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春 一目惚れ 4
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胸の奥で、鼓動が大きく跳ねた。
(藤沢くん……)
思わず息をのむ。
さっきまで教室の向こうにいた人が、今はこんなにも近くにいる。
それだけで、胸の奥が落ち着かない。
まさか、自分に声をかけてくるなんて思っていなかった。
一瞬、何を言えばいいのかわからなくなる。
「あ、え……」
言葉が出てこない。
鼓動ばかりが、やけに大きく聞こえる。
湊は急かす様子もなく、静かにこちらを見ていた。
その落ち着いた視線に、余計に緊張してしまう。
すずはやっと言葉を絞り出した。
「……少しだけ。」
湊は小さく笑った。
「やっぱり。」
その笑い方は、からかうようなものではなく、どこか柔らかかった。
「この学校、最初はわかりにくいよね。」
すずは慌てて頷く。
「あ、う、うん……」
まだ校舎のことはほとんどわからない。
でも、それよりも今は――
(藤沢くんと話してる……)
そのことの方で、頭がいっぱいだった。
湊は少し廊下の奥を見ながら言った。
「図書室?」
それから思い出したように続ける。
「さっき先生言ってたもんね。」
すずは小さく頷く。
「う、うん。」
「係の説明があるみたいで……」
自分の声が思ったより小さい。
緊張しているのが、自分でもわかった。
湊は「ああ」と頷いた。
「僕も行くよ。」
すずは目を丸くする。
「え?」
「学級委員の話があるみたい。」
「同じ場所だね。」
それから少し考えるように言った。
「よかったら、一緒に行く?」
その言葉を聞いた瞬間、すずの胸がまた大きく跳ねた。
(え……)
(藤沢くんと……一緒に……?)
頭の中が少し真っ白になる。
そんなこと、さっきまで想像もしていなかった。
「あ、えっと……」
言葉がうまくまとまらない。
断る理由なんてもちろんない。
でも、緊張してしまってすぐに答えられない。
すずは少しうつむきながら、小さく頷いた。
「お、お願い……します」
二人は並んで歩き始めた。
廊下にはまだたくさんの生徒がいる。
友達同士で話しながら歩く生徒。
部活へ向かう生徒。
帰る準備をしている生徒。
放課後のざわめきの中を、二人はゆっくり歩いていく。
すれ違う時、何人かの視線が湊に向いた。
「新入生?」
「ほんとだ。」
「同じ学年?」
そんな小さな声が聞こえる。
すずは思わず視線を落とした。
(やっぱり……)
さっきから、何人かが湊の方を見ている。
それだけ目立つ人だ。
そんな人が、今隣を歩いている。
(なんで私……)
余計に緊張してしまう。
すずはちらっと横を見る。
湊は特に気にしている様子もなく、静かに歩いていた。
落ち着いた横顔。
(……近い)
意識した瞬間、また鼓動が速くなる。
すずは慌てて前を向いた。
少しだけ沈黙が流れる。
でも不思議と、気まずさはなかった。
その静かな空気の中で、湊がふと口を開いた。
「あ、そういえば。」
すずは顔を上げる。
「え?」
湊は少し笑った。
「自己紹介、ちゃんとしてなかったよね。」
すずは一瞬きょとんとする。
湊は落ち着いた声で言った。
「藤沢湊。」
改めて聞くと、その名前が少し特別に感じられた。
すずは慌てて言う。
「あ、えっと……」
「一ノ瀬すず、です。」
少し声が上ずってしまう。
湊は頷いた。
「一ノ瀬さん。」
それから柔らかく笑う。
「さっき自己紹介で聞いてたけど、でもちゃんと挨拶した方がいいかなと思って。」
その丁寧な言い方に、すずの緊張が少しだけほどけた。
「……うん。」
さっきより自然に声が出る。
二人はそのまま歩き続ける。
すると湊が思い出したように言った。
「さっき。」
すずは顔を上げる。
「え?」
「図書係。」
「誰も手を挙げなかったよね。」
その言葉で、すずは教室の空気を思い出した。
先生が「図書係」と言ったとき。
教室はしんと静まり返っていた。
誰も手を挙げない。
少し気まずい空気。
先生も、少し困った顔をしていた。
(このままだと、先生困るよね)
そう思った。
それだけだった。
すずは小さく言う。
「……たまたまだよ。」
