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勘違いと思い込み
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僕とみさきの間には越えられない壁がいくつもあるのだけれど、あまたの戦闘をほぼ無傷で潜り抜けてきたみさきとそれを見守っていただけの僕には子供と隕石くらいの力の差があるのだ。どうあがいても僕はみさきに力で勝てるはずもないのだけれど、今まではそれを実感する事なんて無かったのだ。
ただの一度たりとも僕はみさきの力によって自由を奪われたことなどなかったのである。
「まー君はさ、私以外の人が気になったりしてるのかな?」
「そんな事はないよ。僕はみさき以外に興味なんて無いし」
「口では何とでも言えるんだよ。私と一緒にいる時に他の女を見てる時があるってのは知ってるよ。でも、見てるだけだったから何にも言わなかったんだけど、今日はまー君から知らない女に話しかけに行ってたよね?」
「それはさ、あの人は僕たちがこの世界にやってきた当初に食べ物をくれた人だと思ったから話しかけてみただけなんだけど」
「食べ物をくれた人なんていたっけ。悪いんだけど、私は全然覚えてないよ」
僕たちがこの世界に来て何をすればいいか迷っていた時の話になるのだが、自分たちに何か特別な力があるということは理解出来たのだ。ただ、特別な力があったとしてもお腹は空くこともあるし喉だって乾いてしまう。
そんな時に僕たちの事を憐れんで食べ物と飲み物を分けてくれた女性がいたのだ。その時はただ助けてもらっただけで終わったのだけれど、今の僕たちであればその女性に何か困っていたことがあればお礼に助けてあげる事も出来ると思って話しかけたのだ。
最初は僕が飼ってに助けてくれた人だと思い込んでいたのかと考えていたのだが、当時の事を話していると女性の方も僕たちの事を思い出してくれて昔話に花が咲いてしまったのだ。もちろん、僕だけではなくみさきもあの女性にお世話になっているはずなのだが、なぜかみさきはその事を一切覚えておらず僕とあの女性の関係を疑ってきているのだ。
やましいことなんて何もない潔癖そのものの僕ではあるのだけれど、みさきの手によって僕の体は動けないように固定されてしまっているのだ。呼吸も出来るし会話も出来るのだけれど、ほんの少しだけの寝返りを打つことすらできない位に縛り上げられているのだった。
「私はね、まー君が他の人を見ることに関しては別に何とも思ってないんだよ。そりゃ、まー君も男の子なんだから他の女の人を見たいって思う気持ちもあるんだろうなって理解はしてるよ。でもさ、興味があったとしても見るだけにして欲しいなって思うんだ。わざわざ話しかけに行く必要なんてないと思うんだよね。もしかして、ずっと一緒にいるから私に飽きちゃったって事なのかな?」
「そんなことは無いよ。僕がみさきに飽きることなんてないよ。毎日一緒にいられて嬉しいなって思ってるから」
「まー君のその言葉に嘘が無いってのはわかってるよ。わかってるんだけどね、それならなんで私と一緒にいる時に女の人に話しかけに行く必要があるんだろうって思っちゃうんだよね。一緒にいる私の事をほったらかしにしてまであの女の人と話すような事ってあったのかなって思っちゃうよね。もしかしたら、まー君が話しかけに行く必要があったのかもしれないって思うけどさ、それならそれで私に一言教えてくれても良かったんじゃないかなって思うな。それくらい出来る余裕はあったと思うんだけど、そんなに急を要する事だったのかな」
僕がみさきになぜあの女性と話をしたのかという事を伝えようとしたのだけれど、僕が言葉を発するよりも先にみさきが引っ張ったロープが僕の体を締め付けてきた。何とか耐えることが出来る程度の痛みではあるのだけれど、この世界に来てから久しぶりに痛みを感じているような気もしていた。僕に襲い掛かってくる魔物や怪物なんかがいても、その攻撃が僕に届く前にみさきによって防がれていたのでダメージを受けたという記憶がここ最近では全くないのだ。それなのに、今はそんな風に僕を守ってくれていたみさきによって痛みを与えられているのだ。生きていくのが嫌になるほどの痛みではなく、自分がそっちに目覚めてしまったのかと思える程度には心地良い痛みを与えられていたのだ。
「私は、まー君に言い訳なんてして欲しくないんだよ。まー君にはいつも正しくいてもらいたいって思ってるの。でも、今日のまー君はいつもと違って何か隠しているように見えるんだよね。私に隠れて浮気なんてしてないよね?」
僕は決して浮気なんてしていない。この世界に来てからも元の世界にいた時も、僕が好きなのはみさきだけなのだ。これは胸を張って言える事なのだが、今は僕が言葉を発することも出来ずにただじっとみさきの顔を見つめる事しか出来ないのだ。声を出そうにも体に食い込んでいるロープが呼吸と瞬き以外の僕の動きを制限してしまっているのだ。
「申し訳ないんだけどさ、これからまー君にお仕置きをしないといけないみたいだね。まー君にはやましいことなんて何も無いって信じてるけどさ、一応確認はしとかないといけないかなって思うんだ。ほら、昨日も一昨日も色々あってエッチしてなかったでしょ。だから、どれくらい溜まってるか確認しないといけないよね。溜まってないなんてことは無いと思うけど、まー君がたくさん出してくれたら私はこれからもまー君の事だけを信じていけるって思うんだよね。ね、大丈夫だよね?」
僕は何もやましいことなんてしていないのだ。生気を失いつつあるみさきの瞳に見つめられていても、僕は怖いと思わずにいつ見ても綺麗な瞳だなという感想しか出てこないのだ。
