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第ニ章
虹色
しおりを挟むこうして俺と相川の黒い絵の具の除去作業が始まった。桐を両手に持ってガリガリと削っていく。
「ねえこれ本当に終わるかな!?」
「終わる終わる!絶対終わるわ!」
俺たちは小さい頃のようにデカいキャンパスの上を駆け回った。
青、黄色、紫、緑、オレンジ・・・
俺達が手を動かす度に繊細な色が戻っていく。
「ヤバい!もう全身超真っ黒!」
「ははははは!お前顔にも付いてヒゲみたいになってんぞ!」
「うるさい!あんたも一緒だ!」
俺、また昔みたいに相川と話せてる。上手くいってる。
「相川ー!明日の文化祭頑張るぞ!」
「おー!あったり前でしょ!?」
相川は太陽のような笑顔を浮かべている。この笑顔、次にまた見る日は来るのかな。
そんな事を考えている内に、気が付いた頃には旗はすっかり綺麗な虹色に戻って、その上で俺たちは眠ってしまっていた。俺は少し涙を流した。
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