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素早く逃げる
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なんやかんやで王城へ行き、しかるべき機関に先ほどの音声記録用魔石を提出。
あの父親には子どもを養育する意思がないと認められた。
小難しい書類を見せられながら詳しい説明を受けたが、要約するといとも簡単に縁を切ることが出来たのだということ。
サロモンはこうなることを見越して前々からあちこちに根回しをしつつ資料を提出し続けていたらしい。
そんなこんなで王城を出た私たちは、リュビシュタナール行きの船を待つために港町の宿屋に来ていた。
一晩泊ってから出発するそうなので、現在はその宿屋の一室にいる。
私とサロモン、そしてイヴォンとティーモの四人でひとつのテーブルを囲んでいた。
手元にはイヴォンの淹れてくれた温かいお茶がある。とても美味しい。
「まさか本当に縁を切ることになるとは思わなかったわ」
「そのほうがいいから」
サロモンは満面の笑みで言う。
「母さんにはちゃんと、逐一報告していたんだ」
なぜ私には一切報告されていなかったのか。
「本当は母さんの命も助けたかったけど、記憶や知識があっても病気だけはどうすることも出来なかった……」
俯いてしゅんとした顔をしたと思ったら、勢いよく顔を上げてこちらを見る。我が弟ながら忙しい子だ。
「その点リゼット姉さんは助けやすかったね!」
「なんですって?」
今日何度目かの「なんですって?」を聞いたサロモンは、改まった様子で話し始めた。
「リゼット姉さんは、あの家から出なければ殺されていたんだ」
「なんですって!?」
私殺されてたの!?
「今すぐに、というわけではないんだけどね。ざっくり説明するとしたら、あの家に父だった奴の愛人とその連れ子が来る。そしてその愛人は我が物顔で生活し始めるしリゼット姉さんを虐げるようになる」
「なぜ私を……?」
「母さん似の美人が家にいたんじゃ邪魔になるからでしょ」
「なんですって? お母様似の?」
「美人。それからリゼット姉さんは虐げられた挙句、連れ子の妹のほうに婚約者を奪われてしまうんだ」
「酷い話ね」
さらっと流されたけれど、ちゃんと美人だって言ってくれたわね。サロモンったらいい子。
「信じるか信じないかはリゼット姉さんに任せるけど、連れ子たちに唆されたリゼット姉さんの婚約者が、邪魔になったリゼット姉さんを殺すんだよ」
「いや本当に酷い話ね」
「そう。だからあの家にいるべきではなかったんだ」
「でも私、婚約者なんていないわよ」
「うん。だってこれは未来の話だからね。だから信じるか信じないかはリゼット姉さんに任せるって言ったんだけど」
冗談を言っている顔ではないけれど……未来の話?
「近い将来、父だった奴の愛人が湯水のように金を使うようになって、家計は火の車。それを補うためにリゼット姉さんを金持ちの男の元に嫁がせようとする」
信じるかどうかはともかくとして、ありえない話じゃないから恐ろしい。
父親……だったあの男は私のことなど駒としか思っていなかったから。
「そしてその話に乗ってくるのが第二王子だ」
「まさかの王族。しかも第二王子ってあの悪評まみれの」
「そう。第二王子は金と引き換えに第一王子を蹴落とす人間を買おうとしているんだろう。だから別に結婚相手なんか誰でも良かったんじゃないかな。あっちサイドの話は詳しく分からないけど」
酷い男だ。
「第二王子は性格の悪い女に唆され、元婚約者を殺し、さらに周囲に唆され、第一王子を蹴落とすべく悪事に手を染める。玉座を奪うためにね」
「玉座を奪うなんて、それは無理な話では……」
「うん、無理だね。無理だし、第一王子を蹴落とす前に第一王子の恋人に一目惚れして奪い取ろうとする」
「どこまでも最低な男ね。え、父だった奴の愛人の娘は? 私から婚約者を奪うっていう……」
「殺すよ。邪魔だからって理由でね。最終的に第二王子も第一王子とその恋人から殺されるんだけど」
いとも簡単に人が死んでいくじゃないの。
「過去にやってきたことが酷すぎて、第二王子が死んでも誰も同情しない」
「でしょうね」
「第二王子は物語の悪役。そしてリゼット姉さんは第二王子を悪役にするための素材ってところかな」
……素材。なるほど?
