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第79話 殺した理由
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私はおとなしく処置を受けていた。その間にもGPSを通じて指令はどんどん来て、私もタマラ少将以下が待ち受ける会議室へ呼び出された。
覚悟していたことだった。
病院にいる間も、私の頭はぐるぐる回っていた。スコットの、最初は温かく、次に冷え切った血、飛び散った頭、だが、私の脳裏に焼きついたのはスコットが死に際に漏らした一言だった。
「土を食べるグラクイだけが、悪魔のような息を吐く」
スコットは、私を殺すつもりだった。だからこそ言ったのだろう。きっと殺す気だったのだ。
「殺せとあなたが叫んだ時です」
ギルはそう言っていた。
スコットは決して大声で話していたわけではなかった。だから、隣の部屋で息を殺して待機していたギルたちに、聞こえていたのかどうかわからないが、彼らが隣の部屋に来たのが、このせりふの前だというのが正しいのなら、時系列から言って、誰も聞かなかっただろう。
彼らが聞いていないとすれば、この秘密を知っているのは、私一人になる……
どうしたらいい。少し時間をくれ。迷うことなんかないのか?
タマラ少将は、私を手駒扱いした。
オーツ中佐は、話の重要さが理解できない。
ローレンス博士は、もろ手を上げてこの話を大歓迎するだろう。それこそ、夢中になるに違いない。
「土を食べるグラクイは悪魔のような空気を吐く」
これが問題の核心だった。
何年もかけて、探し続けてきたグラクイの秘密を解き明かすヒントだった。
そして、これを知れば、彼と彼の大学が、スコットが狙っていた権力を掌握するだろう。
幹部たちが集まる会議に駆りだされた私は、簡単に状況の説明をした。グラクイが空を暗くしていると、スコットが話したことも伝えた。
だが、なぜ、スコットが私を狙ったのかと、彼の死に際の一言については、話さなかった。
彼らには、興味がない話だ。
大喜びの幹部連中とタマラ少将から感謝の言葉を受け、私は会議室を出た。
どうしたらいい?
この秘密は、どうしたらいい?
だが、基地に帰る途中で私はバルク少佐に呼び止められた。
彼は、事務的に私を呼び止め、一つの部屋に案内した。
表情は暗かった。彼は袋のようなものを取り出すとそれを机の上においた。かたんと音がした。硬くて重そうな音だった。
これはなんだろう。
「これは、死んだスコットの体から私が取り上げたものだ」
体から? なんのことだろう。私は少佐の顔を見た。
彼は、袋の口をあけた。それは見事な細工を施してある銀のナイフだった。
意味がわからず、私は黙ったまま少佐の顔をもう一度見た。
「君は、スコットに殺意がなかったのかもしれないと言ったが、少将も含めて私達は、そうは考えていない」
少佐は銀の柄から刀身を抜き、鞘の横に置いた。私は息を呑んだ。
すばらしい、みごとな刀だった。刃渡りは15センチくらいの短い片刃だったが、ステンレスなどではない。鋼だ。その白く波状の模様が浮き出るような鍛え方は、見ただけで日本刀であることがわかった。手入れも十分で、背筋が寒くなるような芸術品だった。
「私はナイフ使いではないが、スコットはどうだった?」
私ははっとした。彼はナイフを使えることを自慢にしていた。そういえばこの刀は、スコットがいかにも好みそうな一品だった。
「スコットの頭をぶち抜かなくてもよかったのだ。
やつは情報を持っていたかもしれない。
足を撃って、少しの間、生かしておいて、必要なことを聞き出してから、殺しても同じことだ。どうせマスコミになど、バレやしない。だが……」
暗い目つきで少佐は私を観察していた。
「少尉は気づいていなかったようだが、私たちには見えていた。右手でスコットはこの刀を抜いていた」
私は、最初、意味がわからなかった。だが、すぐに気づいた。
「殺すつもりだったと?」
「それはわからない。脅すつもりだけだったのかもしれない。だが、状況は切迫していた。だから、撃った」
彼がもし、私を殺す気なら、拳銃は絶対に使わないだろう。
ナイフを使うに決まっていた。自分の能力、美意識に異様なまでに固執するスコットの性格を思えば、そのとおりだった。
「話はそれだけだ」
私は黙ったまま、しばらく刀をみていた。白く輝く刀身は、不気味な美しさだった。
触れただけで切れるに違いない切れ味。どこに差し込むつもりだったのだろう。命は切れたら後がない。
「絨毯が……」
私は言い出した。
「絨毯?」
少佐はけげんそうに聞き返した。
