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ナルシスト魔女が異世界に転生したら歯ブラシでした。

屈辱

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ハロー!私の名前は『ジャンボ・ビューティフリー!』泣く子も黙る美少女魔女よ!

そう、私は誰もが羨むレベルの美少女だった。男達は私が頼めばみんな貢物をくれたし、私が叫べば必ず道が出来たわ。でも・・・そんな日々も長くは続かなかった。私は私の容姿を嫉妬したブス共から『魔女狩り』と称して火炙りにされたわ。享年34歳だった。

「この魔女め!自分の方が似合うからとか言って私の化粧品勝手に何度も盗みやがって!」

「俺の金返せー!散々貢がせやがって何がホワイトデーだブラックデーじゃねーか!!」

「どんな面下げて私きれい?とか言ってんだ!!口裂け女か!!」

「デブー!!」

薄れゆく意識の中、罵倒を聞きながら私は思った。無念、こんな身勝手な理由で私の事を殺すなんて。ここで死ぬにはまだ早い。


この私の美貌をもっと色んな人に知って貰わなきゃね!


と、いうわけでこの世界で必ず毎日目にするものは・・・歯ブラシ!あれに乗り移って魔法を使って私の容姿の感想を言ってもらいましょう!

『魔女は歯ブラシに転生しました。』

私の顔を笑った人には、キツーいお仕置きが待ってるからね?
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