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告白
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◇
エンリィが素直で気のいい奴だと知るのに、時間はかからない。
あれからなんとなく駐屯地内で姿を見かけると目で追ってしまうのが日課になっている。
事務室の窓から見る訓練姿の隊員。
真剣な表情で剣を突くエンリィ、上官に声をかけられ頷くその姿。同僚たちにも慕われているのか、彼は誰にでも声をかけられている。
食堂で姿を見かければ、数人の友人をいつも引き連れているし、通りすがりの他部隊ですらエンリィに声をかけていく。
出会った頃の不遜な態度は俺専用だったのか……と苛立つ一方で、少しずつ大人になっていく青年の姿に思わず笑みが零れる。
王族という立場は、この国ではあまり関係ない。その目を引く容姿から多少は王族としての区別をされたりするが、国の騎士団員として活躍する王族はラシュヌ陛下を筆頭に三人ほどいるし、陛下以外は皆同じ扱いを受けている。
王位継承をする人物が定まっている以上、他の王族は自由気儘だ。
国王陛下というものは、所謂シュライル王国騎士団の頂点ってだけだろう。
一般市民へ謁見や訪問をする習慣はないし、政治は他の部門も含めた頂点たちが主に担っている。無論騎士団の頂点として陛下も国政に関わるが、それ以上でもそれ以下でもないのだという。
真我という世界の敵がある以上、俺が元いた世界よりも平和なのかもしれない。人間同士で争ったとしてもそれは少人数内で収まるし、国をかけて命の取り合いまでに発展しない。
だがその分、真我への憎しみや恐怖は凄まじいものがある。俺のような人間を陛下が心底嫌うのにはその歴史から見て仕方ない事だろうし、それに関してはどうこう言うつもりもない。
「若いっていいよな」
訓練後の汗をタオルで拭う隊員達が、陽気な笑い声を上げてふざけあっている。その中のエンリィは誰かに何か厳しい事を言ったのか、真剣な表情をした。つられたように周囲も表情を硬め、だが次の瞬間にはドっと湧いたような笑いが広がり、エンリィは肩を叩かれたりして小突かれたりしている。
なんとも平和的な風景に俺も思わず笑みが零れる。
あいつと変わらぬ歳の頃にこの世界に来た身として、少し嫉妬する。慣れぬ訓練も苦痛だったし、世界に慣れるのに必死だった。
あの頃の俺の全ては、きっとあいつだけだった。
「……疲れてんのかな」
この間の件から、自分でも情緒不安定だと自覚している。
真我と対峙させられたあの時、記憶の奥底に沈んでいたトラウマが浮上し、表に出てきてしまった。それは自分が思うより深く、未だに引きずっている。
あの黒い生物を見るのも嫌だと知っているのは、エンリィ含め、数人しかいない。
殺せないのを知っているのは、あの当時上官だった第二や第一の者だけだろう。特に当時の隊長は、今の第一部隊に所属しており、陛下と真我討伐へと出向く主要メンバーだ。
ラシュヌ陛下が俺を連れ出そうとする理由は、彼から何か情報を得ているせいなのかもしれない。
「やだな……」
駐屯地の事務員として働いて十年経つが、そろそろ限界なのかも。
窓の淵で頬杖をつきながらぼーっとしていると、視線の向こうのエンリィがふとこちらに気付いて眉を上げた。
軽く手を上げてやると、エンリィも頬を緩め笑う。自然な動作ですぐに視線は外され、俺も窓を閉めた。
丁度その時、基地内の放送が流れる。ガヤガヤと雑音だらけのそれは、緊迫した声で叫ぶように言った。
『中央地区商店街にて火災発生。放火の目撃情報有。各部隊は部隊長の指示に従い直ちに出動せよ』
繰り返す──。
物騒な放送は駐屯地中に響き、今頃男達は一気に表情を引き締め現地へと向かうだろう。大きな事件はそう多くは無いが、無いわけではない。
