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第ニ章
花壇
しおりを挟む朝、起きた時俺はベッドの上で涙を流しながらしゃくり上げていた。
「何で・・・何でこんな事に・・・」
相川は俺のこと、もう好きじゃない。もう関わる資格なんか無い。それを強く実感してしまった。
「くそっ・・・オナニーしたろ。」
もう今日はギリギリまで寝てよ。まだ学校行くまで1時間あるし・・・
・・・ああ!!そういえば今日は朝早くに旗を描かなきゃいけないんやった!星野も駅まで迎えに来るしそろそろ家出なきゃ。
「いただきます。」
「そんな飯食うてるヒマあったらハーバード目指して勉強せんかいアホ!死ね!」
シャコシャコシャコシャコ・・・
「何朝からドタバタ騒いどんねんあほんだら!死ね!」
「いってきます・・・」
「さっさと出てけやアホ!貴様の事憎うてたまらんわ!死」
バタンッ
はあ、行く気出ねえな。もう体が動かへん。とりま早く星野のところに・・・
「いやあああああ!」
「うわっ!」
・・・相川の家からや。
そっちの方に走って行くと相川が制服姿で泣きながらしゃがみこんでいた。
「花壇が・・・花壇が荒らされてる!誰がこんな事したの!?」
相川の足元に目をやると綺麗に咲いた花がひどくバラバラに荒らされていた。色々な色の花はすっかり肥料のように土に溶け込んでしまっている。
「う・・・うわああああああん・・・」
可哀想・・・。でも、今日はなんとなく話しかけたくない。近寄りたく無い。あと星野もおるし。
「いやだああ、いやだよおおお!」
勝手に泣いてろ。他の男に助けてもらえ。
「花が・・・一生懸命育てたのに・・・」
「・・・・・・。」
タッタッタッタ・・・
「大丈夫か相川!?」
「渡辺ええええ・・・花壇が・・・ぐじゃぐじゃでええええ・・・」
「・・・今度新しい種あげるから頑張って咲かせろ!うちにあるチューリップの球根の鉢もあげるから!」
「本当・・・?」
「おう。」
「・・・分かった。もう大丈夫、ありが」
「相川さん大丈夫!?」
後ろから声が聞こえた。
「酷い・・・誰がこんな事・・・」
星野。
「こんなことされて可哀想!元気出してね!相川さん!」
「あ・・・ありがとう・・・」
「夜空、お前なんでここにいるんや。駅で待ち合わせって言ったろ。あと何で俺んち知ってるの?」
「あ!竜司!もう時間になっちゃう!じゃ、相川さん、ウチら先に行くから相川さんは後からゆっくり来てね!」
「・・・うん。じゃあ、また後で・・・。」
「うん!行こっ、竜司!」
「・・・・・・。」
・・・俺たちは駅に向かって暫く歩みを進めた。
「それでねー!アイドルのショー君がカッコ良くてー!」
「うんうん。」
「あ、あと昨日のクイズでポン見た!?」
「俺もそれ見たわー。」
「あ!あれ超ヤバかったよねー!特にあの言葉当てはめるやつとか」
「おい。」
「なあに?竜司!」
「怒らへんのか?他の女と関わって。」
「・・・うん、怒らないよ!」
「これからも?」
「ううん、さっきだけ!」
「どうしてー?」
「さっきだけなものはさっきだけなのー!」
「そっかあ。」
糞が。
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