【改訂版】ヤンデレ彼女×サイコパス彼氏≒異世界最強カップル

釧路太郎

文字の大きさ
18 / 46

魔法と私達 後編

しおりを挟む
「さっきと違って戻るのが遅くなってると思うんだけど、もしかして、再生するのにも限度があったりするのかな?」
「そんなものは無いが、もう少し手加減をしてもらえるとありがたいな」
「私は手加減しているよ。こうして話が出来るんだから手加減してるって事でしょ?」
「確かに。それはそうなのだが、私の体を破壊しながらお話をするというのはいかがなものでしょうか。もうそろそろ私を解放してくれてもいいと思うのだが」
「解放するわけないでしょ。私のまー君が殺されちゃったんだよ。お前はバラバラになっても元に戻れるのに、まー君が元に戻れないってのはおかしいよね。お前のその力をまー君にうつして生き返らせることなんて出来ないのかな?」
「体を戻すだけなら簡単だ。でも、その場合は私に心を支配されてしまうがな」
「それじゃ意味ないでしょ。生き返らせる方法ってないわけ?」
「神にでも頼むしかないんじゃないかな。もっとも、貴様ら人間が信じている神など当てにならないと思うがな。奴は貴様ら人間の事は家畜としか見ていないようだし、そんな家畜共の願いなど叶えるはずも無かろう」
「じゃあ、その神に言うことを聞かせればいいってことなのね。神はどこにいるのかな?」
「どこにいるかなんて知るわけないだろ。私達を地下へと追いやった張本人だぞ。知っていたなら私達が何もしないわけもない」
「それならもういいや。お前から何も聞けないんだったらこれ以上何をしても無駄ね。まー君が生き返らないんだったら、この世界をめちゃめちゃにしてやるわ。時間をかければそれくらいできるでしょ」
「それは良い。それは良いぞ。私達もそれには手を貸そう。よし、そうしよう。我々を虐げている神の作ったこの世界。神に恨みを持つものを全て集めて壊してしまえ」
「何言ってんの?」
「お前がこの世界を壊すというのなら、我らも協力を惜しまないと言っているのだが?」
「お前は私のまー君を殺したんだよ。お前の仲間を真っ先に殺すに決まってるでしょ?」
「そ、そんな事をしても無駄だぞ。我々はこの世界で死ぬことは無いのだ。魂がこの世界にあるわけではないからな」
「死なないとしても、肉体には限界があるみたいだけど。ほら、もう再生しなくなってきているよ。体も随分と小さいものになりそうだしね」
「そんな事は無いぞ。私を魔界に戻してくれればすぐに再生するはずだ。一度魔界に行って力を取り戻すことにしよう。な、そうすればきっと君の役に立てると思うのだが」
「ねえ、何を勘違いしているのかわからないけれど。私はまー君を殺されたことについて怒っているんだよ。あんたの仲間で生き返らせることのできる人はいないわけ?」
「いるにはいるが、そのためには生贄が必要になってくるのだが」
「生贄って?」
「そうだな。とりあえず、呼び出すのに聖職者。つまりは、神の信徒が必要になるな」
「あれじゃダメなの?」
「アレは私を呼び出すのに使ったからもう使えないな。新しい信徒が必要なのだけれど、そんなに都合よく見つけることが出来るかな?」
「見付けれれないんだったらこいつらの拠点に乗り込めばいいだけじゃない」
「そうなのだが、それがどこか知っているのか?」
「そんなの知らないわよ」
「そうか、知らないのか。それは急いだほうがいいぞ。急がないと、不完全な形で生き返ることになるからな。お前も彼氏がゾンビになってしまったら嫌だろう」
「ゾンビとかどうでもいいわ。まー君が生きてくれればそれだけでいいの」

 ちょっと話していて気付いたのだけれど、この人はもしかしたら聖なるものに弱いのかもしれない。今いる部屋はどうみても聖なるものは何もないのだけれど、こいつを呼び出すために使った生贄の近くに行くと、再生していた体が少しずつ壊れているように見えた。
 気のせいなのかなと思って再生しつつある体を生贄に触れさせてみると、その触れた部分が一瞬にして蒸発してしまった。大きな悲鳴をあげているみたいだけれど、そんなのは気にしないでおこう。
 こいつをこの生贄が着ている服で包んでみるとどうなるのだろうか。とても楽しい事が起こりそうな予感がしていた。

 さっきまでの偉そうな態度は鳴りを潜め。今では惨めな悲鳴をあげるだけの装置になってしまったのだ。そんな装置も何かの役に立つのかなと思っていると、その悲鳴を聞きつけた生贄がやってきた。
 私は自分から生贄がやってきてくれたことがとても嬉しかった。これでまー君を生き返らせることが出来る。そう思うと笑いが止まらなくなってしまった。

 生贄は私に向かってこの首を差し出せと言ってきたので、私は生贄の足元に放り投げてあげた。その首を拾っている無防備な瞬間を見計らって、私は生贄をとらえることに成功した。周りにいた取り巻き達は面倒なのでその場で始末しておいたのだけれど、そいつらの処理はシスターとその仲間たちがどうにかしてくれるだろう。
 生贄の使い方を聞いていなかった私は首に話しかけたのだが、何も答えてくれなかったので、口の中に生贄の手を入れてみることにした。
 思っていたよりは入らなかったけれど、それで堪忍したのかペラペラと方法を説明してくれた。
 それは思っていたよりも簡単で、呼び出したい相手を指定するだけで良いのだった。もっとも、指定する相手なんて知らなかったのだけれどね。

「その男を蘇らせるのは簡単なんだけどね。ちょっとまだ足りないものがあるのよ。この指輪を付けて何人か人を殺してきて頂戴。出来れば、この人みたいに神を信じている人達がいいわ。たくさん殺せば君の彼氏もより完全な状態で蘇るわよ。そうね、今から二日間くらいでお願いするわ」
「指輪を付けている指で殺せばいいの?」
「指輪を付けていれば何を使ったっていいわ。でも、体から離れる武器は使っちゃ駄目よ」
「わかった。ちょっと今から聖職者を殺してくるね。それまで、ちょっと待っててね」
「あなたが戻ってくるまでの間にこの子の体を元に戻しておくね。それはサービスさせてもらうわ」

 今から何人くらいの聖職者を殺すことが出来るのかな?
 最低何人って聞いてないんだけど、まー君を生き返らせるためなら多少の犠牲は必要だよね。それくらいなら、きっと神様も許してくれるよね。許してくれないんだとしたら、そいつも殺せばいいだけの話だもんね。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

【短編】淫紋を付けられたただのモブです~なぜか魔王に溺愛されて~

双真満月
恋愛
不憫なメイドと、彼女を溺愛する魔王の話(短編)。 なんちゃってファンタジー、タイトルに反してシリアスです。 ※小説家になろうでも掲載中。 ※一万文字ちょっとの短編、メイド視点と魔王視点両方あり。

『続・聖パラダイス病院』

菊池昭仁
現代文学
『聖パラダイス病院』の続編です。こんな病院なら入院生活も悪くはありません。

処理中です...