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第29話 手紙
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「ジャック、これを読んでくれ」
息を切らせて部屋に入ってきた子爵は、紙切れをジャックに渡した。
『謹啓
ロストフ公爵閣下
あなたがお気に召したシャ-ロット・アン・マッキントッシュ嬢は婚約していません。
フレデリック・ヒューズは結婚申し込みを断られ、現在彼女に求婚中です。
フレデリックはこげ茶色の髪と茶色の目の持ち主で身長は6フィート3インチほどある大男です。
あなたが紹介されたフレデリック・ヒューズは偽者で、彼の本当の名前はジャック・パーシヴァル。濃い金髪と灰色の目の持ち主で身長は6フィートに少し足りません。
どういう経緯で婚約者を名乗ったのかわかりませんが、マッキントッシュ嬢は自由の身です』
差出人の名も日付もない手紙だった。
シャーロット嬢は真っ青になった。
「誰が書いたのでしょう。婚約していないことが公爵にばれたら、私は……私は、ロストフ公爵の愛人にならなくてはいけないのですか?」
ボードヒル子爵は首を振った。
「わからない。そんなことはないと思う。この手紙を読んですぐ、私は陛下へ連絡を入れた」
ジャックは、じっと文面を読んで考えていた。
「ロストフ公爵の反応はどうでしたか?」
「ロストフ公爵は怒り狂っている。そちらの方が問題だ」
ジャックは子爵を振り返った。
「何に対して? この手紙に対して? それともシャーロット嬢に対して?」
「シャーロット嬢に対してだ。だますような姑息な手段で、結婚したフリをした、自分をバカにしたと……」
「この手紙は……」
蒼白になったシャーロット嬢が言い始めた。
「私をいけにえにしようと書かれた……」
男二人は、シャーロット嬢を見つめた。
「いや、手紙の真意は、書いた者にしかわからないと……」
子爵が言いかけたのを彼女は遮った。
「いいえ、いいえ! だって、この手紙が伝えたいことは、私が婚約も結婚もしていないと言うことのみ。ロストフ公爵が私を連れて行くのに障害はないと伝えたいのです」
「……それはその通りだが……」
「たかが商家の娘一人、いけにえに差し出せばこの問題はカタが付くと……外交問題にもならない。もっと高貴な他の家の令嬢たちが助かる」
シャーロットは泣き出した。
「みんながそういう目で私のことを見ていると……この手紙は……そう言う意味ですわ」
シャーロットの美しい目から涙がぽろぽろこぼれていた。
「シャーロット……」
ジャックは思わずつぶやき立ち上がった。
彼女は立ちすくみ、唇を震わせ、ジャックからも子爵からも顔を背けて泣いていた。
手紙の意味は、シャーロットの言う通りだろう。彼女をいけにえにする意図だ。
ジャックもボードヒル子爵も、手紙の意味を瞬時に理解したシャーロットに呆然としていた。
何のための手紙かと言えば、ロストフ公爵を怒らせるためではないだろう。
「誰もがそう思っているわけではない、マッキントッシュ嬢」
子爵は言った。そこは間違っている。
「私もモンゴメリ卿もそんなことは考えていない。だからこそ、あなたはここにいるのではないか」
豪華な部屋も、ジャックがくれたネックレスもみんな無駄。
どこかで知らない誰かが彼女の不幸を願っている。
「シャーロット、一緒に街に帰ろう」
ジャックが突然言った。
「ピアにいる意味はもうなくなった」
シャーロットは泣いたまま、首を振った。
「帰って、味方を探そう。こんなことが許されるわけがない」
シャーロットがまた首を振った。
「帰らないのか? ここに残っていては危険だ」
「違う。一人で帰ります」
「なぜ? 僕だってピアにもう用事はない」
涙を振り絞り、目をつぶったまま、シャーロットは言った。
「ジャック、あなたに迷惑をかけたくない。私とは、別に帰ってください。これ以上、あなたに迷惑はかけられない」
まだ十六歳の少女は泣きながらそう言った。
ジャックは呆然とした。戦う術もないくせに。
「シャーロット、公爵よりも先に帰ろう。今すぐ一緒に帰ろう」
「ジャック、帰ってどうする気だ?」
子爵が聞いた。
「戦うしかないだろう」
