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世界が壊れる
見切り教育
しおりを挟むテレビを眺めていると、急に暗い顔でスーツを着た髭を生やしたおじさんがテレビに映し出された。この人は・・・総理大臣?一体何がどうなってんだよ!
『日本は非常に厳しい状況に陥りました。年々人口が増え続けていくと同時に少子高齢化が進み、貧富の差が次第に激しくなり、平等な社会ではなくなってしまいました。』
違うそうじゃない!あのアナウンサーはどうなったんだよ!?
『それより、首相は何を伝えたいのですか?』
おお!記者ナイス!
『・・・ついに我が国、日本の財産が底を尽きてしまいました。資金が足りなくなったのです。』
・・・え?
お金が足りなくなった?それってつまりどういうこと?
『おおおおおおおおお・・・』
パシャパシャパシャ・・・
テレビの中で記者がどよめき、カメラのフラッシュが何度も起こる。
『人口が増え過ぎたのです。』
・・・は?
『じゃあ日本はどうなってしまうんだ!』
『そうだそうだ!』
『言ってみろ!!』
『わあわあぎゃあぎゃあ』
『落ち着いてください!!まだ解決策はあります!終わってしまった訳ではありません!それが今回急遽、締結された法律です。その名も・・・
見切り教育!!』
み・・・見切り教育?変わった名前の法律だな。
『おおおおおおお・・・』
パシャシャシャシャシャ・・・
『この現代日本は先ほども言ったように人口だけが増えて平等な社会ではなくなってしまいました。そして終いには人口に対して資金が足りなくなり、かなり危険な状態になりました。
このままでは日本が危ない・・・そこで私達日本政府は画期的な方法を思いつきました。それが・・・
全日本エリートプロジェクト!』
全日本エリートプロジェクト?なんだかとても難しそう。
『このプロジェクトは、子供達全員が“エリート”になるように教育をし、日本を平等かつ豊かな社会にしようという非常に画期的なプロジェクトです。しかし・・・
それで人口が減って日本のお金が安定する訳ではなく中には非行に走り、能力が平均よりも著しく低い“バカ”と呼ばれる人々が出てきてしまいます。』
かなり実現が困難そうなプロジェクトだ。それと人口問題はどう関係しているのかな?
『ここで役に立つのが新法律、見切り教育なのです。この法律は至ってシンプルで、最終学歴の偏差値が70を超えなかったら
処刑します。』
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