森の毒魔女と傍迷惑な勇者

蔵崎とら

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森の毒魔女と傍迷惑な勇者

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「ごめんくださーい。勇者と申すものですが、あなたを討伐しに来ましたー」

「……はい?」


 私の人生は、とても不思議なものだった。
 地球という星の日本という国に生れ落ちたはずの私は、現在その星から弾かれ別の場所で生活している。
 自我が芽生えた頃から筋金入りの植物マニアで、植物図鑑だけが友達だった私は、毎日毎日山へと繰り出し植物探しに精を出していた。
 そんな折、図鑑でも見たことのないような不思議な植物を見つけた。
 それはそれはキラキラと自発的に輝いていて、私を呼んでいるように見えたのだ。
 呼ばれるがまま、というか実際のところは完全に興味本位でそれに近付き手を伸ばしたところで足を滑らせて崖下に真っ逆さま。
 上下左右も分からないほどごろんごろんと転がり落ちて、気付けばこの地球でも日本でもない知らない世界に居たのだ。
 それが、確か私が8歳のころのこと。

 ここが日本ではないということに気付くとともに魔法の存在を知った。
 幸い私も魔法が使えたし、転がり落ちた際に手放さなかった数冊の植物図鑑と魔法を利用して、生きながらえる術を考える。
 結果的に行き着いたのが、薬草と魔法で作る薬だった。
 最初のうちは子どもらしく花束を作って売ってみたりしていたのだが、そんなもの全くもって売れやしない。
 ここに住んでいる人々が金を出してでも必要とするもの、それが薬だったのだ。
 薬草と毒草を見間違えれば大惨事になったかもしれないが、その頃の私にそんな事を考えている余裕はなかった。
 知らない世界で一人きり、他人に助けを求める事が出来なかった私は、ただただ自分が生きることに必死だったわけだ。
 しかし災難はすぐにやってくる。
 薬の販売が上手くいき始めたと感じていたときのこと。
 私はその街の魔術師に目を付けられた。どうやらその魔術師は日本で言うところの医者だったようで、私は完全に商売敵だったらしい。
 魔術師はあいつが作った薬は毒だ、飲んだ者は病に倒れた、最悪死に至るかもしれない、と、あることないこととにかく好き勝手言いふらして回る。
 元々街の人からの信頼もなかったこともあり、最終的に私は毒魔女と呼ばれ、街中の人々に忌み嫌われ、その街を追い出されてしまったのだった。

 街を出た私が辿り着いたのは森の奥地にあった朽ち果てる寸前の小屋だった。
 小屋の中はもちろん周囲にも人の気配はない。
 そしてその小屋の近辺には綺麗な湖とちょっとした沼地がある。実を付ける大きな樹木もあるし香りのいい香草も自生していれば綺麗な花々も咲いている。
 その小屋は、私にとって天国のような場所だったのだ。
 なので、私はその小屋に住み着いた。
 真っ暗な夜は少しだけ怖かったが、街中の人々に嫌われ、白い目で見られる恐怖にくらべればどうってことなかった。


「へぇ、じゃあこの小屋で何年も自給自足を?」

「……え、えぇ、まぁ」

 今、目の前で私の身の上話を聞いているのは勇者と名乗った男だ。黒い髪にこげ茶色の瞳の少し背の高い、普通の好青年のように見えた。
 彼は私の身の上話に軽く相槌を打ちながら聞き入り、私お手製のハーブティーを美味しそうに飲んでいるが、ここに来た目的は私の討伐なのだと言う。
 なんでも、私が迫害を受けて街を去った後、噂だけが一人歩きして成長を続け「毒魔女」はとんでもなく凶悪な魔女だということになっているらしい。
 実際には森の奥地を開拓して自給自足、という逞しい生活をしていただけなのだが、噂とは怖いものである。

「でも、この食器なんかは?」

「え、あぁ、それは……変装して、前居た街とは違う街で果物やお菓子なんかを売ってなんとか……」

「なるほど」

 私を討伐しに来たと言う彼を小屋の中に入れたのは、こんな風に身の上話をするためではなかった。
 噂の毒魔女がこの場所に居ると知られた以上、もういっそ討伐されたほうがいいと思ったのだ。
 今この場所を失えば、もう次はない。
 ここに来たばかりの頃はまだ若かったが、恐らく今の私はそう若くはない。
 カレンダーも、外から入ってくる情報もないためここに来てからどれくらいの時が経ったのかは定かではないが十五年……いや、沼地の側で米の栽培に成功してから十五回以上収穫しているから二十年は経っただろうか……
 どちらにせよ、これをまた別の場所で一から始める気力がないのだ。
 ここに私の死を悲しむ者は居ない。
 私だってもう生きることにしがみ付く理由もない。ならばいっそ……、と。

