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第52話 マスコミに封鎖される
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「おれも今日から当分基地に泊まり込みだ。軍内部に通じる各ゲートは、全部、どっかから来たマスコミで封鎖されている。たまらんぜ。施設外に自宅がある者は、全員泊り込みの準備をして、軍施設へ入っておけというお達しが出た」
みんながびっくりした。
「なんだい? そのお達しは? なんでそんなことする必要があるの?」
ベッグが目を丸くしてたずねた。
「必要か。大有りなんだ。なにしろ、軍の施設から出たら最後、入り直さないわけには行かないからな。
出入りするたんびに、マスコミにつかまって、ぐちゃぐちゃになる。
中央のメジャーなマスコミじゃないが、この町の連中じゃない」
ジェレミーは、この地方の首都の名前を言った。
「キルバリーから来ている報道だと思う。割と悪意的な感じを受けたよ。しつこいしな。
俺は体格が小さいから、兵じゃないで通ったけど、体つきのでかいヤツは、多分もみくちゃになってるはずだ。
パレット中佐救出部隊に所属していた人間は、全部顔と名前を知られてて、チェックされている。君たち、当分、缶詰だ。
特に、ロウ曹長、ノッチ、ベッグ、あんたたちは出口に近寄るな。もう、たまらんぜ」
ジェレミーはどうも怒っているらしく、彼にしては少々興奮気味で、一気にそこまでしゃべった。そのあとGPSを取り出した。
「しばらく帰れないかもしれないから、嫁さんに言っとかなくちゃ」
「おお、ほんとうだ」
誰かがテレビを指した。そこには、なんとジェレミーが写っていた。
「おい、ジェレミー」
私は思わず声をかけた。電話をかけていたジェレミーが振り返った。そのまま凍りついた。
そのマスコミのしつこいこと。ジェレミーが、兵站部に所属していますと繰り返し繰り返し、丁寧に答えているのに食い下がり、通せんぼし、荷物を引っ張り、中を開けようとし、しまいに駆け出したジェレミーに足払いを食らわそうとしていた。
ジェレミーも、ヒールを履いたようなまぬけな中年女のリポーターに、足払いを食らうようでは兵士じゃない。さっと避け、あおりを食らった女の方がけつまづいてひるんだところをゲート内に駆け込んでいた。
「ううむー。これはひどい」
全員がさすがにあきれた。
「それだけじゃないんだよ、髪の毛引っこ抜かれたんだ。ただでさえ少ないのに」
ジェレミーが、さもさも嫌そうに言った。そう言われれば、ジェレミーは髪が濃いほうではなかった。
皆が噴出した。ロウ曹長は、すごく気の毒そうにジェレミーの後頭部を観察していた。
「今の方は、兵站部所属といっていましたが、違いますね。ええと、ああ、バルク隊所属の方……ということは、おおっ、実際に旧気象センターに赴いた隊員の方かもしれません!」
レポーターは少々興奮気味だった。みんなは、もう呆れ返って、テレビを見ていた。レポーターは、何やら小さいものをカメラの前に突き出していた。
「バルク隊の隊章です!」
「アッ!」
全員が叫んだ。それは、ジェレミーの隊章だった。ジェレミーは私服できたのだが、びっくりぎょうてんして体中探しまくって、やっと自分のかばんのひとつに隊章が付いていた事に気付いた。
「これだ!」
気の毒にそれはむしりとられ、留めつけていた糸のはじが何本かぶら下がっている状態だった。ジェレミーは青筋を立てていた。そのうちに、妙な召集をかけられた連中が、ボロボロになりながら次々と到着してきた。
「これでは、明日の追悼式はどうなることやら。マスコミを入れないわけには行かないし、家族が気の毒だ」
バーグ曹長が荷物を降ろしながら、そばに寄ってきて囁いた。
「無事に入れたかい?」
オスカーがバーグ曹長のそばに近寄ってたずねた。オスカーは基地の中に部屋を持っていたので、騒ぎに巻き込まれなかったのだ。