暫く忙しくなるだろうなあ、とどこか他人事に思いながら俺も仕事をすべく机に向かった。
この火災が思った以上に大きく、多くの犠牲者を生む近年稀に見る大事件となることも知らずに。
◇
駐屯地内が慌ただしいと感じたのは、夜も深くなってからだ。
バタバタと廊下を走る足音が絶え間なく続いている。うつらうつらしてはその音に現実に戻されを数度繰り返した辺りで、諦めて身を起こす。
居住区がこんなにも騒がしいのは珍しい。
火事は思った以上に被害が大きかったのだろうか。
窓の外を見ても、ここから見える景色は真っ暗闇の裏庭だ。星々は爛々と輝いているし、天候も良い。
ベッドから降り、普段着のズボンに足を通す。寝間着代わりにしている長袖の緩いシャツのまま、俺は部屋のドアを開けた。
顔だけをのぞかせ廊下を見れば、隊員達が慌ただしく行き交っていた。彼等の会話から中央地区の火事は消し止められたことが分かったが、問題はそれで終わらなかったらしい。
詳しく聞くために俺は邪魔にならない程度に隊員のいる武器庫へと向かう。腰鞘の剣は主にここに保管されており、部屋には持っていけない。
出動する隊員は武器庫で保管員に剣を持ち出したことを確認され、必ず通らなければならないのだ。
元々夜間勤務者もいるので、居住区が真っ暗になることはない。薄暗い光の下でのんびりと歩きながら、ふと違和感に首を傾げる。
武器庫の向かいの談話室に数人の人間が囁き合うように顔を寄せていた。見たところ隊服は着ていない。ただの一般人のようだ。
「こんばんは。誰かのご家族ですか?」
どこか暗い表情をしている彼等は、中年の男性や女性が多く、その様子から若い隊員の親だろうとなんとなく思った。時折こうして談話室に通され、団欒をする隊員は珍しくないからだ。
「……ええ、息子がいるの」
「商店街の火事を見たかい? 火を放った人間は捕まったのだろうか」
「……大丈夫ですよ。第三から第六部隊員が総出で出てますし……犯人も捕まっているでしょう」
放火の噂は真実だったのか。そう思いながら当たり障りのない言葉を紡ぎ、微笑む。
「……だがあの大きな真我はいくら討伐隊でも歯が立たないだろう」
「真我? 真我が出たんですか?」
違う男性の呟きに、俺は思わず強い口調で問う。そうしてようやく彼等が此処にいる理由を察した。
首を巡らせて周囲を確認すれば、十数人程度の人間が悲しげな顔をしてただ肩を落としている。その空気に怖じ気づき、思わず一歩後退する。
「知らないのか? あの真我は大きかった。火の回りも早く皆なすすべなく食われて……」
「私たちは中央地区に住んでいたの」
「店も家も燃えてしまった」
「息子がここにいるのよ。第三で働いてる」
「うちの倅は第五だ」
「慌てて逃げたのよ。でも息子もあそこに向かうのかと思うと……」
口々に言われ、ごくりと唾を飲み込む。
大型の真我が出たのが本当ならば、それはもう討伐隊の仕事だ。とは言え事件として出動している他部隊も多い為、第一や第二にとっては良い援軍となるだろう。問題は、真我がいる事を知らず出動していった隊員達の無事だが……。
彼等もまた、それが心配で此処に寄ったのだ。息子の無事とその存在を確認する為に。
これは大事だ。さすがの俺も通常の討伐や事件ではないことを理解し、焦燥感に駆られる。
「……ナツヤ?」
訝しげな声がして、そちらを見れば、隊服姿のエンリィが眉を寄せて立っていた。
扉のない談話室は武器庫から丸見えだ。その入り口で俺を見下ろすエンリィは、乱れた金髪に隊服や頬が煤で汚れていて、既に事件現場に向かっていたのだとわかる姿だった。
ほんのすこし疲れた顔をしていた彼は、ふと室内を見回し俺に問う。
「誰と話していた? 独り言にしては大きかっ……」
「……よせ」
言いかけたエンリィの言葉を片手で制し、俺は首を振って誰もいない談話室を出た。その様子にエンリィも思うところがあったのだろう。言葉を飲み込んだ彼に感謝しながら大きく溜め息を吐いて息を整える。