「絨毯に、血がつくことを嫌ったと思いますが」
「スコットがか?」
「だから、殺したりしなかったと思うのですが……」
私は涙が出てくるのが抑えられなかった。
何でこんな場面で泣き出すのか自分でもわからなかった。少佐は驚いたのかもしれない。彼は黙っていた。
「失礼します」
私は下を向いたままそう言った。泣いているところなんて見せられたものじゃなかった。一生、もう泣かないつもりだったのに。
「待て」
私は聞かなかった。部屋を出ようとしたら、少佐は腕を掴んで思いがけずやさしそうな調子で言った。
「いいから、ここにいろ。そんなざまは人に見せられないぞ」
それから腕をつかんだまま、強引に私を椅子に突っ込んだ。むりやり座らされても私は下を向いたままだった。
涙があふれてくる。肩を震わせて泣いていた。理由がわからなかった。
どこかでスコットを信じていたのかもしれない。
「撃ったのは私だ、少尉」
バルク少佐が言った。
私は顔をあげた。なぜ? 今まで、ギルがバルク少佐の命令で、撃ったのだと思っていた。
「ギルじゃない。私だ」
少佐は何の表情も浮かべていない顔で続けた。
「ギルは若い。あんなことで彼に負担をかけたくなかった」
私は、さっきのギルの顔を思い出した。彼はみじめそうな顔をしていた。
少佐が撃ったのだとしたら……多分、その時にギルは悟ったのだ。
バルク少佐が本気だったのだ。彼は必死になって私を助けようとしたのだろう。ギルはそれを感じたのだ。多分、少佐の本気度が、普通じゃなかったのだ。
「少尉、君は忘れている」
少佐が言い始めた。
「君は人を殺している。だが、誰も責めない。ここでは君は何も感じない。でも、ここから出たら、君は色々なことを考え始める。一番大切なことは、死んでしまった人や、やってしまったことから逃れることじゃなくて、今、生きていることなんだ」
私は何と言ったら、いいかわからなかった。なんで、今、そんな何の関係もない話を始めるのだろう。
「君だって、兵士だ。軍に属する以上、殺してしまったことは仕方がない。そして、殺されてしまうのも仕方ない。外の世界ではそうは行かないが、ここではみんながそれを理解している。それなのに、なんでこんな場面で泣き出すんだ。さもなければ、殺されるところだったんだぞ。泣く必要はない。なぜ泣くんだ」
少佐はひょろ長い体をたたみこんで、顔をのぞきこみにきた。
「わからないやつだな。そんなまねしなくていいんだ。ここにいれば、泣く必要はどこにもない」
私は目をつぶったまま、黙って泣いていた。少佐の顔なんか見たくもなかった。私のことはほっといてくれ。
「お前の仲間たちがここにはいる。オスカーもジェレミーもよくわかってくれている。仕方が無かったんだ。ほかに方法がなかったんだ」
ほかに方法がなかったんだ……
「俺達は、お前が殺されていくのを黙って見ているわけには行かなかった。殺す気がなかったろうと言いたいのかもしれないが、だめだ。」
少佐は首を振った。
「そんなことはわからない。俺にもお前にもわからない。誰にもわからん。殺さないかもしれないだなんて、そんな甘い期待に人の命は賭けられない」
隊は純粋に計算をして、もっとも論理的な行動に出たにすぎない。それはわかった。でも……
「一発目を撃ったのは俺だ。致命傷だ。ギルも撃った。計二発食らっている。だからあんなに出血量が多かったんだ。あんたから、あの男が離れた瞬間を狙った。どうしようもないんだ。」
なぜ、そんなことを言うのだろう。
今の私は何も考えられない。
「だから……」
少佐は何か言いよどんだ。でも、私は、椅子に座ったまま、泣いているだけだった。
覚悟していたことだった。
病院にいる間も、私の頭はぐるぐる回っていた。スコットの、最初は温かく、次に冷え切った血、飛び散った頭、だが、私の脳裏に焼きついたのはスコットが死に際に漏らした一言だった。
「土を食べるグラクイだけが、悪魔のような息を吐く」
スコットは、私を殺すつもりだった。だからこそ言ったのだろう。きっと殺す気だったのだ。
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ギルはそう言っていた。
スコットは決して大声で話していたわけではなかった。だから、隣の部屋で息を殺して待機していたギルたちに、聞こえていたのかどうかわからないが、彼らが隣の部屋に来たのが、このせりふの前だというのが正しいのなら、時系列から言って、誰も聞かなかっただろう。
彼らが聞いていないとすれば、この秘密を知っているのは、私一人になる……
どうしたらいい。少し時間をくれ。迷うことなんかないのか?