「あの公爵とか? 王族だぞ? 何か方法があるとでも? パーシヴァル家もマッキントッシュ家も高位の貴族ではない。私にしたところで王族につながりがあるような人物に表立って諫言できるような立場にはない」
「ジャック、私は……」
シャーロットが続けた。
「あなたにこれ以上迷惑をかけられない。あなたは私の婚約者でも夫でもありません。フレデリックだってそう。両親は、私と一緒に滅亡するかも知れないけど」
「いや、シャーロット、僕はあなたの友人だよ?」
ジャックは静かにシャーロットに言った。
「忘れないでくれ」
それからジャックは子爵に向かって言った。
「あなたなら、ロストフ公爵が愛人話を持ち掛けた令嬢の名前を全員知っているでしょう。教えてください。何人くらいましたか?」
子爵は指折り数えて答えた。
「一番熱心だったのは、もちろんシャーロット嬢だが、そうだな、十人位かな?」
「リストにして送ってください。それから、今、公爵が激怒していると言うなら、子爵の立場はどうなってますか?」
子爵は気まずそうだった。
「私は公爵の言う茶番に加担してるんじゃないかと疑われているんだ。この偽装結婚のことだがね。だから、つらい立場にある」
「モンゴメリ卿に対しては、公爵はどう思っていますか?」
「多分、何もないだろう。モンゴメリ卿の果たした役割を彼は知らない。むしろモンゴメリ卿のガーデンパーティで知り合えたわけだから、悪意はない筈だ」
「僕のことは?」
「多分、憎んでいる。宝石店で見せつけたろう」
ああ、あれか……とジャックは苦笑した。
「あれは演技だったのよ」
シャーロットが叫んだ。ジャックを守らなくては!
ジャックがシャーロットに向かって返事した。
「うん。わかっている。だけどロストフ公爵は知らないからね」
「下手に教えるとまずいことになる。演技だと言われれば、余計怒るだろうし、真剣だったと言われたら婚約者と違う人物なので、シャーロット嬢を軽く見るようになると思います」
子爵が言った。その通りだ。
全く下手を打ったものさ。
ジャックは肩をすくめた。
彼はシャーロットに向かって言った。
「マッキントッシュ夫人には、残った荷物をまとめてここを引き払う手配をするようにお願いしないといけない。僕らは今からすぐに汽車の予約を取って、今晩中に街に戻ろう」
シャーロットは下を向いて、泣いていた。ジャックはそばに寄ってその手を取った。
「シャーロット、急いで帰ろう」
息を切らせて部屋に入ってきた子爵は、紙切れをジャックに渡した。
『謹啓
ロストフ公爵閣下
あなたがお気に召したシャ-ロット・アン・マッキントッシュ嬢は婚約していません。
フレデリック・ヒューズは結婚申し込みを断られ、現在彼女に求婚中です。
フレデリックはこげ茶色の髪と茶色の目の持ち主で身長は6フィート3インチほどある大男です。
あなたが紹介されたフレデリック・ヒューズは偽者で、彼の本当の名前はジャック・パーシヴァル。濃い金髪と灰色の目の持ち主で身長は6フィートに少し足りません。
どういう経緯で婚約者を名乗ったのかわかりませんが、マッキントッシュ嬢は自由の身です』
差出人の名も日付もない手紙だった。
シャーロット嬢は真っ青になった。
「誰が書いたのでしょう。婚約していないことが公爵にばれたら、私は……私は、ロストフ公爵の愛人にならなくてはいけないのですか?」
ボードヒル子爵は首を振った。
「わからない。そんなことはないと思う。この手紙を読んですぐ、私は陛下へ連絡を入れた」
ジャックは、じっと文面を読んで考えていた。
「ロストフ公爵の反応はどうでしたか?」
「ロストフ公爵は怒り狂っている。そちらの方が問題だ」
ジャックは子爵を振り返った。
「何に対して? この手紙に対して? それともシャーロット嬢に対して?」
「シャーロット嬢に対してだ。だますような姑息な手段で、結婚したフリをした、自分をバカにしたと……」
「この手紙は……」
蒼白になったシャーロット嬢が言い始めた。
「私をいけにえにしようと書かれた……」
男二人は、シャーロット嬢を見つめた。
「いや、手紙の真意は、書いた者にしかわからないと……」
子爵が言いかけたのを彼女は遮った。
「いいえ、いいえ! だって、この手紙が伝えたいことは、私が婚約も結婚もしていないと言うことのみ。ロストフ公爵が私を連れて行くのに障害はないと伝えたいのです」
「……それはその通りだが……」