談話室を振り返っても、そこには誰もいない。
エンリィが素直で気のいい奴だと知るのに、時間はかからない。
あれからなんとなく駐屯地内で姿を見かけると目で追ってしまうのが日課になっている。
事務室の窓から見る訓練姿の隊員。
真剣な表情で剣を突くエンリィ、上官に声をかけられ頷くその姿。同僚たちにも慕われているのか、彼は誰にでも声をかけられている。
食堂で姿を見かければ、数人の友人をいつも引き連れているし、通りすがりの他部隊ですらエンリィに声をかけていく。
出会った頃の不遜な態度は俺専用だったのか……と苛立つ一方で、少しずつ大人になっていく青年の姿に思わず笑みが零れる。
王族という立場は、この国ではあまり関係ない。その目を引く容姿から多少は王族としての区別をされたりするが、国の騎士団員として活躍する王族はラシュヌ陛下を筆頭に三人ほどいるし、陛下以外は皆同じ扱いを受けている。
王位継承をする人物が定まっている以上、他の王族は自由気儘だ。
国王陛下というものは、所謂シュライル王国騎士団の頂点ってだけだろう。
一般市民へ謁見や訪問をする習慣はないし、政治は他の部門も含めた頂点たちが主に担っている。無論騎士団の頂点として陛下も国政に関わるが、それ以上でもそれ以下でもないのだという。
真我という世界の敵がある以上、俺が元いた世界よりも平和なのかもしれない。人間同士で争ったとしてもそれは少人数内で収まるし、国をかけて命の取り合いまでに発展しない。
だがその分、真我への憎しみや恐怖は凄まじいものがある。俺のような人間を陛下が心底嫌うのにはその歴史から見て仕方ない事だろうし、それに関してはどうこう言うつもりもない。
「若いっていいよな」
訓練後の汗をタオルで拭う隊員達が、陽気な笑い声を上げてふざけあっている。その中のエンリィは誰かに何か厳しい事を言ったのか、真剣な表情をした。つられたように周囲も表情を硬め、だが次の瞬間にはドっと湧いたような笑いが広がり、エンリィは肩を叩かれたりして小突かれたりしている。
なんとも平和的な風景に俺も思わず笑みが零れる。
あいつと変わらぬ歳の頃にこの世界に来た身として、少し嫉妬する。慣れぬ訓練も苦痛だったし、世界に慣れるのに必死だった。
あの頃の俺の全ては、きっとあいつだけだった。
「……疲れてんのかな」
この間の件から、自分でも情緒不安定だと自覚している。
真我と対峙させられたあの時、記憶の奥底に沈んでいたトラウマが浮上し、表に出てきてしまった。それは自分が思うより深く、未だに引きずっている。
あの黒い生物を見るのも嫌だと知っているのは、エンリィ含め、数人しかいない。
殺せないのを知っているのは、あの当時上官だった第二や第一の者だけだろう。特に当時の隊長は、今の第一部隊に所属しており、陛下と真我討伐へと出向く主要メンバーだ。
ラシュヌ陛下が俺を連れ出そうとする理由は、彼から何か情報を得ているせいなのかもしれない。
「やだな……」
駐屯地の事務員として働いて十年経つが、そろそろ限界なのかも。
窓の淵で頬杖をつきながらぼーっとしていると、視線の向こうのエンリィがふとこちらに気付いて眉を上げた。
軽く手を上げてやると、エンリィも頬を緩め笑う。自然な動作ですぐに視線は外され、俺も窓を閉めた。
丁度その時、基地内の放送が流れる。ガヤガヤと雑音だらけのそれは、緊迫した声で叫ぶように言った。
『中央地区商店街にて火災発生。放火の目撃情報有。各部隊は部隊長の指示に従い直ちに出動せよ』
繰り返す──。
物騒な放送は駐屯地中に響き、今頃男達は一気に表情を引き締め現地へと向かうだろう。大きな事件はそう多くは無いが、無いわけではない。
暫く忙しくなるだろうなあ、とどこか他人事に思いながら俺も仕事をすべく机に向かった。
この火災が思った以上に大きく、多くの犠牲者を生む近年稀に見る大事件となることも知らずに。
