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第85話 平たく言ってしまえば
「あなたを見ていると、僕は一緒に僕の冒険についてきてくれないかなって思ってしまうんだ」
「あなたの冒険?」
他人の冒険に付き合う筋合いはない。
ハンナにはハンナの物語りがある。イエスマンばかりに囲まれて暮らす王子様は、これだから、困るよね。
とは、思ったが、言いたがりの身分の高いお方の意見は聞くふりをしておくに限る。どうせ大したことは言わないと思う。
「王子を辞めて公爵家を名乗れば、自由に遊べるのかもしれないけど、そんなのに興味はない。今、僕が興味を持っているのは、穀物だ」
「穀物?」
あまりにも意外な言葉にハンナは聞き返した。
「そう、穀物。作付面積を増やし、食糧を増産する。余れば売る。国富となる」
ハンナ嬢は呆れて殿下の顔を見た。
王家の人々からそんな言葉を聞いたことがない。
王家の人間は農家じゃない。
「どうしてそんなお考えを?」
「話せば長いが、あなたが聞きたいと言うなら……」
聞きたいわけではないのだけどもな。予定にない訪問だし、穀物に特に興味はない。王子の話より、小説の続きが読みたい。
「殿下をわずらせるつもりはございません」
「留学したのが始まりだった」
始まってしまった。これ、終わらないんじゃないかな。
殿下は米、大麦、小麦の種類や耕作条件についてしゃべりだした。
ハンナは侍女が殿下が求婚をあきらめていない、と仄めかしていたのを思い出した。
「大変熱心ですもの。今にきっと、口説きに来られるのではないでしょうか」
それがこれか。米問題か。
熱心に捲し立てる殿下を、諦めにも似た境地でハンナは眺めた。
これでは全く口説きにはなってないよね。失格。
しかし、殿下の話は初めて聞くテーマだった。
ハンナは麦の種類も米との違いも知らなかったし、耕作条件なども知らない。聞いてみると面白い。
そして殿下は、そんなことに興味があったのか。
国を富ませる。なるほど。王子としては当然かも知れない。そう言う使命感を抱いていたのか。
「僕、全然そんなことには関心ないんだけどね」
王子は締めくくった。
ハンナは半目になって王子殿下を見上げた。結論が違うじゃないか。
「でも、向いてるらしいんだよね」
「はあ?」
「農業に生産性を持ち込むとか。あと、品種改良とかさ」
なんか良さそうなことを言っているが、フィリップ殿下の焦点は、麦地帯に米を増やしたい、その方が高く売れるから、みたいな趣旨だったようにも思う。
米の方が高カロリーなんですって。
あと一粒あたりの収穫量も優れているのですって。
「でも、水が大量に必要ですわよね? 気候条件的に無理だと思いますわ」
一応、問題点を指摘したくなった。
フィリップ殿下は、嬉しそうに笑うと、それまで向かい合って座っていたのに、グイッと顔を近づけた。
「好きだよ、ハンナ」
「えっ?」
「ほんとに好きだ。あなたはいつも僕の話に的確な返事をくれる。そんな人、いない」
「的確な返事ですか?」
王子殿下はうなずいた。
「盲目的に肯定する人間のなんと多いことか。この話の問題は水に尽きる。雨が少なすぎるんだ。あなたは王都のにぎやかさが煩わしいと言っていたね」
「煩わしいなどとは申しておりませんわ」
エリック様と一緒に行ったカフェは楽しかった。二人でこっそり特等席からヒルダ嬢とジョージを看視するのはドキドキした。
にぎやかな街は、人通りが多いだけで気分が上がった。
「じゃあ言い直そう。王都に住めば、招待状のやり取りや、義理で参加しなくてはいけないけど本当は行きたくない夜会やお茶会が多すぎるって」
ハンナは素早く顔をあげた。
それこそが、ハンナの母やマーガレット伯母様が、領地に住んでいる理由だった。