タマラ少将は、私を手駒扱いした。
オーツ中佐は、話の重要さが理解できない。
ローレンス博士は、もろ手を上げてこの話を大歓迎するだろう。それこそ、夢中になるに違いない。
「土を食べるグラクイは悪魔のような空気を吐く」
これが問題の核心だった。
何年もかけて、探し続けてきたグラクイの秘密を解き明かすヒントだった。
そして、これを知れば、彼と彼の大学が、スコットが狙っていた権力を掌握するだろう。
幹部たちが集まる会議に駆りだされた私は、簡単に状況の説明をした。グラクイが空を暗くしていると、スコットが話したことも伝えた。
だが、なぜ、スコットが私を狙ったのかと、彼の死に際の一言については、話さなかった。
彼らには、興味がない話だ。
大喜びの幹部連中とタマラ少将から感謝の言葉を受け、私は会議室を出た。
どうしたらいい?
この秘密は、どうしたらいい?
だが、基地に帰る途中で私はバルク少佐に呼び止められた。
彼は、事務的に私を呼び止め、一つの部屋に案内した。
表情は暗かった。彼は袋のようなものを取り出すとそれを机の上においた。かたんと音がした。硬くて重そうな音だった。
これはなんだろう。
「これは、死んだスコットの体から私が取り上げたものだ」
体から? なんのことだろう。私は少佐の顔を見た。
彼は、袋の口をあけた。それは見事な細工を施してある銀のナイフだった。
意味がわからず、私は黙ったまま少佐の顔をもう一度見た。
「君は、スコットに殺意がなかったのかもしれないと言ったが、少将も含めて私達は、そうは考えていない」
少佐は銀の柄から刀身を抜き、鞘の横に置いた。私は息を呑んだ。
すばらしい、みごとな刀だった。刃渡りは15センチくらいの短い片刃だったが、ステンレスなどではない。鋼だ。その白く波状の模様が浮き出るような鍛え方は、見ただけで日本刀であることがわかった。手入れも十分で、背筋が寒くなるような芸術品だった。
「私はナイフ使いではないが、スコットはどうだった?」
私ははっとした。彼はナイフを使えることを自慢にしていた。そういえばこの刀は、スコットがいかにも好みそうな一品だった。
「スコットの頭をぶち抜かなくてもよかったのだ。
やつは情報を持っていたかもしれない。
足を撃って、少しの間、生かしておいて、必要なことを聞き出してから、殺しても同じことだ。どうせマスコミになど、バレやしない。だが……」
暗い目つきで少佐は私を観察していた。
「少尉は気づいていなかったようだが、私たちには見えていた。右手でスコットはこの刀を抜いていた」
私は、最初、意味がわからなかった。だが、すぐに気づいた。
「殺すつもりだったと?」
「それはわからない。脅すつもりだけだったのかもしれない。だが、状況は切迫していた。だから、撃った」
彼がもし、私を殺す気なら、拳銃は絶対に使わないだろう。
ナイフを使うに決まっていた。自分の能力、美意識に異様なまでに固執するスコットの性格を思えば、そのとおりだった。
「話はそれだけだ」
私は黙ったまま、しばらく刀をみていた。白く輝く刀身は、不気味な美しさだった。
触れただけで切れるに違いない切れ味。どこに差し込むつもりだったのだろう。命は切れたら後がない。
「絨毯が……」
私は言い出した。
「絨毯?」
少佐はけげんそうに聞き返した。
「絨毯に、血がつくことを嫌ったと思いますが」
「スコットがか?」
「だから、殺したりしなかったと思うのですが……」