◇
駐屯地内が慌ただしいと感じたのは、夜も深くなってからだ。
バタバタと廊下を走る足音が絶え間なく続いている。うつらうつらしてはその音に現実に戻されを数度繰り返した辺りで、諦めて身を起こす。
居住区がこんなにも騒がしいのは珍しい。
火事は思った以上に被害が大きかったのだろうか。
窓の外を見ても、ここから見える景色は真っ暗闇の裏庭だ。星々は爛々と輝いているし、天候も良い。
ベッドから降り、普段着のズボンに足を通す。寝間着代わりにしている長袖の緩いシャツのまま、俺は部屋のドアを開けた。
顔だけをのぞかせ廊下を見れば、隊員達が慌ただしく行き交っていた。彼等の会話から中央地区の火事は消し止められたことが分かったが、問題はそれで終わらなかったらしい。
詳しく聞くために俺は邪魔にならない程度に隊員のいる武器庫へと向かう。腰鞘の剣は主にここに保管されており、部屋には持っていけない。
出動する隊員は武器庫で保管員に剣を持ち出したことを確認され、必ず通らなければならないのだ。
元々夜間勤務者もいるので、居住区が真っ暗になることはない。薄暗い光の下でのんびりと歩きながら、ふと違和感に首を傾げる。
武器庫の向かいの談話室に数人の人間が囁き合うように顔を寄せていた。見たところ隊服は着ていない。ただの一般人のようだ。
「こんばんは。誰かのご家族ですか?」
どこか暗い表情をしている彼等は、中年の男性や女性が多く、その様子から若い隊員の親だろうとなんとなく思った。時折こうして談話室に通され、団欒をする隊員は珍しくないからだ。
「……ええ、息子がいるの」
「商店街の火事を見たかい? 火を放った人間は捕まったのだろうか」
「……大丈夫ですよ。第三から第六部隊員が総出で出てますし……犯人も捕まっているでしょう」
放火の噂は真実だったのか。そう思いながら当たり障りのない言葉を紡ぎ、微笑む。
「……だがあの大きな真我はいくら討伐隊でも歯が立たないだろう」
「真我? 真我が出たんですか?」
違う男性の呟きに、俺は思わず強い口調で問う。そうしてようやく彼等が此処にいる理由を察した。
首を巡らせて周囲を確認すれば、十数人程度の人間が悲しげな顔をしてただ肩を落としている。その空気に怖じ気づき、思わず一歩後退する。
「知らないのか? あの真我は大きかった。火の回りも早く皆なすすべなく食われて……」
「私たちは中央地区に住んでいたの」
「店も家も燃えてしまった」
「息子がここにいるのよ。第三で働いてる」
「うちの倅は第五だ」
「慌てて逃げたのよ。でも息子もあそこに向かうのかと思うと……」
口々に言われ、ごくりと唾を飲み込む。
大型の真我が出たのが本当ならば、それはもう討伐隊の仕事だ。とは言え事件として出動している他部隊も多い為、第一や第二にとっては良い援軍となるだろう。問題は、真我がいる事を知らず出動していった隊員達の無事だが……。
彼等もまた、それが心配で此処に寄ったのだ。息子の無事とその存在を確認する為に。
これは大事だ。さすがの俺も通常の討伐や事件ではないことを理解し、焦燥感に駆られる。
「……ナツヤ?」
訝しげな声がして、そちらを見れば、隊服姿のエンリィが眉を寄せて立っていた。
扉のない談話室は武器庫から丸見えだ。その入り口で俺を見下ろすエンリィは、乱れた金髪に隊服や頬が煤で汚れていて、既に事件現場に向かっていたのだとわかる姿だった。
ほんのすこし疲れた顔をしていた彼は、ふと室内を見回し俺に問う。
「誰と話していた? 独り言にしては大きかっ……」
「……よせ」
言いかけたエンリィの言葉を片手で制し、俺は首を振って誰もいない談話室を出た。その様子にエンリィも思うところがあったのだろう。言葉を飲み込んだ彼に感謝しながら大きく溜め息を吐いて息を整える。
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