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水瀬美緒の章
第一話
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本堂に入ってきたのは先ほど会ったばかりの面々であったのだが、その中に高田さんの法要には参加していなかった水瀬さんが紛れ込んでいた。
水瀬さんの姿を見た僕は少し驚いてしまった。そんな僕の様子に気付いてなのかわからないが、水瀬さんは僕と目が遭うと少し気まずそうにしていた。僕も水瀬さんの姿を見て気まずく感じていたが、高田さんの法要には参加せずにここに来るというのはいい思いでは無いだろう。
「さっそくで申し訳ないんだけどね、美緒の話を聞いてもらってもいいかな?」
「うん、水瀬さんの話を聞いてみたいと思うんだけど、僕だけじゃ力になれるかわからないんでお義父さんにも一緒に聞いてもらってもいいかな?」
「それは大丈夫だと思うけど、美緒はそれで問題無いよね?」
水瀬さんはそう尋ねてきた桑原さんの顔を不安そうに見ていた。しばらくの沈黙の後、水瀬さんは覚悟を決めたように頷いていた。その表情には本堂に入ってきたときのようなオドオドした感じは無く心を決めたような力強い表情になっていた。
僕がお義父さんを呼びに行こうと思ったタイミングを計っていたかのようにお茶菓子をもってお義父さんが入ってきたのだが、あまりにも完璧すぎるタイミングだったので少しだけ驚いてしまっていた。だが、僕以上に大塚君が驚いていたことにさらに僕は驚いてしまった。
「皆さん初めまして。私はこの寺の住職を務めさせていただいている吉田善弥でございます。将也君から簡単に話は伺っているのですが、何分将也君も詳しい話は聞いていないようでして、私と娘も一緒にお話を伺ってもよろしいでしょうか?」
「こちらこそお願いします。誰に相談したらいいかわからなくて困ってたんです。お願いします」
「ちょっと美緒。お願いする前に自己紹介をしなくちゃ失礼でしょ。ほら、ちゃんとしてよね」
「ごめんなさい。でも、私は本当にどうしたらいいのかわからなくて。なんで私がって思っちゃってて。ごめんなさい。私は高倉美緒です。旧姓が水瀬なのでみんなからはそう呼ばれることの方が多いです。高倉と呼ばれるのにも慣れてきたとは思うのですが、水瀬と呼ばれた方がいいような気がしています。うまく言えないですけど、高校時代の呼ばれ方の方が今は合ってるって思うんです」
「もう、そんな事を急に言っても意味わからないわよ。落ち着いて順を追って説明しましょうね。私は山本雪乃です。私の旧姓は桑原なので私も桑原と呼んでいただいて大丈夫です。きっとその方が郁美も話を聞いてくれるんじゃないかなって思ってるんです」
「郁美さんというのはそちらにいらっしゃるお嬢さんの事ですか?」
「いいえ、郁美はここにいないですよ。郁美は高校三年の時に亡くなってしまいましたから」
「失礼ですが、その郁美さんという方は事故か火事で亡くなられたのですか?」
「いえ、私達は病気だと窺っていますが、そうでは無いと思うのですか?」
「私もハッキリと見えるわけではないので間違っているのかもしれませんが、水瀬さんの背後にいらっしゃる若いお嬢さんがその郁美さんなのかと思いましてね。そのお姿が火事にでもあったかのようなお姿に見えますので、そうなのかと思って伺ったわけなのですよ」
「ちょっと待ってください。住職は郁美の姿が見えているって事なんですか?」
「私に見えている方が郁美さんなのかはわかりませんが、ちょうど高校生くらいの年頃のお嬢さんが水瀬さんを見守るようにして立っているのが見えるんですよ。ただ、ところどころ皮膚がただれているのか剥がれているのかわかりませんが、大変痛々しいお姿に見えてしまっているんですよ。ですが、何か水瀬さんに対して悪意のあるようにも見えないのですがね」
「悪意が無いってのは本当なんですか?」
「正直に申しますと、私はそれなりに見えるというだけでして会話をすると言ったことは今まで一度も無しえたことが無いのですよ。ただ、それでも表情を読み解くことくらいは出来ますし、過去に何度かそのような方をあちらの世界へご案内したこともあるのです。ですが、水瀬さんの後ろにいらっしゃる方からはほんの少しも悪意を感じることは無いのですよ。私の娘の方がハッキリと見えると思うのですが、どうかな?」
