モンスターコア

ざっくん

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第一の神獣。死の軍勢の片鱗

48話 ランク外の定義.1

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 リオンが学長の居る作戦室に瞬間移動した。

「どうだ、り切れそうか?」

「今の所は、だがのう。ジリジリと体積を減らすことには成功しておる。このまま何もなければいいが……あっ、今の無し」

 学長はハッとして訂正する。

「なんかしたか?親父」

 リオンが不思議に思って聞き返す。

「いやちょっと呪文を詠唱してしまってな。多分大丈夫だ…」

 言葉とは裏腹に不安そうな装いをしている。

「そ、そうか。ならいいが、本当に大丈夫か?」

 リオンも学長の不安を感じ取った。

「緊急事態です!1から6班が壊滅的な被害を受けました!」

 戦況を纏めているオペレーターが緊急の報告をした。

「マジですまん!リオン行ってくれ」

 学長が頭を抱えて俯いた。

「何で謝ってんだよ。情けねえぞ」

ーーーーーーー
 時は少し遡り…

トウカとラウドが適度に万軍の気を引きつつ無駄口を叩いていた。

「なんだか拍子抜けね、もう攻撃する必要もないでしょ」

「油断するな、と言いたいが…」

 ラウドが言葉を濁す。二人は既に身一つでモンスターを蹴散らし始めていた。

「それにしても舐めプすれば勝てるって皮肉よね」

 トウカはモンスターを複数体纏めて蹴り飛ばす。
 飛ばされた先にはラウドの班員が待機しており、万軍がマナを吸収できない様に離れたところでとどめを刺す。

 万軍は時間を追うごとに体積を減らして行っていた。学園の作戦のおかげもあるが、巨大な群れを維持するためのマナが枯渇し始めていた。
 霧散しかけたモンスターから内側に入り込み自ら栄養となる。しかし、それでは全く足りない。近くのモンスターも食べ尽くして、高火力の魔法を受けることができずにマナを得る手段が無くなってしまっている。追い討ちをかける様に外界とは性質の違う自身の『闇魔法』が首を絞める。

「…?ラウド!その攻撃ちょっと変よ!」

 トウカが攻撃の違和感に気づいた。
 単純で直線的な突撃。しかし、今までとは明らかに違った。突撃する巨大なラット系モンスターの後ろ、ラウドがら見えない死角に別のモンスターが複数体張り付いていた。

「了解!」

 ラウドが両手に二本ずつ『壁魔法』で剣を生成して投げる。彼の目からは違いは分からないがトウカをの勘を信用して全力で潰した。

「…ッ!?」

 剣に串刺しにされたモンスターの体が一瞬で消えた。残ったコアも後ろに隠れていたバット系モンスターの内の一匹が口に頬張る。
 ラウドは腕と一体化した大剣と大楯を生成してバット系モンスターを次々と切り伏せる。最後の一匹になった時、事が起きた。
 モンスターの核を中心に体が吸い込まれていった。

(まさか!)

 ラウドはこの光景に既視感を覚えた。トウカの分身が自爆する時の現象にそっくりである。
 咄嗟に盾を構えるが、あと一歩間に合わなかった。盾で防ぎきれずに爆風を受けてしまった。

「グッ…!ガハッ!」

 ラウドが吹き飛ばされる。熱と衝撃でかなりのダメージを負ってしまった。
 彼は本気でモンスターを迎え撃った。しかし、油断していなかったと言ったら嘘になる。戦いの手応えが無く、期待はずれであったため消化不良であった。その為、スリルを求め多少攻撃的になっていた。

「クソッ…!」

 自身の情け無さと惨めさに苛まれて声を漏らす。

「ラウド!」

 トウカが瀕死のラウドを助けるために駆けつける。

「後ろ…」

 ラウドがトウカの背後を指差す。モンスターが追撃を仕掛けていた。

「クッ…!」

 トウカの左半身がモンスターの自爆で吹き飛ばされてしまった。さらに、もう一体トウカたちに向けてモンスターが追撃を仕掛ける。

「じゃ・ま・す・な・る・な」

 トウカがでモンスターを抉り、核を掴んだ。
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