「あ、ヤベ」

 彼がそう小さく呟いたと思ったら、ぐうぅ、となんとも言えず情けない音が聞こえてきた。どうやら彼の腹が鳴ったらしい。

「なにか、食べますか……?」

 一体何故私を討伐しに来たという男に手料理を振舞っているのか、分かる人が居るのなら教えて欲しい。

「これも自分で!?」

 炊き立てのご飯を前にした彼が目を瞠っている。

「はい。そこはかとなく稲に似た植物が生えていたのを見つけて育ててみたら食べられるまでに成長しまして。魔法って便利ですよね」

「おいしい!」

 ……それはよかったですね。

 彼はご飯にお味噌汁、青菜のおひたしや根菜の煮物をぺろりと平らげ、満足そうに笑って言うのだ。

「おいしかったです! また来ます!」

 と。
 そして颯爽と帰っていった。
 ……いや、討伐は!? とも思ったが、あの傍迷惑な勇者はそこそこガッツリと食べて帰ったので、もしかしたらこれは兵糧攻めなのかもしれないと自分に言い聞かせながら無理矢理納得した。

 翌日、彼は大きめの荷物を抱えてやってきた。
 今度こそ討伐されるのだろうと思っていた私は少し身構えたが、彼が広げた荷物を見て拍子抜けした。

「ミルクとチーズなんだけど、好きかな?」

「あ、はい」

 この人は一体なにをしに来たのだろう……

「君が自給自足出来てなさそうな食べ物ってなにかな、って思ってね。酪農はやってないみたいだったから!」

 確かに牛が居ないのでその辺には手を出せてませんけども。
 しかし自ら食料を持ってくるとなると、兵糧攻めの線は薄くなってしまった。
 いや、もしかしたらこのミルクとチーズに毒を入れているのかもしれない。

「パンも持ってきたからさ、チーズトーストにして食べようよ。ミルクは搾りたてだからこのまま飲んだら最高に美味しいよ。あ、俺の分の皿とカップも借りていい?」

「え、あの、はい。どうぞ」

 完全に一緒にランチする気で居るから毒の線まで消えてしまった。
 彼は一体どんな手を使って私を討伐するつもりなのだろうと警戒していたものの、結局食べるだけ食べてこの日も帰っていった。
 そして次の日も、その次の日も、彼は何かと食べ物を持って来てくれた。
 私がこの場で作れていないものを選ぶように、お肉や海でとれるお魚や、街で流行のお菓子を持って来てくれることもあった。
 そして必ず私と一緒に食べてくれるのだ。他愛の無い会話をしながら。
 そんな日々が続く中で、私は彼が最初にここに来た時に言っていたはずの彼の目的を忘れてしまっていた。

「ただいま!」

「おかえりなさい」

 なんて、そんなやり取りを重ねていくうちに、私は錯覚してしまっていたのだ。
 寂しかった私のもとにやっと楽しい日々が訪れたのだと。

 けれど現実は、そんなに甘くなんかなかった。

 連日来てくれていた彼が、ぱたりと来なくなってしまった。
 今日来なくとも明日は来てくれるだろう、そう思い続けて何日も何日も過ぎていく。
 今まで長い時間を一人で過ごしていたくせに、いつしか彼が来てくれることが当たり前になっていた。
 彼がここに来るようになってから数ヶ月程度しか経っていないというのに。
 外はこんなに静かだっただろうか、夜はこんなに暗かっただろうか、私はこんなに寂しかったのだろうか。
 彼は、少しでも寂しいと思ってくれているだろうか。
 ……彼は街で暮らしているのだから、私に会えないくらいで寂しいだなんて思うはずもないだろう。

