135 / 149
BACK TO THE OCEAN Chapter3
第21章 大海賊の娘【1】
しおりを挟む
大海賊、ネプクルス・ロジャース。
彼はかつて、ターミルオーシャン中に蔓延っていた無数の海賊を次々に制圧していき、それらを従えていた大海賊であった。
その力は、当時のマグナブラの王族が恐れ戦くほどのものであり、彼を恐れたマグナブラの当時の王は、ロジャースと敵対しようとはせず、むしろこちら側に引き入れるために、アクトポート総督という称号を彼に直々に与え、当時平凡な漁村だったアクトポートの監視をさせていたそうだ。
勿論その監視というのは、ロジャースが海に出て暴れ回ったり、王国に刃を向けさせないようにするための、一種の楔であり、そのことはロジャース本人も熟知していたそうだ。
しかしそんな、王族の見え見えの下心を知っていてもなお、ロジャースは彼らに弓を引くことは無く、その代わりに彼は自らの権限を駆使し、このアクトポートに大きな町を作ることにしたのだ。
「海賊はこの大海のように、自由でなければならない。だからここには、そんな世界一自由な者達が集まる、民衆のための、民衆の街を作らねばならないのだ!」
この言葉をキッカケに海賊達はおろか、元々その漁村に住んでいた者達も巻き込み、立ち上がり、アクトポートはただの平凡な漁村から、世界一自由な交易都市へと一大進化を遂げた……のだそうだ。
ちなみに今までの知識は、マジスターから全て教えてもらったものだ。
そしてこれから僕達が会いに行く相手は、そんな大海賊の一人娘……名前はテティ・ロジャース。
今は亡きネプクルス・ロジャースの、唯一血を受け継いでいる子供であり、ロベルト曰く、ただの大海賊の二世というわけではないらしく、まだ父親が健在の際、彼女は父親の船で航海士をしていたらしく、その能力は父親をも凌駕するほどの、そんな優秀な航海士だったらしい。
しかし、そんな優秀な航海士であるはずの彼女が今居る場所は、海の上では無く、陸の上。
彼女は今、このアクトポートから更に東の外れにある、イニツィア岬にある灯台で、一人灯台守をしているらしい。
イニツィア岬へは、このテールタウンからだと百七十八キロメートルもの距離があり、そこへ向かうサブウェイはおろか、地上の鉄道も存在しないため、僕達は一度宿屋へと戻り、バイクに乗って、そしてまた再びハンバーガーショップへと戻って来た……のだが。
「おおっ!」
ハンバーガーショップの駐車場には、先程まで停まっていなかったトライクという、三輪のバイクがあり、そしてその前には、ハンバーガーショップのエプロンではなく、私服を着用し、ヘルメットを被っているロベルトの姿があった。
彼は鈍く黒光りするライダースジャケットに、青いジーンズと、ライダー感を漂わせる服装をしていたのだが、むしろエプロンの姿よりかは、そっちの方が断然似合っていた。
エプロンの時は、その姿と彼の恐い顔面がマッチしなかったのもあり、そのせいでむしろ恐い雰囲気を焚きつけてしまっていたのだが、しかし今の格好だと、あの顔と姿が一致しているので、むしろカッコイイおじさんといった、そんな感じに見えなくもない。
もうエプロンはやめて、あの姿でハンバーガーを売ってる方が良いんじゃないかなと、僕は乗ってきたバイクを駐車場に停車させながら、ふと思ってしまった。
「うわあああああああっ! スッゴイ! トライクなんて珍しい物に乗ってるのね!!」
バイクの助手席から降りたルーナは、真っ先にロベルトの黒のトライクに駆け寄り、目を輝かせている。
彼女、ああいうバイクとか車とかが好きらしいからな……ロマンは男だけの物じゃないとか、熱く語るほどに。
「ええ、二輪よりも安定する三輪の方がわたしは好きなので」
「でもカーブで遠心力に引っ張られるから、運転技術の無いビギナーは手を出せない代物なんでしょこれ?」
「そう言われてますね。ですがそれは、スピードを出し無茶な運転をした時です。普通に運転をしていれば、そんな横転をすることなんて滅多にありません」
「そうよね……二輪だって調子乗って減速せずにカーブしたら横転するんだし、ようは扱い方よね」
「そういうことですね」
決して笑ったりはしていないのだが、しかしルーナとトライクの話をしているロベルトは、少しだけ楽しそうにしているように僕には見えた。
「ではこれから出発しますが……しかしその前に、交渉をよりスムーズにするために、一つ寄っておきたい場所があるのですがよろしいでしょうか?」
「交渉をスムーズに……ですか? いいですけど」
