18 / 72
第2章
16話 訪問
しおりを挟む
「すげぇな...レイストン邸の何倍くらいかな?」
交流会の前に、まずは滅龍の遣いである椿と地龍の遣いであるガイアにもミルヘス家について知ってもらおうということでサユリ、椿、ガイアの3人はメルト・ミルヘスに連れられ、レイストン邸から離れたミルヘス邸へとやって来た。
「こんだけバカでけぇとよぉ、迷ったりしねぇのかよ?」
「ミルヘス邸の使用人の方達は真面目で賢い人ばかりなのよ。そんなことあるわけないわ。」
いつの間にか打ち解けていたサユリとガイアのそんな会話が聞こえる。
「着いたわ。ここが会談室。普段は使わないけれど重要な会議がある時に使われる部屋ね。」
扉が開かれ中に入ると見渡す限り、高そうなインテリアでびっしりだ。
「こんなとこで会議って...なんか集中できそうにねぇわ」
「あはは...まぁ、適当に座ってくつろいでていいわ。私はちょっと先に行くとこがあるから、すぐ戻るわ。」
そう言って扉は閉じられる。
毎年行われている神龍と氷龍の交流会に他の九神龍の遣いが参加するのは今回が初めてだという。それだけあって色々準備もあるのであろう。そんななかお邪魔してしまったことに少し罪悪感を感じていた。
そしてしばらくした後メルトは椿たちのいる部屋へ帰ってきた。
「とりあえず、交流会についてなんだけど。まずは私たちが仲間同士であるための証明書をかいてもらいたいの。ちゃんと互いに信頼を得てから親交を深めたいからね。」
椿とガイアにそれぞれ1枚の紙とペンが差し出された。
そこには、「両者共に対等であり、共に戦い、共に守り合う良好な関係を築くことをここに宣言する」という文字とサインをする枠だけ書かれていた。
椿はそれにサインをし、隣を振り向く。ちょうどガイアも書き終わったところだ。
「じゃあ、さっそく本題に入ろうかー」
それからメルトのミルヘス家についての講話が始まった。
メルトの話によると、
ミルヘス家の人々は元々強大な力を持ちながらも戦うことに対して嫌悪感を感じていたため、序列では7位ということになっているらしい。
そしてそれゆえにこのミルヘス邸には約300を超える騎龍兵が存在し、領地の防衛に努めているというのだ。
「まぁ、それに加えて序列1位の神龍がバックにいるってのはこっちにとってはだいぶ安心できるからね。今後も仲良くしていきたいのよね。」
「それはいいけどよぉ氷龍陣営の人間は神龍陣営に何か恩恵を与えてんのか?」
「私たちが神龍陣営に与えているのは神龍陣営が活動する資金と言ったところね。」
「資金。それってもしかして俺らの食事とか生活費もそっちから出てるってことですか?」
「まぁ細かい所までは分からないけど恐らくそうだわ。ココは決して働けるような身ではないし、サユリちゃんもココの世話やら家事やらで忙しいだろうし、そこをサポートできたらなって思ってね」
「いつもお世話になっております...」
「いいのいいの、こっちは色々と貿易で儲けがいいからさ。」
今回の訪問で神龍と氷龍の繋がりについて知ることができた。3人はミルヘス邸を後にし、レイストン邸へと帰っていく。
交流会まではあと3日。
交流会の前に、まずは滅龍の遣いである椿と地龍の遣いであるガイアにもミルヘス家について知ってもらおうということでサユリ、椿、ガイアの3人はメルト・ミルヘスに連れられ、レイストン邸から離れたミルヘス邸へとやって来た。
「こんだけバカでけぇとよぉ、迷ったりしねぇのかよ?」
「ミルヘス邸の使用人の方達は真面目で賢い人ばかりなのよ。そんなことあるわけないわ。」
いつの間にか打ち解けていたサユリとガイアのそんな会話が聞こえる。
「着いたわ。ここが会談室。普段は使わないけれど重要な会議がある時に使われる部屋ね。」
扉が開かれ中に入ると見渡す限り、高そうなインテリアでびっしりだ。
「こんなとこで会議って...なんか集中できそうにねぇわ」
「あはは...まぁ、適当に座ってくつろいでていいわ。私はちょっと先に行くとこがあるから、すぐ戻るわ。」
そう言って扉は閉じられる。
毎年行われている神龍と氷龍の交流会に他の九神龍の遣いが参加するのは今回が初めてだという。それだけあって色々準備もあるのであろう。そんななかお邪魔してしまったことに少し罪悪感を感じていた。
そしてしばらくした後メルトは椿たちのいる部屋へ帰ってきた。
「とりあえず、交流会についてなんだけど。まずは私たちが仲間同士であるための証明書をかいてもらいたいの。ちゃんと互いに信頼を得てから親交を深めたいからね。」
椿とガイアにそれぞれ1枚の紙とペンが差し出された。
そこには、「両者共に対等であり、共に戦い、共に守り合う良好な関係を築くことをここに宣言する」という文字とサインをする枠だけ書かれていた。
椿はそれにサインをし、隣を振り向く。ちょうどガイアも書き終わったところだ。
「じゃあ、さっそく本題に入ろうかー」
それからメルトのミルヘス家についての講話が始まった。
メルトの話によると、
ミルヘス家の人々は元々強大な力を持ちながらも戦うことに対して嫌悪感を感じていたため、序列では7位ということになっているらしい。
そしてそれゆえにこのミルヘス邸には約300を超える騎龍兵が存在し、領地の防衛に努めているというのだ。
「まぁ、それに加えて序列1位の神龍がバックにいるってのはこっちにとってはだいぶ安心できるからね。今後も仲良くしていきたいのよね。」
「それはいいけどよぉ氷龍陣営の人間は神龍陣営に何か恩恵を与えてんのか?」
「私たちが神龍陣営に与えているのは神龍陣営が活動する資金と言ったところね。」
「資金。それってもしかして俺らの食事とか生活費もそっちから出てるってことですか?」
「まぁ細かい所までは分からないけど恐らくそうだわ。ココは決して働けるような身ではないし、サユリちゃんもココの世話やら家事やらで忙しいだろうし、そこをサポートできたらなって思ってね」
「いつもお世話になっております...」
「いいのいいの、こっちは色々と貿易で儲けがいいからさ。」
今回の訪問で神龍と氷龍の繋がりについて知ることができた。3人はミルヘス邸を後にし、レイストン邸へと帰っていく。
交流会まではあと3日。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
【完結】離縁されたので実家には戻らずに自由にさせて貰います!
山葵
恋愛
「キリア、俺と離縁してくれ。ライラの御腹には俺の子が居る。産まれてくる子を庶子としたくない。お前に子供が授からなかったのも悪いのだ。慰謝料は払うから、離婚届にサインをして出て行ってくれ!」
夫のカイロは、自分の横にライラさんを座らせ、向かいに座る私に離婚届を差し出した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる