史上最高のサキュバスと契約を結んだのは良いけれど、何か思っていたのと違うのでチェンジしたいんですが……え、もう遅い?

釧路太郎

文字の大きさ
3 / 3

第三話 無制限発射にオプション付き

しおりを挟む
 無制限発射のサブスクプランは何か裏があるのではないかと思っていたのだが、詳しく話を聞いてみるとお互いにとって得な事しかないようにしか思えなかった。
 まー君の側に立って考えると、一日二回ずつでは満足出来ないような日もあると思うので無制限というのはありがたい。究極の強さを兼ね備えた若い肉体の欲望は尽きることがないので、一日に何度も求めることがあるだろう。それも、自分好みのとんでもない美少女が二人も目の前にいるのだから我慢のしようがない。
 あとは、定期的に魔力を消費することによって無駄な破壊衝動を抑えることも出来るのだが、そんなことは別にどうでもいい事だったりする。
 サキュバス側の視点に立って考えてみると、まー君の相手をしない日は何ももらえないという事になるのだ。いくら若く強い肉体を持っているからと言っても体調や気分次第ではそういう感情にならないこともあるだろう。そんな日でもサブスクプランであれば毎日決まった量の魔力を得ることが出来るのだ。もちろん、回数によって魔力をいただく契約の方が一日当たりにもらえる量が多くなることは明白なのだが、トータルで考えるとサブスクプランの方が多くもらえてしまうという計算になる。
 それに、まー君の相手を何度したところでサキュバス二人の体が壊れることはないし、一人が相手をしてもう一人が休憩しているというだけでも体力も身体も精神も完全に回復してしまうのだ。
 つまり、サブスクプランは双方にとってメリットしかないのである。

「いくら若いと言っても物事には限度ってものがあるからね。今は一日に何回でも出来るって思ってるかもしれないけどさ、君は人間なんだから私たちに飽きちゃうことがあるかもしれないんだよね。でも、そんな時のためにオプションサービスがあるってことなの」
「君はきっと私たちに飽きたりなんてしないって言ってくれると思うけど、体は正直だったりするからね。なんでもそうだと思うけど、慣れてしまうとどうしても最初とは違った感覚になっちゃうもんなんだよ。これは別に責めてるってことじゃないから安心して聞いて欲しいんだけど、色欲の権化と言われた魔王だって同じ人を相手にずっと続けるのは無理だって言ってたからね。なんで、マンネリを防ぐって意味でもオプションサービスは必要ってことだよ。君だけじゃなく、私たちにとっても必要な事なんだからね」

「そのオプションって、俺はどうすればいいのかな?」
「君が攻めたいって言うんだったら攻めてもいいとは思うけど、基本的には受け身になってもらった方が良いと思うよ。私とイザーちゃんは君と何度でもエッチしちゃえるから攻めてもらってもいいと思うんだけど、オプションでやってくる子は基本的に一期一会になると思うからその子に身を任せちゃうのが君にとって間違いない選択だと思う」
「私もうまなちゃんも攻め受けどっちでも出来ちゃうからいいんだけど、オプションでやってくる子とはそういうのを考えずにプレイを楽しんでもらった方が良いと思う。君みたいな男の子は攻めるのも好きだと思うけど、やっぱりそれぞれの個性を味わってもらって色々な体験をしてもらった方が良いんじゃないかな。多分だけど、君が攻める側になってたとしたら相手が違うだけで同一の体験にしかならないと思うんだ」
「別に私もイザーちゃんも君をバカにしているわけじゃないからね。どうせだったら、いろんな子の攻めを堪能してほしいってことだよ」
「君も 再挑戦者リプレイヤーとしていろいろな経験をしてきたとは思うんだけど、今しかできない経験ってのも積んでほしいってことだよ。どうせだったら、お互いに楽しくいい経験をしていこうって思うんだ」

 最初の冒険の時には余裕がそこまでなかったので魔王を倒すことだけに必死になっていたのは事実である。
  再挑戦者リプレイヤーとして二度三度と冒険を繰り返していくうちに余裕が生まれ、サキュバスの娼館に行ってみたり他の冒険者と恋仲になったことも当然あったのだ。全く経験がないというわけではないのだけれど、今のこの体では一応未経験という事にはなる。今のまー君が最初に経験する相手はベテランサキュバスのイザーちゃんなのか新人サキュバスのうまなちゃんなのかまだ決まってはいないが、一度きりではないという事がわかっている三人にとって順番はどうでもいいと思っているのであった。

「もう一つ確認したいことがあるんだけどいいかな?」
「これはとても大事なことだから正直に答えてほしいんだよね」

 穏やかなムードが流れていた三人の間に突然緊張感が走った。
 うまなちゃんとイザーちゃんが急に真剣な表情になったことでまー君も両脇をしっかりと締めてまっすぐに二人の間を見ていた。少しだけ視線を上下に動かしてはいたのだが、あまり余計なところは見ないようにしていた。
 うまなちゃんとイザーちゃんはお互いに見つめあうと何かを確認するかのように二人同時に頷き、まー君の方へと視線を移動させた。
 この日初めてまー君は二人と順番に目を合わせたのだが、どちらを見るべきなのかわからずに二人の目を交互に見ていたのだ。その様子は完全に挙動不審に思えたけれど、うまなちゃんもイザーちゃんも真剣な表情は変わらないままであった。

「まー君のプロフィールって嘘は書いてないよね?」
「うん、嘘は書いてないよ。 再挑戦者リプレイヤーだからそこには書いていない経歴とかもあるけど、今のこの体ではそれで間違いないよ」
「そうなんだ。それは困ったな」
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

処理中です...