ロベルトの提案を、僕は首を縦に振って了承する。
というか、交渉が上手く進むのであればこちらとしても好都合だし、断る意味も無かった。
「ありがとうございます。ではわたしが先導しますので、着いて来てください」
そう言ってロベルトはトライクに跨り、エンジンを掛ける。
すると重量のあるエンジン音が響き、その音を聞いてルーナは「カッコいいわね~」と言って、うっとりしていたのだが、僕達もロベルトの後を着いて行かなければならないので、そんなルーナの手を僕は引き、彼女を助手席に乗せて、僕はバイクのエンジンを起動させた。
まあ……確かにロベルトのに比べたら、こっちの方が軽いエンジン音だと思うが、それのどこがどのように良いのか、僕にはよく分からなかった。
それからハンバーガーショップの駐車場を出て、ロベルトのトライクの背後を着いて行く。
ちなみに僕は着替える暇が無かったので、女装をしたままバイクを運転しているのだが、当然の如く尋常じゃない風が吹きつけ、その風のせいで今にもスカートが捲れそうになるのだが、しかしルーナがスカートの上の部分をしっかりと掴んでいてくれているお蔭で、なんとか翻らない、ギリギリの位置を保つことができていた。
もし一人で乗っていたら完全にアウトだった……やっぱりバイクを運転する時くらいは最低限、ズボンを穿くべきだな。
……あれ? これって常にスカートを穿く前提での話になってないか?
そんな、既に女装をすることに何の抵抗も感じなくなった自分に気づいたところで、ロベルトがある店の前で右折するためのウィンカーを出し、その店の駐車場へと入って行った。
僕もその誘導に従うため、駐車場へと入っていくのだが、そこは煙草の専門店だったのだ。
ロベルトとマンハットは駐車スペースへ、僕とマジスターは駐輪スペースへと、それぞれ停車させ、僕はバイクから降り、ロベルトの元へと向かい、彼に問いかける。
「ロベルトさん、ここで煙草を買うのか?」
「ええそうです。しかし彼女が好むのは紙巻きタバコではなく、葉巻タバコですのでここへやってきました」
「なるほど」
僕は煙草を吸わないので詳しいことは分からないのだが、しかしシガレットとシガーの違いくらいは知っていた……細いか太いかくらいの違いは。
ただシガレットはどんな店でもよく見かけて販売しているのだが、シガーを売っている場所というのはそれほど見たことが無い。
だからロベルトはシガーの買える、この煙草の専門店へと立ち寄ったのだろう。
「では参りましょう」
そう言ってロベルトは先に店の中へと入って行き、その後を僕とマジスターの二人で追いかけていく。
ちなみにマンハットは、「買い物をするだけなら車の中に残っておくよ」と言って、ライフ・ゼロと共に車内で待機をすることを選び、ルーナは行きたそうにしていたが、まだ未成年だからダメだとマジスターに説得され、居残ることとなった。
扉を開き入ると、その煙草専門店の中は外装通り狭く、しかしその狭い空間のところかしこにある棚には、ずらっと色々な種類の煙草が並べられており、シガレットやシガーの他にも、パイプやキセル、更には水タバコなる物も幾つか置かれていた。
こんな場所に大所帯で入ったら、もしかしたら店側に迷惑をかけることになりかねなかったので、あの三人を置いてきたのは正解だったな。
まあ……大所帯って言っても、たった六人なんだけどね。
彼はかつて、ターミルオーシャン中に蔓延っていた無数の海賊を次々に制圧していき、それらを従えていた大海賊であった。
その力は、当時のマグナブラの王族が恐れ戦くほどのものであり、彼を恐れたマグナブラの当時の王は、ロジャースと敵対しようとはせず、むしろこちら側に引き入れるために、アクトポート総督という称号を彼に直々に与え、当時平凡な漁村だったアクトポートの監視をさせていたそうだ。
勿論その監視というのは、ロジャースが海に出て暴れ回ったり、王国に刃を向けさせないようにするための、一種の楔であり、そのことはロジャース本人も熟知していたそうだ。
しかしそんな、王族の見え見えの下心を知っていてもなお、ロジャースは彼らに弓を引くことは無く、その代わりに彼は自らの権限を駆使し、このアクトポートに大きな町を作ることにしたのだ。
「海賊はこの大海のように、自由でなければならない。だからここには、そんな世界一自由な者達が集まる、民衆のための、民衆の街を作らねばならないのだ!」
この言葉をキッカケに海賊達はおろか、元々その漁村に住んでいた者達も巻き込み、立ち上がり、アクトポートはただの平凡な漁村から、世界一自由な交易都市へと一大進化を遂げた……のだそうだ。
