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第2章
18話 交流会
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────放課後。
椿は再度パフェの誘いを断って屋敷へと急ぐ。
昨日サユリに渡された衣装を来て髪を整える。
今日は交流会の当日。
ここからミルヘス邸までは約1時間かかる。
現在16時を過ぎた頃。
交流会のスタートは19時だが早めについておくのが普通だろう。
「おい椿!準備できてるかぁ?」
「あぁ準備万端だ。」
屋敷の外に出ると3体の飛龍が準備されていた。
1体に椿、1体にガイア、最後の1体にサユリとココが乗り、ミルヘス邸へと飛ぶ。
18時の少し前に4人はミルヘス邸の前に到着した。
「あら、案外早かったね。ようこそいらっしゃいました。中央ホールはまだ準備してる最中だから待合室で待っていてくれるかな?」
言われるままに4人は待合室へと足を運ぶ。
廊下を歩いているだけで何十人もの使用人がせっせと働いているのがわかる。
「椿、襟元が少し変だわ。」
「ん?どうだ?」
「違う。ちょっと止まってて。」
またもサユリは赤面しながら言う。
最近よく見るその光景を不思議に思いつつも
「お、ありがと。頼りになるわ。」
「別に、あなたのせいで私たちが恥を知りたくないだけだわ。」
そう言いながらそっぽを向く。
「なんか怒らせたかなぁ...?」
そして時は過ぎ、19時。
「これからも私たち氷龍陣営と、神龍陣営。そして新たに加わった滅龍と地龍の遣い。これら全員含めて平和に友好的にしていくことを誓って...!!」
「「乾杯!!」」
その場にいた全員がそう告げ、交流会が始まった。
とはいえ、ほとんどが氷龍陣営の人であり知っている者はそういないだろう。
するとそんなとき椿に1人の男が話しかけてきた。
「やあ、茅崎 椿くん。君が滅龍の遣いだよね?」
「あ、はい。そうですけど...すみませんどなたですかね。」
「初めましてだよ、僕は騎龍兵っていう身分であるから本名は告げられないけど...まぁ仮にライトとでも名乗っておこうか。」
「ライトさんですね。それで...何か用事があったんですか?」
「まぁ特にこれっていた用はないんだけど、せっかくだし君とも仲良くなりたくてね。さっきガイアくんとも話してきたよ。あの人あんなに怖そうな体してるのに性格は案外温厚なんだね...」
「皆言いますよそれ...」
2人の間にちょっとした笑いが起きる。
「さてと、僕はそろそろ外に、出て仕事の交代があるから、ここまでだね。ありがとう椿くん。」
「はい、こちらこそ。」
そして椿が歩きだそうとしたとき使用人の肩がぶつかった。
しかしそのぶつかった使用人は振り返ることもなく真っ直ぐに進んでいった。
21時。4人はそれぞれメルトと握手を交わし、来年もこの交流会の開催を約束するとそう誓った。
だが、その誓いは。
「失礼します。メルト・ミルヘス様。」
椿は再度パフェの誘いを断って屋敷へと急ぐ。
昨日サユリに渡された衣装を来て髪を整える。
今日は交流会の当日。
ここからミルヘス邸までは約1時間かかる。
現在16時を過ぎた頃。
交流会のスタートは19時だが早めについておくのが普通だろう。
「おい椿!準備できてるかぁ?」
「あぁ準備万端だ。」
屋敷の外に出ると3体の飛龍が準備されていた。
1体に椿、1体にガイア、最後の1体にサユリとココが乗り、ミルヘス邸へと飛ぶ。
18時の少し前に4人はミルヘス邸の前に到着した。
「あら、案外早かったね。ようこそいらっしゃいました。中央ホールはまだ準備してる最中だから待合室で待っていてくれるかな?」
言われるままに4人は待合室へと足を運ぶ。
廊下を歩いているだけで何十人もの使用人がせっせと働いているのがわかる。
「椿、襟元が少し変だわ。」
「ん?どうだ?」
「違う。ちょっと止まってて。」
またもサユリは赤面しながら言う。
最近よく見るその光景を不思議に思いつつも
「お、ありがと。頼りになるわ。」
「別に、あなたのせいで私たちが恥を知りたくないだけだわ。」
そう言いながらそっぽを向く。
「なんか怒らせたかなぁ...?」
そして時は過ぎ、19時。
「これからも私たち氷龍陣営と、神龍陣営。そして新たに加わった滅龍と地龍の遣い。これら全員含めて平和に友好的にしていくことを誓って...!!」
「「乾杯!!」」
その場にいた全員がそう告げ、交流会が始まった。
とはいえ、ほとんどが氷龍陣営の人であり知っている者はそういないだろう。
するとそんなとき椿に1人の男が話しかけてきた。
「やあ、茅崎 椿くん。君が滅龍の遣いだよね?」
「あ、はい。そうですけど...すみませんどなたですかね。」
「初めましてだよ、僕は騎龍兵っていう身分であるから本名は告げられないけど...まぁ仮にライトとでも名乗っておこうか。」
「ライトさんですね。それで...何か用事があったんですか?」
「まぁ特にこれっていた用はないんだけど、せっかくだし君とも仲良くなりたくてね。さっきガイアくんとも話してきたよ。あの人あんなに怖そうな体してるのに性格は案外温厚なんだね...」
「皆言いますよそれ...」
2人の間にちょっとした笑いが起きる。
「さてと、僕はそろそろ外に、出て仕事の交代があるから、ここまでだね。ありがとう椿くん。」
「はい、こちらこそ。」
そして椿が歩きだそうとしたとき使用人の肩がぶつかった。
しかしそのぶつかった使用人は振り返ることもなく真っ直ぐに進んでいった。
21時。4人はそれぞれメルトと握手を交わし、来年もこの交流会の開催を約束するとそう誓った。
だが、その誓いは。
「失礼します。メルト・ミルヘス様。」
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