私は涙が出てくるのが抑えられなかった。
何でこんな場面で泣き出すのか自分でもわからなかった。少佐は驚いたのかもしれない。彼は黙っていた。
「失礼します」
私は下を向いたままそう言った。泣いているところなんて見せられたものじゃなかった。一生、もう泣かないつもりだったのに。
「待て」
私は聞かなかった。部屋を出ようとしたら、少佐は腕を掴んで思いがけずやさしそうな調子で言った。
「いいから、ここにいろ。そんなざまは人に見せられないぞ」
それから腕をつかんだまま、強引に私を椅子に突っ込んだ。むりやり座らされても私は下を向いたままだった。
涙があふれてくる。肩を震わせて泣いていた。理由がわからなかった。
どこかでスコットを信じていたのかもしれない。
「撃ったのは私だ、少尉」
バルク少佐が言った。
私は顔をあげた。なぜ? 今まで、ギルがバルク少佐の命令で、撃ったのだと思っていた。
「ギルじゃない。私だ」
少佐は何の表情も浮かべていない顔で続けた。
「ギルは若い。あんなことで彼に負担をかけたくなかった」
私は、さっきのギルの顔を思い出した。彼はみじめそうな顔をしていた。
少佐が撃ったのだとしたら……多分、その時にギルは悟ったのだ。
バルク少佐が本気だったのだ。彼は必死になって私を助けようとしたのだろう。ギルはそれを感じたのだ。多分、少佐の本気度が、普通じゃなかったのだ。
「少尉、君は忘れている」
少佐が言い始めた。
「君は人を殺している。だが、誰も責めない。ここでは君は何も感じない。でも、ここから出たら、君は色々なことを考え始める。一番大切なことは、死んでしまった人や、やってしまったことから逃れることじゃなくて、今、生きていることなんだ」
私は何と言ったら、いいかわからなかった。なんで、今、そんな何の関係もない話を始めるのだろう。
「君だって、兵士だ。軍に属する以上、殺してしまったことは仕方がない。そして、殺されてしまうのも仕方ない。外の世界ではそうは行かないが、ここではみんながそれを理解している。それなのに、なんでこんな場面で泣き出すんだ。さもなければ、殺されるところだったんだぞ。泣く必要はない。なぜ泣くんだ」
少佐はひょろ長い体をたたみこんで、顔をのぞきこみにきた。
「わからないやつだな。そんなまねしなくていいんだ。ここにいれば、泣く必要はどこにもない」
私は目をつぶったまま、黙って泣いていた。少佐の顔なんか見たくもなかった。私のことはほっといてくれ。
「お前の仲間たちがここにはいる。オスカーもジェレミーもよくわかってくれている。仕方が無かったんだ。ほかに方法がなかったんだ」
ほかに方法がなかったんだ……
「俺達は、お前が殺されていくのを黙って見ているわけには行かなかった。殺す気がなかったろうと言いたいのかもしれないが、だめだ。」
少佐は首を振った。
「そんなことはわからない。俺にもお前にもわからない。誰にもわからん。殺さないかもしれないだなんて、そんな甘い期待に人の命は賭けられない」
隊は純粋に計算をして、もっとも論理的な行動に出たにすぎない。それはわかった。でも……
「一発目を撃ったのは俺だ。致命傷だ。ギルも撃った。計二発食らっている。だからあんなに出血量が多かったんだ。あんたから、あの男が離れた瞬間を狙った。どうしようもないんだ。」
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