「そうね。私もお父さんと同じような印象を受けたわ。水瀬さんに対して何かを伝えたいってのは感じるんだけど、それは決して悪意なんてものではなくて何か別の事なんじゃないかなって思うんだけどね。そうだ、高校の卒業アルバムに郁美さんの写真って載ってないのかな?」
「たぶん載ってると思うけど、ちょっと持ってくるね」
僕は本堂を抜けて書斎へ向かったのだが、なぜか大塚君も一緒に僕の後をついて来ていた。卒業アルバムを持ってくるだけなので人手はいらないと思うのだが、大塚君は何となくあの場の空気に溶け込めなくて外へ出たくなったようだった。
「それにしてもさ、お前の家族って凄いな。水瀬に高田が憑いてるのが見えるって本当なのかな。でも、高田って病死だったと思うし、棺の中で眠っている高田も聞いたような状態じゃなかったと思うよな?」
「うん。そうだと思うけどさ、別についてこなくても一人で大丈夫だよ」
「そんなこと言うなって。実はさ、俺って高校の時は高田の事が好きだったんだよ。だからさ、あの場に高田がいるって聞いて少し嬉しかったんだけどさ、住職とお前の奥さんの話を聞いて少し怖くなっちゃって、お前と一緒にあの場を離れちゃったってわけなんだよ」
「へえ、意外と大塚君って怖がりなんだ。そう見えないのにね」
「そうなんだよな。俺の奥さんだけじゃなくて息子も娘も怖い話が好きでさ、夏になるとそういうのを借りてきてリビングで上映会を始めちゃうんだぜ。俺はそんなの見たくないんだけどさ、一人で別の事をするのも怖くて一緒に見ちゃうんだけど、見たことを毎回後悔しちゃうんだよな。だからさ、今年こそはそんなのを借りてきませんようにって初もうでの時にお願いしているんだけどさ、神様ってそういう願いは聞いてくれないのかな?」
「さあ、どうなんだろうね。僕は神社についてそんなに詳しいわけじゃないからわからないけど、もしかしたら大塚君の家族がみんなで一緒に見たいって願ってるのかもしれないよ」
「マジかよ。でも、俺の奥さんだったらそんな願いをするかもしれないな。結婚前にも何度もホラー映画に付き合わされてたしな」
「それなら良かったじゃない。神様は大塚君の家族の願いを聞いてくれているって事かもしれないからね」
「それってあんまり嬉しくないかも」
幽霊とかはいるんだろうなと感じることは今まで何度もあったのだけれど、僕は幸か不幸かその姿を目撃したことは一度も無かった。そんな僕に気を遣ってなのかわからないが、お義父さんも僕の嫁も幽霊の姿を見たとしてもソレを伝えてくることは無かった。少なくとも、ここ数年はそんな話題が出ることも無かった。
お義父さんも嫁も見えるのが普通だったようなので結婚当初は僕に教えてくれたりもしていたのだけれど、僕には全くそう言ったものが見えないという事を理解してからはわざわざ教えてくれることは無くなっていた。ちなみに、義理の弟も僕と同じで見えないタイプでそういった話を一切信じていないのだ。そんな事もあって彼は研究者として働いているのだが、研究で行き詰った時は意外と神頼みをするというのを聞いて少し面白いなと感じてしまっていたのだった。
僕と大塚君はすぐに本堂へ戻ったのだが、その間に何か話が進んでいたということは無いようだった。でも、大西さんと鵜崎さんも自己紹介をしていたらしく、戻ってきた大塚君にも自己紹介をするようにみんなが口をそろえて言っていた。
大塚君の自己紹介はこれと言って面白いことも無く、水瀬さんの件に関しては完全に部外者ではあるのでお義父さんもそれほど興味を持っていないように見えていた。僕の嫁も大塚君には興味を示していないようで一安心してしまった。
僕は持ってきた卒業アルバムをお義父さんに手渡すと、お義父さんは割と早いスピードでページをめくり、僕たちにクラスのページで手を止めて一人一人の顔を確認していたのだが、それを横から盗み見るようにしている嫁と同じタイミングで一枚の写真を指差していた。
その写真はまだ元気だったころの高田さんが写っているクラス写真なのだが、二人はその写真に写っている多くの生徒の中から高田さんの姿を見付けて指をさしていたのだった。個人の名前など書かれていないクラス写真なのだが、その写真の中から二人が指をさしていたのは間違いなく高田さんであった。