「本も好きだし。」
湊は少し首を傾けた。
「そう?」
それから静かに言う。
「でも、あの空気で手を挙げるのって、なかなかできないよね。」
すずは答えられなかった。
湊は前を見たまま続ける。
「先生、ちょっと助かった顔してた。」
「気づいてた?」
すずは驚いて顔を上げる。
「え……」
湊は少し笑った。
「たぶんだけどね。」
それから静かに言った。
「一ノ瀬さん、周りの空気ちゃんと見てる人だよね。」
そのとき、湊が足を止めた。
「ここだよ。」
顔を上げると、ドアの横に小さなプレートが見える。
図書室
湊がドアを引く。
「司書の先生、いると思う。」
それから少し横に避けた。
「どうぞ。」
すずは小さく頭を下げた。
「ありがとう。」
図書室の扉を開けると、静かな空気がふわりと流れてきた。
廊下のざわめきとは違う、落ち着いた空気。
本の匂いと、午後のやわらかな光が混ざっている。
窓際では他のクラスの生徒が数人、本を読んでいた。
カウンターの前には、本を返しに来たらしい生徒が一人立っている。
すずは少しほっとする。
(よかった……)
(人いる……)
さすがに二人きりだったらどうしようかと思っていた。
でも――
「あれ?」
思わず声が漏れる。
カウンターの椅子には、誰も座っていなかった。
司書の先生がいると思っていたのに、姿が見えない。
すずは少し身を乗り出す。
「……いない。」
後ろから湊の声がした。
「席外してるのかな。」
すずは慌てて頷く。
「あ、え、あ……う、うん。」
湊は周りを見渡してから言った。
「少し待とうか。」
「う、うん……」
図書室は静かだった。
ページをめくる音。
椅子が小さくきしむ音。
それ以外は、ほとんど聞こえない。
そんな静けさの中で、すずの心臓だけが落ち着かなかった。
(どうしよう……)
すぐ近くに湊がいる。
それだけで、胸がざわざわする。
すずは落ち着かなくて、なんとなく本棚を見ていた。
ずらりと並ぶ本の背表紙。
タイトルを目で追いながら、ゆっくり歩く。
本を探しているふり。
そのとき――
「本、好きなの?」
後ろから声がして、すずはびくっと肩を揺らした。
「あ、え……!」
振り向くと、湊が本棚を見ている。
すずは慌てて言った。
「す、すき……」
言った瞬間、頭が真っ白になる。
(あ……!)
(今、好きって言った……!)
思わず勢いで言ってしまった。
すずは慌てて言葉を足す。
「あ、えっと……ち、違くて……」
「違くはないんだけど……!」
自分でも何を言っているのかわからなくなる。
顔が少し熱い。
「その……」
「な、なんとなく、見るの好きで……」
小さな声で付け足した。
湊はその様子を見て、少しだけ笑った。
からかうような笑いではなかった。
「そっか。」
それだけ言う。
それだけなのに、すずの胸の奥が少し軽くなる。
そのとき――
図書室の扉が開いた。
「……あ、いた。」
入ってきた先生は、ほっとしたように言った。
「藤沢、ここにいたのか。」
「教室にもいないし、廊下にもいないしでさ。」
「どこ行ったんだろうって、ちょっと心配したぞ。」
それから思い出したように言う。
「学級委員長の説明、職員室でやるから。」
「今みんな集まってる。」
「来てくれるか?」
湊は軽く頭を下げた。
「すみません、すぐ行きます。」
それから、すずを見る。
「ごめんね。」
「呼ばれたみたい。」
すずは慌てて頷く。
「あ、う、うん……!」
湊は図書室の出口へ向かった。
扉の前で少し振り向く。
「じゃあ、行ってくる。」
そして静かに言う。
「また明日。」
そう言って、図書室を出ていった。
扉が静かに閉まる。
すずはその方向を、少しだけ見つめていた。
そのとき、ふと先生の言葉を思い出す。
——教室にもいないし、廊下にもいないしでさ。
——どこ行ったんだろうって。
(……あれ?)
胸の奥で、小さく何かが引っかかる。
学級委員長の説明は、職員室。
つまり――
(藤沢くん……)
(本当は、最初から職員室に行くはずだったんじゃ……)
なのに。
廊下で、自分が図書室へ向かうと知ったとき。
「図書室?さっき先生言ってたもんね」
そう言って、迷いなくついてきた。
(もしかして……)
胸が、どくんと鳴る。
(私が一人だから……)
(ついてきてくれたの……?)
