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第一の神獣。死の軍勢の片鱗
38話 本物のモンスター
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教員リオンは魔法を使って教員トウカと共にパンゲア大陸へと移動した。
「手を離しなさい。ねぇ、聞いて…」
トウカはニカァと、笑うリオンを見て絶句した。
「あんたまさか!?ちょ!ふざけんじゃ…」
トウカは投げ飛ばされて瞬時に姿を消した。
「ふふふ…」
(仕返し完了。あー、一応最善手だ。怨むなよ…)
リオンは何処からともなく中身がパンパンに詰まった重そうな皮袋を取り出しで、軽くポイと投げた。
ーーーーーー
一方トウカは澄み渡った大空を……自由落下していた。
下を見上げると、さまざまな色が混ざり合い灰色になった外生生物の大群が波打っていた。
「あの愚弟、お仕置きしてやる…」
ふと目の前にパンパンに膨らんだ皮袋が現れる。
(今度は何を…)
中身を確認し、怒りや感謝で複雑な気持ちになる。袋の中には大量の無属性コアと複数のコアが入っていた。
「はぁ…」
トウカが袋から無属性コアを数個取り出すと、それらが溶けるように消えていく。そして、その横ではトウカと全く同じ姿形をした女性が一糸纏わぬ姿で生成されていた。
女性が瞳をひらく。
「あー、はいはい」
女性は何かに納得したように言った。
「はい、」
トウカが袋の中からコアを取り出し生まれたばかりの自分の分身に投げ渡して、体制を整えた。
女性はコアを受け取り『水魔法』を発動させた。二人の足元と分身の周りに水が生成され、その場で渦を巻き足に巻き付いた。渦のお陰で落下速度が徐々に減速し遂には空中で止まった。分身に巻き付いた水は少しづつ姿を変えて流水のドレスへと変化した。
トウカは袋の中へと手を入れる。袋がどんどんと萎んでいき、それと反比例する様に分身の数が増えていく。
袋から無属性コアがなくなり、空中には百を超える分身を生成し時、トウカ本人を除き自由落下を開始した。
分身のうち数個体が弓を構えた。コアを与えられた個体である。「炎魔法」や「水魔法」で出来た矢が一斉に放たれた。矢は射った直後に散弾銃のように分散して外生生物を貫いた。
ゴゴゴゴゴゴッ………
ただ前に進むだけであった外生生物の群は進行を止め集まり出した。
彼らは群体系外生生物と呼ばれる種類の生物である。無数の生命が存在する群でありながら、思考を共有し全てをまとめてまるで一つの生物であるかのように振る舞う。
群の形が化け物の口に変化する。全ての体を総動員して外敵を迎え撃つ。
「面白いじゃない!」
トウカの分身が正面から腹の中に入った。
彼らは通常の外生生物とは格が違った。コアのランクは進化の回数でE~Sに割り振られる。しかし、上には上がいるもので例外的に危険と判断されたものに対して、ランク外、神獣、と言う危険度を表す言葉が存在する。彼らは神獣ではあるがその一欠片であるため実際の脅威はランク外程度である。
ランク外を超えたモンスターがこちらの世界にやってきた場合、学園が固有の氏名を指定して個別に対策される事になる。神獣にもなると対策と呼べるものが存在しない。幸い確認されている神獣は8体であり、彼らが体を保てるほどのマナがこちらの世界に無いため故意に来ようとすることはないことが救いである。
今リオンとトウカが対峙しているのは第一の神獣 死の軍勢 万軍その片鱗である。
トウカの分身を飲み込んだ後、細長い筒状に変化した。
「まさかッ!」
この非常事態にいち早く反応したのはリオンだった。
筒の中心に莫大なマナが収束される。
ミューーン………ドゴーーーーーン!!