水瀬さんの姿を見た僕は少し驚いてしまった。そんな僕の様子に気付いてなのかわからないが、水瀬さんは僕と目が遭うと少し気まずそうにしていた。僕も水瀬さんの姿を見て気まずく感じていたが、高田さんの法要には参加せずにここに来るというのはいい思いでは無いだろう。
「さっそくで申し訳ないんだけどね、美緒の話を聞いてもらってもいいかな?」
「うん、水瀬さんの話を聞いてみたいと思うんだけど、僕だけじゃ力になれるかわからないんでお義父さんにも一緒に聞いてもらってもいいかな?」
「それは大丈夫だと思うけど、美緒はそれで問題無いよね?」
水瀬さんはそう尋ねてきた桑原さんの顔を不安そうに見ていた。しばらくの沈黙の後、水瀬さんは覚悟を決めたように頷いていた。その表情には本堂に入ってきたときのようなオドオドした感じは無く心を決めたような力強い表情になっていた。
僕がお義父さんを呼びに行こうと思ったタイミングを計っていたかのようにお茶菓子をもってお義父さんが入ってきたのだが、あまりにも完璧すぎるタイミングだったので少しだけ驚いてしまっていた。だが、僕以上に大塚君が驚いていたことにさらに僕は驚いてしまった。
「皆さん初めまして。私はこの寺の住職を務めさせていただいている吉田善弥でございます。将也君から簡単に話は伺っているのですが、何分将也君も詳しい話は聞いていないようでして、私と娘も一緒にお話を伺ってもよろしいでしょうか?」
「こちらこそお願いします。誰に相談したらいいかわからなくて困ってたんです。お願いします」
「ちょっと美緒。お願いする前に自己紹介をしなくちゃ失礼でしょ。ほら、ちゃんとしてよね」
「ごめんなさい。でも、私は本当にどうしたらいいのかわからなくて。なんで私がって思っちゃってて。ごめんなさい。私は高倉美緒です。旧姓が水瀬なのでみんなからはそう呼ばれることの方が多いです。高倉と呼ばれるのにも慣れてきたとは思うのですが、水瀬と呼ばれた方がいいような気がしています。うまく言えないですけど、高校時代の呼ばれ方の方が今は合ってるって思うんです」
「もう、そんな事を急に言っても意味わからないわよ。落ち着いて順を追って説明しましょうね。私は山本雪乃です。私の旧姓は桑原なので私も桑原と呼んでいただいて大丈夫です。きっとその方が郁美も話を聞いてくれるんじゃないかなって思ってるんです」
「郁美さんというのはそちらにいらっしゃるお嬢さんの事ですか?」
「いいえ、郁美はここにいないですよ。郁美は高校三年の時に亡くなってしまいましたから」
「失礼ですが、その郁美さんという方は事故か火事で亡くなられたのですか?」
「いえ、私達は病気だと窺っていますが、そうでは無いと思うのですか?」
「私もハッキリと見えるわけではないので間違っているのかもしれませんが、水瀬さんの背後にいらっしゃる若いお嬢さんがその郁美さんなのかと思いましてね。そのお姿が火事にでもあったかのようなお姿に見えますので、そうなのかと思って伺ったわけなのですよ」
「ちょっと待ってください。住職は郁美の姿が見えているって事なんですか?」
「私に見えている方が郁美さんなのかはわかりませんが、ちょうど高校生くらいの年頃のお嬢さんが水瀬さんを見守るようにして立っているのが見えるんですよ。ただ、ところどころ皮膚がただれているのか剥がれているのかわかりませんが、大変痛々しいお姿に見えてしまっているんですよ。ですが、何か水瀬さんに対して悪意のあるようにも見えないのですがね」
「悪意が無いってのは本当なんですか?」
「正直に申しますと、私はそれなりに見えるというだけでして会話をすると言ったことは今まで一度も無しえたことが無いのですよ。ただ、それでも表情を読み解くことくらいは出来ますし、過去に何度かそのような方をあちらの世界へご案内したこともあるのです。ですが、水瀬さんの後ろにいらっしゃる方からはほんの少しも悪意を感じることは無いのですよ。私の娘の方がハッキリと見えると思うのですが、どうかな?」
