この人は顔面偏差値が高すぎて心がザワつく

かどちゃん

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これは夢では無かった!

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俺こそ「平山啓」は、今年大学2年になり、少しはダンスサークルの皆とも親しんできた20歳の男子だ。
生まれは大阪。日本の第2の都会にありながら東京の都会に憧れていながらのびのびと成長した。

 そして生まれ育った家は父がパイロット、母は自身のブランド店の社長で裕福な家庭であったため、俺は様々なことをやらせてもらった。

どれも才能が無く諦めていた。しかし最後に習い事をしに行ったのは【ダンス】だった。

「啓がまたとんでもないことをまた言い出したわ。」と困り果てていた両親。
しかし、俺はみるみるうちに上達をしダンススクールの先生にも褒められ続けておりますます自信に繋がりプロダンサーになりたいと思い始めたのだ。
  それにしても何故才能開花してこなかったのに急にしたのかというと俺は暇があると言うと友達とリアルの世界で言うEXILEのファンでよく見たり練習していたからだ。
  単純なヤツの俺は、あんな感じにキビキビ踊る人達のダンスにハマりそんな世界で活躍したい。そう思い努力を重ねた。
  ……今冷静に考えれば、何の為にダンサーを目指してるんだよ。と自分自身に苛立ちを覚えた。

  そんな俺に転機が訪れたのは、ずっと前に遡ること2年前の高校3年生の春頃だった。
憧れの先輩からダンサーになれる確率高いという大学に推薦してくれたのだ。
  俺はその先輩から聞いたキラキラ輝いてる勇姿を。その汗が輝いて華やかに見える世界に俺は衝撃を受け、すっかり魅了されてしまったのだ。
だが……ひたすらがむしゃらにダンサーになる夢を目指し走り続けてきた俺は、憧れの先輩に褒められ続けてやる気に満ち溢れてるのだった。しかし運悪く、俺を陥れようとする子に見られていたのだ。

その薄気味悪い笑い方を糧に俺は、持ち前のやる気と目標に向かって先輩と同じ大学に行くために大学受験へと進んだ。
周囲からは、もちろん反対されていた。しかし何とか新しい世界に行くために説得した……俺は見事に合格という切符を手にしたのだった。

  両親や友人達は皆、俺の夢の第1歩をあゆみ出す奏として笑顔満開で祝福してくれたが、ダンス&ボーカルで夢見ていた父のお父さん。すなわちおじいちゃんは何度も挫折を味わってきたせいかその笑顔に生暖かい空気を感じ取れた。

  --よーし!いっぱい勉強して、沢山友人を作って有名になって、もっと欲を言えば可愛い彼女に出逢うぞ!

  そんな希望と夢に満ち溢れていたことが昨日のことのようだった。
するとなんか睡魔に襲われいつものダンスサークルで通ってる店でぐっすり寝てしまったのだ。
気がつくとそこには宇佐田がいた。

「……」
「ようやく気がついた。なんて可哀想に。」
  「宇佐田様?」

…………これはもしかして夢ではない⁉️現実世界⁉️
いつまで経っても目覚めない自分に、脳内で焦りとなり次第にパニックに広がっていく。これはよくアニメであるクエストクリアしないと戻れない様な転生してるってこと?
いやいやいやいや。いくらゲームが好きだとは言え、そんな急展開存在、嫌!こんなのって有り得るのかよ⁉️嫌!有り得ないだろ⁉️
大体なんなんだよ宇佐田の配信見てて寝ると人生変わるとか⁉️

  ちなみに今現在、俺はその部屋の住人となり、宇佐田に頭を撫でられながら再び寝に入るのだった。
その隙に呼んだ医者にこう告げられたのであった。
「原因不明の記憶喪失」……と
ようやく目が覚めた俺は宇佐田に原因不明の記憶喪失であることを告げられたのであった。

  記憶喪失…………違う記憶ならあるんですけど……でもそれを言ったら宇佐田に重度の記憶喪失だとみなされてしまう。
「あ、あの申し訳ないのですが宇佐田……この世界のことを教えてくれないでしょうか?」

とりあえずこの世界に生きていくことにしたのだ。
本当にゲームのようになってしまったとしても少しでも情報は蓄えておかないとね。
まぁドッキリ好きな俺に最大のドッキリをしかけているかもしれないけど……

  「そうだね。啓君もこのまま何も知らない状態では、不安だからね。」

    はい……めちゃくちゃ不安です。
「ではまず、僕達のことについてはなそう。」

まず、俺は宇佐田の執事。年齢は15歳。
アバタ王国のNO.2の立場らしい。スゲェ…
俺って立場めっちゃやばい。
そして2人目の執事の名は生田結衣。年齢は21歳。俺のように4年前に来たそうだ。
  アレっ?なんで俺と同じルートで結衣さんもやってきたのになぜいるのか。

