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プロローグ
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耳障りな甲高い機械音で目が覚めた。
時刻は午前7時、8連勤の疲れを回復するため、昼まで寝ていようかと思っていたのだが、休みでも構わず連絡をくれる会社には感謝しかないね。
意識半分の頭を無理やり覚まし、会社用ガラケーに目をやると、やはりクソ上司からだった。
「お疲れ様です、北川です。」
寝起きでガラガラの喉を絞り、1オクターブ高く電話に出る。
「休みにごめんねぇ!この前のお客さんの件でさあ・・・」
全く気持ちの入っていない、軽い謝罪と耳にキーンと障る高い声の女上司からの連絡だ。皮肉と無神経な戯言と無意味な自慢を毎日浴び、最近では声を聴くだけで耳鳴りがする。
いつも通り大した電話ではなかったので、淡々と連絡を終え電話を切り、ケータイをベッドにぶん投げる。
せっかくの休みに気分が害され、体は怠いが眠気は覚めてしまい、クソ上司からのイライラを鎮めるため部屋内のキッチンへ移動し、換気扇下で煙草を吸い始める。
会社はブラック寄りで、俺は俗にいう社畜である。社会人4年目に突入するとサービス残業上等、上司のパワハラモラハラは当たり前、安月給でおまけに休日は月に多くて6回。他社のことは知らないがくそったれだ。
仕事を辞めようかと何回も考えたが、なんだろう、転職活動の体力と転職できるかの不安でチキって、結局だらだら会社に残っている。
ギリギリメンタルを安定させているのは、煙草、ソシャゲとエロゲ。PCオンゲは疲れて最近出来ていない。
彼女もいないし、友達は卒業してから疎遠、おまけに趣味はエロゲーとソシャゲと客観視するとキメえなあと思うが、やる気が出ないししょうがない。
そうだ、今日はエロゲブランド「ラスタトライ」の新作ゲームの発売日だった。今回のゲームヒロインのキャラビジュアルとシチュエーションが良さそうなことと、店舗特典に心を貫かれたこともあり、最近の楽しみにしてたのだ。
ゲームのことで頭から離れなくなった俺は、急いでシャワーを済ませ、しわしわの服とマウンテンパーカーを羽織り、カップ麺が散乱したワンルームアパートから出る。
季節は冬、アパートから出ると雪がチラチラ降り、眼前のコンクリートジャングルは白く染まっている。寒いうえに雪なんて邪魔だなあと悪態をつく自分は結構限界なんだと自己完結する。
ゲームショップへは徒歩から電車に乗り換えになるので、駅までクソ寒い中徒歩で移動だ。
「あー寒い、駅っ、駅っ、駅っ」
人目も気にせず、独り言を呟きながら駆け足で白い住宅街を駆ける。
道が開け、気付くと大通りに着いた。大通りを渡ったらすぐ駅の入り口があるのだが、赤信号がもどかしい。
青に点灯した瞬間に、陸上選手の如くスタートダッシュを切る。
あ、やべ、足が滑った。後頭部から行くなこれ。
ゴツンと後ろに転倒し、痛みを感じながら横を見る。
いってえ、、、嘘これやばいな。
車が凍結で滑ってるわ。
あぁ、死んだな俺。
時刻は午前7時、8連勤の疲れを回復するため、昼まで寝ていようかと思っていたのだが、休みでも構わず連絡をくれる会社には感謝しかないね。
意識半分の頭を無理やり覚まし、会社用ガラケーに目をやると、やはりクソ上司からだった。
「お疲れ様です、北川です。」
寝起きでガラガラの喉を絞り、1オクターブ高く電話に出る。
「休みにごめんねぇ!この前のお客さんの件でさあ・・・」
全く気持ちの入っていない、軽い謝罪と耳にキーンと障る高い声の女上司からの連絡だ。皮肉と無神経な戯言と無意味な自慢を毎日浴び、最近では声を聴くだけで耳鳴りがする。
いつも通り大した電話ではなかったので、淡々と連絡を終え電話を切り、ケータイをベッドにぶん投げる。
せっかくの休みに気分が害され、体は怠いが眠気は覚めてしまい、クソ上司からのイライラを鎮めるため部屋内のキッチンへ移動し、換気扇下で煙草を吸い始める。
会社はブラック寄りで、俺は俗にいう社畜である。社会人4年目に突入するとサービス残業上等、上司のパワハラモラハラは当たり前、安月給でおまけに休日は月に多くて6回。他社のことは知らないがくそったれだ。
仕事を辞めようかと何回も考えたが、なんだろう、転職活動の体力と転職できるかの不安でチキって、結局だらだら会社に残っている。
ギリギリメンタルを安定させているのは、煙草、ソシャゲとエロゲ。PCオンゲは疲れて最近出来ていない。
彼女もいないし、友達は卒業してから疎遠、おまけに趣味はエロゲーとソシャゲと客観視するとキメえなあと思うが、やる気が出ないししょうがない。
そうだ、今日はエロゲブランド「ラスタトライ」の新作ゲームの発売日だった。今回のゲームヒロインのキャラビジュアルとシチュエーションが良さそうなことと、店舗特典に心を貫かれたこともあり、最近の楽しみにしてたのだ。
ゲームのことで頭から離れなくなった俺は、急いでシャワーを済ませ、しわしわの服とマウンテンパーカーを羽織り、カップ麺が散乱したワンルームアパートから出る。
季節は冬、アパートから出ると雪がチラチラ降り、眼前のコンクリートジャングルは白く染まっている。寒いうえに雪なんて邪魔だなあと悪態をつく自分は結構限界なんだと自己完結する。
ゲームショップへは徒歩から電車に乗り換えになるので、駅までクソ寒い中徒歩で移動だ。
「あー寒い、駅っ、駅っ、駅っ」
人目も気にせず、独り言を呟きながら駆け足で白い住宅街を駆ける。
道が開け、気付くと大通りに着いた。大通りを渡ったらすぐ駅の入り口があるのだが、赤信号がもどかしい。
青に点灯した瞬間に、陸上選手の如くスタートダッシュを切る。
あ、やべ、足が滑った。後頭部から行くなこれ。
ゴツンと後ろに転倒し、痛みを感じながら横を見る。
いってえ、、、嘘これやばいな。
車が凍結で滑ってるわ。
あぁ、死んだな俺。
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