想像を絶するエネルギーの塊か空に向かって放出された。それは雲に穴を開けてその先まで長く長く伸びていった。
(あ、危ねぇー、)
リオンは間一髪のところでトウカを助け出すことに成功した。
「弟よ、この体制は姉としての威厳に関わるわ」
トウカはリオンにお姫様抱っこされていた。
「助かったんだからいいだろ」
「感謝するから下ろしなさい」
「へいへい」
「どうするか、舐めてたってわけじゃないが、予想の遥か上をいかれた」
「そうね…」
(やっぱり手加減してやがったな。あのストーカー)
トウカは心の中であるモンスターを罵倒した。
ーーーー
「ブァックション!!」
コアが大きなくしゃみをした。
「えっ!その見た目でくしゃみするの?」
リュートが驚き目を丸くする。
「口があるんじゃ、それぐらいするじゃろう」
「……(見た目ダダの石なのに……)」
「そうじゃ、今回の授業でちょっとばかしマナを得ての、見ろ」
コアが牛の前足であろう身体を生成した。
「それっ!それっ!それっ!」
コアが前足を様々な生物のものに変形させた。
「すごいじゃろう。今で無意識でやっていた身体生成じゃが、零から身につけたおかげで自由自在じゃ。これは一度死何とも得られんだろう」
コアが前足を人間の手に変形させた。
ペチペチペチペチペチ、
コアが手を使ってリュートのほっぺたを叩く。
「ねぇ、それ誰の手?」
「もちろん、トウカじゃ!」
ーーーーーー
「…ッ!(ゾッ!)」
トウカが身震いした。
「なんかしたか?」
「何でもないわ(どうしたのかしら?)」
「手を離しなさい。ねぇ、聞いて…」
トウカはニカァと、笑うリオンを見て絶句した。
「あんたまさか!?ちょ!ふざけんじゃ…」
トウカは投げ飛ばされて瞬時に姿を消した。
「ふふふ…」
(仕返し完了。あー、一応最善手だ。怨むなよ…)
リオンは何処からともなく中身がパンパンに詰まった重そうな皮袋を取り出しで、軽くポイと投げた。
ーーーーーー
一方トウカは澄み渡った大空を……自由落下していた。
下を見上げると、さまざまな色が混ざり合い灰色になった外生生物の大群が波打っていた。
「あの愚弟、お仕置きしてやる…」
ふと目の前にパンパンに膨らんだ皮袋が現れる。
(今度は何を…)
中身を確認し、怒りや感謝で複雑な気持ちになる。袋の中には大量の無属性コアと複数のコアが入っていた。
「はぁ…」
トウカが袋から無属性コアを数個取り出すと、それらが溶けるように消えていく。そして、その横ではトウカと全く同じ姿形をした女性が一糸纏わぬ姿で生成されていた。
女性が瞳をひらく。
「あー、はいはい」
女性は何かに納得したように言った。
「はい、」
トウカが袋の中からコアを取り出し生まれたばかりの自分の分身に投げ渡して、体制を整えた。
女性はコアを受け取り『水魔法』を発動させた。二人の足元と分身の周りに水が生成され、その場で渦を巻き足に巻き付いた。渦のお陰で落下速度が徐々に減速し遂には空中で止まった。分身に巻き付いた水は少しづつ姿を変えて流水のドレスへと変化した。
トウカは袋の中へと手を入れる。袋がどんどんと萎んでいき、それと反比例する様に分身の数が増えていく。
袋から無属性コアがなくなり、空中には百を超える分身を生成し時、トウカ本人を除き自由落下を開始した。
分身のうち数個体が弓を構えた。コアを与えられた個体である。「炎魔法」や「水魔法」で出来た矢が一斉に放たれた。矢は射った直後に散弾銃のように分散して外生生物を貫いた。
ゴゴゴゴゴゴッ………
ただ前に進むだけであった外生生物の群は進行を止め集まり出した。
彼らは群体系外生生物と呼ばれる種類の生物である。無数の生命が存在する群でありながら、思考を共有し全てをまとめてまるで一つの生物であるかのように振る舞う。
群の形が化け物の口に変化する。全ての体を総動員して外敵を迎え撃つ。
「面白いじゃない!」
トウカの分身が正面から腹の中に入った。
彼らは通常の外生生物とは格が違った。コアのランクは進化の回数でE~Sに割り振られる。しかし、上には上がいるもので例外的に危険と判断されたものに対して、ランク外、神獣、と言う危険度を表す言葉が存在する。彼らは神獣ではあるがその一欠片であるため実際の脅威はランク外程度である。
ランク外を超えたモンスターがこちらの世界にやってきた場合、学園が固有の氏名を指定して個別に対策される事になる。神獣にもなると対策と呼べるものが存在しない。幸い確認されている神獣は8体であり、彼らが体を保てるほどのマナがこちらの世界に無いため故意に来ようとすることはないことが救いである。
今リオンとトウカが対峙しているのは第一の神獣 死の軍勢 万軍その片鱗である。
トウカの分身を飲み込んだ後、細長い筒状に変化した。
「まさかッ!」
この非常事態にいち早く反応したのはリオンだった。
筒の中心に莫大なマナが収束される。
ミューーン………ドゴーーーーーン!!
想像を絶するエネルギーの塊か空に向かって放出された。それは雲に穴を開けてその先まで長く長く伸びていった。
(あ、危ねぇー、)
リオンは間一髪のところでトウカを助け出すことに成功した。
「弟よ、この体制は姉としての威厳に関わるわ」
トウカはリオンにお姫様抱っこされていた。
「助かったんだからいいだろ」
「感謝するから下ろしなさい」
「へいへい」
「どうするか、舐めてたってわけじゃないが、予想の遥か上をいかれた」
「そうね…」
(やっぱり手加減してやがったな。あのストーカー)
トウカは心の中であるモンスターを罵倒した。
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「ブァックション!!」
コアが大きなくしゃみをした。
「えっ!その見た目でくしゃみするの?」
リュートが驚き目を丸くする。
「口があるんじゃ、それぐらいするじゃろう」
「……(見た目ダダの石なのに……)」
「そうじゃ、今回の授業でちょっとばかしマナを得ての、見ろ」
コアが牛の前足であろう身体を生成した。
「それっ!それっ!それっ!」
コアが前足を様々な生物のものに変形させた。
「すごいじゃろう。今で無意識でやっていた身体生成じゃが、零から身につけたおかげで自由自在じゃ。これは一度死何とも得られんだろう」
コアが前足を人間の手に変形させた。
ペチペチペチペチペチ、
コアが手を使ってリュートのほっぺたを叩く。
「ねぇ、それ誰の手?」
「もちろん、トウカじゃ!」
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「…ッ!(ゾッ!)」
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「なんかしたか?」
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