と同じく執事服!忙しい日々の中、ずっと夢見ていた宇佐田の執事。それが今日ようやく叶うという嬉しいはずなのに、他にも居たなんて……
「啓?顔色悪いけど……大丈夫か?」
嗚呼今はやめろー。何見てるの!そりゃーパニクっているのに興奮もするでしょ。なのに余計見られると恥ずかしいんだけど…… もう最高すぎる夢じゃねぇか。
やっぱ目覚めるのは後にして今を楽しもう。……って待て待て待て!ここの部屋何!宇佐田と共有?こういうのは執事だとしても別部屋じゃない?通常凡人に産まれてきたら有り得ない、こんなにもイケメン揃いにパニックになりながら、僕がいちいち初体験で心の中で絶叫していると、なんだかものすごい数の足音がしてきた。
「おかえりなさいませ!啓様、宇佐田様。」
「啓様。宇佐田様良くご無事で。長旅はおつかれでしょ?」
宇佐田にこの人立場と問いかけると親切にメイドだと教えてくれた。
「えーと……」
嗚呼なんて美人さん。しかもそんなにご丁寧に。嗚呼幸せ。ってそうじゃない。そうじゃない。この人達は一体?
美人達に見惚れてしまいながら、設定を上手く整理をしようと眉間にしわを寄せながらその場に座ると彼女たちは青ざめて行った。
「啓様。長旅できっと疲れているんですね。私たちはここのメイドをやっております。」
「メイド…………?」
嗚呼そうなんだやはり。彼女たちはメイドの設定なんだ。
僕以外にも執事が出てきて次は美人のメイドまで出てきたぞ。近年稀に見る良夢じゃねぇか。こんな夢が見られるんだなんて僕そんな善行どこで何を積んだ?
よし。決めた!今日から覚めるまで話を合わせる。
「ねぇ。宇佐田様にお風呂沸かしてきて頂戴」
僕の言葉を読み取ったメイドが1名風呂を沸かしに行った。こっちまでホッとする。
「啓様のお部屋をご用意しましたので見に来てくたさい!お気に召していただければ大変光栄です」
僕ってそんなに難しい顔してるかなー。夢の世界を読み解けないだけなんだよ。
まぁいいや辻褄合わせるのは得意だしやってみよう!
「うわぁぁぁこちらこそ大変うれしく存じます」
「それは大変うれしく存じます。どうぞゆっくりお休みください」
そうして身支度をしてみるとまたメイドが1名来て、宇佐田様に湧いたのこと伝えるようとの事であった。
「……う、宇佐田様失礼します。お風呂が沸きましたのですがどうなさいますか?」
緊張した僕のことを気遣ってくれて宇佐田は「ありがとう」と笑顔でいっぱいになった。
「……宇佐田様」
訳もわからず泣いてしまった僕に宇佐田は疲れているのに気をまた使わせてしまった。
「あ。」
「あ?」
「嗚呼お礼ならいいよ。いつもそばにいてくれてありがとう」
宇佐田の感謝の言葉に勇気を貰ったのだった。
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