「まぁでも安心して。あの国から脱出すれば第二王子とリゼット姉さんが会うことはないはず。だから殺されることはない、と思う」
「ええ、分かったわ。ありがとう」
この話のどこまでが本当なのかは分からないけれど、サロモンは昔から姉思いの弟だった。
だからきっと彼は私のことを思ってあれこれやってくれていたのだろうと思うことにしよう。
あの国から、というかあの父親から離れることが出来たのだから、感謝したいくらいだし。
「ただ、屋敷から出たことで色んな苦労はあるかもしれない。大丈夫?」
「分からないけれど、きっと大丈夫だと思うわ。だってサロモンがいるもの」
「うん。俺、頑張るよ」
「私は大丈夫なのだけど、イヴォンもティーモも、あの屋敷を出て大丈夫だったの? ……お給金とか、そういう」
二人に問いかければ、二人ともにっこりと笑う。
「給金面では今までと同等、もしくはそれ以上頂けるという話になっておりますので」
と、イヴォンがサロモンを見ながら言う。あまりにも真顔なので情だけで付いてきてくれたわけではなさそうにも見える。
しかしどこからそんなお金が? とサロモンを見れば、サロモンがこくりと頷いている。
「こうなることを想定していたからきちんと貯金もしていたんだよ。あと水の魔法石を作っては売り作っては売りを繰り返したりとかね」
「なんですって!?」
自慢げに笑っているが、使用人二人に今までと同等もしくはそれ以上のお給金を払っていけるほどの稼ぎとなると結構な額だろう。
そんなことをしていたなんて一切知らなかった。
「どうしてそんなことを、黙って一人でやっていたの!?」
「だってリゼット姉さん、教えたら自分もやるって言うだろうし」
「当り前よ」
「だから言わなかったんだ。リゼット姉さんの魔力で魔法石なんか作ったら絶対に目立つし」
目立つからという理由で教えてもらえてなかったなんて納得がいかない。
私が言い返そうとしたところで、サロモンが私の両肩をガシッと掴んだ。
「リゼット姉さんが目立ってしまったとして、それがきっかけで第二王子に目を付けられる可能性がないわけでもないでしょう? もしもリゼット姉さんの魔法石が第二王子の目に留まったりしたら、あっちから婚約の話を出されたりしたら、そんなことを考えたらリゼット姉さんには話せなかった」
サロモンの顔があまりにも真剣で、言い返そうとしていた勢いを削がれてしまった。
サロモンがそこまで私のことを考えてくれていただなんて。
「でも……一言くらい教えておいて欲しかったわ。突然リュビシュタナールに行くことになるなんて」
「黙っていたことは悪いと思ってるよ。でもリゼット姉さん、隠し事とか下手だし、あの屋敷内にだって言っていい人と言わないほうがいい人もいたし」
隠し事が下手な自覚はあるので言い返す言葉もない。
「目立たず知られずあの家から逃げ出す必要があったんだから仕方ないかなって、俺は思うんだけど?」
「……はい、そうですね」
そこまで言われてはぐうの音も出ない。もう話を逸らすしかない。
「ティーモは!? ティーモはあの屋敷から出て良かったの?」
「はい! 私はリゼットお嬢様以外に仕える気はなかったんで全く問題ございません!」
「そ、そう」
圧が強い。
「もしもあのまま屋敷に残って愛人の娘に仕えろとか言われたら愛人の娘ぶん殴ってそのまま辞めてやるつもりでしたもん!」
あ、この子は連れてきて正解だったみたい。危な。
あの父親には子どもを養育する意思がないと認められた。
小難しい書類を見せられながら詳しい説明を受けたが、要約するといとも簡単に縁を切ることが出来たのだということ。
サロモンはこうなることを見越して前々からあちこちに根回しをしつつ資料を提出し続けていたらしい。
そんなこんなで王城を出た私たちは、リュビシュタナール行きの船を待つために港町の宿屋に来ていた。
一晩泊ってから出発するそうなので、現在はその宿屋の一室にいる。
私とサロモン、そしてイヴォンとティーモの四人でひとつのテーブルを囲んでいた。
手元にはイヴォンの淹れてくれた温かいお茶がある。とても美味しい。
「まさか本当に縁を切ることになるとは思わなかったわ」
「そのほうがいいから」
サロモンは満面の笑みで言う。
「母さんにはちゃんと、逐一報告していたんだ」
なぜ私には一切報告されていなかったのか。
「本当は母さんの命も助けたかったけど、記憶や知識があっても病気だけはどうすることも出来なかった……」
俯いてしゅんとした顔をしたと思ったら、勢いよく顔を上げてこちらを見る。我が弟ながら忙しい子だ。
「その点リゼット姉さんは助けやすかったね!」
「なんですって?」
今日何度目かの「なんですって?」を聞いたサロモンは、改まった様子で話し始めた。
「リゼット姉さんは、あの家から出なければ殺されていたんだ」
「なんですって!?」
私殺されてたの!?
「今すぐに、というわけではないんだけどね。ざっくり説明するとしたら、あの家に父だった奴の愛人とその連れ子が来る。そしてその愛人は我が物顔で生活し始めるしリゼット姉さんを虐げるようになる」
「なぜ私を……?」
「母さん似の美人が家にいたんじゃ邪魔になるからでしょ」
「なんですって? お母様似の?」
「美人。それからリゼット姉さんは虐げられた挙句、連れ子の妹のほうに婚約者を奪われてしまうんだ」
「酷い話ね」
さらっと流されたけれど、ちゃんと美人だって言ってくれたわね。サロモンったらいい子。
「信じるか信じないかはリゼット姉さんに任せるけど、連れ子たちに唆されたリゼット姉さんの婚約者が、邪魔になったリゼット姉さんを殺すんだよ」
「いや本当に酷い話ね」
「そう。だからあの家にいるべきではなかったんだ」
「でも私、婚約者なんていないわよ」
「うん。だってこれは未来の話だからね。だから信じるか信じないかはリゼット姉さんに任せるって言ったんだけど」
冗談を言っている顔ではないけれど……未来の話?