静かな図書室の中で、
そのことに気づいた瞬間、
胸の奥がじんわりとあたたかくなった。
さっきより、少し強く。
鼓動が速くなるのを感じながら、
すずはもう一度、図書室の扉の方を見つめた。
(藤沢くん……)
思わず息をのむ。
さっきまで教室の向こうにいた人が、今はこんなにも近くにいる。
それだけで、胸の奥が落ち着かない。
まさか、自分に声をかけてくるなんて思っていなかった。
一瞬、何を言えばいいのかわからなくなる。
「あ、え……」
言葉が出てこない。
鼓動ばかりが、やけに大きく聞こえる。
湊は急かす様子もなく、静かにこちらを見ていた。
その落ち着いた視線に、余計に緊張してしまう。
すずはやっと言葉を絞り出した。
「……少しだけ。」
湊は小さく笑った。
「やっぱり。」
その笑い方は、からかうようなものではなく、どこか柔らかかった。
「この学校、最初はわかりにくいよね。」
すずは慌てて頷く。
「あ、う、うん……」
まだ校舎のことはほとんどわからない。
でも、それよりも今は――
(藤沢くんと話してる……)
そのことの方で、頭がいっぱいだった。
湊は少し廊下の奥を見ながら言った。
「図書室?」
それから思い出したように続ける。
「さっき先生言ってたもんね。」
すずは小さく頷く。
「う、うん。」
「係の説明があるみたいで……」
自分の声が思ったより小さい。
緊張しているのが、自分でもわかった。
湊は「ああ」と頷いた。
「僕も行くよ。」
すずは目を丸くする。
「え?」
「学級委員の話があるみたい。」
「同じ場所だね。」
それから少し考えるように言った。
「よかったら、一緒に行く?」
その言葉を聞いた瞬間、すずの胸がまた大きく跳ねた。
(え……)
(藤沢くんと……一緒に……?)
頭の中が少し真っ白になる。
そんなこと、さっきまで想像もしていなかった。
「あ、えっと……」
言葉がうまくまとまらない。
断る理由なんてもちろんない。
でも、緊張してしまってすぐに答えられない。
すずは少しうつむきながら、小さく頷いた。
「お、お願い……します」
二人は並んで歩き始めた。
廊下にはまだたくさんの生徒がいる。
友達同士で話しながら歩く生徒。
部活へ向かう生徒。
帰る準備をしている生徒。
放課後のざわめきの中を、二人はゆっくり歩いていく。
すれ違う時、何人かの視線が湊に向いた。
「新入生?」
「ほんとだ。」
「同じ学年?」
そんな小さな声が聞こえる。
すずは思わず視線を落とした。
(やっぱり……)
さっきから、何人かが湊の方を見ている。
それだけ目立つ人だ。
そんな人が、今隣を歩いている。
(なんで私……)
余計に緊張してしまう。
すずはちらっと横を見る。
湊は特に気にしている様子もなく、静かに歩いていた。
落ち着いた横顔。
(……近い)
意識した瞬間、また鼓動が速くなる。
すずは慌てて前を向いた。
少しだけ沈黙が流れる。
でも不思議と、気まずさはなかった。
その静かな空気の中で、湊がふと口を開いた。
「あ、そういえば。」
すずは顔を上げる。
「え?」
湊は少し笑った。
「自己紹介、ちゃんとしてなかったよね。」
すずは一瞬きょとんとする。
湊は落ち着いた声で言った。
「藤沢湊。」
改めて聞くと、その名前が少し特別に感じられた。
すずは慌てて言う。
「あ、えっと……」
「一ノ瀬すず、です。」
少し声が上ずってしまう。
湊は頷いた。
「一ノ瀬さん。」
それから柔らかく笑う。
「さっき自己紹介で聞いてたけど、でもちゃんと挨拶した方がいいかなと思って。」
その丁寧な言い方に、すずの緊張が少しだけほどけた。
「……うん。」
さっきより自然に声が出る。
二人はそのまま歩き続ける。
すると湊が思い出したように言った。
「さっき。」
すずは顔を上げる。
「え?」
「図書係。」
「誰も手を挙げなかったよね。」
その言葉で、すずは教室の空気を思い出した。
先生が「図書係」と言ったとき。
教室はしんと静まり返っていた。
誰も手を挙げない。
少し気まずい空気。
先生も、少し困った顔をしていた。
(このままだと、先生困るよね)
そう思った。
それだけだった。
すずは小さく言う。
「……たまたまだよ。」
「本も好きだし。」
湊は少し首を傾けた。
「そう?」
それから静かに言う。
「でも、あの空気で手を挙げるのって、なかなかできないよね。」
すずは答えられなかった。
湊は前を見たまま続ける。