ちなみに今までの知識は、マジスターから全て教えてもらったものだ。
そしてこれから僕達が会いに行く相手は、そんな大海賊の一人娘……名前はテティ・ロジャース。
今は亡きネプクルス・ロジャースの、唯一血を受け継いでいる子供であり、ロベルト曰く、ただの大海賊の二世というわけではないらしく、まだ父親が健在の際、彼女は父親の船で航海士をしていたらしく、その能力は父親をも凌駕するほどの、そんな優秀な航海士だったらしい。
しかし、そんな優秀な航海士であるはずの彼女が今居る場所は、海の上では無く、陸の上。
彼女は今、このアクトポートから更に東の外れにある、イニツィア岬にある灯台で、一人灯台守をしているらしい。
イニツィア岬へは、このテールタウンからだと百七十八キロメートルもの距離があり、そこへ向かうサブウェイはおろか、地上の鉄道も存在しないため、僕達は一度宿屋へと戻り、バイクに乗って、そしてまた再びハンバーガーショップへと戻って来た……のだが。
「おおっ!」
ハンバーガーショップの駐車場には、先程まで停まっていなかったトライクという、三輪のバイクがあり、そしてその前には、ハンバーガーショップのエプロンではなく、私服を着用し、ヘルメットを被っているロベルトの姿があった。
彼は鈍く黒光りするライダースジャケットに、青いジーンズと、ライダー感を漂わせる服装をしていたのだが、むしろエプロンの姿よりかは、そっちの方が断然似合っていた。
エプロンの時は、その姿と彼の恐い顔面がマッチしなかったのもあり、そのせいでむしろ恐い雰囲気を焚きつけてしまっていたのだが、しかし今の格好だと、あの顔と姿が一致しているので、むしろカッコイイおじさんといった、そんな感じに見えなくもない。
もうエプロンはやめて、あの姿でハンバーガーを売ってる方が良いんじゃないかなと、僕は乗ってきたバイクを駐車場に停車させながら、ふと思ってしまった。
「うわあああああああっ! スッゴイ! トライクなんて珍しい物に乗ってるのね!!」
バイクの助手席から降りたルーナは、真っ先にロベルトの黒のトライクに駆け寄り、目を輝かせている。
彼女、ああいうバイクとか車とかが好きらしいからな……ロマンは男だけの物じゃないとか、熱く語るほどに。
「ええ、二輪よりも安定する三輪の方がわたしは好きなので」
「でもカーブで遠心力に引っ張られるから、運転技術の無いビギナーは手を出せない代物なんでしょこれ?」
「そう言われてますね。ですがそれは、スピードを出し無茶な運転をした時です。普通に運転をしていれば、そんな横転をすることなんて滅多にありません」
「そうよね……二輪だって調子乗って減速せずにカーブしたら横転するんだし、ようは扱い方よね」
「そういうことですね」
決して笑ったりはしていないのだが、しかしルーナとトライクの話をしているロベルトは、少しだけ楽しそうにしているように僕には見えた。
「ではこれから出発しますが……しかしその前に、交渉をよりスムーズにするために、一つ寄っておきたい場所があるのですがよろしいでしょうか?」
「交渉をスムーズに……ですか? いいですけど」
ロベルトの提案を、僕は首を縦に振って了承する。
というか、交渉が上手く進むのであればこちらとしても好都合だし、断る意味も無かった。
「ありがとうございます。ではわたしが先導しますので、着いて来てください」
そう言ってロベルトはトライクに跨り、エンジンを掛ける。
すると重量のあるエンジン音が響き、その音を聞いてルーナは「カッコいいわね~」と言って、うっとりしていたのだが、僕達もロベルトの後を着いて行かなければならないので、そんなルーナの手を僕は引き、彼女を助手席に乗せて、僕はバイクのエンジンを起動させた。
まあ……確かにロベルトのに比べたら、こっちの方が軽いエンジン音だと思うが、それのどこがどのように良いのか、僕にはよく分からなかった。
それからハンバーガーショップの駐車場を出て、ロベルトのトライクの背後を着いて行く。
ちなみに僕は着替える暇が無かったので、女装をしたままバイクを運転しているのだが、当然の如く尋常じゃない風が吹きつけ、その風のせいで今にもスカートが捲れそうになるのだが、しかしルーナがスカートの上の部分をしっかりと掴んでいてくれているお蔭で、なんとか翻らない、ギリギリの位置を保つことができていた。
もし一人で乗っていたら完全にアウトだった……やっぱりバイクを運転する時くらいは最低限、ズボンを穿くべきだな。
……あれ? これって常にスカートを穿く前提での話になってないか?