「田舎は刺激が少ない。面白くないよね。だけど、僕は田舎でやりたいことがあるので、田舎に行きたいんだ。もちろん、時々は王都に戻るけど」
フィリップ王子殿下はさらに言った。
「田舎なら、僕が王様なんだ」
それからニコリとした。
「周り中の貴族たちは、僕の機嫌を取りに来る。つまり、僕が来いと言えば来るし、来るなと言えば来ない。だって、僕は王族だから」
お言葉ごもっともだ。好き放題な生活が出来ると言いたいのね。
「楽だよ。ヒルダ嬢はいない」
殿下の笑みが深まった。
「ハンナ嬢は、僕にはもっとふさわしい方がいるだろうって言うけど、そのふさわしい方々が僕と結婚したがる理由は、王都で王族として暮らせるからだよね?」
ゆっくりとハンナはうなずいた。
突き詰めて考えたことがなかったが、王族が夫なら、目に見えない権力をふるえる。お金も自由自在だろう。ましてやイケメンなら、人から、さぞ、うらやましがられるだろう。
わかっているからこそ、いろんな女性や、家が、王子にハエのようにたかってくるだろう。そして、ハンナは邪魔ものなので、何をされるかわからない。そう言う人たちは、何をするかわからない。
ハンナに戦う気はなかった。これまでだって、受け身ばかりだった。
「それでも、これまでみたいな変わった格好だったら、誰も立候補してこない」
あちゃー。自分でも理解していたのか。
「ヒルダ嬢だけは、元々の顔をうすうす知っていた。幼馴染だからね。言っとくけど、幼馴染だからって必ず相手を良く思う訳じゃない。本性を知ってるからヒルダ嬢だけはお断りだ」
こう釘を刺してから、殿下は続けた。
「不便は不便なんだ、あの格好。隣国から何も言って来なければ、つまり、ほとぼりが冷めれば、元の姿に戻りたかった。だって、これからしたいことがあるんだもん。僕は王家の義務を果たすつもりはないけど、権利だけは使おうと思っているんだ。そのためには、本来の顔に戻らないと王子様に戻れないからね。変な王子と思われるのも、特権を使えないからダメだし」
「あなたの冒険?」
他人の冒険に付き合う筋合いはない。
ハンナにはハンナの物語りがある。イエスマンばかりに囲まれて暮らす王子様は、これだから、困るよね。
とは、思ったが、言いたがりの身分の高いお方の意見は聞くふりをしておくに限る。どうせ大したことは言わないと思う。
「王子を辞めて公爵家を名乗れば、自由に遊べるのかもしれないけど、そんなのに興味はない。今、僕が興味を持っているのは、穀物だ」
「穀物?」
あまりにも意外な言葉にハンナは聞き返した。
「そう、穀物。作付面積を増やし、食糧を増産する。余れば売る。国富となる」
ハンナ嬢は呆れて殿下の顔を見た。
王家の人々からそんな言葉を聞いたことがない。
王家の人間は農家じゃない。
「どうしてそんなお考えを?」
「話せば長いが、あなたが聞きたいと言うなら……」
聞きたいわけではないのだけどもな。予定にない訪問だし、穀物に特に興味はない。王子の話より、小説の続きが読みたい。
「殿下をわずらせるつもりはございません」
「留学したのが始まりだった」
始まってしまった。これ、終わらないんじゃないかな。
殿下は米、大麦、小麦の種類や耕作条件についてしゃべりだした。
ハンナは侍女が殿下が求婚をあきらめていない、と仄めかしていたのを思い出した。
「大変熱心ですもの。今にきっと、口説きに来られるのではないでしょうか」
それがこれか。米問題か。
熱心に捲し立てる殿下を、諦めにも似た境地でハンナは眺めた。
これでは全く口説きにはなってないよね。失格。
しかし、殿下の話は初めて聞くテーマだった。
ハンナは麦の種類も米との違いも知らなかったし、耕作条件なども知らない。聞いてみると面白い。
そして殿下は、そんなことに興味があったのか。
国を富ませる。なるほど。王子としては当然かも知れない。そう言う使命感を抱いていたのか。