「先生、ちょっと助かった顔してた。」
「気づいてた?」
すずは驚いて顔を上げる。
「え……」
湊は少し笑った。
「たぶんだけどね。」
それから静かに言った。
「一ノ瀬さん、周りの空気ちゃんと見てる人だよね。」
そのとき、湊が足を止めた。
「ここだよ。」
顔を上げると、ドアの横に小さなプレートが見える。
図書室
湊がドアを引く。
「司書の先生、いると思う。」
それから少し横に避けた。
「どうぞ。」
すずは小さく頭を下げた。
「ありがとう。」
図書室の扉を開けると、静かな空気がふわりと流れてきた。
廊下のざわめきとは違う、落ち着いた空気。
本の匂いと、午後のやわらかな光が混ざっている。
窓際では他のクラスの生徒が数人、本を読んでいた。
カウンターの前には、本を返しに来たらしい生徒が一人立っている。
すずは少しほっとする。
(よかった……)
(人いる……)
さすがに二人きりだったらどうしようかと思っていた。
でも――
「あれ?」
思わず声が漏れる。
カウンターの椅子には、誰も座っていなかった。
司書の先生がいると思っていたのに、姿が見えない。
すずは少し身を乗り出す。
「……いない。」
後ろから湊の声がした。
「席外してるのかな。」
すずは慌てて頷く。
「あ、え、あ……う、うん。」
湊は周りを見渡してから言った。
「少し待とうか。」
「う、うん……」
図書室は静かだった。
ページをめくる音。
椅子が小さくきしむ音。
それ以外は、ほとんど聞こえない。
そんな静けさの中で、すずの心臓だけが落ち着かなかった。
(どうしよう……)
すぐ近くに湊がいる。
それだけで、胸がざわざわする。
すずは落ち着かなくて、なんとなく本棚を見ていた。
ずらりと並ぶ本の背表紙。
タイトルを目で追いながら、ゆっくり歩く。
本を探しているふり。
そのとき――
「本、好きなの?」
後ろから声がして、すずはびくっと肩を揺らした。
「あ、え……!」
振り向くと、湊が本棚を見ている。
すずは慌てて言った。
「す、すき……」
言った瞬間、頭が真っ白になる。
(あ……!)
(今、好きって言った……!)
思わず勢いで言ってしまった。
すずは慌てて言葉を足す。
「あ、えっと……ち、違くて……」
「違くはないんだけど……!」
自分でも何を言っているのかわからなくなる。
顔が少し熱い。
「その……」
「な、なんとなく、見るの好きで……」
小さな声で付け足した。
湊はその様子を見て、少しだけ笑った。
からかうような笑いではなかった。
「そっか。」
それだけ言う。
それだけなのに、すずの胸の奥が少し軽くなる。
そのとき――
図書室の扉が開いた。
「……あ、いた。」
入ってきた先生は、ほっとしたように言った。
「藤沢、ここにいたのか。」
「教室にもいないし、廊下にもいないしでさ。」
「どこ行ったんだろうって、ちょっと心配したぞ。」
それから思い出したように言う。
「学級委員長の説明、職員室でやるから。」
「今みんな集まってる。」
「来てくれるか?」
湊は軽く頭を下げた。
「すみません、すぐ行きます。」
それから、すずを見る。
「ごめんね。」
「呼ばれたみたい。」
すずは慌てて頷く。
「あ、う、うん……!」
湊は図書室の出口へ向かった。
扉の前で少し振り向く。
「じゃあ、行ってくる。」
そして静かに言う。
「また明日。」
そう言って、図書室を出ていった。
扉が静かに閉まる。
すずはその方向を、少しだけ見つめていた。
そのとき、ふと先生の言葉を思い出す。
——教室にもいないし、廊下にもいないしでさ。
——どこ行ったんだろうって。
(……あれ?)
胸の奥で、小さく何かが引っかかる。
学級委員長の説明は、職員室。
つまり――
(藤沢くん……)
(本当は、最初から職員室に行くはずだったんじゃ……)
なのに。
廊下で、自分が図書室へ向かうと知ったとき。
「図書室?さっき先生言ってたもんね」
そう言って、迷いなくついてきた。
(もしかして……)
胸が、どくんと鳴る。
(私が一人だから……)
(ついてきてくれたの……?)
静かな図書室の中で、
そのことに気づいた瞬間、
胸の奥がじんわりとあたたかくなった。
さっきより、少し強く。
鼓動が速くなるのを感じながら、
すずはもう一度、図書室の扉の方を見つめた。
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