「まー君は動けないままになっちゃうけど、気持ち良くなったら我慢しなくてもいいからね。じゃあ、少しだけロープをゆるめてあげるからさ、私の言う通りにするんだよ」
ただの一度たりとも僕はみさきの力によって自由を奪われたことなどなかったのである。
「まー君はさ、私以外の人が気になったりしてるのかな?」
「そんな事はないよ。僕はみさき以外に興味なんて無いし」
「口では何とでも言えるんだよ。私と一緒にいる時に他の女を見てる時があるってのは知ってるよ。でも、見てるだけだったから何にも言わなかったんだけど、今日はまー君から知らない女に話しかけに行ってたよね?」
「それはさ、あの人は僕たちがこの世界にやってきた当初に食べ物をくれた人だと思ったから話しかけてみただけなんだけど」
「食べ物をくれた人なんていたっけ。悪いんだけど、私は全然覚えてないよ」
僕たちがこの世界に来て何をすればいいか迷っていた時の話になるのだが、自分たちに何か特別な力があるということは理解出来たのだ。ただ、特別な力があったとしてもお腹は空くこともあるし喉だって乾いてしまう。
そんな時に僕たちの事を憐れんで食べ物と飲み物を分けてくれた女性がいたのだ。その時はただ助けてもらっただけで終わったのだけれど、今の僕たちであればその女性に何か困っていたことがあればお礼に助けてあげる事も出来ると思って話しかけたのだ。
最初は僕が飼ってに助けてくれた人だと思い込んでいたのかと考えていたのだが、当時の事を話していると女性の方も僕たちの事を思い出してくれて昔話に花が咲いてしまったのだ。もちろん、僕だけではなくみさきもあの女性にお世話になっているはずなのだが、なぜかみさきはその事を一切覚えておらず僕とあの女性の関係を疑ってきているのだ。
やましいことなんて何もない潔癖そのものの僕ではあるのだけれど、みさきの手によって僕の体は動けないように固定されてしまっているのだ。呼吸も出来るし会話も出来るのだけれど、ほんの少しだけの寝返りを打つことすらできない位に縛り上げられているのだった。
「私はね、まー君が他の人を見ることに関しては別に何とも思ってないんだよ。そりゃ、まー君も男の子なんだから他の女の人を見たいって思う気持ちもあるんだろうなって理解はしてるよ。でもさ、興味があったとしても見るだけにして欲しいなって思うんだ。わざわざ話しかけに行く必要なんてないと思うんだよね。もしかして、ずっと一緒にいるから私に飽きちゃったって事なのかな?」
「そんなことは無いよ。僕がみさきに飽きることなんてないよ。毎日一緒にいられて嬉しいなって思ってるから」
「まー君のその言葉に嘘が無いってのはわかってるよ。わかってるんだけどね、それならなんで私と一緒にいる時に女の人に話しかけに行く必要があるんだろうって思っちゃうんだよね。一緒にいる私の事をほったらかしにしてまであの女の人と話すような事ってあったのかなって思っちゃうよね。もしかしたら、まー君が話しかけに行く必要があったのかもしれないって思うけどさ、それならそれで私に一言教えてくれても良かったんじゃないかなって思うな。それくらい出来る余裕はあったと思うんだけど、そんなに急を要する事だったのかな」
僕がみさきになぜあの女性と話をしたのかという事を伝えようとしたのだけれど、僕が言葉を発するよりも先にみさきが引っ張ったロープが僕の体を締め付けてきた。何とか耐えることが出来る程度の痛みではあるのだけれど、この世界に来てから久しぶりに痛みを感じているような気もしていた。僕に襲い掛かってくる魔物や怪物なんかがいても、その攻撃が僕に届く前にみさきによって防がれていたのでダメージを受けたという記憶がここ最近では全くないのだ。それなのに、今はそんな風に僕を守ってくれていたみさきによって痛みを与えられているのだ。生きていくのが嫌になるほどの痛みではなく、自分がそっちに目覚めてしまったのかと思える程度には心地良い痛みを与えられていたのだ。
「私は、まー君に言い訳なんてして欲しくないんだよ。まー君にはいつも正しくいてもらいたいって思ってるの。でも、今日のまー君はいつもと違って何か隠しているように見えるんだよね。私に隠れて浮気なんてしてないよね?」
僕は決して浮気なんてしていない。この世界に来てからも元の世界にいた時も、僕が好きなのはみさきだけなのだ。これは胸を張って言える事なのだが、今は僕が言葉を発することも出来ずにただじっとみさきの顔を見つめる事しか出来ないのだ。声を出そうにも体に食い込んでいるロープが呼吸と瞬き以外の僕の動きを制限してしまっているのだ。
「申し訳ないんだけどさ、これからまー君にお仕置きをしないといけないみたいだね。まー君にはやましいことなんて何も無いって信じてるけどさ、一応確認はしとかないといけないかなって思うんだ。ほら、昨日も一昨日も色々あってエッチしてなかったでしょ。だから、どれくらい溜まってるか確認しないといけないよね。溜まってないなんてことは無いと思うけど、まー君がたくさん出してくれたら私はこれからもまー君の事だけを信じていけるって思うんだよね。ね、大丈夫だよね?」
僕は何もやましいことなんてしていないのだ。生気を失いつつあるみさきの瞳に見つめられていても、僕は怖いと思わずにいつ見ても綺麗な瞳だなという感想しか出てこないのだ。
「まー君は動けないままになっちゃうけど、気持ち良くなったら我慢しなくてもいいからね。じゃあ、少しだけロープをゆるめてあげるからさ、私の言う通りにするんだよ」
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