 そこまで考えてやっと彼の当初の目的を思い出した。
 彼の目的は私の討伐だ。
 もしかしたら私はずっと警戒されていたのかもしれない。彼は私を見定めるために共に過ごしていたのかもしれない。
 そしてきっと彼は気が付いたのだろう。私が取るに足らない存在であることに。
 凶悪な毒魔女なんていう噂は本当にただの噂で、討伐する必要などないのだということに。
 そんなことなら、もっと酷い悪女を演じれば良かった。討伐すべきだと思われれば良かった。

 楽しい日々のあとの一人ぼっちは、死ぬより辛かった。

 いっそ死んでしまえたら、そう考えるばかりで無気力に過ごしていたある日の夜のこと。
 ベッドに横たわっていると、私の耳にバリンという甲高い音が飛び込んできた。直後、ごとごとと音がしたのでどうやら窓に向かって石を投げ入れられたのだろう。
 あの人にこの場所が知られたのだから、この場所はただの小屋ではなく「凶悪な毒魔女の住処」なのだ。窓が割られてもなんら不思議ではない。
 私がそんなことを考えている今もがたがたと音がしているので、まだ誰か人が居るのだろう。
 この場合、私は逃げたほうがいいのだろうか……。完全に鈍ってしまった思考回路をのろのろと動かそうとしていると、どかどかという足音が迷いなくこちらへ近付いてきていることに気が付いた。
 もう、今更逃げても間に合わない。
 とりあえず死んだふりでもしておこう、と目を閉じると、足音が私の真横で止まった。
 そして、そっと首に手を添えられたようだ。

「毒魔女さんこんばんは。今度こそ、あなたを討伐しに来ました」

 彼の声だった。
 驚いて目を開けようとしたのとほぼ同じタイミングで、彼は私の首に添えていた手に力を込める。
 そしてもう片方の手を私の膝の裏に通し、軽々と抱き上げられた。

「……んん?」

 てっきり首を絞められるものだと思っていたので、私は思いっきり首を傾げる。

「ちょっと俺の首に手を回してもらえる? お姫様抱っこしたものの両手が塞がると不便だった」

「あ、はい」

 私が素直に従えば、彼は手に持っていた袋をベッドの上に置いていた。
 そして、その袋に私の大切な植物図鑑を入れている。

「ごめんね、こうするしかなくて」

「ん……?」

 何故謝られたのかを考えているうちに突然視界が揺らぎ、とても大きな爆発音が聞こえたと同時に知らない場所に立っていた。

「んんん??」

「転移魔法だ」

「そんな魔法もあったんだ……ここは?」

「まぁ俺勇者だからね。戦う魔法と逃げる魔法のレパートリーは結構豊富だよ。あとここはね、家」

 彼はそう言ってはにかむ。ここが家であることはなんとなく分かるのだけど、誰の家なのかとか、もうちょっと詳しく教えてほしかった。

「えっと、なんだろう、分からないことだらけなんだけど……なにが起きたの?」

 何故来なくなったのかとか、何故また来たのかとか、何故ここに居るのかとか、転移の直前に聞こえた爆発音はなんだったのかとか、聞きたいことが重なりすぎて私の頭の中で完全に渋滞してしまっている。

「俺があんまりにも君を討伐しなかったから王が怒ってね。軍が動き出しそうになってたんだ」

 彼は少し悲しげな表情でそう語る。
 話が長くなりそうだから、と椅子に座らされ、テーブルにはホットミルクが置かれた。
 今までずっと私がもてなす側だったので、この扱いになんとなくむずむずしてしまう。

「俺は軍の奴等にもずっと説明してたんだよ? 彼女は毒魔女なんかじゃない、普通の女の子だから討伐の必要はない、ってね」

「普通……」

「……一人であの場所を開拓してたところを見るとちょっと逞し過ぎるけど、まぁ普通だよね?」

 彼の問いに頷くことは、なんとなく出来なかった。

「王は焦っているんだ。前王は勇者を動かして魔王を討伐させたんだけど、今の王は何も実績がない。それだけ今の世界が平和なんだってことなんだけど全く分かろうとしないで……」
 
 要するに、私は王の実績とやらのために討伐されようとしていたらしい。

「それで、丁度噂になっていた毒魔女を討伐しろって言い出した。実害があったわけでもないのにね。で、俺は乗り気ではなかったけど君の小屋を訪ねたんだ。噂の毒魔女を見てみたい気持ちもあったことだしね」