「うん。無事というのかな? 五、六人ぶっ飛ばしたような気がする。しつこいもんでね。俺たちの相手になるようなヤツじゃないが、中に一人柔道をやってるやつがいて、受身をしてくれそうだったから、そいつはちょっとやっちまったかな。たぶん、大丈夫だとは思うんだけど」
髪を振り乱したハイディが制服姿で帰ってきた。どうも昼前に基地の外に出てしまっていたらしい。制服だったので、戻るに戻れなくなって、今頃、帰ってきたのだ。興奮気味にマイカにしゃべっている内容から推すと、しつこいマスコミに付きまとわれてむかっ腹を立てた彼女は、立ち向かう男を全部なぎ倒してきたそうだ。ハイディはレッド所属の格闘技の女で、一八○センチは優にある。
「女になぎ倒されちゃ文句は言えないからな。確かに被害は甚大だ」
オスカーとロウ、ジェレミー、バーグと私は、ハイディの怪力を知っているだけに、おおっぴらに笑うわけには行かなかったが、頭を寄せ合って腹が痛くなるまで笑った。
私は追悼式には出たくなかった。家族たちも出席するだろう。そんな愁嘆場に行きたくなかった。
しかし、実際には感傷に浸る間もなかった。たいして広くもないホールにはぎっしりと制服を着た兵が並んでいた。人数は多くない。後ろ半分は、非戦闘部隊が占めていて、こちらの方が数は多かった。前のほうには遺族席がしつらえられ、隣は高官席だった。バルク隊は、最前席で、チームごとにまとまって立たされたが、パレット中佐救出部隊は、私を中心に真ん中に立たされた。カメラがいちいち顔を撮っていくので目線に困った。ローカルのメディアなので、個々の地方だけしか放映されないだろうが、私は家族にも、今ここにいることを言っていなかったので、放映されたくなかった。
式は型どおり粛々と進み、トラブルはなかった。
立役者は、タマラ少将だった。彼は演説がうまかった。非難の余地のない内容の演説を落ち着いて行い、軍の面目を保った。大佐は欠員だったし、中佐では役不足だ。それでなくても、オーツ中佐は、大勢を前にすると、直ぐあがってしまって早口になってしまう。少佐は司会に回っていた。
式も後半となり、遺族たちが退出して行った。
私は黙って、キム少佐の一家を見ていた。彼の子供がこんなに幼かったとは驚きだった。あまり美人とは言えない彼の妻は取り乱していた。女性の隊員(よく見たらハイディだった)が、彼女を誘導し、どうやったのか子供たち3人をいちどきに抱いていた。
それから、神経質なオリーンの家族も見た。彼の家族は、母親と、離婚した姉とその子供たちだった。オリーンの収入で生活していたのではないだろうか。痛かったのは、モンゴメリの母親で、横でギルが見ないように目をつぶっていた。同年輩の彼は、自分の母を思い出したのだろう。
中央から急遽呼び寄せられた数十名と作戦部の年寄り共がかりだされて、喪服をきて会場を出て行く遺族たちをマスコミからガードしていた。
遺族が出て行くと同時に、ブルー隊も退出を始め、マスコミのかく乱を図った。後でテレビの放映の話を聞いたが、予想されたよりは混乱は少なかったらしい。
誘導がうまくいって、マスコミはどの遺族とも接触できなかった。
軍を恨むようなコメントを取りたかったろうが、遺族の出入り口は別に作られていて、彼らは吸い込まれるようにそちらから出ていってしまっていた。
その後数日間は、喪に服すといったような意味から、隊は外には出なかった。
もっとも外に出るとマスコミが追い回すので、出るに出られなかったのだ。
そのうち、予想されたことだったが、どこかの記者が数人、取材と称して荒野にさまよい出てしまって、肝心のグラクイには遭遇できなかったが、溝に落ちて足の骨を折るという愉快な事件が起きた。
連絡を受けて、軍の者が何人か救出に向かった。