「たかが商家の娘一人、いけにえに差し出せばこの問題はカタが付くと……外交問題にもならない。もっと高貴な他の家の令嬢たちが助かる」
シャーロットは泣き出した。
「みんながそういう目で私のことを見ていると……この手紙は……そう言う意味ですわ」
シャーロットの美しい目から涙がぽろぽろこぼれていた。
「シャーロット……」
ジャックは思わずつぶやき立ち上がった。
彼女は立ちすくみ、唇を震わせ、ジャックからも子爵からも顔を背けて泣いていた。
手紙の意味は、シャーロットの言う通りだろう。彼女をいけにえにする意図だ。
ジャックもボードヒル子爵も、手紙の意味を瞬時に理解したシャーロットに呆然としていた。
何のための手紙かと言えば、ロストフ公爵を怒らせるためではないだろう。
「誰もがそう思っているわけではない、マッキントッシュ嬢」
子爵は言った。そこは間違っている。
「私もモンゴメリ卿もそんなことは考えていない。だからこそ、あなたはここにいるのではないか」
豪華な部屋も、ジャックがくれたネックレスもみんな無駄。
どこかで知らない誰かが彼女の不幸を願っている。
「シャーロット、一緒に街に帰ろう」
ジャックが突然言った。
「ピアにいる意味はもうなくなった」
シャーロットは泣いたまま、首を振った。
「帰って、味方を探そう。こんなことが許されるわけがない」
シャーロットがまた首を振った。
「帰らないのか? ここに残っていては危険だ」
「違う。一人で帰ります」
「なぜ? 僕だってピアにもう用事はない」
涙を振り絞り、目をつぶったまま、シャーロットは言った。
「ジャック、あなたに迷惑をかけたくない。私とは、別に帰ってください。これ以上、あなたに迷惑はかけられない」
まだ十六歳の少女は泣きながらそう言った。
ジャックは呆然とした。戦う術もないくせに。
「シャーロット、公爵よりも先に帰ろう。今すぐ一緒に帰ろう」
「ジャック、帰ってどうする気だ?」
子爵が聞いた。
「戦うしかないだろう」
「あの公爵とか? 王族だぞ? 何か方法があるとでも? パーシヴァル家もマッキントッシュ家も高位の貴族ではない。私にしたところで王族につながりがあるような人物に表立って諫言できるような立場にはない」
「ジャック、私は……」
シャーロットが続けた。
「あなたにこれ以上迷惑をかけられない。あなたは私の婚約者でも夫でもありません。フレデリックだってそう。両親は、私と一緒に滅亡するかも知れないけど」
「いや、シャーロット、僕はあなたの友人だよ?」
ジャックは静かにシャーロットに言った。
「忘れないでくれ」
それからジャックは子爵に向かって言った。
「あなたなら、ロストフ公爵が愛人話を持ち掛けた令嬢の名前を全員知っているでしょう。教えてください。何人くらいましたか?」
子爵は指折り数えて答えた。
「一番熱心だったのは、もちろんシャーロット嬢だが、そうだな、十人位かな?」
「リストにして送ってください。それから、今、公爵が激怒していると言うなら、子爵の立場はどうなってますか?」
子爵は気まずそうだった。
「私は公爵の言う茶番に加担してるんじゃないかと疑われているんだ。この偽装結婚のことだがね。だから、つらい立場にある」
「モンゴメリ卿に対しては、公爵はどう思っていますか?」
「多分、何もないだろう。モンゴメリ卿の果たした役割を彼は知らない。むしろモンゴメリ卿のガーデンパーティで知り合えたわけだから、悪意はない筈だ」
「僕のことは?」
「多分、憎んでいる。宝石店で見せつけたろう」
ああ、あれか……とジャックは苦笑した。
「あれは演技だったのよ」
シャーロットが叫んだ。ジャックを守らなくては!
ジャックがシャーロットに向かって返事した。
「うん。わかっている。だけどロストフ公爵は知らないからね」
「下手に教えるとまずいことになる。演技だと言われれば、余計怒るだろうし、真剣だったと言われたら婚約者と違う人物なので、シャーロット嬢を軽く見るようになると思います」
子爵が言った。その通りだ。
全く下手を打ったものさ。
ジャックは肩をすくめた。
彼はシャーロットに向かって言った。
「マッキントッシュ夫人には、残った荷物をまとめてここを引き払う手配をするようにお願いしないといけない。僕らは今からすぐに汽車の予約を取って、今晩中に街に戻ろう」
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