 乗り気じゃなかったから、あの第一声がちょっと間抜けな感じだったのか、と思ったが、それは心に秘めておくことにする。

「実際見てみたら毒の匂いもしないし魔力もそんなに高くないし。どう見ても魔女じゃないしその上家の中はいい匂いだし料理上手だし!」

 料理のことは関係ないと思う。

「それでも王は頑なに討伐させることに拘った。ほとんど狂ったように軍を招集してたからもう止められないなって。だから……君をここに連れ出した。君が住んでいた小屋は……俺が爆破した。君の身体ごと爆破したことにするために、結構派手に。ごめん……」

「爆破……」

 転移の直前に聞いたあの爆発音は、小屋が爆発した音だったようだ。

「君だけを連れてくることも出来たけど、そうすれば君が行方不明状態になるだけだし、軍の奴等があの小屋をずたずたにする……そんなことされるくらいなら俺の手で、って……ごめん、本当にごめん」

「いいの。植物図鑑は無事だったから。ありがとう」

 私だって見ず知らずの人にあの小屋を踏みにじられる前に彼が壊してくれて良かったと思っている。
 それに、私の一番大切なものを知っていてくれたことも、守ってくれたこともとても嬉しかった。

「あ、で、この家は誰にも教えてない俺の家だから、今日からはここに住んでね」

「え、あ、はい」

「でね、爆破させてしまったお詫びに、俺と結婚してください」

「お、お詫、はい?」

 彼の言葉が理解出来ずに思わず首をひねると、彼も私と同じように首を傾けている。

「あれ? お詫びがしたいから……えーっと、なんか色々考えてたんだけどな……まぁいいや、とりあえずお詫びの件は一旦保留して、俺と結婚してほしい」

 思いっ切り考える事を放棄した様子の彼は私の両手を掴んでそう言った。

「唐突」

「ただいまって言ったりおかえりって言ってもらったり、美味しいごはん作って待っててくれたりお土産を喜んでもらったりしてたら、こんな日がずっと続けばいいのにって考えるようになって……」

 彼はそう語りながらふと目を伏せる。そして私の手を掴んでいる手に少しだけ力を込めた。

「きっと君は勇者とか、こんな胡散臭い俺のことなんかこれっぽっちも好きじゃないだろうけど、俺は本当に君が好きなんだ。だから、結婚してほしい」

 彼の力強い視線が私を貫いた。怯んだ私は言葉も発せずに、その場で少し仰け反る。

「まぁ嫌だって言っても君の家はもうないし、ここに住むしかないんだけどね」

「卑怯」

 家もなければ頼る人も居ないので彼の言う通りなのだが、彼の言い方がなんとなく卑怯だった。

「じゃあわかった。君の家を爆破させた罪滅ぼしのために結婚してください」

「罪滅ぼし……私は別に結婚してほしいとは言ってないけど、それは罪滅ぼしになる……?」

「……とりあえず結婚した状態で罪滅ぼしさせてください」

 結婚に対するこだわりが強い。

「本当は……毒魔女っていう噂とか、あの街から君を解放してあげたかったんだ。あの小屋や森の外で自由な世界を見せたかった。結婚なんかしたら俺が枷になってしまうことは百も承知だ……」

「百も承知だけど?」

「結婚してください」

「頑な」

 私はそう呟くと同時に堪え切れなかった笑いを零した。
 彼が畳み掛けるように結婚してくれと言い続けるせいで、本当は私だって好きなのに、言い出せなくなってしまったではないか。

「結婚を前提にお付き合い……、いやまず結婚してから……うーん」

「じゃあ、もう二度と寂しい思いをさせないって約束してくれるなら……よろしく、お願いしま」

「させない!」

 食い気味でそう言った彼は、握ったままだった私の手を嬉しそうにぶんぶんと上下左右に振り回した。

 私を討伐すると言って家に上がりこんできた勇者は、いつのまにか私の心にもずかずかと上がりこんできていたのだ。
 なんと傍迷惑な勇者だろう。


「俺のことこれっぽっちも好きじゃないだろうなって思ってたけど、ちょっとくらい好きでいてくれたりした?」

「ふふ、ずっと前から大好きよ。気付かなかったの?」

 こうして私は毒魔女ではなく、勇者の花嫁となった。




 
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