「近い将来、父だった奴の愛人が湯水のように金を使うようになって、家計は火の車。それを補うためにリゼット姉さんを金持ちの男の元に嫁がせようとする」
信じるかどうかはともかくとして、ありえない話じゃないから恐ろしい。
父親……だったあの男は私のことなど駒としか思っていなかったから。
「そしてその話に乗ってくるのが第二王子だ」
「まさかの王族。しかも第二王子ってあの悪評まみれの」
「そう。第二王子は金と引き換えに第一王子を蹴落とす人間を買おうとしているんだろう。だから別に結婚相手なんか誰でも良かったんじゃないかな。あっちサイドの話は詳しく分からないけど」
酷い男だ。
「第二王子は性格の悪い女に唆され、元婚約者を殺し、さらに周囲に唆され、第一王子を蹴落とすべく悪事に手を染める。玉座を奪うためにね」
「玉座を奪うなんて、それは無理な話では……」
「うん、無理だね。無理だし、第一王子を蹴落とす前に第一王子の恋人に一目惚れして奪い取ろうとする」
「どこまでも最低な男ね。え、父だった奴の愛人の娘は? 私から婚約者を奪うっていう……」
「殺すよ。邪魔だからって理由でね。最終的に第二王子も第一王子とその恋人から殺されるんだけど」
いとも簡単に人が死んでいくじゃないの。
「過去にやってきたことが酷すぎて、第二王子が死んでも誰も同情しない」
「でしょうね」
「第二王子は物語の悪役。そしてリゼット姉さんは第二王子を悪役にするための素材ってところかな」
……素材。なるほど?
「まぁでも安心して。あの国から脱出すれば第二王子とリゼット姉さんが会うことはないはず。だから殺されることはない、と思う」
「ええ、分かったわ。ありがとう」
この話のどこまでが本当なのかは分からないけれど、サロモンは昔から姉思いの弟だった。
だからきっと彼は私のことを思ってあれこれやってくれていたのだろうと思うことにしよう。
あの国から、というかあの父親から離れることが出来たのだから、感謝したいくらいだし。
「ただ、屋敷から出たことで色んな苦労はあるかもしれない。大丈夫?」
「分からないけれど、きっと大丈夫だと思うわ。だってサロモンがいるもの」
「うん。俺、頑張るよ」
「私は大丈夫なのだけど、イヴォンもティーモも、あの屋敷を出て大丈夫だったの? ……お給金とか、そういう」
二人に問いかければ、二人ともにっこりと笑う。
「給金面では今までと同等、もしくはそれ以上頂けるという話になっておりますので」
と、イヴォンがサロモンを見ながら言う。あまりにも真顔なので情だけで付いてきてくれたわけではなさそうにも見える。
しかしどこからそんなお金が? とサロモンを見れば、サロモンがこくりと頷いている。
「こうなることを想定していたからきちんと貯金もしていたんだよ。あと水の魔法石を作っては売り作っては売りを繰り返したりとかね」
「なんですって!?」
自慢げに笑っているが、使用人二人に今までと同等もしくはそれ以上のお給金を払っていけるほどの稼ぎとなると結構な額だろう。
そんなことをしていたなんて一切知らなかった。
「どうしてそんなことを、黙って一人でやっていたの!?」
「だってリゼット姉さん、教えたら自分もやるって言うだろうし」
「当り前よ」
「だから言わなかったんだ。リゼット姉さんの魔力で魔法石なんか作ったら絶対に目立つし」
目立つからという理由で教えてもらえてなかったなんて納得がいかない。
私が言い返そうとしたところで、サロモンが私の両肩をガシッと掴んだ。
「リゼット姉さんが目立ってしまったとして、それがきっかけで第二王子に目を付けられる可能性がないわけでもないでしょう? もしもリゼット姉さんの魔法石が第二王子の目に留まったりしたら、あっちから婚約の話を出されたりしたら、そんなことを考えたらリゼット姉さんには話せなかった」
サロモンの顔があまりにも真剣で、言い返そうとしていた勢いを削がれてしまった。
サロモンがそこまで私のことを考えてくれていただなんて。
「でも……一言くらい教えておいて欲しかったわ。突然リュビシュタナールに行くことになるなんて」
「黙っていたことは悪いと思ってるよ。でもリゼット姉さん、隠し事とか下手だし、あの屋敷内にだって言っていい人と言わないほうがいい人もいたし」
隠し事が下手な自覚はあるので言い返す言葉もない。
「目立たず知られずあの家から逃げ出す必要があったんだから仕方ないかなって、俺は思うんだけど?」
「……はい、そうですね」
そこまで言われてはぐうの音も出ない。もう話を逸らすしかない。
「ティーモは!? ティーモはあの屋敷から出て良かったの?」
「はい! 私はリゼットお嬢様以外に仕える気はなかったんで全く問題ございません!」
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