このことがあってから、マスコミはかなりトーンダウンし、彼らを救出した軍が、門を見張られ出入りを止められては、仕事にならないので本末転倒と申し入れをしたこともあり、ほとんどの連中が荷物をまとめて出て行った。
門に張り付いていても、そんなに面白くはなかっただろう。軍は胸をなでおろし、正常運転に戻った。
みんながびっくりした。
「なんだい? そのお達しは? なんでそんなことする必要があるの?」
ベッグが目を丸くしてたずねた。
「必要か。大有りなんだ。なにしろ、軍の施設から出たら最後、入り直さないわけには行かないからな。
出入りするたんびに、マスコミにつかまって、ぐちゃぐちゃになる。
中央のメジャーなマスコミじゃないが、この町の連中じゃない」
ジェレミーは、この地方の首都の名前を言った。
「キルバリーから来ている報道だと思う。割と悪意的な感じを受けたよ。しつこいしな。
俺は体格が小さいから、兵じゃないで通ったけど、体つきのでかいヤツは、多分もみくちゃになってるはずだ。
パレット中佐救出部隊に所属していた人間は、全部顔と名前を知られてて、チェックされている。君たち、当分、缶詰だ。
特に、ロウ曹長、ノッチ、ベッグ、あんたたちは出口に近寄るな。もう、たまらんぜ」
ジェレミーはどうも怒っているらしく、彼にしては少々興奮気味で、一気にそこまでしゃべった。そのあとGPSを取り出した。
「しばらく帰れないかもしれないから、嫁さんに言っとかなくちゃ」
「おお、ほんとうだ」
誰かがテレビを指した。そこには、なんとジェレミーが写っていた。
「おい、ジェレミー」
私は思わず声をかけた。電話をかけていたジェレミーが振り返った。そのまま凍りついた。
そのマスコミのしつこいこと。ジェレミーが、兵站部に所属していますと繰り返し繰り返し、丁寧に答えているのに食い下がり、通せんぼし、荷物を引っ張り、中を開けようとし、しまいに駆け出したジェレミーに足払いを食らわそうとしていた。
ジェレミーも、ヒールを履いたようなまぬけな中年女のリポーターに、足払いを食らうようでは兵士じゃない。さっと避け、あおりを食らった女の方がけつまづいてひるんだところをゲート内に駆け込んでいた。
「ううむー。これはひどい」
全員がさすがにあきれた。
「それだけじゃないんだよ、髪の毛引っこ抜かれたんだ。ただでさえ少ないのに」
ジェレミーが、さもさも嫌そうに言った。そう言われれば、ジェレミーは髪が濃いほうではなかった。
皆が噴出した。ロウ曹長は、すごく気の毒そうにジェレミーの後頭部を観察していた。
「今の方は、兵站部所属といっていましたが、違いますね。ええと、ああ、バルク隊所属の方……ということは、おおっ、実際に旧気象センターに赴いた隊員の方かもしれません!」
レポーターは少々興奮気味だった。みんなは、もう呆れ返って、テレビを見ていた。レポーターは、何やら小さいものをカメラの前に突き出していた。
「バルク隊の隊章です!」
「アッ!」
全員が叫んだ。それは、ジェレミーの隊章だった。ジェレミーは私服できたのだが、びっくりぎょうてんして体中探しまくって、やっと自分のかばんのひとつに隊章が付いていた事に気付いた。
「これだ!」
気の毒にそれはむしりとられ、留めつけていた糸のはじが何本かぶら下がっている状態だった。ジェレミーは青筋を立てていた。そのうちに、妙な召集をかけられた連中が、ボロボロになりながら次々と到着してきた。
「これでは、明日の追悼式はどうなることやら。マスコミを入れないわけには行かないし、家族が気の毒だ」
バーグ曹長が荷物を降ろしながら、そばに寄ってきて囁いた。
「無事に入れたかい?」
オスカーがバーグ曹長のそばに近寄ってたずねた。オスカーは基地の中に部屋を持っていたので、騒ぎに巻き込まれなかったのだ。
「うん。無事というのかな? 五、六人ぶっ飛ばしたような気がする。しつこいもんでね。俺たちの相手になるようなヤツじゃないが、中に一人柔道をやってるやつがいて、受身をしてくれそうだったから、そいつはちょっとやっちまったかな。たぶん、大丈夫だとは思うんだけど」
