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〜第九章 メモリア・白き風〜
160話❅寄り添えるなら❅
しおりを挟むアイファスは千人程の街である、主に農耕と狩で成り立っている。
狩での特産品もある珍しい北方にしか住まない鹿の角や熊などの肝、高値で売れる物を買い求めに来る商人もいる。
護衛団は三百名と人口の割には多いが、護衛兵と言わないのは、皆が別の仕事を持っているからである。
その為に戦となれば傭兵を街で雇う、これがかなりの支出になる、だが税はしっかり納められ、長が管理し街の為に使いそして貯められていく。
街としては不正もなく健全な街である。
ニカ月程何事もなく過ぎ、パリィは一つの悩みが出来ていた、パリィの噂が北方地域から、商人達により伝わり南部に到達し、南部から遥々パリィを雇おうと幾つかの小国が使者を送って来たのだ。
そしてパリィの若く美しい姿を使者達が、国王に伝え、王子の妃に、又はいい歳した国王が妻にと使者の話が変わる始末であった。
パリィはそれを強気で断り続ける、逆に使者達の方が可愛そうに思え厚くもてなし丁寧に返した。
そんなある日……
テリングと言う南方の国の使者達がアイファスに訪れた。
何時もの様に、使者達を丁寧に厚くもてなし、パリィは使者達の話を聞く王子の妃にと言う話だったが丁寧に断る。
使者達は一生懸命にパリィを説得するがそこに使者の一人が不意に言った。
「パリィ様がお困りの様子です。
此度は此処までにし
その件はまた次の機会にお伺いしませぬか?」
そう言い他の使者が急に静かになり別の話題に切り替わり、剣の話になった。
その使者はフードを深く被り、失礼にも顔を隠していたが役目よりも、相手を見て話している様でパリィが困りそうな話は控えめに話をしていた。
「パリィ様
恐れいりますが宜しければ
剣の手解きを私にして頂けませんか?
私も国では一二を争うと言われます。
宜しければ是非……」
その男が言うと他の使者がすぐに言う。
「お主
護衛の身で何を言う。
パリィ様お聞き流し下さい
軽い冗談でございます」
「いいですよ
あなたの剣を受けて見ましょう。
さぁ外へ行きましょう」
パリィは気になった、使者の男に対しての言い方が、ぎこちなく丁寧さも混じっていたからだ。
パリィは使者が止めるのを聞かずに、外に出てフードの男も、剣を持ち外に出る。
テミアとテリアは余裕そうに見守る。
「では参ります……」
フードの男がそう言い、剣を抜きパリィに斬りかかって来た。
天気は晴れ、宿屋の前の通りは除雪され足を取られる事はない、パリィは身軽に躱して行くが、違和感を感じる。
フードの男の足の運びを見て見抜いた。
(この人遊んでる訳では無い……
手加減している……なら……)
パリィは反撃に出た、相当速く太刀筋を変化させて斬りかかった。
フードの男は簡単に受け止めて弾いた。
パリィは普通の者には止められない太刀筋を放っていた、一太刀で相手の実力を引き出させたのだ。
「剣で語るなら
手加減は無用です
貴方も本気でお願いします。」
パリィは今まで使者に見せた事の無い、かわいらしい笑顔で言い、美しく礼をした。
「噂は誠でしたな……」
男はフードを取り素顔を見せる。
精悍な顔つきで、その瞳は曇り無く未来を見据えている様に強く優しい瞳をしていた、人間でありながら男らしく美しい顔立ちをしている。
「カッコいい……」
テリアが思わず声に出した。
確かにパリィも、えっ……と思うほど剣士でありながらいい顔をしていた。
ダークエルフは美形が多いが、人間でこれ程美しい顔立ちをした者は珍しい、更に礼をわきまえ教養人でもある。
その場の空気が……
一瞬止まったかの様に思えた……
「では改めて……」
「テリング王国第一王子
セルテア・テリングと申します。
以後お見知り置きを……」
「え……王子様?」
パリィは驚いた、当然である。
王子みずから使者の護衛として身分を隠して来ていたのだ。
「驚かせて申し訳ありません
父が貴方を私の妻に迎えたいと言われ
私として顔も知らない相手を迎える気にはなりませんのでお顔を拝見に来たのです。
ですが驚きました
パリィ殿は噂通り美しく
今の一太刀も速く鋭い……
妻に迎えてから
他の女性を見つめなどしたら
直ぐに斬られてしまいそうですな」
セルテアは微笑み冗談も混ぜながら話した。
「えぇ
浮気は許しませんよ」
パリィは思わずクスクスと笑いながら冗談に答える。
使者達も笑いその場が和んでいく。
「さて続きを始めましょうか。
次は手加減しませんので
そのつもりで……」
セルテアはそう言い真剣な眼差しをパリィに向けた。
「えぇ喜んで……」
パリィもそう答え気持ちを切り替える。
その場の空気が一瞬で張り詰めて行く。
パリィとセルテアは同時に斬りかった、セルテアの剣は重かった、それはパリィが女だからと言って手加減していない証であった。
そしてパリィと同等の速さで剣を振り正確な剣捌きである。
パリィはそれをしなやかに躱しながら最小限の受けで凌いでいく。
力強さと柔らかさの戦いになっているのが見て取れた。
(実に美しいだが……
それと同じ程に強い心がある……
なんだこの強さは……)
セルテアはパリィの剣を受けパリィの心を読みとっていく、パリィも自らを伝える様に本気で凄まじい速さで斬りかかっている。
セルテアがパリィの斬撃を読みカウンターで斬り込んだ時に、パリィはその刃に向かいながら躱し、セルテアの首に刃を寸止めした。
勝負がつき、その場の空気が凍りつく様に固まり暫くの沈黙が流れた。