「あぁ。僕と結衣は幼馴染だからね。」
  なんてことないようにビックリ発言をかましてくれたけど、それってどういうことなんだ⁉️
ま、まさかゲームあるあるで、宇佐田様ってば、お気に入りを見つけた理由……って感じですか?そんでもってリアルではリスナーとライバーの関係になってしまうから俺をやって来させた。こんな感じですかね。
「あっ。そうそう。他にも結衣、啓君の他にいるよ。そういう人。」

「え?他にもいらっしゃるんですか?」
「うん。まぁ徐々に教えていくよ。あ、でも1人は確実に会うよ。」
「宇、宇佐田……様は何をしたいんですか。」
「何を。って?」
「リスナーとライバーの関係を崩してまで……」
「え?この世界の仕組みも話した方が良かった?」
「ここの世界はもうひとつの自分が存在する世界だよ。」
「どこかの片隅にきっと執事になりたい気持ちが存在するから執事に慣れたんだよ。」
はあ。つまりパラレルワールドね……
「あぁ。ようやく啓君気がついてくれたね。」

  納得した様子の宇佐田が話してくれたところによれば、この世界の住人は大半リスナーらしい。それゆえ夫婦というものは存在せず女性は少なくとも宇佐田を愛すのが一般的なものだそうだ。いわゆる、多妻一夫?
…………マジかよwwそれってどういう大奥?
ちなみに俺の母親はいない。父親もこの世界にはいない。だけど宇佐田が王子になる前の世代は大恋愛しまくっていたらしくそれを知らない人はいない。
そして俺は今の所、宇佐田に好かれている。
彼女いない歴=実年齢の俺にとって、実感出来ない話だ。というか全然想像出来ない。
「そしてね。啓君。僕はいつか執事じゃなくて2人目の王子にしたいの。」
え?あ、え?ぇぇぇぇ宇佐田今なんて言った?
  「あ……あの宇佐田様。もう一度お願いします。」
「うん?」
「お、俺を2人目の王子にうんぬんの所です。」
「あぁ。俺を1番ファンだからしたいなって思ってただけで……」
「俺は宇佐田様の隣に立てるなら王子にならせてください」
「え?了承得られると思わなかったから少し驚いたけど、それでも王子候補いない訳じゃないよ。」
キョトンとした顔の宇佐田にうっかり男なのに惚れてしまいそうになるが、あかん。あかんだろ。いくらお気に入りの人だからって王子候補にするかよ。
確かに俺がいた元の世界は大昔近親婚が盛んだったらしいよ?エジプトとか飛鳥時代に……
  あぁ。そういえばこの世界にめちゃくちゃ似てる事があったらしいな。

  「啓君は……僕が嫌いになってしまった?」
  少し寂しげな顔で振る舞う宇佐田に、うっかり見惚れてしまう。
  「まぁ……僕と啓君が繋がったのは2ヶ月前だもんね。しかも僕をそれほどお気に召さなかったもんね。」
何ですって⁉️啓様、宇佐田様のどこが不満だと言うんですか?
「き、嫌いになるわけがございません。」
  思わず叫んでしまった。

  「啓君……ありがとう。でも無理は禁物だからね。最終決定は自分自身なんだから。ひょっとしたら、僕を嫌いになってしまったから記憶喪失になってしまったのかもしれないね。だとしたらいっそこの話は無かったことにして、執事として過ごした方が……いい……かな……」
え?ぇぇぇぇ。ちょ、ちょっ、ちょっと……待って‼️
俺はパニックになってしまった。
だってこんな俺を彼は1番頼りになり、尚且つ守ってくれる存在だ。その彼の執事のままじゃ何も恩返しできないじゃないか。

しかもたった今執事という役割を貰ったのにその役割を果たさないでどうするんだよ。
「違っ!違います。俺が記憶をなくしたのは宇佐田様のせいではありません。これはきっと神様から下された運命だと思います。」

「笑笑笑笑何言ってるの。笑笑」
「決して宇佐田様を嫌いになんかなりません。」

  だって、俺が素直に打ち明けたらあの反応。絶対俺って宇佐田様に迷惑かけてたんだな。
「い、嫌。啓君…あのさ。」
  「ですから宇佐田様、俺を王子候補から外さないでください!俺今から心を入れ替えて、宇佐田様に相応しい執事、王子候補になります!」

  必死に「見捨てないで!」アピールする俺に困惑顔で見つめていた宇佐田だったが、少し考え込むような素振りを見せ、ニッコリと微笑んだ。

「そうか。僕のために努力してくれてありがとう。だけど無理しないでね。」
「はい。」
   良かった……何とか見捨てられずに済んだ!

安堵し、思わずガッツポーズをした俺を見ていた宇佐田は、俺の頭を優しく撫でながら反則的な極上の満面の笑みをしていた。
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