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第5章
58話 出来損ないの力
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「それで...どういうこと?」
椿とマリスの2人はミルヘス邸に戻り、正座をさせられていた。
というのも、10分ほど前。
椿とマリスが対立している場面に遭遇した宙は2人を説得しなんとか争いをやめさせ、そのまま連れて帰ってきたのだ。
「...俺は別に何も悪くねぇよ。ただ、こいつが急に兄を殺したのは滅龍だとかなんとか言い始めて...」
「確かにその通り...です。私のご無礼で迷惑をかけてしまい誠に申し訳ございませんでした。」
ゴウガは待ちくたびれミルヘス邸を後にしていたため
部屋には椿、宙、紗由里、ガイア、メルト、マリスの6人だけだった。
「それは...わかりました。ですが、お兄様を殺したのは滅龍だ。というのは?」
紗由里が椿の言っていたことを掘り返す。
「...それも、確かにその通りなんです。」
「だから...俺は何もしてねぇ...」
「椿は静かにしてて!!」
反論しようとするも宙に阻まれる。
「気になる話だね。私はもちろん椿くんが人を殺すようなことはしないと思ってるけど。」
「そりゃあ同感だぁ。それにそんな勇気も足らねぇんじゃねぇか?」
「うっせぇ...」
「とにかくそのような事実は...」
「いや、私は絶対そうだと確信しているのです。残された遺体に黒の刻印、そして...消えた大部分の雷龍の力。」
「は?雷龍の力って...あんたさっき使ってたじゃねぇか!!」
「あれは雷龍の力の欠片に過ぎません。大部分は本当にどこかに消えてしまっているのです。...とにかく私の兄を殺したのは間違いなく滅龍なのです!!」
「だから...」
「そうだね。確かに君のお兄さんを殺したのは滅龍に違いない。」
どこか聞き覚えのある声によって椿の言葉が遮られる。
「...でも、椿くんはそれを断固否定している。それなら、滅龍の遣いが2人いる、と考えるのはどうかな?」
その声の主は真っ白な鎧に身を包んだミルヘス邸の騎龍兵、ライトだった。
「滅龍の遣いが...2人。」
「うっそだろ...俺と同じようなやつがもう1人いんのか...」
「まだいると決まった訳ではないよ。ただ僕が昔いた世界の知識でね。仮にもう1人の滅龍の遣いをアルファとすると椿くんはベータだ。アルファの力はマリスくんのように滅龍の力の欠片に過ぎない。それならアルファは何を求める?」
「滅龍の...完全な力。」
「そう。そして、その力を手っ取り早く手に入れるに向かいべき相手は椿くんじゃない。」
「────滅龍の封印の石版さ。」
「...あれ、椿。石版は?」
「あっ...さっきのとこに置いたままだ...」
「...まずいわ。椿、宙、ガイア。今すぐそこへ向かうわ。」
4人は部屋を飛び出し、雷龍の祠へと向かっていった。
「...あれで良かったの?騎龍兵ライト。」
「ええ。僕の勘はよく当たっちゃうので。」
椿とマリスの2人はミルヘス邸に戻り、正座をさせられていた。
というのも、10分ほど前。
椿とマリスが対立している場面に遭遇した宙は2人を説得しなんとか争いをやめさせ、そのまま連れて帰ってきたのだ。
「...俺は別に何も悪くねぇよ。ただ、こいつが急に兄を殺したのは滅龍だとかなんとか言い始めて...」
「確かにその通り...です。私のご無礼で迷惑をかけてしまい誠に申し訳ございませんでした。」
ゴウガは待ちくたびれミルヘス邸を後にしていたため
部屋には椿、宙、紗由里、ガイア、メルト、マリスの6人だけだった。
「それは...わかりました。ですが、お兄様を殺したのは滅龍だ。というのは?」
紗由里が椿の言っていたことを掘り返す。
「...それも、確かにその通りなんです。」
「だから...俺は何もしてねぇ...」
「椿は静かにしてて!!」
反論しようとするも宙に阻まれる。
「気になる話だね。私はもちろん椿くんが人を殺すようなことはしないと思ってるけど。」
「そりゃあ同感だぁ。それにそんな勇気も足らねぇんじゃねぇか?」
「うっせぇ...」
「とにかくそのような事実は...」
「いや、私は絶対そうだと確信しているのです。残された遺体に黒の刻印、そして...消えた大部分の雷龍の力。」
「は?雷龍の力って...あんたさっき使ってたじゃねぇか!!」
「あれは雷龍の力の欠片に過ぎません。大部分は本当にどこかに消えてしまっているのです。...とにかく私の兄を殺したのは間違いなく滅龍なのです!!」
「だから...」
「そうだね。確かに君のお兄さんを殺したのは滅龍に違いない。」
どこか聞き覚えのある声によって椿の言葉が遮られる。
「...でも、椿くんはそれを断固否定している。それなら、滅龍の遣いが2人いる、と考えるのはどうかな?」
その声の主は真っ白な鎧に身を包んだミルヘス邸の騎龍兵、ライトだった。
「滅龍の遣いが...2人。」
「うっそだろ...俺と同じようなやつがもう1人いんのか...」
「まだいると決まった訳ではないよ。ただ僕が昔いた世界の知識でね。仮にもう1人の滅龍の遣いをアルファとすると椿くんはベータだ。アルファの力はマリスくんのように滅龍の力の欠片に過ぎない。それならアルファは何を求める?」
「滅龍の...完全な力。」
「そう。そして、その力を手っ取り早く手に入れるに向かいべき相手は椿くんじゃない。」
「────滅龍の封印の石版さ。」
「...あれ、椿。石版は?」
「あっ...さっきのとこに置いたままだ...」
「...まずいわ。椿、宙、ガイア。今すぐそこへ向かうわ。」
4人は部屋を飛び出し、雷龍の祠へと向かっていった。
「...あれで良かったの?騎龍兵ライト。」
「ええ。僕の勘はよく当たっちゃうので。」
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