「パリィ殿は……
一度……死なれているのですね……」
セルテアは真剣な眼差しで汗一つ流す事なく、言っていいのかだけを、僅かに迷いその迷いを振り切りパリィに聞いた。
二人の顔の距離は近く、セルテアの息がパリィの顔に届く程で、二人は見つめあっていた。
そうセルテアが放ったカウンターのその刃に向かう事は自傷行為自殺行為に等しい、それに恐れず、自らを試す様な避け方をパリィはした。
セルテアは剣で見事にパリィを読み取り……護りたいと心から思い、セルテアはその姿勢のままパリィに聞いた。
「『白き風』のパリィ・メモリア……
人間の間では伝説になっている
マルティア国の女王……
貴女のことですか?」
パリィは静かに頷いた、セルテアの眼差しは誠実で美しく、パリィは吸い込まれそうな感覚を覚えていく。
「私も聞いています……
他国が貴女を求め
多くの使者がアイファスに送られていることを……
貴女が頑なに断っているのは……」
セルテアがそう言い暫くの沈黙が流れる。
「マルティア国を再建されるのですか?」
パリィは小さく頷いた。
「南方には
国土を広げようとする国もあります……
マルティア国が再建すれば
極北地域を見る国も出て来るでしょう……
かつての様に侵攻してくるやも知れません……
其れでも再建されるおつもりですか?」
セルテアは真剣にパリィの美しい水色の瞳を見つめながら聞いている。
その場に居た街の人々、使者の者達が二人を見守る中、二人は姿勢を崩さず真剣に話している。
パリィの劔は強く引けば、セルテアの首を深く斬りかねない、それでもその姿勢のままで二人は話していた。
パリィが話し出した。
「このアイファスの人々は
千年前の悲劇を乗り越え
今を生きているマルティアの民……
私は二度と愚かな過ちを繰り返しませんっ!
たとえ貴方の国と
戦になっても
私はこの劔を振り我が民を
一人でも多く守って見せます‼︎」
パリィは意思の強い瞳で、セルテアにその意思を伝えた。
セルテアはパリィの意思を理解した様だった……
「我敵わず……」
そうセルテアは呟き、パリィはその言葉を理解した、セルテアはパリィに惚れていた、セルテアは強引にパリィを引き寄せた。
パリィの劔の刃が僅かにセルテアの首に届き、静かにセルテアの血が首から流れる、それはパリィの為に命を投げ出す覚悟を伝えるには十分であった。
そしてセルテアは静かにパリィを抱きしめた、パリィは自然と劔を放していた。パリィはセルテアの行動に胸をギュッと掴まれた様な気持ちを覚える。
「私は国に帰ります。
貴女がマルティアを再建されましたら
この我が血に誓い……
我が国がマルティアの盾になりましょう」
セルテアはそうパリィに囁き、パリィを離し背を向け振り向く事なく言う。
「何か必要な物がありましたら
使いを下さい
お贈り出来るものでしたら……
テリング国としてお贈りしますので
気兼ねなく言って下さい」
そう言い数人の使者達を引き連れアイファスを去って行った。
パリィは何も言えずにいた、残った者が急いで支度をしてセルテアを追う。
パリィは解っていた、セルテアはセルテアとして贈りたいと思っていたが、個人ではなく国交として贈ることを選んだことを察していた。
パリィはすぐに、北方地域と極北地域の地図を家に取りに行き、全力で走りセルテアを呼び止めた。
「セルテア様!
これを!」
セルテアは足を止めた、パリィはセルテアの従者に地図を広げて持たせるが書く物がない、ふと見ると……まだセルテアの首からは僅かに血が流れ出ている。
パリィはセルテア首に手を伸ばしセルテア血を指で触れ、北方地域と極北地域を目指す、マルティア国の首都セディナまでの道をセルテアの血で書いて行く。
セルテアも血を差し出す様に、嫌がる事なくパリィを見つめ微笑む、セルテアの血を指に染めて血文字を書くパリィを近い存在にも感じより強く惹かれていく。
そしてパリィは念のために、セディナ近くの村を作れる二つの場所も説明しながら書き入れた。
「これをお持ち下さい。
セルテア様の血を使い……
申し訳ありません」
「いえ、お役にたてて光栄です。
マルティアとテリング
良き友になれることを願い
この地図をお受け致します……
では、私は先を急ぎますので……」
そう言いセルテアは去っていった。
テリング国は国境を北方地域と広く接している、その為にセルテアが誓った言葉は、パリィにとっても、今後再建されるマルティア国に対しても非常に大きく有益な事であった。
セルテアは惚れた人の側に居ようとするよりもその人の為になる、それ以上は無いと言える道を悩まず選んだのだ。
パリィはセルテアの行動に、寂しくも清々しさを感じ僅かに惹かれていた。
「良い青年じゃのぉ……
フェルトより良い男ではないか
死も生も良く理解しておる」
アイファスの建物の屋根の上でムエルテが呟く……。
「いい男に決まってるじゃない……」
ユリナがワナワナと手を強く握り拳に怒りが篭っているのか、ワナワナとしている。
「お主しっておるのか?」
ムエルテが聞いた。
「神の瞳で見れば解るわよ……」
ユリナが言った。
「うん?」
ムエルテが神の瞳で見つめ、目元をひくつかせた……。
「あれは……まさか……
いや……
そうであるよな?」
ムエルテがユリナの様子を恐る恐る見る。
ユリナはワナワナと苛立っていた。
(ユ……ユリナさん
お……落ち着いて……)
暗黒の中でオプスが言っている。
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