髪を振り乱したハイディが制服姿で帰ってきた。どうも昼前に基地の外に出てしまっていたらしい。制服だったので、戻るに戻れなくなって、今頃、帰ってきたのだ。興奮気味にマイカにしゃべっている内容から推すと、しつこいマスコミに付きまとわれてむかっ腹を立てた彼女は、立ち向かう男を全部なぎ倒してきたそうだ。ハイディはレッド所属の格闘技の女で、一八○センチは優にある。
「女になぎ倒されちゃ文句は言えないからな。確かに被害は甚大だ」
オスカーとロウ、ジェレミー、バーグと私は、ハイディの怪力を知っているだけに、おおっぴらに笑うわけには行かなかったが、頭を寄せ合って腹が痛くなるまで笑った。
私は追悼式には出たくなかった。家族たちも出席するだろう。そんな愁嘆場に行きたくなかった。
しかし、実際には感傷に浸る間もなかった。たいして広くもないホールにはぎっしりと制服を着た兵が並んでいた。人数は多くない。後ろ半分は、非戦闘部隊が占めていて、こちらの方が数は多かった。前のほうには遺族席がしつらえられ、隣は高官席だった。バルク隊は、最前席で、チームごとにまとまって立たされたが、パレット中佐救出部隊は、私を中心に真ん中に立たされた。カメラがいちいち顔を撮っていくので目線に困った。ローカルのメディアなので、個々の地方だけしか放映されないだろうが、私は家族にも、今ここにいることを言っていなかったので、放映されたくなかった。
式は型どおり粛々と進み、トラブルはなかった。
立役者は、タマラ少将だった。彼は演説がうまかった。非難の余地のない内容の演説を落ち着いて行い、軍の面目を保った。大佐は欠員だったし、中佐では役不足だ。それでなくても、オーツ中佐は、大勢を前にすると、直ぐあがってしまって早口になってしまう。少佐は司会に回っていた。
式も後半となり、遺族たちが退出して行った。
私は黙って、キム少佐の一家を見ていた。彼の子供がこんなに幼かったとは驚きだった。あまり美人とは言えない彼の妻は取り乱していた。女性の隊員(よく見たらハイディだった)が、彼女を誘導し、どうやったのか子供たち3人をいちどきに抱いていた。
それから、神経質なオリーンの家族も見た。彼の家族は、母親と、離婚した姉とその子供たちだった。オリーンの収入で生活していたのではないだろうか。痛かったのは、モンゴメリの母親で、横でギルが見ないように目をつぶっていた。同年輩の彼は、自分の母を思い出したのだろう。
中央から急遽呼び寄せられた数十名と作戦部の年寄り共がかりだされて、喪服をきて会場を出て行く遺族たちをマスコミからガードしていた。
遺族が出て行くと同時に、ブルー隊も退出を始め、マスコミのかく乱を図った。後でテレビの放映の話を聞いたが、予想されたよりは混乱は少なかったらしい。
誘導がうまくいって、マスコミはどの遺族とも接触できなかった。
軍を恨むようなコメントを取りたかったろうが、遺族の出入り口は別に作られていて、彼らは吸い込まれるようにそちらから出ていってしまっていた。
その後数日間は、喪に服すといったような意味から、隊は外には出なかった。
もっとも外に出るとマスコミが追い回すので、出るに出られなかったのだ。
そのうち、予想されたことだったが、どこかの記者が数人、取材と称して荒野にさまよい出てしまって、肝心のグラクイには遭遇できなかったが、溝に落ちて足の骨を折るという愉快な事件が起きた。
連絡を受けて、軍の者が何人か救出に向かった。
このことがあってから、マスコミはかなりトーンダウンし、彼らを救出した軍が、門を見張られ出入りを止められては、仕事にならないので本末転倒と申し入れをしたこともあり、ほとんどの連中が荷物をまとめて出て行った。
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