「僕、全然そんなことには関心ないんだけどね」
王子は締めくくった。
ハンナは半目になって王子殿下を見上げた。結論が違うじゃないか。
「でも、向いてるらしいんだよね」
「はあ?」
「農業に生産性を持ち込むとか。あと、品種改良とかさ」
なんか良さそうなことを言っているが、フィリップ殿下の焦点は、麦地帯に米を増やしたい、その方が高く売れるから、みたいな趣旨だったようにも思う。
米の方が高カロリーなんですって。
あと一粒あたりの収穫量も優れているのですって。
「でも、水が大量に必要ですわよね? 気候条件的に無理だと思いますわ」
一応、問題点を指摘したくなった。
フィリップ殿下は、嬉しそうに笑うと、それまで向かい合って座っていたのに、グイッと顔を近づけた。
「好きだよ、ハンナ」
「えっ?」
「ほんとに好きだ。あなたはいつも僕の話に的確な返事をくれる。そんな人、いない」
「的確な返事ですか?」
王子殿下はうなずいた。
「盲目的に肯定する人間のなんと多いことか。この話の問題は水に尽きる。雨が少なすぎるんだ。あなたは王都のにぎやかさが煩わしいと言っていたね」
「煩わしいなどとは申しておりませんわ」
エリック様と一緒に行ったカフェは楽しかった。二人でこっそり特等席からヒルダ嬢とジョージを看視するのはドキドキした。
にぎやかな街は、人通りが多いだけで気分が上がった。
「じゃあ言い直そう。王都に住めば、招待状のやり取りや、義理で参加しなくてはいけないけど本当は行きたくない夜会やお茶会が多すぎるって」
ハンナは素早く顔をあげた。
それこそが、ハンナの母やマーガレット伯母様が、領地に住んでいる理由だった。
「田舎は刺激が少ない。面白くないよね。だけど、僕は田舎でやりたいことがあるので、田舎に行きたいんだ。もちろん、時々は王都に戻るけど」
フィリップ王子殿下はさらに言った。
「田舎なら、僕が王様なんだ」
それからニコリとした。
「周り中の貴族たちは、僕の機嫌を取りに来る。つまり、僕が来いと言えば来るし、来るなと言えば来ない。だって、僕は王族だから」
お言葉ごもっともだ。好き放題な生活が出来ると言いたいのね。
「楽だよ。ヒルダ嬢はいない」
殿下の笑みが深まった。
「ハンナ嬢は、僕にはもっとふさわしい方がいるだろうって言うけど、そのふさわしい方々が僕と結婚したがる理由は、王都で王族として暮らせるからだよね?」
ゆっくりとハンナはうなずいた。
突き詰めて考えたことがなかったが、王族が夫なら、目に見えない権力をふるえる。お金も自由自在だろう。ましてやイケメンなら、人から、さぞ、うらやましがられるだろう。
わかっているからこそ、いろんな女性や、家が、王子にハエのようにたかってくるだろう。そして、ハンナは邪魔ものなので、何をされるかわからない。そう言う人たちは、何をするかわからない。
ハンナに戦う気はなかった。これまでだって、受け身ばかりだった。
「それでも、これまでみたいな変わった格好だったら、誰も立候補してこない」
あちゃー。自分でも理解していたのか。
「ヒルダ嬢だけは、元々の顔をうすうす知っていた。幼馴染だからね。言っとくけど、幼馴染だからって必ず相手を良く思う訳じゃない。本性を知ってるからヒルダ嬢だけはお断りだ」
こう釘を刺してから、殿下は続けた。
「不便は不便なんだ、あの格好。隣国から何も言って来なければ、つまり、ほとぼりが冷めれば、元の姿に戻りたかった。だって、これからしたいことがあるんだもん。僕は王家の義務を果たすつもりはないけど、権利だけは使おうと思っているんだ。そのためには、本来の顔に戻らないと王子様に戻れないからね。変な王子と思われるのも、特権を使えないからダメだし」
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