「そうね。私もお父さんと同じような印象を受けたわ。水瀬さんに対して何かを伝えたいってのは感じるんだけど、それは決して悪意なんてものではなくて何か別の事なんじゃないかなって思うんだけどね。そうだ、高校の卒業アルバムに郁美さんの写真って載ってないのかな?」
「たぶん載ってると思うけど、ちょっと持ってくるね」
僕は本堂を抜けて書斎へ向かったのだが、なぜか大塚君も一緒に僕の後をついて来ていた。卒業アルバムを持ってくるだけなので人手はいらないと思うのだが、大塚君は何となくあの場の空気に溶け込めなくて外へ出たくなったようだった。
「それにしてもさ、お前の家族って凄いな。水瀬に高田が憑いてるのが見えるって本当なのかな。でも、高田って病死だったと思うし、棺の中で眠っている高田も聞いたような状態じゃなかったと思うよな?」
「うん。そうだと思うけどさ、別についてこなくても一人で大丈夫だよ」
「そんなこと言うなって。実はさ、俺って高校の時は高田の事が好きだったんだよ。だからさ、あの場に高田がいるって聞いて少し嬉しかったんだけどさ、住職とお前の奥さんの話を聞いて少し怖くなっちゃって、お前と一緒にあの場を離れちゃったってわけなんだよ」
「へえ、意外と大塚君って怖がりなんだ。そう見えないのにね」
「そうなんだよな。俺の奥さんだけじゃなくて息子も娘も怖い話が好きでさ、夏になるとそういうのを借りてきてリビングで上映会を始めちゃうんだぜ。俺はそんなの見たくないんだけどさ、一人で別の事をするのも怖くて一緒に見ちゃうんだけど、見たことを毎回後悔しちゃうんだよな。だからさ、今年こそはそんなのを借りてきませんようにって初もうでの時にお願いしているんだけどさ、神様ってそういう願いは聞いてくれないのかな?」
「さあ、どうなんだろうね。僕は神社についてそんなに詳しいわけじゃないからわからないけど、もしかしたら大塚君の家族がみんなで一緒に見たいって願ってるのかもしれないよ」
「マジかよ。でも、俺の奥さんだったらそんな願いをするかもしれないな。結婚前にも何度もホラー映画に付き合わされてたしな」
「それなら良かったじゃない。神様は大塚君の家族の願いを聞いてくれているって事かもしれないからね」
「それってあんまり嬉しくないかも」
幽霊とかはいるんだろうなと感じることは今まで何度もあったのだけれど、僕は幸か不幸かその姿を目撃したことは一度も無かった。そんな僕に気を遣ってなのかわからないが、お義父さんも僕の嫁も幽霊の姿を見たとしてもソレを伝えてくることは無かった。少なくとも、ここ数年はそんな話題が出ることも無かった。
お義父さんも嫁も見えるのが普通だったようなので結婚当初は僕に教えてくれたりもしていたのだけれど、僕には全くそう言ったものが見えないという事を理解してからはわざわざ教えてくれることは無くなっていた。ちなみに、義理の弟も僕と同じで見えないタイプでそういった話を一切信じていないのだ。そんな事もあって彼は研究者として働いているのだが、研究で行き詰った時は意外と神頼みをするというのを聞いて少し面白いなと感じてしまっていたのだった。
僕と大塚君はすぐに本堂へ戻ったのだが、その間に何か話が進んでいたということは無いようだった。でも、大西さんと鵜崎さんも自己紹介をしていたらしく、戻ってきた大塚君にも自己紹介をするようにみんなが口をそろえて言っていた。
大塚君の自己紹介はこれと言って面白いことも無く、水瀬さんの件に関しては完全に部外者ではあるのでお義父さんもそれほど興味を持っていないように見えていた。僕の嫁も大塚君には興味を示していないようで一安心してしまった。
僕は持ってきた卒業アルバムをお義父さんに手渡すと、お義父さんは割と早いスピードでページをめくり、僕たちにクラスのページで手を止めて一人一人の顔を確認していたのだが、それを横から盗み見るようにしている嫁と同じタイミングで一枚の写真を指差していた。
その写真はまだ元気だったころの高田さんが写っているクラス写真なのだが、二人はその写真に写っている多くの生徒の中から高田さんの姿を見付けて指をさしていたのだった。個人の名前など書かれていないクラス写真なのだが、その写真の中から二人が指をさしていたのは間違いなく高田さんであった。
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