そんな、既に女装をすることに何の抵抗も感じなくなった自分に気づいたところで、ロベルトがある店の前で右折するためのウィンカーを出し、その店の駐車場へと入って行った。
僕もその誘導に従うため、駐車場へと入っていくのだが、そこは煙草の専門店だったのだ。
ロベルトとマンハットは駐車スペースへ、僕とマジスターは駐輪スペースへと、それぞれ停車させ、僕はバイクから降り、ロベルトの元へと向かい、彼に問いかける。
「ロベルトさん、ここで煙草を買うのか?」
「ええそうです。しかし彼女が好むのは紙巻きタバコではなく、葉巻タバコですのでここへやってきました」
「なるほど」
僕は煙草を吸わないので詳しいことは分からないのだが、しかしシガレットとシガーの違いくらいは知っていた……細いか太いかくらいの違いは。
ただシガレットはどんな店でもよく見かけて販売しているのだが、シガーを売っている場所というのはそれほど見たことが無い。
だからロベルトはシガーの買える、この煙草の専門店へと立ち寄ったのだろう。
「では参りましょう」
そう言ってロベルトは先に店の中へと入って行き、その後を僕とマジスターの二人で追いかけていく。
ちなみにマンハットは、「買い物をするだけなら車の中に残っておくよ」と言って、ライフ・ゼロと共に車内で待機をすることを選び、ルーナは行きたそうにしていたが、まだ未成年だからダメだとマジスターに説得され、居残ることとなった。
扉を開き入ると、その煙草専門店の中は外装通り狭く、しかしその狭い空間のところかしこにある棚には、ずらっと色々な種類の煙草が並べられており、シガレットやシガーの他にも、パイプやキセル、更には水タバコなる物も幾つか置かれていた。
こんな場所に大所帯で入ったら、もしかしたら店側に迷惑をかけることになりかねなかったので、あの三人を置いてきたのは正解だったな。
まあ……大所帯って言っても、たった六人なんだけどね。
0
あなたにおすすめの小説
ダンジョン・イーツ! ~戦闘力ゼロの俺、スキル【絶対配送】でS級冒険者に「揚げたてコロッケ」を届けたら、世界中の英雄から崇拝されはじめた件~
たくみさん
ファンタジー
「攻撃力ゼロのポーターなんて、配信の邪魔なんだよ!」
3年尽くしたパーティから、手切れ金の1万円と共に追放された探索者・天野蓮(アマノ・レン)。
絶望する彼が目にしたのは、ダンジョン深層で孤立し、「お腹すいた……」と涙を流すS級美少女『氷姫』カグヤの緊急生放送だった。
その瞬間、レンの死にスキルが真の姿を見せる。
目的地と受取人さえあれば、壁も魔物も最短距離でブチ抜く神速の移動スキル――【絶対配送(デリバリー・ロード)】。
「お待たせしました! ご注文の揚げたてコロッケ(22,500円)お届けです!」
地獄の戦場にママチャリで乱入し、絶品グルメを届けるレンの姿は、50万人の視聴者に衝撃を与え、瞬く間に世界ランク1位へバズり散らかしていく!
