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Prologue
プロローグ
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僕の生きている世界は、間違いなく、剣と魔法の世界である。
剣士や魔法使いが一団を作り、王様の使命により、例えばドラゴンや魔物の討伐、そして世界の破滅を目論むような存在、所謂魔王の討伐を任された者達もいる。
特に魔王を討伐した者達には、民や王はその栄誉を称え『勇者』の称号を与え、未来永劫語られるような、そんな存在となれたのだ。
僕もその、勇者に憧れて剣士になろうとしたその一人であり、王都の兵士採用試験では断トツトップという好成績を飾り、周囲からは『次世代の勇者候補』だなんて持て囃されていたこともあったくらいだった。
その時の僕は、それはもう舞い上がっていた。
ガキの頃から憧れていた、目指していた、勇者になれる可能性を秘めていると、僕自身の確信もあり、周りからもそう評価されていたのだから。
だが、『次世代の勇者候補』と呼ばれていようとも、その次世代が訪れなければ僕にそのチャンスは巡って来ない。
先に言ってしまうと、その次世代は……僕の希望は、失われた。
それは別に、魔王やモンスターに世界を滅ぼされたというわけではない。
しいていうなら、人。人がこの世界を、変えたのだ。
その始まりは、僕の居る王都マグナブラとは異なる場所、かつて魔法都市と呼ばれていた場所、バルマヒルの技術革新がキッカケだった。
六人の魔法使いが集結し、彼らは魔法を更に応用的かつ、実用的に使えるものを、『練魔術』として世界に普及させたのだ。
練魔術の普及は世界に革新を与え、人々の生活はより豊かになり、そしてその中で、兵器というものが作り出されたのだ。
兵器は、例え戦闘のセンスが無くとも、引き金を引くだけで魔物を虐殺することができる。
兵器は、凡人を天才のレベルにまで、その戦闘力を引き上げることができる。
だから、魔物を討伐するのにもう、勇者はいらなくなった。優れた、選ばれし者はもういらなくなった。
だから兵士達はこぞって剣を捨て、その手に兵器を握るようになったのだ。
剣と魔法の世界に、魔法だけが進化して残り、剣は廃れていってしまった。
それを悟った僕も、剣を握るのを辞めた。
勇者になる道を、夢を、自ら閉ざした。
もうそうなる日はやって来ないと、自分が勇者と呼ばれる日はやって来ないと、確信したからだ。
だからといって、僕は兵器を握ることも無い。これは凡人の握る物であって、僕はこんな物に頼らずとも、魔物を倒す実力があるという、自信と確信があったからだ。
じゃあこの先僕がどうしたのかと問われれば、僕はどうしてもいない。
王軍の兵士になったのも束の間、僕はその兵役を休みがち、サボりがちになった。
僕は王様の役に立つために兵士になったのではなく、あくまで勇者を目指していたのだから、そんなことをする気にはなれなかった。
そしてその内に、僕は兵士の中でこう囁かれるようになったのだ……落ちこぼれと。
次世代の勇者候補は、今や落ちこぼれとなってしまったのだ。
剣が落ちたように、僕自身も共に落ちた。
これはそんな、落ちるところまで落ちてしまった、ファンタジーでもなんでもなくなった、僕の現実の話である。
剣士や魔法使いが一団を作り、王様の使命により、例えばドラゴンや魔物の討伐、そして世界の破滅を目論むような存在、所謂魔王の討伐を任された者達もいる。
特に魔王を討伐した者達には、民や王はその栄誉を称え『勇者』の称号を与え、未来永劫語られるような、そんな存在となれたのだ。
僕もその、勇者に憧れて剣士になろうとしたその一人であり、王都の兵士採用試験では断トツトップという好成績を飾り、周囲からは『次世代の勇者候補』だなんて持て囃されていたこともあったくらいだった。
その時の僕は、それはもう舞い上がっていた。
ガキの頃から憧れていた、目指していた、勇者になれる可能性を秘めていると、僕自身の確信もあり、周りからもそう評価されていたのだから。
だが、『次世代の勇者候補』と呼ばれていようとも、その次世代が訪れなければ僕にそのチャンスは巡って来ない。
先に言ってしまうと、その次世代は……僕の希望は、失われた。
それは別に、魔王やモンスターに世界を滅ぼされたというわけではない。
しいていうなら、人。人がこの世界を、変えたのだ。
その始まりは、僕の居る王都マグナブラとは異なる場所、かつて魔法都市と呼ばれていた場所、バルマヒルの技術革新がキッカケだった。
六人の魔法使いが集結し、彼らは魔法を更に応用的かつ、実用的に使えるものを、『練魔術』として世界に普及させたのだ。
練魔術の普及は世界に革新を与え、人々の生活はより豊かになり、そしてその中で、兵器というものが作り出されたのだ。
兵器は、例え戦闘のセンスが無くとも、引き金を引くだけで魔物を虐殺することができる。
兵器は、凡人を天才のレベルにまで、その戦闘力を引き上げることができる。
だから、魔物を討伐するのにもう、勇者はいらなくなった。優れた、選ばれし者はもういらなくなった。
だから兵士達はこぞって剣を捨て、その手に兵器を握るようになったのだ。
剣と魔法の世界に、魔法だけが進化して残り、剣は廃れていってしまった。
それを悟った僕も、剣を握るのを辞めた。
勇者になる道を、夢を、自ら閉ざした。
もうそうなる日はやって来ないと、自分が勇者と呼ばれる日はやって来ないと、確信したからだ。
だからといって、僕は兵器を握ることも無い。これは凡人の握る物であって、僕はこんな物に頼らずとも、魔物を倒す実力があるという、自信と確信があったからだ。
じゃあこの先僕がどうしたのかと問われれば、僕はどうしてもいない。
王軍の兵士になったのも束の間、僕はその兵役を休みがち、サボりがちになった。
僕は王様の役に立つために兵士になったのではなく、あくまで勇者を目指していたのだから、そんなことをする気にはなれなかった。
そしてその内に、僕は兵士の中でこう囁かれるようになったのだ……落ちこぼれと。
次世代の勇者候補は、今や落ちこぼれとなってしまったのだ。
剣が落ちたように、僕自身も共に落ちた。
これはそんな、落ちるところまで落ちてしまった、ファンタジーでもなんでもなくなった、僕の現実の話である。
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