21 / 72
第2章
19話 奪略者
しおりを挟む
「失礼します。メルト・ミルヘス様。」
交流会が終わりメルトの部屋を訪れた2人の使用人。
片方はさっき椿とぶつかった男でもう片方は女だ。
男のほうは何かの紙を。
女のほうはメルトの紅茶を持ってきていた。
「ありがとう。二人とも。」
2人はそれぞれ持っていたものをメルトの机に起き再び扉の前に立つ。
「実花くんは先に休んでいて構わない。しかし潤くんはここで少し話をしよう。」
「かしこまりました。」
実花と呼ばれた女の使用人は部屋を後にし、
潤と呼ばれた男の使用人は部屋に残る。
「...さて、そろそろ正体を明かしたらどう?」
「...何をおっしゃっているのですか?」
「とぼけなくてもいい。あなたの正体くらい氷龍の力を持ってすればすぐに見抜けるのだから。」
「天龍の遣い、ザード。」
すると突如男は姿を変えた。
「正体が僕だと分かっていながら何故君はそれを誰にも言わなかったのかい?」
「皆楽しそうにしてる中騒ぎを起こしたくなかったからね。」
「へぇ。君のその考え嫌いじゃないね。」
「そう。それはどうも。」
「で、目的は何?」
「それを話す前に問題だ。僕が使っていた変身の能力は誰の力でしょうか??」
「装龍。あなたがその力を使っているってことはヴィージス。彼を倒して装龍の力を奪ったってことね。」
「奪っただなんて物騒なぁ。僕が軽く勝負を仕掛けたらすぐ死んじゃってさー?だから僕がその力を引き継いであげたんだよ。」
「そんなことはどうでもいいわ。で結局のところ目的は私の氷龍の力ってことでいいかしら。」
「理解が早くて助かるねぇ。」
「あまり戦いたくはないのだけど...やるしかないね。」
「いいや。僕は君とは戦わない。何故なら戦わなくとももう勝っているからだ。」
「は...?...っ!!」
メルトは突然お腹を抱え床に倒れ込んだ。
「こんな安い手段にひっかかってくれるだなんてねぇ。さっすが序列7位。戦う価値すら感じられないね。」
先ほど実花と呼ばれた女の使用人が持ってきた紅茶には毒薬が含まれていた。
「紅茶を持ってきたのが僕じゃないっていう思い込みが君の敗因だ。また来世にでもリベンジしてみなよ。」
「...惨めね。私。辛いものね、傷つくのは。」
メルトは途絶えそうな意識の中そう呟いた。
天龍の起こす空気を固めた衝撃波がメルトにとどめを指す。
「さぁてと、次は神龍の力でも貰おうか。」
交流会が終わりメルトの部屋を訪れた2人の使用人。
片方はさっき椿とぶつかった男でもう片方は女だ。
男のほうは何かの紙を。
女のほうはメルトの紅茶を持ってきていた。
「ありがとう。二人とも。」
2人はそれぞれ持っていたものをメルトの机に起き再び扉の前に立つ。
「実花くんは先に休んでいて構わない。しかし潤くんはここで少し話をしよう。」
「かしこまりました。」
実花と呼ばれた女の使用人は部屋を後にし、
潤と呼ばれた男の使用人は部屋に残る。
「...さて、そろそろ正体を明かしたらどう?」
「...何をおっしゃっているのですか?」
「とぼけなくてもいい。あなたの正体くらい氷龍の力を持ってすればすぐに見抜けるのだから。」
「天龍の遣い、ザード。」
すると突如男は姿を変えた。
「正体が僕だと分かっていながら何故君はそれを誰にも言わなかったのかい?」
「皆楽しそうにしてる中騒ぎを起こしたくなかったからね。」
「へぇ。君のその考え嫌いじゃないね。」
「そう。それはどうも。」
「で、目的は何?」
「それを話す前に問題だ。僕が使っていた変身の能力は誰の力でしょうか??」
「装龍。あなたがその力を使っているってことはヴィージス。彼を倒して装龍の力を奪ったってことね。」
「奪っただなんて物騒なぁ。僕が軽く勝負を仕掛けたらすぐ死んじゃってさー?だから僕がその力を引き継いであげたんだよ。」
「そんなことはどうでもいいわ。で結局のところ目的は私の氷龍の力ってことでいいかしら。」
「理解が早くて助かるねぇ。」
「あまり戦いたくはないのだけど...やるしかないね。」
「いいや。僕は君とは戦わない。何故なら戦わなくとももう勝っているからだ。」
「は...?...っ!!」
メルトは突然お腹を抱え床に倒れ込んだ。
「こんな安い手段にひっかかってくれるだなんてねぇ。さっすが序列7位。戦う価値すら感じられないね。」
先ほど実花と呼ばれた女の使用人が持ってきた紅茶には毒薬が含まれていた。
「紅茶を持ってきたのが僕じゃないっていう思い込みが君の敗因だ。また来世にでもリベンジしてみなよ。」
「...惨めね。私。辛いものね、傷つくのは。」
メルトは途絶えそうな意識の中そう呟いた。
天龍の起こす空気を固めた衝撃波がメルトにとどめを指す。
「さぁてと、次は神龍の力でも貰おうか。」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
【完結】離縁されたので実家には戻らずに自由にさせて貰います!
山葵
恋愛
「キリア、俺と離縁してくれ。ライラの御腹には俺の子が居る。産まれてくる子を庶子としたくない。お前に子供が授からなかったのも悪いのだ。慰謝料は払うから、離婚届にサインをして出て行ってくれ!」
夫のカイロは、自分の横にライラさんを座らせ、向かいに座る私に離婚届を差し出した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる