DRAGONS

ぜろせろり

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第4章

43話 神龍爆誕

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「私も、椿くんとは関係は浅いといえば浅いけどさ、なんとなくわかるよ。あの子の気持ち。」

「私は...どうすべきですか。」

「もう1度、椿くんに会ってみればいいんじゃないかな。」

サユリはメルトにそう言われ、部屋を出たものの、椿がどこへ行ってしまったのか。それが分からなかった。

「「...はぁ。」」

サユリがため息をついた時、もう一つのため息も重なった。

「あ」

「あ...」

そこにいたのは椿だった。

「...あの...さっきは...」

「ごめんなさい。私、椿の気持ちが読み取れなくて...。ごめんなさい。」

「あ、いや...。」

生まれてしまった沈黙を破るように再び椿は話し始めた。

「...俺も辛い。ココさんには色々お世話になってたし。」

「...」

「でも、それ以上にサユリが辛いことだってもちろん知ってる。」

「...」

「だけど...だからこそ、なんて言葉を掛けたらいいかわかんなくなって。...ごめん。」

「...ありがと。」

「え?」

「私に気遣ってくれて、ありがと。」

顔を赤くするサユリは椿に背を向けそう言った。

「今、婆様が守ってきたモノを守り継ぐ覚悟ができた。椿も手伝ってくれる?」







「私の名はサユリ・レイストン。今此処に神聖なる龍との契りを結びその力を継承する者。神龍よ。私にその力を授けたまえ。」

その力の強大さ故に、神龍の力を継ぐのには相当な時間が必要とされた。

実際にサユリが誓いの言葉を告げてから3時間以上も立ちっぱなしの状態で引き継ぎを行っていた。

その途中椿はサユリの汗を吹いたり、飲み物を持ってきたりしていた。

「...仲直りしてよかったですね。」

「そうだねー。でももうちょっと仲良くなっちゃってもいいんだけどねぇ。」

「ですよね!あの2人くっつくのかくっつかないのか、はっきりさせるべきだと思います!」

「くっつくだのなんだの何か知らねぇけど聞こえてるぞ。」

盛り上がる宙とメルトに突っ込む椿。

「...サユリそろそろ大丈夫か?」

「えぇ...」

引き継ぎを終え、椅子に腰掛けていたサユリはその場に立ち、









「...私が九神龍序列第一位。神龍の遣い。サユリ・レイストン!!」
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