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第ニ章
シャワー
しおりを挟むサーッ・・・
俺は頭からシャワーを浴びる。あー、まさかこいつの前に全裸で姿を現わす日が来るとは思わなかったわ。
「ねえ。」
相川が外から話しかけて来た。
「何や。」
「そのお腹の傷って、手術跡?」
「・・・まあ、似た様なもん。」
「・・・そっか。」
「変だよな?」
「・・・変って言われてもなあ・・・。」
「お前にゃ関係ねえよな。」
「・・・ごめん。」
俺はタオルで軽く体を拭いて相川の元に戻った。
「ただいま。」
「おかえりー。」
「ブッ!!」
脱いどる!
相川は何故か服を全て脱ぎ捨てて、大きな布団で体を隠していた。
「もしもし相川さん。服は何処へ?」
「脱いだ。」
「何で!?」
「シたいから。」
oh・・・
「風邪引くぜ?」
「大丈夫。そのうちあったまるから。」
「関係ないね。」
こいつ・・・一体何を血迷ったのだろう。
「あの、ぶっちゃけ俺もヤリてえぜ?」
「・・・うん。」
「でもこういうのって本来そんなに簡単に渡すもんじゃねえよ。」
「だって・・・」
「言い訳は要らへんぞ。」
「・・・ごめんなさい。他の女の子の事は沢山構ってるのに、私だけ構ってもらえなくて寂しかったの。」
「・・・・・・。」
「好きだから。」
こいつ・・・ほんとに俺の事が好きなんやな。気持ちはとっても嬉しいぜ。
・・・まあ俺は別に「渡辺 竜司」じゃねえけどな!
「相川さん、てめえ因みに風呂入った?」
「私?私朝シャン派なんだ!」
「じゃあてめえも今相当汚ねえな!そんなに好きなら生でシてやるよ!今までヤラなくてごめんなー!」
「えっ!?嫌!生はダメ!絶対嫌!」
「うるせえ!お前は1回男にビビった方がええ!」
「いやあああああ!」
俺はそのまま相川を布団から引っぺがしてシャワールームに引きずり込んだ。かといって別に本当にいたす訳ではない。1回こいつの天然にはお灸を据えた方がええからな。
バタン!
サーッ・・・
「ねえ!いきなり何すんの?」
「てめえが何すんの!?」
「だって・・・好きな人が別の人とシた後って聞いて黙ってられる訳ないでしょ!?でもどうして良いのか分かんなくて・・・」
「そんなの簡単。諦めな。」
「え?」
「俺の事は諦めろってんだ。」
「・・・何で?」
「何でじゃねえ。さもないと本当にヤるぞ。忘れてるかもしれないけど俺ヤリチンよ?最初あんなに怯えてただろ。」
「・・・・・・。」
「やっぱりてめえと一緒にいるより他の女とヤッてる方が楽しいわ。」
「・・・っっ!」
「・・・へっ。」
ようやく諦めたか。お前は最初から大人しく俺の事だけ見てろ。
「・・・このっ!」
ガッ!
「いって!何掴みかかってんの?」
「うるさい!」
「何?あれ、もしかして嫉妬してるのー?でも俺もう何度もヤッてるからねー!」
「くそっ!くそっ!」
ぐいっ!ぐいっ!
「へへへっ!」
「ぐぐぐぐぐ・・・」
「・・・おい、滑るから一回止めろ。」
「やめない!・・・うわっ!」
「ほーら言わんこっちゃないああああああああ!!」
ドシン!
俺は相川に押されて滑って尻餅をついた。
「・・・相川!危ねえだろうが・・・てめえ・・・」
「・・・っっ」
ふと俺が前を見ると、すぐ目の前に相川の顔があった。しかもお面が少し上にズレて下から相手の体が丸見えだ。
「・・・このままだとお前爆死するな!今戻すから・・・」
「戻さないで。」
「・・・何言ってんだてめえ・・・え?」
相川が横から俺の顔を触って来た。俺の顔を確かめるように撫で回す。
「・・・こんな感じの顔してたんだ!」
「かっこええやろ。」
「別に。」
「照れんな。」
「・・・・・・。」
「相川・・・」
「・・・私ね、ずっとルイ君の顔、見たかったの。」
「え?それって・・・」
「でも、今日ようやくちょっとでも知る事が出来て嬉しかった。」
「え、じゃあてめえ本気で・・・んん!?」
「・・・・・・。」
しばらくその場に沈黙が走った。相川が、俺の唇に、キスして来た。
「・・・私、本当にルイ君の事好きだから。」
「・・・相川。」
「・・・・・・。」
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