DRAGONS

ぜろせろり

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第2章

19話 奪略者

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「失礼します。メルト・ミルヘス様。」
交流会が終わりメルトの部屋を訪れた2人の使用人。
片方はさっき椿とぶつかった男でもう片方は女だ。
男のほうは何かの紙を。
女のほうはメルトの紅茶を持ってきていた。
「ありがとう。二人とも。」
2人はそれぞれ持っていたものをメルトの机に起き再び扉の前に立つ。
「実花くんは先に休んでいて構わない。しかし潤くんはここで少し話をしよう。」
「かしこまりました。」
実花と呼ばれた女の使用人は部屋を後にし、
潤と呼ばれた男の使用人は部屋に残る。
「...さて、そろそろ正体を明かしたらどう?」
「...何をおっしゃっているのですか?」
「とぼけなくてもいい。あなたの正体くらい氷龍の力を持ってすればすぐに見抜けるのだから。」



「天龍の遣い、ザード。」
すると突如男は姿を変えた。
「正体が僕だと分かっていながら何故君はそれを誰にも言わなかったのかい?」
「皆楽しそうにしてる中騒ぎを起こしたくなかったからね。」
「へぇ。君のその考え嫌いじゃないね。」
「そう。それはどうも。」
「で、目的は何?」
「それを話す前に問題だ。僕が使っていた変身の能力は誰の力でしょうか??」
「装龍。あなたがその力を使っているってことはヴィージス。彼を倒して装龍の力を奪ったってことね。」
「奪っただなんて物騒なぁ。僕が軽く勝負を仕掛けたらすぐ死んじゃってさー?だから僕がその力を引き継いであげたんだよ。」
「そんなことはどうでもいいわ。で結局のところ目的は私の氷龍の力ってことでいいかしら。」
「理解が早くて助かるねぇ。」
「あまり戦いたくはないのだけど...やるしかないね。」
「いいや。僕は君とは戦わない。何故なら戦わなくとももう勝っているからだ。」
「は...?...っ!!」
メルトは突然お腹を抱え床に倒れ込んだ。
「こんな安い手段にひっかかってくれるだなんてねぇ。さっすが序列7位。戦う価値すら感じられないね。」
先ほど実花と呼ばれた女の使用人が持ってきた紅茶には毒薬が含まれていた。
「紅茶を持ってきたのが僕じゃないっていう思い込みが君の敗因だ。また来世にでもリベンジしてみなよ。」
「...惨めね。私。辛いものね、傷つくのは。」
メルトは途絶えそうな意識の中そう呟いた。
天龍の起こす空気を固めた衝撃波がメルトにとどめを指す。






「さぁてと、次は神龍の力でも貰おうか。」
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