一方、彼を捨てた元パーティは補給不足でボロボロ。
「戻ってきてくれ!」と泣きつかれても、もう知らん。俺は、高ランク冒険者の依頼で忙しいんだ!
異世界召喚されたが無職だった件〜実はこの世界にない職業でした〜
夜夢
ファンタジー
主人公【相田理人(そうた りひと)】は帰宅後、自宅の扉を開いた瞬間視界が白く染まるほど眩い光に包まれた。
次に目を開いた時には全く見知らぬ場所で、目の前にはまるで映画のセットのような王の間が。
これは異世界召喚かと期待したのも束の間、理人にはジョブの表示がなく、他にも何人かいた召喚者達に笑われながら用無しと城から追放された。
しかし理人にだけは職業が見えていた。理人は自分の職業を秘匿したまま追放を受け入れ野に下った。
これより理人ののんびり異世界冒険活劇が始まる。
レベル1の地図士は、世界の裏側を知ってしまった
あめとおと
ファンタジー
異世界に転移した主人公が得たスキルは【地図作成】。
戦闘能力ゼロ、初期レベル1。
冒険者ギルドでは「外れスキル」と笑われ、
新人向けの雑用クエストしか回ってこない。
しかしそのスキルは、
ダンジョンの隠し通路、未踏破エリア、消えた古代文明の痕跡まで“地図に表示する”
という、とんでもない能力だった。
生き残るために始めた地味な探索が、
やがて世界の秘密と、国家すら動かす大冒険へ――。
これは、
戦えない主人公が“冒険そのもの”で成り上がる物語。
同作品を「小説家になろう」で先行配信してます。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
勘違いで召喚して来たこの駄女神が強引すぎる 〜ふざけたチートスキルで女神をボコしながら冒険します〜
エレン
ファンタジー
私は水無月依蓮《みなづきえれん》、どこにでもいる普通の女子高生だ。
平穏な生活を送っていた私は、ある日アルテナと名乗る女神に召喚されてしまう。
厨二臭いその女神が言うには、有給休暇で異世界冒険したいから、従者としてついて来なさいとの事。
うん、なんだその理由は。
異世界なんて興味ない、とっとと私を元の場所に返せ。
女神を殴ったり踏みつけたりしてやっと返してもらえるかと思いきや。
え? 勝手に人間を異世界に呼ぶのは天界の掟で禁止? バレたら私も消される?
ふざけるなー!!!!
そんなこんなで始まる私とポンコツ女神アルテナのドタバタ異世界冒険。
女神が貴族をハゲさせたり、「器用貧乏・改」と言うふざけたスキルを習得したり、ゴブリンの棲家に突撃する羽目になったり、手に入れた家が即崩壊したり、色々起きるけど全てを乗り切って見せる。
全ては元の世界に帰るために!!
推しがラスボスなので救いたい〜ゲーマーニートは勇者になる
ケイちゃん
ファンタジー
ゲームに熱中していた彼は、シナリオで現れたラスボスを好きになってしまう。
彼はその好意にラスボスを倒さず何度もリトライを重ねて会いに行くという狂気の推し活をしていた。
だがある日、ストーリーのエンディングが気になりラスボスを倒してしまう。
結果、ラスボスのいない平和な世界というエンドで幕を閉じ、推しのいない世界の悲しみから倒れて死んでしまう。
そんな彼が次に目を開けるとゲームの中の主人公に転生していた!
主人公となれば必ず最後にはラスボスに辿り着く、ラスボスを倒すという未来を変えて救いだす事を目的に彼は冒険者達と旅に出る。
ラスボスを倒し世界を救うという定められたストーリーをねじ曲げ、彼はラスボスを救う事が出来るのか…?
巻き込まれた薬師の日常
白髭
ファンタジー
神に選ばれ、魔素の循環する界へと送り込まれたのは――現代の薬師。
剣も魔法も扱えない彼が憑依したのは、戦闘力ゼロの商人見習いの少年だった。
彼の武器は、知識と経験。商品を生み出し、人脈を築き、産業を広げていく。
「居場所を見つけたい」その願いが、やがて世界を変える力となる。
これは、一人の薬師が紡ぐ研究と開発、そして成長の物語。
【カクヨムでも掲載しています】
表紙は紹介文をもとに、ai【adobe firefly】で作成したものです。(参考程度に……)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる